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表題作群青色の夜を蹴って

夏目元太
中学生→高校生
村澤ユキ
中学生→高校生

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

高校の入学式を迎えた元太は、疎遠になった幼馴染・ユキの姿を心に描いていた。虚しさを埋めるために新たな仲間とスケボーに興じてみても、心に湧き出るのは後悔ばかり。もしあの日に戻れるなら――今なら、よけたりしないのに。一方、ユキもあの日のことを悔いていた。ひた隠しにしていた元太への想いが溢れ、キスしたくなったあの時の、困惑した元太の顔が脳裏を離れない。ほろにがい感情に揺れながら互いを思い続ける二人は――……?
幸田みうが瑞々しく描く、生涯一度きりの永遠の初恋。

作品情報

作品名
群青色の夜を蹴って
著者
幸田みう 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784344856271
4.3

(52)

(29)

萌々

(17)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
224
評価数
52
平均
4.3 / 5
神率
55.8%

レビュー投稿数12

ボーイ ミーツ ボード☆

幸田みう先生の優しい絵柄×スケードボード!
たまらない組み合わせ。表紙が可愛い。
「蹴って」で夜を抜けた表現、夜明けを感じるタイトルです。
スケボーBL多くはみないのでとても嬉しい♡


一話目 元太視点
二人でスケートをして、写真を撮るシーンから始まり
次に元太の高校生活からシーンになります。
幼馴染だユキがいない新生活。
二人の間になにがあったのか。

ユキが顔を寄せた時につい後ずさりしてしまった元太
傷ついた顔のマキ。

「いまならよけたりしないのに」
せつなあい!
ずっと一緒に感じれた風、空気
一瞬怯んでしまったがためにすれ違ってしまった心。

二話目 ユキ視点
ボードに好きという気持ちをステッカーで閉じ込めるのが..もう、いじらしく愛しすぎる。

傷ついたユキを元太が引き止められずあっという間に悪友達とつるむようになるのが怖かったです。
結構ハードな展開に驚きました..。
お母さんもそこまで放置してるわけではないと思うのですが。
寂しさと痛みから逃げてしまうのですね。

⚠いい子は真似しちゃダメ
・ピアスは清潔第一、安全ピンはやめよう!
・知らない人の車に乗っちゃ絶対ダメだよ!

「別にスケボーじゃなくてもユキと遊べるならなんでもよかったんだ」
他のスケーター達と一緒に過ごしたことで
元太はユキに対する気持ちをハッキリ自覚します。

ユキがトラブルに巻き込まれてしまい元太が助けに入ります。
そのとき咄嗟に出た言葉
割れたボードから出てきた言葉
ボードを通してお互いの気持ちを確認しあいます。
ふたりの寄り添うようなキスがすごく素敵..。
ずっと後悔していたキス、できてよかった。
イチャイチャで終わるのもとても二人にあってて良きです。

「両思いって無敵だ」
お母さんにも優しくできて、彼氏に会ってもいいと笑顔で言えてよかった。
お母さんも幸せになってほしいですからね!

インスタントカメラとスケボーってすごいアオハルな組み合わせです、萌え無双!
爽やかな2人、ゴン攻めだあ!
大学生編も読みたいです。

2

繊細なリアルさを美麗な絵でさすが

みう先生のお話はとにかく絵柄が大好きで全部追ってます。
そして毎回、その繊細なリアルさに胸の奥がぎゅっと掴まれるのです。
今作も思春期のどうしょうもない気持ちの揺れと、少しのとっかかりで踏み外しちゃう瞬間をリアルに描いて下さって。
でも、きちんとそこから立ち戻る主人公にホットしながら、まるで知り合いの高校生をみている気分になりました。
ハッピーエンドで、良かった。

2

これぞ、みう先生…!切なさ沁みる、夜明けの物語

ああー...やっぱり、みう先生の作品が大好きです。

幼馴染で同級生の二人のすれ違い...そしてそこから見えた光に
涙する、夜明けの物語でした。

他の方もおっしゃっていますが、タイトルが本当に素晴らしいなあ...と。
「群青色の夜」から夜の闇がさあっとイメージされ、
そこに「蹴って」と続く言葉で、スケボーを通して固く繋がった二人の絆に
自然と思いを馳せてしまいます。

元太とユキ、すれ違う二人の姿に切なさが込み上げて
胸いっぱいになり、途中でいったん読むのをやめて
深呼吸してから読書を再開。。

気持ちを隠せなくなったユキが仕掛けたキス。(これだけでも切ない)
それを元太が咄嗟に避けてしまったことから、
疎遠になってしまった幼馴染の二人。

毎日一緒にスケボーを楽しんでいたのに、
すれ違いそうになれば目を逸らし、別々の高校に進むことになり…

ユキの母親に恋人ができ、家にも学校にも居場所の
なくなってしまったユキがたどり着いた場所がまた...!( ; ; )

なんだろうなあー...
「ニコイチ」でいることが当たり前、唯一無二の”親友”であるからこそ
縛られて言えずにいた想いとか、いろんなことのタイミングの悪さとか。

少しのひび割れがどうしても直せず、
そこから少しずつ少しずつ、ひびが大きくなり
悪化していく様がとてもリアルで心痛みました。

誰かが決定的に悪いわけではないのに、
掛け違えてしまったボタンが
いつまでもそのままになってしまうようなもどかしさ。

何やらよろしくないことに耽っている不良グループに
半ば無理やり加担させられ、女性トラブルがもとで暴力を振るわれたユキ。
もーーーーこのシーン、本当にハラハラしましたが、
そこでの元太の咄嗟の行動とセリフに胸撃ち抜かれました。

あの”キス(未遂)”は、まだきっと元太にとっては
タイミングが早すぎたんですよね。

二人が道を違える原因になってしまった、”キス”の思い出。
だからこそ、想いを確かめ合った後のキスシーンが沁みて沁みて
仕方なかったです。。

その後のお付き合い、また体を重ねるところまで
欲を言えばもっともっと見たかったけれど。
(抜き合い&描き下ろしで致す直前まで(未遂)の描写)

半年間離れてしまっていた分、じっくりゆっくり関係を進めていく
二人の描写が美しく愛おしく思えました・:*+.

切なげな表情や独白が本当に心に響く、みう先生の新作。
これでもかー...!と胸締め付けられた後に見える光に、
はあ...とため息の出てしまう、美しい物語でした。


★修正:tnライトセーバー(実際に致す描写はなし)電子シーモア
紙本が届き次第、紙本の修正についても追記します☺︎

5

スケボーの下に書かれた想いの行方は、、、?!!

もうとにかく切なかったです。

思春期の溢れる想いが止めらなくなって、気付いたら少しの過ちにより後戻りできないところまで転落しかけ、その好きな人を守るために離れなければならず、当の本人には誤解されてしまっているという、八方塞がり? 的な、展開でした。


中学時代から始まる、幼なじみのユキと元太。
クラスは違えど、スケボーで繋がっていたふたりでしたが、ある日、ユキが元太にふいにキスしようとして避けてしまったところから、ふたりの人生は大きく別れてしまい、、、
という冒頭。


それぞれの視点から、そのときの回想が語られるのですが、どれだけユキが元太を好きで。
また、距離ができてしまってから元太は、どれだけユキのことを大切に想っていたのか気付き、、、


思春期特有の逃げや、家庭事情などがリアルに感情剥き出しに描かれていて、ふたりがまた向き合うまでどちゃクソヒリヒリ、ズキズキしつつも、読んでよかったーー!
明るい兆しが見られてよかったーー!
と、思えるエンディングを迎えられ、大学生同棲編も読みたいなと思えました。

それから、スケボーがふたりの関係を繋いでいたこともあって、レビュータイトルでも触れましたが、ユキの元太への好きな想いを綴って隠したあの、板の裏とか、タイトルだとかが読み終えるとグッときて、
うん。めっちゃいい! って、この群青色のアオハルラブストーリーの余韻をじっくり反芻しました。


あと、実家でのえちがやはり果たせないお約束は、なんだか微笑ましくて、そのときが来るまでガンバレ!! と、ふたりを応援したくなりました笑
(それもあって後日談が読みたいのかもしれない、まりあげは)

こういう思春期の揺れやすい恋のお話が大好き! という方にオススメの一冊です!

5

青春の切なさがいっぱい!

幸田みう先生の作品に間違いはない!とうことで新作発売を知ってすぐに購入。
高校時代の淡い初恋・すれ違い・相手を想う青春の切なさが丁寧に描かれていました。あの時代って学校・友だち・恋愛がすべてで、どうしたりいいのかわからなくて冷静になれなくて逃げてしまう弱さ、そして懐かしい気持ちの幼さ・青さを読んで、胸が苦しくなります。大人になればいい思い出になっても、当時には戻りたくない苦しさでしたよね。

楽しくスケボーを楽しむ幼馴染の元太とユキが仲良く過ごしている様子から物語が始まります。でも一緒の高校に行こうと約束したのに、高校生活にはユキがいません。変わってしまったふたりとふたりの関係。ふたりの顔には作り笑いのみ。

びっくりしてよけてしまったユキからのキスに後悔する元太以上に、ユキには複雑な思いがありました。
恋心を元太のスケボーに隠すユキは、元太のピアスを開けてふたりだけの秘密に喜ぶかわいさもあれば、母親の交際相手への不満を伝えきれない苦しさや元太からの拒絶で自棄になってしまいます。ちょっとしたことでよくないことに加担してしまったり、好きでもないことをしなくてはいけなくなってします危うさを読んでいると切ないです。
お互いに思いやっているのに離れていく距離。好きだったスケボーもつまらない。
でも幼馴染だからこそできる仲直りもありました。目の前のことに必死で逃げてきたけれど、互いにも母親にも向き合って、ダメな付き合いとは縁を切って、ふたりの関係が元に戻るのはやっぱりスケボーでした。
ふたりの居場所と未来が明るいハピエンになっています。

キスと触りっこがありますが、ふたりはまだ童貞・処女です。その初々しさも高校生ならではのモダモダさで萌えました!読み終わってからタイトルの意味に対して、きっとこのことだろうなとぐっときます。
もし続編があるのなら、ふたりの初体験を読みたいですね!

4

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