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先生買い。良かったなあ。小中先生の書かれる文章って、なんか沁みるんですよね。沁み沁みおでん、大根ですね。はずれることはない一品という印象です。不器用さんが掴み取るタイプのお話が好きな方でしたら超おススメしたいです。本編250P弱。2回目読んでも、またぐいぐい読んじゃって泣く一冊、覚えている気がするので萌2にしました。
どうしても好きだったエイダンとなんとか結婚ねじ込んだものの、心を通わせることは一度もないまま先立たれたスバル。エイダンの書斎を整理して発見した指輪入れには、「愛する妻へ」と書かれたメッセージがあり・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
ヴェローニカ(受け従姉、高名な声楽家)、受け家族(仲悪い)、受け祖父母(善人)、イリス(攻め恋人、♀)、ギデオン(攻め義母、辛辣)、悪党少々。
++
よくある時間巻き戻し、やり直し系、といっても怒られることはないと思うのですが、やり直す前の辛い時間の記載が長いように思います。
だからこそ!
スバルのせつない、つらい思いが押し寄せて沁みて、「ああああああああ、てめーーー何すれ違ってんだよーーーーー」と共に歯噛みする心地。
それが、吹っ切れたスバルの「へたくそ」発言から、少しずつ少しずつ二人が自分たちの目、耳で確認し、思いを通わせ変わっていく様に、すっかーんと晴れ晴れする心地だし嬉しいです。
小中先生、せつない思い書いていただいたら最強なのでは。
最後は「よくぞここまでたどり着いた」という安堵の気持ちでいっぱいになる一冊です。途中で読み止めることが難しいので、読み始める時間にはご注意ください。
小中大豆先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
擦れ違い 4
切ない 3
ファンタジー 2
エロ 1
な感じだと思います。
エイダンさん×スバルさんのカプです。
夫であるエイダンさんが事故で亡くなってしまい、思い悩んでいた妻のスバルさん。そんな時、エイダンさんからスバルさんへの「愛する妻へ」というメッセージと指輪を見付ける。しかし3年間の結婚生活で、一度も愛されたことはなく…。
今作は、すれ違い、結婚、ファンタジーにSF、サスペンスのような要素まで、様々な設定や展開が盛り沢山の内容となっております。
物語りの舞台は人工惑星の首都、ウラノスで、自動人形が存在したりする少しSF要素があったり、ウラノスの住人であるエレメンツの貴族達は同性結婚をし、両親の遺伝子情報から子供は人工胚から生まれる、という世界観です。なので、登場する貴族達の夫婦は、男性同士でも女性同士でも夫や妻、父や母と表記されています。
今作は何と言っても擦れ違い要素が凄まじいですね。スバルさん視点で書かれているので、擦れ違いでの心理描写が物凄く切なくて、辛く苦しんでいるスバルさんと一緒になって、読んでいて心苦しくなります。
そして、あることで命を落とすが、死に戻りで、結婚式当日である3年前に戻ってしまうスバルさん。そこでやっと、エイダンさんとスバルさんの擦れ違いが解消されたら、1度目の結婚生活では無かった、エイダンさんに愛される描写は、キュンとして萌えるのもありますが、感慨深くて、スバルさん良かったね、と感動が一入です。
何故スバルさんは命を落としたのか、エイダンさんがスバルさんへ残したメッセージの真意は何だったのか、何故2人は擦れ違ってしまったのか、様々な謎や思惑、SFファンタジー、エイダンさんとスバルさんの本当の想いなど、物語りに引き込まれるので、是非とも読んでほしいです。
今回は侯爵家を継いだ庶子と伯爵家の次男のお話です。
政略結婚した攻様年に別れた上に毒殺された受様が
死に戻った人生で攻様と幸せになるまで。
この世界は神殿神官の聖職貴族と
4つの爵位貴族の5エレメンツで構成されますが
エレメンツ以外の地上で暮らす人々が増えると
地上は郊外、知事用の人は平民と呼ばれる様になります。
エレメンツは同性結婚で父母の遺伝時情報から
有用な因子だけを取り出した人口肺で生まれる為
異性恋愛や異性結婚、雌雄の交尾で子孫を増やす事は
欲望と快楽を優先させる愛のない野蛮な現象とされます。
しかしながら遺伝子コーディネイトで生まれながら
疾患で1年半保育施設にいた事から両親に失敗作扱いされ
兄や姉のように愛されませんでした。
兄は受様を可愛がってくれますが
12の時に亡くなると受様が仲が良いエレメンツは
2つ上の従姉だけになります。
そんな受様が変わったのは中等部で
後頭部に転校してきた侯爵家の庶子と出会った事でした。
彼が今回の攻様になります♪
攻様は侯爵と平民の間に生まれた庶子ですが
正妻との間の子供達を亡くした侯爵は後継者として
攻様を養子としたのです。
平民暮らしの長い攻様は貴族の中で異質な存在でしたが
あるきっかけで攻様に助けられた受様は
急速に攻様に惹かれていくのです。
攻様に郊外に住む恋人がいると知っても
彼に認めてもらって親しくなることを目標としますが
攻様の結婚話を耳にした受様は
攻様と政略結婚する伝手を探す事でした。
2人の結婚生活は上手くいかず攻様は事故死し
受様は何者かに毒殺された・・・はずでしたが
受様が気が付くと攻様との結婚式の最中で!?
庶子から当主になった攻様と政略結婚した受様の
死に戻りファンタジーになります♪
受様を愛してくれないままに亡くなった攻様の書いた
受様宛のメッセージを発見しながらも
受様もまた死んでしまうシーンから始まる本作は
受様の1度目の人生の邂逅を経て
死に戻った2度目の人生で
自分がなぜ殺されたのかを探る事になるという
ミステリ要素もありとても面白かったです。
1度目の人生が丁寧に描かれる事で
2度目の人生の伏線になるのがスゴイ ヾ(≧▽≦)ノ
中性的な容姿が受様と似ている父方の従姉
両親に溺愛され伯爵家を継ぐ受様の姉
攻様父に愛されず攻様が気に入らない攻様の義母
攻様が侯爵となっても付き合いが続く幼馴染
受様の言動が変わる事で攻様の言動も変わっていき
受様には見えなかった攻様の真実が見えていく様に
ワクワク&ドキドキ、
受様の死を招いた真犯人は意外ではありましたが
殺害計画が2人のすれ違いほど緻密さを感じなかったのは
犯人の杜撰さなのかもですが
幕引きのための駆け足になった感じが強かったので
今回は「萌2」とさせて頂きます。
なんだかあっけなかったな…。
前半はもう辛くて辛くて。
回想の中で世界観や設定を理解させてく手腕、さすがです。
それにしても不毛な結婚生活だったな。
そして後半。
スバル、頑張ったね!かたくもつれた糸を解いていくと?なんてこったい!
そうだよね?エイダンがあんなに昔に交わした会話を覚えてて…。
誤解も解けて愛し合えて良かった良かった。
だけどまだ問題が。その問題解決が、え?そんなこと?とあっさりで…。
生き返り?やり直し?2度目はもう遠慮や我慢はしないところは良かったです。
ずっと好きだったのがこんなふうに実るなんて。
なんだけどあんなに苦しめられた2人の誤解や死因の原因の動機が、そんなこと?な…。
解決も急いだの?なくらい数ページしかなくて。あんなに辛かった前半を読んだ心の秤が振り切れるほどの感動や満足感はなかったかな?
小中先生の死に戻りもの(?)なので間違いないだろう!と迷わず手に取りました。序盤は目が中々進まなかったのですが、中盤以降引き込まれて大満足です!
あらすじなどは他の方が書かれていたので割愛しますが、序盤のスバルが中々に可哀想。辛い…辛い…と思いながらもみなさんぜひ読み進めてください。一度目の人生では盛大にすれ違っていたエイダンとスバルですが、二度目の人生ではスバルが素直に爆発させたお陰で好転していきます。一度目の人生では命を失った2人の、その原因を探るミステリー的な部分と、素直になったスバルとエイダンの恋愛も必見です。2人とも不器用で可愛い夫夫。
萌2にしたのは引き込まれて以降がちょっと短く感じてしまったところ。エイダンとスバルの夫夫生活をもう少しじっくり楽しみたかったです。
小中先生のrebirthややさぐれ男〜、気難しい王子〜などの過去作が好きだった方は必見です。