オレ様年下攻×トラウマ持ちお人好し受の予測不能の恋!!

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表題作その親友と、恋人と。

湯上征貴・失踪した友人を探す服飾メーカー社員22
朝日奈瑛一・自分の性癖を隠す広告代理店社員26

あらすじ

朝日奈(あさひな)の行きつけのバーの美貌の女装バーテンダー・リサ。
ある日リサを連れ戻しに、学生時代の親友・湯上(ゆがみ)がやってくる。
横暴な湯上から仲良しのリサを庇いつつも、朝日奈は湯上の容姿にひと目惚れに近い感情を抱く。
そんな彼と取引先で再会。
その後もリサと話すために度々バーを訪れる湯上と、仕事でもプライベートでも顔を合わせるうち、
言葉は乱暴だけど根は優しい彼に、ますます惹かれていってしまい……?

(出版社より)

作品情報

作品名
その親友と、恋人と。
著者
渡海奈穂 
イラスト
北上れん 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403522789
3.2

(26)

(1)

萌々

(11)

(9)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
9
得点
80
評価数
26
平均
3.2 / 5
神率
3.8%

レビュー投稿数9

祝・電子化!

大好きな作品が電子書籍化されたのが嬉しくて初レビューです。
北上れん先生による超絶美しい挿絵も健在です!

主な登場人物は、
主人公の朝日奈、彼が通うバーで働く女装の麗人リサ。
リサを連れ戻しにきた高校の同級生、湯上。
そしてリサのDV彼氏シュウ。

性癖バレを恐れてシュウと逃げたリサと
トラウマから自己評価の低い朝日奈に
強引だけど誠実に向き合う湯上。
湯上を好きになれるかどうかで評価が分かれる作品だと思うのですが
私はとても好きです。

そしてこれは是非ネタバレなしで読んでいただきたいのですが
リサとシュウがいいんですよ〜!まんまと騙されました。
再読すると伏線に気付いてさらに楽しめます。

紙書籍が手元にないので正確に確認できないのですが
昨今の事情に伴う改訂が入り
さらに読みやすく受け入れやすくなっていると思います。
(当時は性同一性障害やLBGTなんて言葉や概念はなかったはず)

2

絵は萌えるんだけどおバカな私にはわからんかった・・・

れん先生おっかけで当本get。
なんとも評価が難しい。
萌えポイントはあるんだけど、こいつ好き!という
入れ込めるものが少なかったからかな。
れん先生の絵はだーい好き。(渡海先生すいません)
ということで萌。

二転三転された気がして、おバカな私は
「え、だから結局どうなりたかったわけ?」という気持ちでいっぱい。
なかなかついていきにくかったカプたちでした。
いやメインカプのお話で サブカプは添え物のはずなんだけど
皆様おっしゃっておられる通り、リサちゃんインパクト大。
(メインカプ 受け 朝日奈 攻め 湯上
 サブカプ  受け攻め明記なし・・ シュウ リサ)

湯上が器大きそうな人間に思えて本来好みなはずなんだけど
さっぱりしすぎてたのかな。。。
もうちょっとテレ甘してるシーンがあればよかったのか。。。
わからん。なんか物足りず、湯上に入れ込めなかった。
無念だ。

3

価値観の違いを分かり合う

1冊丸ごと表題作です。
朝日奈(受け)の目線でストーリーは進んでいきます。

朝日奈が通う「バーMISAKI」のバーテンダーのリサを、家族や友人に黙って地元から出て行ったことに腹を立てた湯上(攻め)が、連れ戻そうとやってくることから始まります。

最初はリサ(本名・杉吾)や朝日奈の性癖や考えが分からない湯上に、朝日奈は怒ったり傷ついたりしますが、価値観の違いを理解しあったり、悪い方に自己完結しがちな思考を正したりしていくうちに、徐々に惹かれていくのが分かるのが自然で素敵でした。

朝日奈は高校時代の辛い過去から、その思考はネガティブで卑屈になりがちなのですが、湯上がマイペースで豪胆に払拭しますし、文体がどことなくコミカルであるので、切なさや辛さばかりではなく読みやすいです。
朝日奈とリサが仲良くしていると、「百合ってて不毛」とゲイカップルに言われるのは面白かったです。リサが朝日奈を襲うという予想外の展開にもビックリでした。

ただ、本の帯に「恋人と親友、どちらかしか選べないなら」とあり、朝日奈も「友情を取るか恋を取るかで悩んだ」とは言っていましたが、ノンケで最初拒絶反応が酷い(と思っていた)湯上に告白しても恋が叶うと考えてはいる様子はなかったので、そこはちょっと違うかもとは思いました。

北上先生の挿絵も内容にぴったりで、格好良かったです。頬杖ついて朝日奈を見つめている湯上の場面、ぜひイラストで欲しかったです!
社会人カップル、攻めが徐々に受けに惹かれている、なのに受けは気がついていないという過程を楽しみたい方にはお勧めだと思います。

4

攻めの最初の態度でダメでした

渡海さんの作品はなぜか薄い本が多いような気がするのですが、こちらも薄めです。
なので、さらさらと読み終えてしまいます。
渡海さんだったら、学生ものの方が好きなので、はじめから微妙な気分で読み始めてしまいました。
こちらの作品は、完全にレーターさん買いでした。


受けの朝日奈は26歳で、広告代理店勤務のゲイ。
学生時代に起こした出来事で、臆病になっています。

攻めの湯上は朝日奈が通うゲイバーへ、出奔した友人を探して訪れたノンケサラリーマン。
行動力もそれに伴う実力もある男。


朝日奈の行きつけのバーで、女装姿で働くリサ。
彼が話の中心です。
家も友人も捨てて今の生活を始めたリサのところへ現れたのが、リサの親友・湯上。
朝日奈はリサとは親しくしていたために、無理やり連れ戻そうとする湯上に反感を覚えながらも、彼の人となりに触れ惹かれてしまうというお話です。

最初の頃、湯上があまりにリサに対して強引で態度も横柄なため、その印象がわたしには強く残ってしまい湯上をまったく好きになれませんでした。
ただの男同士の友人であるのに、ずいぶん遠慮なしに連れ戻そうとするのだなと頭を傾げましたし。
未成年でもないのに、なんだかひじょうに不自然に感じました。
家出同然、駆け落ち同然で出て行ったんだから、そっとしてあげてと思ってしまった(苦笑
プラスして、朝日奈も個人的に魅力を感じなかったため、ハマり切れず…
過去の不運とも言える出来事は、可哀想でしたけどね。

大好きとおっしゃっている方が多いのになんだか肩身が狭いのですが、わたしはあまり心に残らないお話でした。

1

最大のインパクトはリサだった!

決して悪くはないんですが、なぜか乗り切れなかったんですよ。一応年下攻(本来苦手)なんですが、それはあまり気になりませんでした。
でもどうも湯上(攻)のキャラクターが好きになれなかったんです。イヤなヤツとは思っていませんが。朝比奈(受)はよかったんですけどね。

ただ、湯上の最初のうちのリサへの非常識(特に場所柄ね)な態度が、純粋な友情からというのがどうも納得し切れなかったのかも。だからと言って、湯上がリサに特別な感情を抱いていると思ったわけではなく(いっそそのほうが説得力はあると思います)、どうにも無理を感じたんですよ。う~ん、なんて言ったらいいんでしょうね。

とにかく、湯上に何かと違和感が付きまとったんですよね。リサに関することだけではなく、朝比奈への感情の変化についても。最初に『こういうキャラクター』っていうのがあって、それを表現するために後付けで行動させたように思えてしまったんですよ。

あとはラスト、リサのくだりはさすがにびっくりしましたね。あくまでもメインではないので、シュウとの関係や女装についてが中途半端でわかりにくかったんですが(今でも脇のわりに出張り過ぎなくらいでしたし、これ以上は無理でしょうが)。どうせなら、別でもっと本格的に書いてもいいんじゃ?と思いました。

タイトル通り、読了後いちばん印象に残ったのはリサでした。これは作品としてちょっとまずいでしょう、メインじゃないんですから。

1

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