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表題作憂鬱な朝 3

久世暁人(久世家当主・学生・子爵)
桂木智之(久世家家令)

あらすじ

佐条公爵家の令嬢との婚約話が進行中の暁人。折に触れ、房子を訪ねながら、桂木に黙って当主権限を使い始める。また、友人・石崎の父親に面会し、媒酌人を依頼する。ところが石崎は、「今後の援助を惜しまない代わりに、桂木智之が欲しい」と難題を突きつけてきて・・・!? 美貌の家令と若き子爵が織り成す、クラシカル・ロマン最新刊!!

作品情報

作品名
憂鬱な朝 3
著者
日高ショーコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
シリーズ
憂鬱な朝
発売日
ISBN
9784199604782
4.6

(371)

(290)

萌々

(54)

(20)

中立

(3)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
27
得点
1729
評価数
371
平均
4.6 / 5
神率
78.2%

レビュー投稿数27

主従

◾️久世暁人(当主)×桂木智之(家令)
主従モノは従者が主人を食うパターンが好きだと思ってましたけど、この作品に限っては主×従!って気分にさせられる。

起き抜けには桂木は居ない…まさに憂鬱な朝。いよいよ暁人が桂木と並んで生きるために桂木とは違う生き方を模索しようとしています。それでも桂木を見ているようだと言われてしまうことはあれど。桂木への執着こそ、暁人と桂木の決定的違いでもある。

桂木からのキッスが…!!!(前もベッドの上で暁人を引き寄せてたけどね)
読者も暁人も桂木もびっくり。暁人がいい男に育ったので、いい男といい男の共演レベルが増してます。うっとり。

それでもそこからまだまだすれ違うのがこの作品の面白いところであり狂おしいところであります。若い時の視野の狭さ…そのときはソレが最良と思っていたのだから仕方ない。暁人は桂木を抱いたことを後悔したかもしれませんが、あれがなければ桂木との関係も変わらなかったでしょう。

0

暁人の想いはちゃんと通じている

 今まで桂木に任せていたことにもどんどん暁人が裁量権を持つようになり、暁人は既に桂木とほぼ互角の才覚を見せていました。別に彼は桂木から何か奪いたいわけではなく、そこにあるのは昔から変わらず、ただ桂木に認められるだけの人間になりたい、彼と一緒にいられる人間でありたいという純粋な気持ちだけなのです。桂木と同様に抜け目ない根回しをするようになっても、彼の本質が変わることはないんですね。

 雨宮と桂木高之によって桂木の本当の出自も明かされます。彼の戸籍は、先先代の久世子爵と側室の間にできた子ということになっている。つまり先代の異母兄弟であり、暁人からすると叔父にあたるわけですね。ただ、桂木の母親は男関係が派手だったため、本当に先先代の子かどうかは明確ではありませんが、戸籍に記されている以上その肩書きは力を持ち、桂木も叙爵することができる。それを知っていた桂木は、暁人に何もかもを与えてから、先代が自分にしたように彼からすべて奪うつもりだった。

 でも、いつの間にかその計画は桂木の中から消えていました。どこがターニングポイントになったのか、もう少しヒントがあっても良かったのかなとは思います。でもまあ、これだけ暁人から純粋な好意を伝えられ続けていれば、情が湧くのも自然なことですよね。桂木にとって暁人は、排除すべき対象からとうに守りたい存在に変わっていた。彼の態度には依然冷たさも残っていますが、彼自ら暁人に触れるシーンもあり、2人の関係に希望が見えてきました。桂木も暁人を憎からず想っていることが明示され、ようやく萌える余裕も出てきましたね。2人にとって久世家を今後どう主導していくことが最善なのか、見守りたいと思います。

1

想い合うが為にすれ違う心。台詞の哀しい美しさに涙。

もう少し進むと、物語は込み入って参りますが。この3巻は割とシンプルに進んでいるかの様に見えています。物語の冒頭で、暁人さまは嫌々ながらも縁談を受け入れ、佐条伯爵家に粛々とお伺いを立てに出向いている。嫌々と言っても、育ちの良い暁人さまはこの箱入りのお姫様とカルタに興じたりして、親切に優しくお相手している。何しろ俔子さまもたった15歳の少女なのだ。とても美しくておっとりとした、この少女と結ばれることが出来たなら、暁人さまは本当に普通の幸せを手にしたかもしれないのに。それは叶わない。暁人さまが、中盤に俔子さまに遠回しにお別れを告げるシーンがあるのですが、とても美しくて、切なくて。涙が溢れます。俔子さまにとって、見目麗しいこの青年は淡い初恋だと思われ、暁人さまにとっては、ただ桂木のことを想っているという、とても残酷で切ないシーンなのです。「好きな人に優しくできない。」こんな綺麗なお別れの言葉があっただろうか。暁人さまにとって、俔子さまと過ごす時間だけが、自分の素直な気持ちに向き合える、心穏やかなものだったと思うのです。
…家政に本格的に取り組み、ただ桂木と肩を並べ、桂木と同じ様に考えたいと、学業の傍ら仕事に注力する暁人さま。それはこれまで家令として働いてきた桂木の職権を脅かしているかの様に周囲の人々は思います。もう、久世家において、桂木の仕事は終わったのだと。
「お前が僕に教えられたこと全部、今ならー…すごく大切だったってわかるんだ。」素直に気持ちを吐露する暁人さまに多分、初めて自ら口づけをしてしまう桂木。とても愛おしかったに違いないのです。ところが、桂木は手を離してしまう。二人でずっと一緒にいられたら、という暁人さまの言葉を振り切ってしまう。この時の桂木の『すーん』とした表情が切ないです。暁人さまに抱かれた夜、暁人さまの言った言葉に傷付くのです。「お前が…自分を殺して、僕の側にいるように。僕も自分を殺さないとな。僕の一部が死んでも。残りがお前の傍にあればいいんだ。」こんな哀しい愛の告白があっただろうか。涙。暁人さまのその真摯な言葉を受けて、自分はそうされる価値の無い人間だと桂木は苦しむ事になります。
一方で、先代に心酔し、桂木こそが久世家の当主に相応しいと信じて疑わない雨宮は、今は隠居している元女中頭のきくの元へ通い、真実に近いものを突き止めます。桂木は桂木家の三男では無く、久世の先々代の妾の子だった(かもしれない。)という事実。先代の暁直さま(暁人さまの父)は、父、直弥さまが女遊びが激しく、正妻と正妻の子である自分を顧みる事が無かったことを憎み、桂木が父の妾の子であることを知ったその時から、桂木を冷遇していたのでした。自分の実子である暁人さまが生まれたからでは無かったのです。
少年の頃、やはり暁直さま(暁人の父)に心酔し、認められたい、養子になって自分の父となって欲しいと願った桂木にとって、それは裏切りであったと共に、とても辛い事でした。だから、今は暁人さまを愛しいと想っていても。暁人さまが生まれ、暁直さまが慈しまれたことは、少年だった当時、許せないと思って苦しんだ事もまた事実なのです。いつか、自分がそうされた様に、その子供である暁人さまから全てを奪ってやろうと思って生きてきたのに。
恋人達には時差を持ってこの事実が突きつけられます。暁人さまは苦しみ、「お前が本当に好きだから、お前を…信じる事ができない。」と涙を流し、桂木も自分の愚かさを悔やみます。
それでも。桂木は暁人さまをお守りすることを決意し。暁人さまは桂木に久世家の家督を与えようと決意するのです。もう、ここから、恋人たちのすれ違いがスタートします。
まず、桂木は久世家は暁人さまこそが相応しい後継者だと認めるまでになっているのに。
暁人さまは、これまで苦しんできたであろう桂木の為にその地位を捨てようとする。
とてもややこしい事になって行きます。ただひたすらにお互いの為にと想う心。
そして、美しいだけでは無く、気高く聡明に育った暁人さまに惚れ惚れする第三巻でもあり。久々に号泣してしまいました。

0

亀裂。憂鬱な朝3

3巻です。
冒頭から一気に「久世家当主」としての存在感を増す暁人の姿。
ということは当然、桂木とのズレが生じる。
単独で動いて森山侯爵より実業家の石崎に近づいたり、家での習慣を変えようとしたり。
また、2巻から現れた雨宮が桂木の出生の秘密を遂に突き止めてあれこれと画策している。
桂木は桂木で、どうやら暁人に情がわいてきたよう。
その心境の変化は、正直分かりづらいかな…暁人の一途さが桂木を動かしたのだと思うのだけれど、それが今までのあまりにも冷たい態度や、元々感じていた憎しみのようなものを溶かすに至るものなのか…しかも毎回の性行為にも同意があってということでも無いわけで。
ラストも唐突と言えるような、暁人自身の婚約辞退と桂木の辞職?のシーン。
BL的には2人が想い合う糸口が見えてくる展開と言えるけれど、物語として整合性があるのかと言われると疑問。私の読み込みが足りないだけかも、ですが。

絵柄は非常に美しい。だがそれゆえに桂木が暁人の10〜11才年上に見えない。本当に全く見えない。だからこの恋愛の悲劇性というか、身分違いでありかつ年齢的な隔たりがあることが響いてこない気がする。美しすぎる絵も罪ですね…

1

眼福でした

まず、この巻の表紙だけで、萌えます。憂鬱な朝シリーズで一番好きな表紙です。物語の中でもそうなのですが、桂木も暁人様も少し髪が伸びて、より麗しくなっています。特に、桂木は前髪が伸びてそれが横に流れているのが何とも色っぽいです...物語だけでも十分楽しませてくれるのに、絵が非常に美しいので、眺めてるだけでも満足できるなんて、最強すぎます。                          3巻では、まだ、暁人様と桂木の意思疎通がしっかりできてなくて、お互いに探りを入れている状態です。でも、1,2巻よりは、断然進展してると思います。桂木の過去や策略も段々明らかになり、お互いに傷つけあってしまうシーンもありますが、桂木の表情がとても豊かになり、物語は一段と面白くなっていると思います。あと、個人的には俔子様がお気に入りです。めちゃくちゃ可愛いお嬢様です。彼女も幸せになってほしいです!!

5

褌カットちらり

怒濤の3巻。
桂木の出生の秘密とか、ラストの婚約とりやめとか、とにかく色んなことが起こりすぎて、鼻息荒く読んでしまいます。
そんな中、初めて桂木からキスをしてくるシーンに感動!桂木の気持ちがほぐれた瞬間でしたね。
書生の雨宮、婚約を無かったことにされた森山侯爵、桂木を欲しがる石崎の父親などこれからどう出てくるのか、ハラハラしつつ、それでも二人の気持ちが少しでも近づいたならいつか幸せになれると信じたいです。

因みに、緊張しっぱなしの本編に一瞬の癒しはたまに入る扉絵。正装の暁人さまの麗しいこと!ご立派になられて…

0

暁人の髪はやっぱこのくらの長さがいいよねと思いつつ。
気になってた桂木の出生の話が主題な一冊。
もらわれてきて、教育を受け。
認められたいと懸命に努力した。
しかしそれは一時の話。
血のつながりにはかなうはずもなく
「この子供から何もかも奪ってやるのだと 
与えるだけ与えてから全部 
何もかも全て 先代が自分にそうしたように 
この子供にも同じことを」
そう思っていたはずなのに。

お互いにお互いを愛おしく思い、求め、
お互いしか見てないのにどーにも噛み合わないのが苦しい。
桂木が自ら求めて乱れるラスト。
なんでこんな・・(。´Д⊂)うぅ・・・。

3

桂木と過去と暁人の成長ぶりに必見

2巻の森山侯爵の夜会の3ヶ月後から3巻が始まります。3巻はかなり暁人の成長ぶりが伺えます。それまで桂木が行なっていたことを暁人が行うようになり久世家での桂木の立場が狭くなって行きます。さらに暁人の行いについて桂木ぎ驚き目を見開く場面が多いです。暁人に冷たい目を向けていた桂木の目に変化が出てきました。
桂木についても出自、暁人を捨て久世家の当主になる野望を抱えていたことなどが明るみになります。その事実を知った暁人の涙にはとても心が苦しくなりました。後の桂木が過去に悔いてしまうシーン「暁人様は何も悪くないのにーーー」この言葉に暁人に対して申し訳ない気持ちがたくさん溢れてました。
1番印象は悔いを改めた桂木が暁人に「お守りします」と言ったこと。忠誠を誓うシーンで桂木が暁人に対する気持ちが表れていますが1番大事な言葉を言わないところにとても悶えました。その後の暁人が森山侯爵との会話で今後どのような展開になるか見ものです。

0

変わったもの、変わらないもの

 表紙は暁人を胸に抱く桂木。めくったカラーイラストでは雪景色の中、暁人が後ろから桂木を抱きしめています。こんなに近くにいるのに、思いはすれ違うばかりです。

 桂木に少しでも近づきたくて当主として才覚を振るい始めた暁人。そこはさすが桂木仕込み。外野もりっぱだと認めるほどに成長しています。「ただ一緒にいたい」「そのためなら何でもできる」という言葉は嘘じゃなかった。
 先代に心酔する元書生の雨宮に知られた、桂木の出生の秘密。どうしてキクは桂木の承諾もなしに雨宮に託したのでしょう?桂木が久世家を継ぐことを望んでいたから?キクが真に仕えていたのが桂木の本当の父親の先々代だから?桂木の野心を知っていたから?確かに桂木とキクとの間には信頼関係があったし、桂木がキクを大切に扱っていたのも事実だ。現にキクの隠居後の住まいは桂木が買い与えたものらしい。暁人が初めて本家に来た日、なんだかキクがとても冷たく感じたのも、同じ理由からなのだろうか。今となっては余計なことをしてくれたなとしか思えない。暁人と桂木が心の底で望むものは単純なことなのに、彼らに関わる人間や『久世家』がそうさせない。
 それぞれの思惑に翻弄される二人には、どんなに近づいても本心は見えない。暁人と触れ合うことで変わってきた桂木の思いは、彼自身も説明の出来ない感情となり、時には先代のように冷静にやるべきことをやる暁人も、桂木の前では「絶対に離さない」「僕の一部が死んでも、残りがお前のそばにあればいい」「本当に好きだから信じられない」と感情を剥き出しにする。
 桂木には久世家を乗っ取る野心などとうに無い。暁人が桂木を変えた。「お前は絶対に変わらないんだな」なんて言った日もあったけど、桂木は変わったんだよ。周りがどう言おうと、先代みたいに育てたはずの暁人の心はずっと暁人のままで、変わらない暁人が桂木を変えたんだ。思いをそのまま言葉にして、暁人に伝えられたらいいのに。そして「二人は末永く幸せに暮らしました」っていうおとぎ話でいいから、もう幸せになってほしいよ!別の道を行こうとする二人に胸が痛くて馬鹿なことを考えてしまいます。
 この巻での二人の情事が悲しすぎます。「今日だけは」と自ら暁人に抱かれる桂木。「名前を呼んで」「声を聞かせて」と言う暁人に、本音が洩れないように声を抑えて、激しく求めあって体を重ねて、互いの心も見えるのに、運命は重ならない最後のSEX。桂木は本音なんて一度も言わずに生きてきたんだよね。本音なんて言える環境にはなかった。頑なな桂木の心を開くのはやっぱり暁人しかいないんだと思う。苦しいばかりの3巻だけど、日高先生ならきっと光を届けてくれると信じて見届けたいと思います。

6

まだ続くのか…

二人にとって、こんな苦境がまだ続くんでしょうか…。

世間と世界は、
二人にはあまりに冷酷ですね…。

2巻を読んだときは、
「3巻こそは、もっと幸せに。
 少しでも光明をみたい」
と、思ったのに、
全くそれが叶いませんね…。

やはりずっと切ないままです。
二人を見ると、哀れです。
憐憫の情がわきますね。

執拗攻めって私の好きなキャラの属性なんですけど、
主人公の暁人(攻め)の家令の桂木(受け)への執着は、
それを通り越していて、
見ててやるせないです。

そして、だんだんと
過去の謎が判明していき、
桂木が久世の先々代の庶子だということが
明るみに出てきます。

そのことが明らかになりつつ合ってもなお、
二人はお互いを求め、
離れられないのに、離れてゆく…。

最後は彼らが二人でお互い並んで
笑い合えますように。

0

溢れ出した桂木の激情(の蔭に散りばめられた伏線)

◆あらすじ◆

桂木を久世家当主にと目論む弁護士の雨宮は、ついに桂木の出生の秘密をつきとめます。
同時に、かつて桂木が抱いていた(しかし既にその意思をなくしている)久世家乗っ取りの野望も明らかに。
その事実を耳にした暁人に問い詰められ、桂木は暁人を守る立場に徹することを訴えますが、心はすれ違いながらも「血」という形で桂木と繋がっていたことを喜ぶ暁人を見て、思わず暁人を抱きよせてしまう桂木。
しかし、このままでは暁人と離れられなくなると感じた桂木は、身を引くために久世家を出ることを決意します。一方暁人は、桂木に久世家当主の座を譲るため、隠居を願い出て――

◆レビュー◆

クールな仮面の下で苦悩する桂木の素顔が、ついに見えて来た3巻。
激しく暁人を求める桂木の蕩けそうな表情…萌えます!!
しかしここから一気にラブ全開!という展開には至らず。明治の華族社会、そう簡単なもんじゃあないらしい(T_T)
お互いに久世家当主の座を譲り合う二人が、なんとも痛々しいラスト。
う~ん、この後どうなるのか??先の読めない展開ですが…

もうもう、読めば3分で萌え沸騰は必至!な巻なので、逆に萌え以外の部分について。
今回の展開、個人的には何となく不完全燃焼な読後感。
というのは、2巻ですでに桂木は久世家の当主となるべく引き取られたことが分かっているわけで、そこで同時に実は彼が今も暁人の対抗馬になりうる存在(つまり久世家の血を引く人間)であることが明かされても良かったような。
桂木の出自は2巻の段階でほぼ予想がつく内容だったし、サプライズ度もいまひとつ。。。にもかかわらず、何故敢えて3巻まで引っ張ったのか。
しかも、桂木自身は「(自分が)“先々代の庶子”という点については疑わしく思って」いると言ってるし…(彼が兄に父親から真相を聞いていないか確かめたのも、桂木の父なら自分の知らない真実を知っているかもしれないと思ったからでは…?)
桂木の出自、これで本当に全てが明らかになったんでしょうか?
この歯切れの悪さからすると、まだもう一段底が用意されているのでは??という気がしてなりません。
だとすると・・・?
この話は4巻にも絡んでくるので、続きは4巻のほうに書きたいと思います。

それにしても、桂木の母親が新橋の芸者だったとは!
ベタですがこの「芸者の子」という出自、すごく艶っぽくて翳りがあって受けっぽくて、大好物(*゚∀゚)=3
この設定が桂木萌えにさらに拍車をかけてくれたような気がします。

ところで、2巻からその兆しは見え始めていましたが、暁人が見違えるほど大人に!もう完全に桂木と肩を並べるほどの力をつけてきましたね。
当初は非の打ちどころのないスーパー受け様・桂木と、年下わんこ攻めの暁人、という組み合わせに見えましたが、今やスーパー攻め様×スーパー受け様状態に。
敢えて言えばここがこの作品のちょっと面白味に欠けるところかな…と思ってたんですが、この後ダブルスーパーカプならではの悲劇が。
では、続きはますますエキサイティングな4巻で~(屮′3`)屮

7

紐解かれていく

桂木の過去も秘密も暴かれて大きく方向転換する3巻です。

動き出した2人の周辺で桂木だけが取り残され始めます。
久世家の主人として力を集め始めた暁人。
交わした約束を実現させる為にと振舞う姿が手酷く、読者にですら壁を感じてしまう程。
それでも自分なりに新しい道筋を作ろうと模索している姿には、一縷の望みでも捨てたくない足掻きが感じられます。

陞爵を目指して走り始めた2人とは別に、雨宮の不穏な行動にも答えがでてきて晒される桂木の出自。
暁人の知る所になった桂木の本来の目的が暁人を更に傷つけながらも、繋がる血筋に喜ぶ暁人の健気さに堪らない気持ちにさせられます。

桂木から仕掛ける情事にあまりいい意味合いを感じられないのですが、それでも今までの中で一番温もりのある一夜だったと思いました。

同じ場所を目指していた2人がそれぞれの思惑によって別々の道を進み始める兆しに、もっと桂木の気持ちや感情が吐露されたらいいなと次巻に期待したいと思います。

2

僕の一部が死んでも……

四巻まで一気読みしましたが、三巻が一番切なくて好きです。
「僕の一部が死んでも残りがお前の傍にあればいいんだ」
この台詞が、本当にたまらない。

後半、桂木さんが積極的(※桂木内比)なのは、自分の想いをはっきりと自覚したから家を離れようと考えていたからなのですね。
お互いを思っているが故にすれ違って行く様が、切ないです。
この話の結末は全く予想出来ないですけれど、今までの著作を読んだ限りでは屹度相応しい形で二人に幸せがもたらされると信じております。

しかし、「蓄妾届」って酷い名称ですよね(笑)

3

桂木智之をえがいた3巻

表紙でふたりがどれほど近づき触れ合おうと、その姿さえ甘いものではなくむしろ哀しいくらいに寒々しくてほの暗い。特に3巻本編では雪のシーンが多く描かれているからでしょうか、温もりもあまり感じません。
冷たそうな体、手、指。そして桂木を手放さんとする暁人の思いも現れているようです。
(今更ながらに気が付いたのですが、もしかしてモノクロ表紙のときは暁人と桂木、それぞれが対になるような、もしくはそれを連想させるようなデザインなのですかね…! かっこよすぎて今一度失神)

桂木は先代久世子爵・暁直に対して感じていた絶望感(憎しみとは違うような気がします。憎むまでは…ないと思うのです。いくら久世家へ次代の者として養子に迎えられるはずだったとしても、そのために勉学やマナーのなにもかもを完璧に叩き込んだとしても、桂木自身、己がなにであるかを薄ら悟っていたからこそ…)を、暁人へ植え込もうと画策していたかつての姿を視ているシーンはとても鮮烈です。
なにせその直前、暁人とまたも交わって、しかも独占欲をむき出しにした暁人が付けたであろう傷に唇を触れさせているんです。これ興奮しないでなんていられない。
いやもちろん、ゆくゆくは暁人と桂木がなんらかの形での終着点を見つけて親密になるだろうことは重々わかっているのですが! 今までの桂木が見せていた頑なな拒絶から、見事に反転! 噂のツンデレ!!
あと述べずにはいられないのが、桂木自ら口づけしたところ!! んなもん、暁人だけでなくこっちも目が点です! まぼろしかと! 思った!

桂木家では腫れ物に触るように扱われていた幼い智之は、久世暁直に「秀でていたからこそ、目に留まり、そして惹かれた」と認められたわけですよね。ふつうならばこんなことを言われたら、喜ぶと思うのです。10歳くらいの子、少し照れながら元気いっぱいに頑張ることを誓うでしょう。
けれども智之は照れることも、喜ぶこともせず、自らに課せられた期待に応えようと大人みたいに決心する。子供らしいところはなく、それも暁直が智之を疎まない理由のひとつだったのでしょうが、だからこそ虚しさを覚えました。
完璧になって、居場所を作る。結果的に久世家当主の椅子はいまだ暁人の場所であるけれども、家令としてまた未成年である暁人の名代としての居場所を得ている桂木。
しかし3巻で、ついに暁人は桂木と「並びたい」という思いを実行に移し始めるわけです。
するとどんどん桂木があるべき場所が、失われる。いつかはそうなるはずだったけれども、暁人の手に手に移ってゆく。暁人自身が思わぬところで、桂木の漠然とした喪失感はまたも彼・暁人から与えられるわけです。前はまだいたいけな子供だった彼から、今は大人になって並びたがる彼から。形は違うけど、二度も。

そして“きく”は、直弥と暁直のふたりを知るからこそ桂木智之を貴い存在として受け止めていたのでしょう。
暁人がはじめて久世本邸に来た時、きくが言った「当主としての心得をしる得難い存在」というのも伏線で、すべてがここに繋がるのですよね。と同時に、きくは智之を次期当主として十分に認めていたのだろうな…。

桂木が今まで画策してきたはずのすべてが、いつの間にか暁人を守り暁人の力と地位を確固たるものにする、そのためのすべてになっていました。本来成り代わるつもりだった自分のことではなく、暁人のためになることばかり。
いつから、なんてことはもう分からないのですよね。そして絶望した暁人が語るひとつひとつはどれも真実だから否定もできない。心のことなんて語れない、現実主義な桂木だからこそ夢物語みたいな話はできないし、証拠を提示できないから反論もない。

言えないが積み重なって押しつぶされる。
なんて遠回りをするふたりなのでしょう。
はじめて、桂木自ら進んで暁人自身を口で致したり、頑張る交わりがひどく苦しくて切ない。全然幸せそうじゃない、悲しいのに、そこにある繋がりで保たれているような、不安定なふたり。

「全てがひっくり返るようなうまい手立てはないもんですかねー!」BY.りんざぶろう

6

時代が違ったらもっと楽だっただろうに

3巻です。
日高作品の中では重い部類ですので、手にとるのを躊躇ってらっしゃる方にも、ぜひ読んで頂きたい。
表紙も桂木の心の動きを表したかのようで、ひじょうに素敵です。

条件つきでのんだ伯爵家との見合いが形をなしてきた頃、以前桂木が暗躍していたように、暁人自身も行動を始めていきます。
友人である石崎の父へ面会したり、家の者たちに桂木でなく自分を通すように指示したり。

なんだか猛スピードで暁人が当主への道を駆け抜けていく気がするのですが、桂木にはこの豹変とも言える暁人の行動に戸惑い不安を抱えます。
暁人の行動の根底にあるのは、子供の頃からまったく変わらず桂木だけなんですけどね。
ずっと自分の熱を桂木へぶつけることしか出来なかった暁人が、本当の意味で桂木を手中にするにはどうしたら良いか考え出した結果でした。

この巻では桂木の秘密が明らかになるのですが、ずっと暁人を憎むことで自分を保ってきた桂木。
しかし、自分へ真摯に向けられる暁人の想いがそれを凌駕し自分を恥じるんですね。
あー、もう、本当に良い!
自分のボキャブラリーのなさにうんざりするくらいですが、良いしか言えません。
そして、はやくふたりには幸せになって欲しいです。
これが今の時代ならば、ふたりで逃げるだけで良かったのにね。

4

いつの間にか好きになっていました。BY桂木

なんだかいつの間にか桂木はほだされていましたね。
どう考えても暁人様親衛隊隊長になっちゃってますね。
一巻からそうですが、表紙が二人の関係の全てを表しています。
三巻では抱き合う二人。
一巻、二巻では桂木のほうから暁人に手を差し伸べることはなかったのに、
三巻の表紙では桂木も暁人の肩を抱きしめているのです。

桂木がどの時点で暁人を好きになったのかはよく分かりませんが、
ほだされたこともあるのでしょうけれど、
それだけではなく、暁人が当主らしくなってきたこと、
つまり「この人にならお使えしたい」という気持ちも芽生えたことが、
心境の変化をもたらしたのではないかと思いました。

桂木は実は自分の手で育てることの喜びみたいなものも、
感じているのかもしれません。
ただ桂木の感情はいまいち分かりにくです。
しかし一巻から比較しながら目を凝らして(°д°)読んでいると、
初期と今では、彼の態度や言動に違いがあることが分かると思うのです。
ト書き部分の少ないマンガゆえに、
動きや表情をよ~く見ないとわかりづらい部分が多い気がします。

それにしても雨宮がいい仕事してくれます。
二人の世界に切り込みを入れるような人物が出てくるのが面白いです。
雨宮のおかげで桂木の当初の目的は暁人にバレてしまったわけですが、
桂木がここで後悔をする姿が彼の心中を物語っています。
自分が暁人に対して愚かな復讐心を向けたことを後悔するほどに、
桂木は暁人を好きになってしまっていた。

それが最後の「暁人様は私がお守りします」につながります。
出た!主従萌。
ん~すごいいい話だな~って思うけど、
どこか昼ドラ風味だなぁ、とも感じたりしてw
こんな感じの昼ドラあった気がするんだけどなぁ…。
レトロなお話でドロドロしたやつ。
とりあえずお話に乗り切れたのでけっこう楽しめている作品です。

2

桂木の後悔

雨宮の登場で桂木の出自が明らかになります。
そのあたりは、やっぱりな~という感じ。
暁人は、ずいぶんと大人になりました。
色々なしがらみで動けない(動かない)桂木を尻目に色々やってくれちゃいそうな予感。
桂木に対する素直で一途な気持ちが暁人を動かしているんだろうなと思います。
桂木の気持ちも変わってきて少しずつ距離が近づいてきているのだけれど、雨宮の登場で暁人は傷つき、桂木は、これまでのツケを払わされるような気が・・・。
すんなりうまくいくとは思えない二人ですが、続きが楽しみ。

4

花と男前

連載中もページ数のが結構違ったりと
翻弄されまくった作品でした

3巻は暁人が大きく進化をしてきているのが
わかります。積極的に動きだし
たくましくなって強くなっています

桂木も、変化があります
昔の自分と屋敷のはじめて暁人をむかえた日のことを
思い出すシーンは切ないです

自身の幼少時代に居場所をもとめて
必死に努力をしている姿が心をうちます

この時代の家存続というのは
今でははかりしれないくらいの
ものだったのだろうと思います

暁人が「僕の一部が死んでも残りがお前の傍にあればいいんだ」で泣きました

桂木がどれだけ辛く生き抜いてきたかを
今更取り返すことはできなくとも
これからは桂木が望む生き方ができれば
良いと切に願う純真なおぼっちゃま

愛情を沢山受けながら育ったおぼっちゃまであっても
見知らぬ家では居場所がなかったのは
同じなのかもしれない

どうにもならないことほど
ねじまがり、どうにもならないからこそ
執着する

美しい非常に美しいです

歴史背景を理解した方が読み応えあるとおもい
検索したりしましたが
今につながる部分もあり、冷めてしまったので
あえて、漫画の世界として
楽しむことに集中しました

日高さんの描く黒髪男前は大好きです
笑顔なくても大好きです。

1

動き出したかつての書生

 かつて久世家で書生をしていた雨宮が、隠居しているかつての女中頭、きくを訪ねるところから始まります。雨宮は、過去を知っているきくから、桂木の出生について聞き出そうとしますが、きくは口を割りません。さらに、暁人もこれまで無関係だと思われていた石崎家さえも巻き込んで、仕掛けてきます。暁人は桂木のやり方をあまりよく思っていなかったはずなのに、いつの間にか、桂木のようにうまく立ち回っている姿がまた、巧みになったなと思いました。(笑)

 いつからお互いのことが好きなのか、いつから意識するようになったのかなどという、言葉がこのシリーズには当てはまりません。
 家督争い、血筋や時代、爵位などの難しい問題もありますが、それよりも二人の関係があまりにも自然で、手順のように何かに則っていうことがないのです。誰の言葉が正しくて、誰には邪心があってなどと正直思う人物もいますが、暁人と桂木の気持ちだけは変わらない。

 そして最後には、暁人の婚姻問題にも結論が下されます。3巻を読んだ後は、早く次巻を読みたいと思う内容でした。

2

暁人の涙と桂木の独白

この巻で、暁人は更に成長した面を見せており、
家政に関わるものに関しても、桂木ではなく、
暁人本人を通して欲しいと女中に言いつけておくなど、当主としての自覚も随分と出てきた印象でした。

暁人のこういう、桂木に対して強気なところが萌えツボでありました。
今までは格下であるはずの家令の桂木に主導権を握られていた感じがしていましたが、
当主として主導権を握り返したような、そういうところが格好良く思えました。
家令に頼りきりの当主より、骨があって良いと思うのです。

そして話は桂木の過去・出生まで明らかになり、桂木の「久世家」へのこだわりの謎も解けました。
桂木は久世家の先代に引き取られ、嫡男が生まれるまでは久世家の当主になるべくして育てられました。
先代が「お前を選んだ一番の理由は秀でているからだ」と言われたことが、幼い桂木にとっての全てでした。桂木はそれから先代の息子になれるように、久世家の当主になれるように勉学に励んでいくわけですが、結局先代に嫡男(暁人)が生まれたことによって、彼の努力は無駄になりました。
だからこそ、自分の出生を逆手に取って、嫡男に復讐しようとした訳ですね。

しかし、
人を傷つけるような行いは、必ず巡って自分に帰ってくる。

関係を壊すほどの愚かな行いはするものではないなと、つくづく思います。
桂木の私恨は、それを暁人に向けても無意味なものだったと思うのです。

桂木の愚かな画策は暁人に知れてしまい、暁人に涙を流させる結果となりました。
もちろん今の桂木にはそのような愚かな考えはもうありませんが。

誤解されたままではいけないと桂木も思ったのでしょうね。
彼なりの言葉で、暁人に誠意を示します。
「暁人様はわたしがお守りします」と。
桂木がここまで変わるとは、最初の巻では想像だにしておりませんでした。

暁人のまっすぐな愛はすごいと思うのです。あの堅物の桂木でさえ崩してしまうほどの愛です。
逆にこれほど恐ろしく重い愛もまた無いと思うのです。
でも、暁人の重い愛、悪くはないと思います。それはこの現代の時代にはない「純愛」だと思えるのです。

胸焼けがするほど重い愛の行方はどうなるのでしょうか。
次巻の展開も気になります。

5

謎が動き出した

読み終わった後、大作映画を見終わった様な
余韻がとても切なくて、胸が痛いです
本当にこの作品は、映画のようで秀逸です

クラシカル設定は苦手なので、購読を迷っていた作品だったのですが
手にとってしまったら、一気に引き込まれて読んでしまいました
時代背景など容易に理解しがたいし、難しい言葉も出てきます
でも、日高先生独特の丁寧さと綺麗な描写に、すっかり心をもってかれ
自然とじっくり腰を据えて理解しつつ読みふけった感じです
何度も何度も、桂木と暁人の心情を追って、読み返してしまいました

3巻では全ての鍵が開き、謎が明らかになり、山場にさしかかったのでしょうか
最後の方、桂木が自覚した暁人への言葉にできない想いが、形になったのは
読み手は少し救われましたが、二人が報われて欲しい
桂木の考えおよばない、暁人の自由さと一途さで、二人の想いを添い遂げて欲しい
4巻が本当に待ち通しいです

余談、雨宮がかなり胡散臭い・・・笑

7

近年稀に見る神作品…!

 これの連載目当てに、雑誌発売日に本屋に走って、さらに切り抜き保存という、ここ何年かの自分にはないくらいのハマリ度を示している作品です。
 1~2巻はわりと桂木!桂木!という感じだったのですが、3巻では、攻の暁人の精神的成長の著しさに惹きこまれました。
 安易な萌に走るのではなく、ストーリー、キャラをしっかり描きこんだなかから漂う萌要素という、まさに商業BLで求めているものが揃っていて、本当にお勧めしたい作品です。
 BLも1冊完結ものでなく、こうした3巻以上続くしっかりした作品をもっと出していってもらいたいなあ、と思いました。
 

8

ややこしくなってきた・・・

はあああああ、と息がもれてしまう。
なんて言葉にしようかわからないくらい、すごい。さすが日高ショーこさんです。はあ、本当に一コマ一コマが感動だお・・・・・・・。
BLもここまで作りこまれてると、芸術だと思った。

前回よりも、んだんと複雑になってきたぞ~ 人間関係もそうだけど、心の動きやからまりも複雑に。
暁人をみずから求める桂木の行動に、今回は萌え萌えっとなったので、萌えは2とさせていただきました。
歴史萌えもあるけど、主従萌えもある。そんでもって叔父×甥・・・みたいな。クールな男が誰かに夢中になる。しかも静かに。ここはたまりません。

婚約話を進める暁人と、すれ違う桂木。でも最後は・・・・。
切なくて悲しい。いつ壊れるかわからない関係が、やたらと涙を誘ってきます。はあああ、とにかくめっちゃめちゃきになる終わり方だったので、早く4かんを読みたいです☆
全プレでカバーイラストの図書カードがもらえるのはうれしい特典です。

5

切なさ満載!!!!!

3巻です。
怒涛の3巻でした。
もう、桂木が!桂木が!!桂木が!!!

1巻からまた読み直してみたのですが、巻数が進むにつれて徐々に桂木の感情が見えてきて。
最初に思い描いていた図と現在の図が違ってきているのもそのせいで。
その思い描いていた復讐のような図さえすっかり忘れてしまうほどに、今現在の日々を送っている桂木がいて。
桂木とあるために、それだけを守りたくて大人になった暁人のやり方も含めてなんだかとても全てが愛しく思えました。
自分の卑屈さゆえに暁人を苦しめ傷付ける結果となってしまったことに心から悔いているような桂木が本当に切なくて。
普段の冷静な雰囲気とは裏腹にちょっとした暁人の言葉に揺れて、自分でも思わぬ行動をとってしまったり。
言ってることとやってることがバラバラな桂木。
その真実の想いが吐き出されることは今はまだ先になるのかと思うと、更に桂木の中に溜まって苦しくなりそうで。
互いが互いのためになんとか役に立とうとしているような姿も好き。

かなり静かな展開で始まった1巻から比べると、この3巻はかなり物語も感情も動き。
起承転結の「転」の部分に当たるのかもしれませんが、怒涛の萌えの連続でした。
切ないキュン死箇所もいっぱい。
暁人が桂木と在るために自分を殺さないとと言ってるところ。
自分の卑屈さが暁人に捨てるつもりだったんだと泣かせてしまったところ。
桂木の血統についてそれだけでもせめて繋がりができると暁人が言ったところ。
どれもせつない。
4巻で物語は終息するのでしょうか?
まだ、もうちょっと続くかな。
早く桂木が幸せになれるといいのにな。

CD化も決まりましたし、そちらも楽しみv
物語がかなり動いてる分、CDも萌えが存分に詰まりそうですね。

余談ですが、事後の暁人の褌姿に萌えましたv

8

なんだか・・・

子爵家当主・久世暁人×家令・桂木智之の3巻目です。

相変わらず、ややこしい話なんですが、ものすごく話に引き込まれるんですよね。・・・理解するのに多少時間はかかりますが・・・

それに・・・なんだか暁人がかっこよくなってました( *´艸`)
暁人が桂木の仕事をやるようになって、「お前に褒められると本当に嬉しい」と言った時の暁人の顔が本当にいい顔をしていて、桂木の事が本当に好きなんだなぁ~。と思いますね。

そして桂木の出生の秘密が明らかに!!
正直な話、こう来ますか!!と思いました((( ;゚Д゚)))
しかも桂木からキスしてくるなどと・・・びっくりですよ!!
本当に続きが気になります!!・・・でもあと1年後とか・・・雑誌で追いかけるか?と本気で悩みます・・・

CDの続編が出るみたいなので、こちらも楽しみですww

あと・・・日高先生のブログで、暁人の婚約者の名前が「房子」から「俔子(ちかこ)」に変更したらしいのですが、理由は石崎の馴染みの「子ふさ」と名前が似ているかららしいのですが、それならブログではなくコミックに書いた方がよかったのでは??と思いました。

まぁ暁人の婚約者なんで、多分読む人はイマイチ興味はないと思いますが(私もですが・・・)←スミマセン
そこがちょっと気になりましたね( ゚ω゚;)

3

智之という箱のふたが開かれた

じれったくてじれったくて叫び出しそうになった第二巻。
でも「憂鬱な朝」の意味が少し解り、ツンツン家令にとって執着してくる暁人が愛しい存在になりつつあるんだと予感させられて、そして今作!
まるで風呂敷の包みの結び目を一つ一つほどいて中の箱が見え、そして智之という名前の箱のふたが開けられた!!
そんな展開が待っていました~
そして、時代モノのせいか、しかし今回は特に彼等の言葉のやりとりシーン展開全てに渡って、まるで舞台を見ているような錯覚に陥りました。
いやー、実にいい。彼等が動いている。

桂木と同等になるため暁人は目を見張るような努力と成長を遂げました。
何も知らされない、知らない桂木はそれによって不安定になるという、このすれ違いがまた、、、胸を掴まれるのです。
もう!本当に暁人のやろうとしていること、自分や家の為じゃなくて全てが桂木の為。
それは少し傲慢で強引かとも思われるものなんだけど、それでも暁人の古いものを壊して新しい道を開こうとする姿は、何か熱いです!
智之の出生が明らかになったと共に、先代がどうしてそんな風になったのか先先代の所業の反動だったというのも見えました。
ここで一つ謎が明らかに。

いよいよクライマックスに向かうのでしょうか。
思わず桂木から暁人にキスするジーン、泣いて桂木に心情を吐露する暁人のシーン、ラストのすれ違いながらも真に結ばれていることを示唆するようなエチシーン。
ため息が出るほどに何故か感動的で萌えを超越しています。
暁人の成長はひとかたなりません。
いかにも年下らしい部分を見せながらもしっかりと桂木を追い越さんとばかりに大きくなりました(人間的に)
次は、、、また一年後?
でも、楽しみに、楽しみに待っています!

4

続きは一年後?

淡々としてるようで、盛り上がってきたかも。

ただ、受けが攻めにほだされてきたようなんですが、どこらへんで落ちたのか、よくわからない。1、2巻を読み返さないといけないかもしれない。攻めが、受けに追いつこうと必死になって成長したことが報われたんだと思うんですが、ここに来て、いろいろ裏目に出てきて、さあ大変というところで3巻は終わってます。この続きがコミックス派には一年後かと思うと、気が遠くなります。また、いろいろ忘れちゃいそう。
正直、ていねいに書かれている分、細かい伏線もあるし、完結してから一気に読みたかったストーリーかも。

2

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