ボタンを押すと即立ち読みできます!
挿絵がとってもとっても色っぽい!
受けの真摯な立ち振る舞い好感度高し。過去の境遇から拗れた姉弟に振り回される展開にはハラハラするも、粗野な攻めにときめけなかったー。攻めのツンデレが高評価なんだけど、過去の境遇のせいで卑屈になったのも仕方なし…ってレベルやない!受けのことより自分優先、ちょっと身勝手すぎに感じました。
婚約者に逃げられた男と、義弟になるはずだった男。
逃げた女を追いかけてる間に芽生える感情。
ノンケの迷いや戸惑いも丁寧に描かれた作品だと思います。
低評価の理由は、単純に萌えが合わなかった…それだけです。
ごめんなさい(;ω;)
もぉね!攻めのビジュアルが格好いいんです!
表紙見てください。流し目からフェロモン出てませんか?
薄く笑った表情に色男っぷりが現れてますよね。
中の挿絵の初登場シーンも着崩したスーツが似合ってて格好いいのです。
これだけ格好いいのに、中身が子どもって・・・orz
年下だから子どもっぽさも可愛げのうちのハズなんですが、なんか違ったんですよね。
個人的に描いてたイメージとのズレが激しくて…(;ω;)
外見はいい男なのに、中身は終始捻くれたガキみたいで少々疲れました。
受けもイイヒト過ぎて…うん(・ω・;)
攻めの捻くれた部分は、陰猫を示すものでもあり、大切な要素。
そんな捻くれた部分に日を照らすような受けの人格も、大切な要素。
作品を支える部分が残念ながら私には萌えに繋がりませんでした。
個人的に萌えたのは当て馬の当山くん。
長年片思いし続けた同僚の結婚にショックを受け、
破談になったからこれを機に…!とアプローチかけたら既に他の男のお手つき。
電話越しにセックスの声聞かされるわ、
焦って告白したら拒否られるわ、
全てが後手後手に回るという不憫さ。
それでも側で支え続ける一途っぷりに泣かされるわ…。
当山くん視点だったらかなり萌えたかもしれない。
私が今まで読んだこの作者様の作品は、どうにもシリアスで読後に辛い印象が残るのですが、この作品は一応丸くおさまった感があり、ほっとしました。
丸ごと1冊表題作です。
会社員・北村雅幸(32歳)は結婚直前に婚約者中上美紀(30歳)に失踪される。美紀の行方を知ろうと弟・中上綱紀(26歳)に連絡をとり、一緒に探すことになるのですが…気がついたら綱紀とデキていたという話です。
自業自得とはいえ、自分の彼氏が弟になびくという美紀が気の毒でした。別の作家さんの作品で、彼女を姉にとられてばかりの男がいたのですが、そちらは笑えたのに、こっちはつい同情してしまうのは、同性だからなのかもしれません。
最後のあとがきで思わず吹き出しました。著者様の後にイラストを描かれた草間さかえさんの1ページがあるのですが、ご自身が好きだという理由で挿し絵指定があると思い込まれたシーンを見事に描かれています。これ、そのまま挿し絵に使えますよ…力の入れようが見事でした!
恥ずかしながら水原さん初読み。
本当に読み応えのある、ノベルというより小説な作品だった。
主人公の語りで綴られる。失踪した婚約者の捜索という大きな流れのなか、出会った男性と初めて深い人間との関わりを持つ過程が丁寧に描かれる。
もしかして痛い結末だったらどうしようと思いながら読んだけど、痛すぎずに独語の後味もよかった。
雅幸は心優しい男性。30過ぎて会社勤めをしているが、強い野望はなく、結婚して子供を作って、ということに幸せを見いだそうとしている。ところが、婚約者に結婚式直前で失踪される。2人の預金も引き出されていたが、詐欺とは信じられず必死で探し始める。唯一の肉親である弟は裏稼業だが婚約者に似た美貌の持ち主だった。捜索を手伝ってもらううちに、2人は近づいていき。。
というあらすじ。
不幸な生い立ちを持つ婚約者の弟、綱紀。現在はヤクザの下請けのような仕事をしている。世間慣れしているように振る舞っているが、損得の絡まない愛情を知らずに育ち、自分は陰が好きな猫、「陰猫」だと言う。
一方の雅幸は何の不自由もなく育つが、何かに特別秀でたわけではなく、めざす目標もない。人間関係は希薄で、優しい性格は、実は他人と深い関係を築くことを、おそらく無意識に避けるための防衛手段だろう。綱紀の独白に、自分も日の当たらない陰猫なのだと思う。
そんな2人が出会い、お互いを必要とするようになる。しみじみしました。
最後は、何か予想外のことが起きたらどうしようと心臓バクバクで読み進めましたが、割とあっさり大団円でした。そこだけがちょっと不満。救いの無かった婚約者の女性がちょっと気がかりです。
でも、読み応えがあったので神評価にしました。
会社員の雅幸は結婚式直前に、婚約者に失踪されてしまう。
おまけに、消えた婚約者は一緒に暮らし始めた時の生活費にしよう、と言っていた共同名義の口座に入っていた600万円も一緒に持ち逃げしてしまっていたのだった。
穏やかで真面目な雅幸は、彼女がそんなことをしてしまったのには、何か理由があるに違いない、と考え、彼女の唯一の肉親である弟の綱紀の元を訪れた。
実は彼女と弟は犬猿の仲で、彼女は結婚式にも呼ぶつもりがなかったのだが、突然訪ねて行った雅幸に、綱紀は不本意ながらも捜索を手伝ってくれる。
何とか彼女が京都にいる、という情報を綱紀から手に入れた雅幸は、衝動的に綱紀と二人で、京都へと向かってしまう。
突然の旅であったため、宿もダブルの部屋しか取れず、一緒のベッドで寝ることになった二人だが、からかいの延長線上のように、雅幸は綱紀に抱かれてしまう。
以来、どこか陰のある綱紀に惹かれる雅幸。
綱紀が風邪で寝込んでいるところに、お見舞いに行ったのをきっかけに、二人の部屋を行き来するようになる。
ねだられると拒めないのは恋なのか、思い悩む雅幸だったが、いつの間にか雅幸の心は綱紀に傾き始めていた。
婚約者のことにきちんとカタがついていないのに、その婚約者の弟に抱かれてしまうことに納得できないもののカラダだけは引きずられて……
という話でした。
雅幸は、逃げられた当初は、まさか自分の婚約者がお金を持って逃げる、結婚詐欺のようなことをするなんて、と信じられなくて、何か他に理由があったに違いない、と考えるとても優しい人。(最終的に、婚約者には婚約者なりの理由があったのはあったんですが)
綱紀に気持ちが傾くようになっても、自分の中で気持ちをはっきりさせたいから、と探すのを結局諦めなかったりして、強情といえば、強情かな。
一方の綱紀は綱紀で、姉と二人、幼い頃に両親を亡くして、親戚の間を転々とした挙句、最後には施設に預けられたという過去から、しっかりしているようで、実は愛情に飢えていて。
そういうところが雅幸が放っておけなかった理由の一つで、綱紀が雅幸の素直な優しさに惹かれた理由の一つなのかなー……と思いました。
日陰に生きてる綱紀が、日向のような暖かな雅幸に惹かれるけれど。
実は、雅幸自身よく考えたら、そんなに日向で生きているわけではなくて、日陰のはずの綱紀の隣でも十分にあったかくて、というちょっとしっとり系の話。
悲しいものを抱えている人をそっと包み込むような話でした。
そういうのが好きな方にはぜひ、オススメです。