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つむぎくんのさきっぽ 完全版

tsumugikun no sakippo kanzemban

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表題作つむぎくんのさきっぽ 完全版

宇喜田煌成
17歳,高校生,御曹司
大野紬
17歳,高校生,身寄りのない煌成の幼馴染

その他の収録作品

  • 描き下ろし(旧版再録)
  • 描き下ろし(新規)
  • 特典漫画集
  • カバー下(解説)

あらすじ

★ファン待望の完全版★「つむぎのおっぱいなら好きなだけ吸っていいからね」大野紬と宇喜田煌成は幼馴染み。2人には小さい頃から続くヒミツの習慣がある。それは…紬のおっぱいを煌成に吸わせてあげてること。
最初は煌成を慰めたかっただけなのに、思春期を迎えると関係はどんどん変化していって──溺愛?独占欲?それとも…利用されてるだけ?傲慢な御曹司×身寄りのない幼馴染すれ違い格差ラブ。

作品情報

作品名
つむぎくんのさきっぽ 完全版
著者
暮田マキネ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
チルシェコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784575382068

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4.7

(122)

(99)

萌々

(21)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

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レビュー数
18
得点
585
評価数
122
平均
4.7 / 5
神率
81.1%

レビュー投稿数18

無表情の下に隠れた溺愛って、ほんと最高です

今回遅ればせながら拝読した本作品、何で早く読まなかったのかと、深く後悔しました。
マキネ先生の作品の中で、一番好きな作品となりました。
完全版ということで、巻末に盛り込まれている数々の特典などにより、さらに満足感と読後感が良く、得した気持ちになりました。ありがとうございます。


子供の力ではどうにもならない家柄、家族、出自、大人の都合。そこに巻き込まれ、振り回されてきた煌成。
愛されることなく孤独で、繊細で無表情、言葉が足りず、不器用。
そんな煌成が唯一ほっとできるのが紬。
子供の頃のチビ煌成と紬のやり取りが可愛くて、尊い。

煌成の笑顔一つ見せない無表情下での紬への溺愛がすごい。
もうほんと大好物でした。
紬のことを愛しているのに、言葉にせず、強い口調で言葉を発してしまい、煌成の気持ちが伝わらないのがもどかしい。
お互い相手のことを思い過ぎて、伝わらなくて、煌成に必要とされているのかわからない紬。
自分たちではどうにもできない環境、家族に振り回されてしまう2人が切なかった。

本作では双子の莉麻と莉生が冷静で、2人の良き理解者で、とても良いスパイスになっていた。
特に莉麻の竹を割ったような男前な性格がとても好きでした。
鼎さんも好きなタイプ。鼎さんを描いた別の作品もあるみたいなので、読んでみたいです。

煌成と紬がとにかく幸せそうで、一読者として嬉しいかぎり。
素敵な作品でした。

0

マキネ先生の作品の中で1番好きだなぁ

つむぎくんのさきっぽ、完全版を読んであらためてマキネ先生の作品の中で1番好きな作品だなぁと思いました。あの息苦しい家の中で唯一の光の紬と煌成のあの二人の秘密の関係が壊されてしまった時の悲しみといったらなかった。つむぎの笑顔が煌成には本当に本当に大事なんだよなぁとしみじみ。あの双子と鼎さんがいてくれたことも2人には力になったよね。完全版の温泉旅行良かったですねぇ。煌成のどこかに閉じ込めておきたい顔笑っちゃった。あと今回読んでいて煌成の身体の描き方がめちゃくちゃ好きでした。つむぎとの体格差、すっぽり抱え込みながら抱くあの感じとても好みでした。

2

多くの人に読んで欲しい作品

新作の描き下ろしが読みたくて購入しました。やっぱり切なくて途中でグズグズ泣いてしまったけど、完全版は旧版より幸せな気持ちになって読み終える事が出来ました。暮田先生、出版社様、完全版ありがとうございました。

お互いを思い合う度に遠ざかってしまう2人がとても切なくて、高校生というまだ社会に抵抗出来ない年齢である彼等を取り巻く環境の残酷さと、彼等を応援する双子の優しさが沁みるお話でした。

何度読み返しても良いですね。名作だと思います。
今回、完全版で再読して当時は気が付かなかった登場人物達の心の機微を知るにつけ、良く練られた作品だと再確認しました。多くの方に知って欲しい作品です。可愛らしいタイトルなのに中身はそんなこともなく、お互いに守ろうとするいたいけな少年たちの愛のお話なんです。

痛々しくて愛おしくて、愚直なまでにお互いを思いやる姿にきっと切なくなると思います。何年経っても忘れられない作品です。個人的には煌成の異母兄の鼎さんが良かったですね。彼に本家を乗っ取って欲しいくらいでした。www

4

凶器ばりの厚み

旧版は電子で読んではいたのですが、
完全版が出ると聞いてこれを機に紙本で購入し直しました。
いや、これすっごい厚み…!!!
描き下ろしに過去の特典なども収録されてまさしく“完全版”でした。

紬と煌成は幼馴染だけれど、
煌成は名家の御曹司で、紬は使用人の孫で、越えられぬ身分差のある二人。

そんな二人には子供の頃からの秘密があります。
それは紬のおっぱいを煌成に吸わせてあげること。
子供の頃に始まった秘密の習慣でしたが、
高校生になった今でも続いていて…。

字面だけで説明するとうわぁってなるな、これ。
紬の母性と煌成がイケメンがあってこそ許されるやつ。

だけど、その行為の間だけは昔のままの二人の世界で、
なんだか神聖な儀式めいて見えるんですよね。

煌成は紬への執着はダダ漏れなのですが、
紬を守るために普段は冷たく見える態度をとってしまったり、
紬への消化し切れない性欲を発散するために娼婦を抱いていたり、
愛情表現が不器用すぎて途中まではじれもださせられまくっておりました。

外見やステータスからも一見スパダリっぽく見える煌成なのですが、
蓋を開けてみれば甘えたでわがままで不器用なヘタレ坊なのでした。

子供の頃にはそんな親の愛情に恵まれない煌成の“おかあさん”として
世話を焼き、おっぱいを吸わせ、孤独だった煌成に愛を注ぎ救ってくれた紬。
けれど、成長するにつれて変わってゆく煌成と気持ちがすれ違ってゆき、
こっそり想いを寄せながらも女を抱くために出かけてゆく彼を
見送る紬の表情が切なすぎました。
煌成、ユルサナイ…。

一方で儚げに見えながらも煌成を慕う周囲からの妬みにもめげず、
煌成の将来のために身を引いて一人お屋敷を出ていったり、
芯の強い紬がいじらしくて格好良くて心から大切にしたくなる
お子でもありました。
ひたむきで愛らしい笑顔…まさしく天使?いや、聖母?
煌成からも双子からも愛されてやまないのも納得の愛くるしさでした。

途中まではひたすら紬が不憫で切なくて、
煌成にはじれもださせられっぱなしだったので、
紬が自分の元へ去ってから抜け殻のようになってしまった煌成に
ザマァと思ったり、思わなかったり(性格悪い)。

とはいえ、その放心っぷりに紬への底知れぬ愛も伝わってきて、
方法は下手くそだったけれど煌成も彼なりに紬を愛していたんだな、と。

だからこそ、その後、屋敷を去った紬を追いかけて
田舎までやってきた煌成にはそこまで驚きはしませんでした。
煌成は紬がいないと生きていけないので。いつかやると思ってた。

一度、紬というかけがえのない存在を失って、
そこからは家への体裁も格好つけもなりふりも構わずに、
紬だけを見つめて、追いかける煌成に愛が感じられて良かった。

再会後は不器用なりに紬のために変わろうとしてるのが伝わってきて、
ちょっと甘えたな一面も垣間見えたりして、可愛く見えてしまいました。

二人が紆余曲折の末にハピエンに辿り着けたのは
ひとえに双子や義兄の助けがあったからこそ。
誰一人脇役としてではなく、本当の家族のように信頼し合う
彼らの関係性が素敵でした。

ものすごい厚みに違わず、読み応え抜群の1冊でした。

0

No Title

待ってました!
一瞬の切なさが物語の後半でピークになり、そこからのイチャイチャがたまらないです。
マキネ先生の独特な仄暗さと受けの大きな愛!
そして攻めの不器用すぎる太い愛!
激しくすれ違う二人の思いと、つむぎが思い違いをしている様子をギリギリと違うよー!と心の中で叫びながら、でも芯がものすごく強くて純粋なところが大好きです。あと双子にすごく救われます。
鼎もかなりツボなキャラクターで、キタキターと心の中でわっしょいしてしまいます。
巻末の今までの特典ペーパー分が読めるのも嬉しいです。

1

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