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えんどうくんの観察日記

endoukun no kansatsunikki

远藤君的观察日记

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表題作えんどうくんの観察日記

(?)津田,不良高校2年生
(?)遠藤,無表情無関心の高校2年生

その他の収録作品

  • ツダノート

あらすじ

高校生の津田は、ある日、席替えで無口で無表情な遠藤と席が前後になった。ささいなきっかけから交流が生まれ、今までまったく知らなかった遠藤が見えてくる。ほくろ、首、髪、ちょっとした表情の変化。けれど、もともと他人への関心が薄かった津田は、近付く遠藤との距離に焦燥感を覚え……

作品情報

作品名
えんどうくんの観察日記
著者
ハヤカワノジコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス HertZ Series
シリーズ
えんどうくんの観察日記
発売日
ISBN
9784813053293
4

(272)

(122)

萌々

(79)

(42)

中立

(17)

趣味じゃない

(12)

レビュー数
40
得点
1069
評価数
272
平均
4 / 5
神率
44.9%

レビュー投稿数40

美しく渋く青さもあり

ハヤカワ先生初読みです。この後、6冊読みます。

雰囲気ある絵、余白使いがいいですね。
文字量が少なめで絵と行間で伝わる作風も好きです。
特に津田の横顔が美しく色っぽい。
女子に絡まれている時、寄ってきた遠藤くんを前に一拍おく横顔と間が好きです。

ホームで近づく電車の後の中でのキスシーンはドラマチックでお上手だなぁと思いました。

遠藤くんのキス後、あんなにエロい顔になるなんて。と驚きましたが、津田にほぼ一目惚れだったんですね。無口だけど、秘めた思いは相当強そう。

言葉数少なく高校生ながら渋く進みますが、思春期らしいもどかしさもあり、ちょっとこそばゆい部分もありました。そこがまたいいんでしょうね。

この2人がデレたり、ちょっとでもいいのでいちゃついているところが見たいので続編楽しみです。

0

八の字

長らく単行本が出ていないハヤカワノジコ先生。Twitterはたまにですが更新されていて、イラストも見られるので安心させてもらってます。
ハヤカワノジコ作品は高校生ぐらいに読むのが一番刺さる気がする。何者かになりたがってる多感なお年頃に。「くらやみにストロボ」のレビューでも書きましたが、この青春の煌めきにのけぞるようになってくる前に。
今そんなことを言ってますが、発売当時はそれこそ擦り切れるほど(電子書籍だけど)読んだ大好きな作品。身長191cmの津田が好きで…体も器もデカい攻めがツボ。
幕間の4コマ(電子だと88ページ)の遠藤くんがめっっっら可愛いんですよ…こんなん…キュンとしてしまうだろ……本編に入れて欲しかった。津田の遠藤萌えの説得力増し増し。
いろんなことが唐突に見えて、終盤に掲載されている遠藤視点を読むと、かなりじっくり煮込んだ想いだったことが分かります。

0

静かな熱がじわりじわりと

続編と併せて再読です。
初読みはBLジャンルに片足を突っ込み始めたくらいの時期に手にした本でした。
当時はまだ連載誌を読んでいるわけでもなく、
興味はあるけれど何を選んでいいかわからず。

店頭で綺麗な水彩と繊細な線で描かれた
表紙に惹かれて手に取りました。
この本に巡り合えたからこそ、BLにハマッた
と言っても過言ではないくらい大好きな1冊です。

読み始めてみると、あれ?これBL…?
と思ってしまうくらいの主要カップル2人の冷めっぷり(笑)
この冷え切った二人が一体どうやって恋をするのだろうと読み入りました。

遠藤くんも津田も冷めているようにみえて、
彼らの間にあるものが愛情なのか、友情なのかすらわかりにくい。

だけど、ページをめくってゆくと遠藤くんの津田に注ぐ視線の中に、
津田が遠藤くんに伸ばす指先に、静かな熱がこもっていることに、
繰り返される「興味ない」の裏に隠れる本音に、気が付きます。

言葉にするには不安定な、感情が募ってゆくほどに、
2人の距離が遠のきかけてしまうのがもどかしい。

自分の中の想いに戸惑い、逃れようとする津田にする
遠藤くんからのキスが衝撃的でした。
キスだけなのに、絡まる舌が妙に艶めかしくてドキドキしてしまいます。

遠藤くんの方から仕掛けるとは!と驚きはしたものの、
無関心に見えて、実はとっくに気持ちを自覚していたんだなぁと
何を考えているかわからない奴から認識が少し変わりました。

逆に津田はキスをしたい、抱きしめたい衝動はあるものの
気持ちの整理が追いついていなくて、逃げ腰です。
でも、たしかにこんなの臆病になってしまって当たり前なのかも。

周りにはこんなにも見えているのに。
二人の拙さがじれったくて、だけど、不器用なりに
互いを求めずにはいられない熱みたいなものが見えて、
その度に胸がぎゅっと締め付けられるようでした。

その後、少しだけ甘みは増したものの、相変わらずな
遠藤くんと津田が醸し出す空気感がすごく心地いい。

無表情な遠藤くんをわかりやすいと思ってしまう津田の愛も
津田の前でだけ赤くなってしまう遠藤くんの可愛らしさも
全部いとおしいです。

1

色素薄い系の世界観

『えんどうくんの観察日記』ハヤカワノジコ先生 読了

とにかくコマ割りが独特でクセになる。ストーリー雰囲気と絵柄とその独特なコマ割りもぴったりマッチして、ストーリーの内容とかではなく、まずその作品の輪郭から世界観を作り出すという感じです。もはや神。

青春っていうとやっぱり夏を真っ先に連想する。蝉時雨、列日、教室の窓側から覗くキャンパスの景色、体育館から漏れるボールの音など。ハヤカワさんの作品を読んでいると今まだ春先なのに、すでに夏の学校にいる気分になれる。

そしてストーリーの内容。特にこれといった展開はないが、なにか読者の心をしっかり掴む魔法でもあるような。おそらく誰もがこういう迷走する青春を経験したことがあるからでしょう。

最後の終わりはBLまんがにしては少し朦朧としているのですが、やはりこういう終わり方こそこの作品の雰囲気に似合うと思います。

特になにかを伝えようとかではなく、ただただこの恋に目覚めた2人を描いただけ。結果なんてどうでも良かったかもしれない。

ただ続編に2冊出ているようですが、すでにこの1冊で満足してしまっているので、続きを読むかはまだ迷っています。

0

私には淡白過ぎた

 ハヤカワ先生独特の流れるようなコマ割り、説明的な部分の一切ない非常に感覚的な心情描写やキャラクターの台詞などは、他の作家さんではなかなか見られなくて、素敵だなぁと思うんです。でも、今回は残念ながら、最初から最後まで肝心のメイン2人に魅力を感じることができませんでした。

 まず、攻めの津田に関しては、受けの遠藤に恋愛的好意を抱くまでの過程がかなりあやふやな気がするし、自分が彼を好きになっていることを薄々感じ始めた時も、完全に自覚してからも、淡々と日々を過ごしていた以前の彼から大して変化したように感じられず、彼の言動に引き込まれるシーンが特になかったです。

 受けの遠藤に関しても、最後に遠藤目線で津田に片想いしていた時期が描かれているので、彼が津田を好きになった経緯は十分理解できたものの、それにしてはあまりにも津田に接する時の態度が一定で、萌えを感じられず。シャイなのは分かるけど、もう少し彼が口にする言葉に種類を持たせても良かったんじゃないかな。正直彼の台詞では「興味ない」しか印象に残っていません。個人的な好みの問題かとは思いますが、とにかく最後まで2人の関係にハマることができませんでした。次巻で印象が変わることを期待しています。

0

独特な雰囲気がとても良い作品です

他人と会話をせず、一人でいつもいる遠藤くん。彼の後ろの席になった津田くん。そしてその友だち神崎は遠藤くんの髪が気に入り、切らせてくれアピールをするも挫折。
そんな関係から、ゆっくりと友だちになっていく遠藤くんと津田くん。
でも、遠藤くんを見ていると、不思議な気持ちになる津田くん。鈍感だから気づかないのですが。

もの凄くスローペースで話が進みます。それが心地いいのです。
遠藤くんの目が髪で見えないから、何を考えているのか、読んでるこちらも分からない。このまま何もアクションなく終わるのでは?!
そんな思いが巡ったころに、やってきますよ!キスシーンが!
これがいい!濃厚な感じで、体格差もあるからきゅんきゅんします!
駅だよ!いいの?!駅だよ!
ドキドキしますよ。

女の子も二人出てきたりしますが、物語を邪魔するわけでなく、何だかいい感じのキャラです。

ハヤカワ先生の独特な雰囲気溢れる作品です。

0

コマ割りが繊細

コマ割りのカットがすごく綺麗だなって。
くらやみにストロポや夜空のすみっこで、の頃から思ってたけど、やっぱりコマ割りがとても特徴的。
読みづらい、気もするけど、芸術的で繊細、で綺麗。

えんどうくん〜可愛いな〜〜
二人の恋に落ちる描写が、いまいちわかりにくいことはわかりにくかったかもしれないけれど。
でも恋に落ちるときなんて明確にあるわけなくて、あれ?気がついたら目で追ってるな。あれ?気がついたらなんか距離が近くてどきどきするな。ってこんなもんなんだよなぁ。
自然と惹かれ合う二人が、可愛くて。
それともえんどうくんが策士?

理髪店の息子が可愛かった。

0

深く繊細、

初めての商業BLが「えんどうくんの観察日記」でした。
ほんとにこの本が最初で良かったと、心の底から思います。
絡みもキス止まりなので、初心者に優しい。

絵・セリフ・モノローグの全てで、津田とえんどうくんの2人の関係性や気持ちを表しています。
どこか文学的な雰囲気があるので、ストーリーを読者が受け取って自身で消化し想像する必要があります。
はっきりと言葉で表されているわけではないので、読み取るのが苦手な人やストーリーを読めば答えが返ってくる話が好きな人には向かないかなと...



ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー

ほんとうに繊細に丁寧にゆっくりと、津田くんとえんどうくんの話が描かれています。
はっきりとした言葉の描写はないですが、話が進むにつれて二人の気持ちの変化を読み取ることができ、あ~~~~と悶えます...

この、あ~~~~~となる部分の心理描写がほんとうにうまい。

きっかけは些細なことでも、つもりにつもるとある種の感情が芽生えます。

津田は初めて感じた、えんどうくんに対する感情に戸惑い混乱して、手に負えなくなる。
今までとくに考えず、波風立たなかった自分の心が荒れたことにイラつき考える事を放棄。
この気持ちの変化というか葛藤が、独特なコマ割りと表現で表されています。

対するえんどうくんはどちらかというと、ある程度の理解はできているのかなという様子。
津田の無自覚の行動に振り回されながらも、感情を理解して行動している。
無自覚な男は罪.....

ただ、その感情も爆発してえんどうくんからのキス。
ここの描写が!!えんどうくんからのキスというのにも興奮します。
が、驚いた津田もむさぼるようなキスをかましてきます。

ほんとうにいきなりの、勢いに任せたキスですがねっとりと濃厚でエロいです。
キスだけでこんなにもエロいなんて...

このキス、駅でしかも他人に見られる可能性のあるホームでかまされたので、行為と行動に焦った津田はえんどうくんをつき離しそのまま冬休みへ...

この話、同級生の女の子がとてもよい役割を果たしています...
2人の関係性について気づいてそうな雰囲気を出しつつも、つつかないでいる。

冬休み前、気まずくなった2人を引き合わせるのもこの女の子です。
ほんとうに良いことをしてくれた...ありがとう。

互いの感情を吐き出し、最終的にはふたりとも笑顔に。
ここでもはっきりとした2人の関係性は出てきません。

この2人は、これでいいんだと思わせてくれる終わりでした。


そしてpage 00を読んで、はじめに津田に気づいたのはえんどうくんだったのか~~と。
津田がえんどうくんに興味を向ける前から、えんどうくんは津田のことをみてたんですね。
そりゃ爆発もするわなと納得。

この感想を書くまでになんどもなんども読み返し、頭のなかで考えてやっと言葉に出すことができました。それくらい、深く引きこまれる作品でした。

3

続編を買ったので読み直し

この作品は青春のキラキラがつまってる。

効果音の大胆さがやっぱり印象的。繊細な心の描写と対比してすごく雰囲気を醸し出してる。

なんと言ってもキスにピュアなエロさを感じるところが個人的に大好き。お互いの心拍音や吐息の音まで聞こえてくる感じが素敵。

他の方も書かれていますが、えんどうくんの髪の生え際にホクロはエロいな〜と思っていたら津田くんが舐めるとは驚き…。色っぽいねぇ……。

津田くんに触れられてビクっとなるえんどうくんが小動物っぽくてなんだかかわいい。津田くんの髪を下ろした姿もかっこいいね!

4

勘違いしてた

えんどうくんの観察日記

えんどうくんが観察しているじゃなくて
えんどうくんが観察されている日記だったんだ。

勘違いしてた。

えんどうくんの頭サイコーです。
コケがもっさりみたいな感じで。

髪が伸びんの早いのはエロいとか、確かにえんどうくんはエロそう。
その不機嫌な表情を情欲で歪ませたいね。

駅のホームで遠藤から津田にキス。
大胆でした。
それから、津田もむさぼるように遠藤にキス。
真っ赤になってる遠藤可愛かった。
のに、落ち着き取り戻した津田がごめんって謝ってる。

わかるが、謝るのは遠藤が可哀想だ。
わかるけども、動揺とかそういうの。

なんか、みんな良いキャラです。

空気の読めない神崎も。
千葉ちゃんもちひろちゃんも可愛い。

さらっと読めたけどいっぱい萌えた。

1

繊細な描写と萌え沢山!

ノジコ先生の作品は【くらやみにストロボ】でハートをつかまれファンになり過去作品を遡っていく入り方でした。

もう!本当ノジコ先生の心理描写の描き方が大好きです( *´艸`)

今回探しに探してやっと見つけたこの作品!!
始まりはテスト日プリントを回す際、主人公・津田の前の席に座る遠藤から真っ白いプリントを回されるとゆう…

遠藤のもじゃもじゃ頭をわしゃわしゃする津田が最高!!
意識を始めたのはきっと遠藤から…徐々に距離(友達として?)を縮める二人…周りのキャラクターも個性的でしっかり重要な役割をはたしてくれています。
神崎が居なければきっと遠藤と津田が近くはならなかったし、千葉ちゃんが居なければちひろちゃんとも繋がりは出来なくて、駅でずっと待ってた遠藤にも気づかなかった…二人がちゃんとお互いの考えや本音も言えなかっただろうな、と思います。

以外と根暗な遠藤は実は大胆…とういか度胸あるし、津田は喧嘩強いくせして逃げ癖あって鈍感だし…でもさりげない挨拶とか頭わしゃわしゃ(ここ萌える!本当!!)とか遠藤が嬉しい事をさらっとやっちゃう津田は天然ちゃんで…。最後と方のほくろぺろっはエロイ…萌え死ぬ…

個人的にオールバックキャラが髪おろす、もじゃ髪が短髪になる、泣きほくろ、不器用な受け、鈍感攻め、身長差とういう好物すぎる一冊でした!

切なくてきゅーってなるけど、なんだか最終的には『幸せになれよ…( ;∀;)』という気持ちにられる作品です!まだ読んだ事が無い方は是非一度読んでみて下さい!

6

ほくろの位置

なんという色気。ハヤカワノジコさん初読みですが絵が素敵です。お洒落でイマドキって感じの色使いも好きで、ほとんど表紙買いです。
でも、中身もよかった!無口な男の子、好きなんで、その無口な男の子が頑張って伝えようとするとことか、一見怖そうな子が実はよく見てる観察君だったりとか、ある意味リアルな高校生男子でした。
ほくろって、泣きぼくろが一番セクシーだと思ってたけど、額の髪の毛に隠れたところにあるほくろを自分だけが見つけたときって、かなり興奮するもんなんですね!新たな発見でした。

1

無表情×無口の色気!

うおー!すごく良かったー!!!
雰囲気を読むというか漂う空気で読む感じのストーリーなんですが
ちょっとした目線や不意にみせる顔の色気といったら!(///Д///)

ホクロ萌えはしないのに遠藤くん(受?)のホクロがエロいなーと思ってたら
津田くん(攻?)がホクロをペロッと舐めるシーンに萌え禿げです!(///Д///)

キスシーンしかないのに下手なエロよりエロいのを読んだ気分・・・と色っぽい空気にウットリと津田くん目線を楽しんでたら、遠藤くん目線で一転、
「なんだこの青春で純愛は・・・( ゚д゚)。!!」
纏う空気や目線が色っぽくても、高校生は高校生らしくモダモダしたり気持ちが暴走しちゃったりもあって、キュンキュン萌えまくりでした(=´∀`)♡

あと話す事も人付き合いもあまり上手じゃない2人の恋なので
津田くん唯一?のお友達・神崎くんとクラスメイトの女の子が良い塩梅に引っ掻き回し2人を近づけてくれるのも、心がホッコリ。

ひとつ気になった点は津田くんの髪型がオールバック(;^_^A
時折オッさんくさく見えなくもない・・・
でも髪が崩れた時や下ろしてる時のギャップにヤられたので結果オーライ?

続編が雑誌でやってると知り、テンション上がりましたw
この2人をもっと見たかったので本になるのが楽しみです(^ ^)

5

久々にキターー

以前からハヤカワさんの絵が気になっていて、アニメイトの大洋図書フェアに乗っかって購入。繊細さとじんわり時間が過ぎていく感じ、好き嫌いは分かれそうですが私にはどストライクでした。久々に作家買いしようと思える作家さんに出会えた!

むすっとした受けが好きなのも要因の1つなのですが、お互いの感情に対するじれったさが魅力なんだと思います。近づいてるのか?やっぱ遠いのか?実はめちゃくちゃ近かった!みたいな……分かりにくくてすみません。けど最後にはこちらがニヤニヤしてしまうような感じになっています。

髪モフモフの遠藤くんは可愛いし、オールバックで厳ついのに髪が降りるとイケメンな津田くん、どちらも素敵でした。

3

再読推奨

カバー買い。
表紙の色使いが好みなのです~(*´∀`)
思わず手に取ってしまいました。

遠藤くんは静・烈ってイメージかな?
静かで烈しい…そんな雰囲気。
何か…ふと見せる表情に色気のある遠藤くん(*゚д゚*)
ドキッとしちゃいます。
キスどまりなのにこの色気、ご馳走様です~。

津田くんは前髪おろすと素敵です。
やっぱ普段髪の毛をビシーッ上げている人がラフな感じに下ろすときのギャップは良いもんだ。

頭フェチ?の神崎くんも良いキャラしていますw

女の子は2人とも可愛いの~!
小動物のようなちひろちゃんなんてもう…ぎゅわ~って抱きしめたい(*´Д`*)ハァハァ

合間に挟まる四コマやカバー下も和む。



というのが初読時の感想でした~。
以下、再読しての感想です。

基本的には津田くんの目線で話が進んでいくのですが、1話だけ遠藤くん目線があるのですよね。
津田くんが遠藤くんを気に掛けるところから始まったと思いきや実は…というね!

遠藤くん目線の話を読んでから改めて津田くん目線のストーリーを読むと…初読時に遠藤くんの気持ちがわからなくてもやもやしていた部分が解消されてすごくイイΣd(´∀`*)
こういうこと思いながらいたのかな~?って読むと遠藤くんの行動が一層可愛く見える。

もし一読してビビッとこなかった人…もう一度改めて読んでみませんか~?って言いたくなっちゃう。
何というか一読よりも再読した時の方が、遠藤くんの気持ちとかもある程度よめて…それに私はときめいたので。

2

スルメ本。

初めて読んだ時は、サラッと終わった感覚。
時間があまりない時に急ぎ足で読んだ所為でしょうか…?
後日ゆっくり読んでみたら、じわりじわりときました。

言葉の無い部分の心の動きがゾワゾワするくらい好きです。
津田の妄想部分、キスシーン、電車から津田を見る遠藤君の視線、うっかり目が合った時のギクリ感~息苦しさ、津田が好きだと自覚した瞬間…
画だけでこんなに苦しく切なくなるもんなんですねぇ。

話を全体的に見たら、神崎視点で見える情報量が圧倒的に多かったので、神崎君が二人(津田と遠藤君)を観察している感じでした。

読む度に好きになる本なので、一読して「どうよ?」と思った方でも、もう一度ゆっくりじっくり読んでみては如何でしょうか…?
ただ、私も何度読んでも所々「??」な部分があって…そこは全力でスルーしてます。(笑)





3

ショートムービーを観終わったような読後感です。

ハヤカワさんは「夜空の〜」でハマりました。
こちらが初コミックスなのですね。

淡々とした高校生の日常漫画。
よく「映画っぽい表現」という感想を見かけますが、「夜空」よりも「えんどうくん」のコマ割が映画的な気がします。空白と小さなコマの配置作り出された、絶妙な雰囲気は見事です。
電車が過ぎていくシーンと「賽は投げられた」のシーンがお気に入りです。

ショートムービーを観終わったような読後感です。
この透明な空気、たまらないですねえ。

全然関係ないですが、津田くんと神崎くんが並んでいると、ドイツとロマー……(げふげふ)

2

この本がきっかけで。

ずっと気になっていた一冊。ある日偶然本屋さんで見つけて心の中でガッツポーズしながら買いました。


ドキュン!ときました!!
まずは、絵。とても繊細でキレイ。柔らかそうな髪の毛、シャープな目元。吐息の描き方。全てがきゅん!
次にコマ割り。たくさんの少女マンガや少年マンガを読んできていましたが、このような個性的かつ表現力に溢れたコマ割りには初めて出会いました。この衝撃ときたら半端なく心を鷲掴みにされました!
そして、そこはかとなく漂うエロス!主人公2人はキスのみなんでとてもピュアな関係なんですが絵はそれだけで終わってません!!キスのみなのにそこにたくさんのエロスが詰まってます!まるで邦画のキスシーンのように雰囲気、情感たっぷりです!なんてロマンチック!!本当に高校生かっ!!笑


あまりの衝撃に何度も何度も繰り返し繰り返しページをめくりました。
ここからハヤカワノジコワールドにどっぷり引き込まれました。


決して万人受けするものではないと思います。
でも、ハヤカワノジコさんの個性がキラキラと光ってる一冊だと思います。

3

好きになりたい一冊

ストーリーにいまいち入り込めず最後まで読んでしまった…
イラストがかなり好きなので残念でした。
残念というか悔しいというか
読み終わって自分自身にくそぅ!と思ったのは初めてだw

季節が冬の時の、あのしんとした冷たさはなんなんだろう。
空気とか温度まで感じられる表現力がすばらしい。

だからこそもっとストーリーを噛み締めながら読みたかったけど、
つるっと最後までたどりついてしまって…
ちょっと感想を言葉にするのが難しいです。

2

雰囲気はいい。

もじゃもじゃ頭で、無口で何にも興味がなさそうな遠藤くんと、
席が前後ろになったクラスメートの津田。
背が高くて喧嘩が多くて、オールバックの津田が(髪下ろすと好み!)
そんな遠藤くんを見ているうちに少しずつ気持ちに変化が生まれる話。

日記……というだけあって、そんな日々が淡々と綴られる感じなのだが、
時々彼らの語らない熱が伝わってくる瞬間があるのがいい。

藤たまきさんや河井英規さん系統の雰囲気かなぁと思うのだけれど、
ああいう痛さや暗さはなく、もう少し洒落た軽さがある。

雰囲気はとても好み。
キャラクターも、理容室の息子の神崎くんや
女の子の脇役を含めていい感じだと思ったが、
行動というところでの芯がハッキリしない感じがするのと、
個人的には結構煩くて読み辛さを感じたところが、マイナス。

作者のデビュー作ということなので、今後に期待大です。

5

もっと観察したい。

この作品とても好きです。
好きなんですが、いまいち
手放しで好きだと言えない。

初読み後の感想は非常にイライラした。

コミックを買った。
二度目の感想はモヤモヤした

月日をおいて何度も読んだ。
イライラはなくなった。
モヤモヤはなくならない。

その一つは津田の髪型おじさんにしかみえないこと。
その一つは遠藤の「興味ない」
のかえし。

この作品の中で一番動きがあって
輝いているのは神崎だと思う。

神崎を通して見る世界が
読みたいな

何か気になる。その何かがしっかり見えなくとも。という
思春期の気持ちと
欲情する思春期まっしぐらな
男子の行動と

何かに気持をもて余す
説明がつかない状況と
現実。日常。
それらはうまく組み合わさっているような気もしますが
ページ数が足りてない気がしました。

女の子に髪を触られ女子の髪留めをされてもそのままって
ちょっとおかしい。
津田側の心の動きを引き出すための行為だったのかもしれないけど

違う方法でなかったかな?
とか、ちょいちょいひっかかる。

でも、好きな作品です。

0

夏は暑く、冬は寒く

えんどうくんの観察日記 兼 つだくんの妄想日和
という感じがします。ものすごく好きですこの作品。神評価にならないのはあと少し付き合っているところさえ拝見できたら…!という私自身のわがままそれだけです。
小嶋ララ子さんとか小椋ムクさんとか、好きな人は親和性高いと思います。といっても、そのどちらとも系統が違うんです。イラストうんぬんでなく、どこか近いけれどもどちらでもない。ハヤカワノジコさん独特の世界なのだろうと。

津田が、遠藤くんの髪を切ろうと屋上で前髪に触れて持ち上げたとき、なんだか『ああ、夏なんだなぁ』と感じました。影の具合がすごく暑いように思えたのです。
おなじように、冬。逃げた津田のことを日々待ち続けていた遠藤くんと、ようやく繋がるとき。あのとき口づけを深く深く交わしていますが『きっとすごく寒いけど彼らは火照っているんだろうな』と思ったんです。いち読者として、読みとるんだという気持ちで眺めているのでなく、ふと感じたこと。
ハヤカワさんはコマとコマの間でモノローグを挟んだり背景のささいなところを入れたり、そうして気がつかないうちにこちら側にも情景が伝わってくるような、そんなところがすごく丁寧でした。ご自身の頭のなかの世界や萌えをぎっしり描いてくださっているように思います。

話は津田からはじまる…ように見えていたのですが、page00で遠藤くんこそ津田を見ていたと分かります。
この、六角えんぴつ。お尻を削ってそこに数字を描いて。
きっかけは6回あったのですね。六目惚れてことなのかな。
だから遠藤くんもまた津田に対して必死だったのかと。ただのもさもさ頭の眼鏡くんじゃない、強い意志を持った子なんだなと。言葉は足りないし目つきも悪いし、それは少し不器用だったのかな…とも。
ストーリーもキャラクターも、割と王道展開です。それなのにどうしてか惹かれました。王道関係ありませんが、津田に撫で癖があるのはニクいッ!
それと、ふたりはただ口づけているだけなのにどうしてあれほどエロティックなんでしょうか。もうなんかそのままなだれ込むんじゃないかと思うくらいすごく淫猥です。
ハヤカワさんの絵柄は線の細いきれいなイラストなのですが、それなのに吐息がこちらに伝わるような、荒々しいけどお互い求めあって恋しがっているような。エロスだと感じました。

どのキャラクタもとても魅力的で(レビューで触れませんでしたがかわいい女の子ふたりも出てきました)みんなとても可愛いです。
たまに思い出しては読み返して、その度に かわいい…!かっこいい…! と悶える一冊です。

5

絵と描き方はとても素敵なんだけど…

表紙の色合いも絵柄もとても素敵で、
これは絶対好みだ!と最初は思いました。
実際に中の絵も、
キャラの表情も、線の細さも、雰囲気も、空白の使い方にもトキメイタのですが、
肝心な “えんどうくん” に全くと言っていいほど惹かれなくて…
ものすごくそんな自分にガッカリなんですが……萌えれなかったのです……

えんどうくん、
可愛い系なのかと思いきや、全然。
基本、外部をシャットアウトしてるような男の子。
目元が印象的で、見た目は格好よい部類に入る感じの子。
時折、強い意志を感じさせる鋭い目付きになるのに、
すごく不安げに視線をさ迷わせたりもして、津田が気になるのも分かる。
伸びたわさわさな黒髪や、眼鏡の奥から覗くから余計に気にかかるのかも。

それで、
どんな男の子なのかなーと、わたしも好奇心がわいたのだけれど、
彼の口から出る言葉は「興味ない」ばっかで、
内面の魅力がなかなか見えてこない……まだ見えてこない……で、
あ、
終わっちゃった……って感じでした。

要は、わたしの読解力では掴めなかった、ということだと。
あと、
えんどうくんの好意の示し方が好みじゃなかった…というのもあるかな。

とにかく、……残念。


あ、原作が好きな方には、ぜひCDも聴いてほしいです。

2

綺麗め

表紙買いだったんですが、表紙のイメージそのままです。
津田くんの前髪有の姿にキュンwww
そして女子高生かわいいなぁおい!www

雰囲気重視だからなのか、私がバカなのかはわかりませんが、割と重要なシーンで「・・・?」となってしまいました。
なんか、こう・・・細い線と細かい心理描写がごちゃっとなった感じでした。

キスシーンはエロかった。

2

オールバック→前髪ハラリ→萌えw

津田君の前髪ハラリ、いやパサリ?マジイケメン!!
かっこよすぎて、w(´Д`)w←こうなった!

前の席の遠藤君が気になるオールバック津田君×メガネでモジャ毛で可愛い遠藤君

今作で私はハヤカワノジコ先生を大大大好きになりましたとも!!
えんどうくんの仕草や赤面した顔がひっじょうにかわいくて
津田君のえんどうくんを見る顔や思わずえんどうくんに手を出して動揺してる姿
えんどうくんを壁に追い詰める津田くetc・・・が好きすぎて私はつらいです(-□-)

もっと津田君と遠藤君の学園生活をのぞきたくなる素敵な1冊です☆

2

遠藤くんがかわいい…!!


表紙の繊細さに惹かれて購入しました。
遠藤くんかわいい……かわいいです……
津田君のオールバックもホントにツボです。好き…!

壊れやすいものに触るようにふたりがふれあっていく、近づいていく…そんな綺麗なBLです。
遠藤君目線のお話もあってよかったです!
二人のほかにも魅力的なキャラがでてきます。ひとりひとりの持ち味がいいかんじに引き立てあってて見ててほっこりします。あと繊細な絵のタッチと、どんどん次が読みたくなる繊細な吹き出しも注目ポイントだとおもいます。とにかく綺麗でした。

1

予想外に良かった

表紙を見て、おとなしい黒髪眼鏡が好きな子を消極的に観察してる話だろうと思っていました。
なんだか根暗そうで読まず嫌いしていましたが、気まぐれで読んだら想像と全然違いました。
黒髪眼鏡はおとなしかったし、根っから明るい話ではなかったけど、もどかしい青春を女性受けする繊細さで描き出した作品でした。
手探りな恋愛が甘酸っぱくて、可愛かったです。

見た目の印象で、黒髪眼鏡メンタル弱そうだな、と思っていたのですが、全然そんなことなかったです。
むしろ恋に一生懸命で心打たれました。

そんな感じで黒髪眼鏡の遠藤くんが読み進めるほどに魅力的で、相手の津田くんにとても感情移入しながら読みました。

また津田くんの、やたら遠藤くんの髪に触ったり、遠藤くんのうなじやほくろに目が行ったり、意識下で育つ恋心の描写にきゅんとしました。

女の子キャラも可愛かったです。
いい子すぎてせつないくらいです。
次の恋では幸せになってほしいな。

3

無口な分、表情やしぐさから伝わる感情に注目

受けの遠藤君が相当な無口。
いじられたり、自分を構ってくる人間が苦手で、
何かお願いをされても「興味ない」と言う。

そんな彼にどんどん構っていく津田。
津田自身もそんなに他人に興味を持って積極的に関わろうとする人間ではない。
特に女子のキャピキャピしたのが苦手。
けれど遠藤には積極的に関わっていく。
いくら友達の神崎が「遠藤の髪を切りたい」と言ってきたからといっても、
津田が遠藤に興味を持たなければ何の関わりもなく終わっていた話だろう。
結局のところ、お互いに「興味ない」から「興味を持った」ことが既に結末を予期していたのではないかと思われる。

独特のコマ割や効果音の入れ方が素敵で、今後に期待大の作者さんではないかと思いました。

3

読めば読むほど味がでる

なんにも興味がない、あんまりしゃべらない不思議くんの遠藤くんと
その後ろの席になった、ぶっきらぼうで強面の津田くんのお話です。

見どころは、遠藤くんの変化、ですかね。
津田くん(攻め)視点なのですが、なんにでも「興味ない」と返事をし、表情を変えない遠藤くんが、少しづつではあるものの、関わるようになって、「進歩」していっている様子がドキドキしちゃいます。
津田の心境の変かや戸惑いなんかも、高校生という若さからくる初々しさがいっぱいで、いいなあとにやにやしました。

そして!さいごのPAGE0で驚愕の事実が!
遠藤くんは、最初から津田のことを…というわけで、それがまた萌えポイントでした。
視点は遠藤くんで、PAGE1がはじまる前までのお話。
何にも興味がなかった遠藤君の心の中にすこしづつ入ってくる津田くん。
「賽はなげられた」がとても印象的でした。
もどれないし、もどるつもりもない。
潔いなあと遠藤くんに男気を感じちゃいました。
なんだかんだ、外見とは逆に、男前なんですよね。

コマのすすめ方も独特で、その雰囲気もとっても気に入りました。
気になる方は手に取って損はないと思います^^おすすめです!

あ、津田くんの前髪おろした姿が好きな方はきっと多いはず(笑)

2

雰囲気のある作品


こんな作家が好きな人におすすめ
秀良子さん
宝井理人さん 山中ヒコさん 川唯東子さん 小椋ムクさん 

(あくまで個人的な感想ですが。)

表紙買いした作品でしたが、わたしにとっては当たりでした。
雰囲気的な作品でありながら、内容も浅くない。
しかし、好みはとても分かれると思います。
最後、しっかりハッピーエンドを求める方にはものたりないかも。

ちょっとした描写にときめかされました。
ノジコさんは、単行本としては初めてなのでしょうかね?
これから、作家買いになると思います。^^

2

良いっ!

久々に来たコレ!
こう言うのが私、大好物なんだなーとしみじみ^^
絵も好き、ストーリーも好き、なんと言っても妙なエロさの描写の積み上げが、微妙な高校生の心理状態とすごく重なって、心拍数が半端無かったです。
小椋ムク先生推薦コメントの「細いうなじ、隠れたホクロ、繊細な手書きの所作、紙面いっぱいの色気をじっくりと観察ください」と・・・はい、しっかり堪能いたしました。反芻ループ

津田×遠藤 
津田目線での展開で、同じクラス・席が前後になったことで、えんどうくんを観察しているうちに、気になり出したら気になって気になって仕方なくて、どーしたオレ!?
そんなこんなと時間が進んで行って、クラスメイトのフォローや後押しがさりげなくありつつ、駅でのキスシーン!もうっ!もうっ!きゅんきゅんです!
そこから一度逃げてしまう津田なんだけど、ずっと駅で待ってる遠藤の事を知って想いがあふれて、もう一度あの駅でしっかりとその手をつかんで、そして・・・きゅーーーん!^^

最終話にはエピソード00、遠藤目線でのストーリー、別クラスの津田を知って気になってジタバタして、同じクラスになって気持ちが確実にになっていく遠藤が可愛い、そして津田がカッコイイ♪

巻末のツダノートは、駅での萌えシーンのその後・・・これまたきゅんきゅんきゅん!
駅、屋上、CDショップ、そして教室・・・何気ない高校生の日常風景が萌え萌えな作品でした。

一言、良いっ!

2

とにかく綺麗!!

表紙イラストがまず綺麗ですよね。
こういう温度が低そうな絵が好きなので、最高でした!
そして遠藤君の赤くなった顔がまたいいのですよ。
帯にも書いてあったのですが、津田君の髪の毛が下りたところがいいです。
頬に血の付いているシーンがあるのですが、色気がすごいです。
遠藤君は勿論津田君の素顔を見るのもこの本の楽しみ方のひとつなのかな、
とも思ったり。
ただ太陽や携帯の擬人化表現が少し目に付きます。
折角雰囲気が良いのだから、少し勿体無い。
それでも内容と絵が良かったので神で!

3

引き込まれました

友達にすすめられて読んでみましたが、めっっっちゃ!!良かったです♪

効果音の描き方とか考えてる事の描き方とか表情とかもう全部がドストライクでした。
絵がすごく繊細な感じがして、感情の動き方とかもすごく繊細に描かれていて本当に引き込まれました。
ハヤカワノジコ先生を初めて知ったので色々調べてみると同人誌とかは出してたんですね^^
もう次からは確実に作者買いしちゃいますねぇ(~∀~@)♪♪♪

3

繊細な空気感がいい

繊細できれいな人物、画面の構成も凝っていてきれいです。
お話は高校生同士の淡い初恋。
終始伏し目がちの繊細な表情や、洗練された凝った画面構成などが、「ちょっと気になる」が「そういう好き」にたどり着くまでの、不安定な気分をよく表していて素敵です。
キスまでしかしないじれったさも、内容や雰囲気に合っていて好ましい。
大洋図書さんのHertZシリーズらしいレベルの高さです。
初長編の初コミックスとして、この位評価がばらけるのは、それだけ作品に力があるから。
願わくば、描き続けていただきたいです。

それにしても、最近の方はみんな絵が上手だし、きれい。
こういう繊細で地味な絵柄は好きだけど、誰がどれやら全く見分けがつかないし、名前も全く記憶に残らないのは、寄る年波のせいにしておきましょう。

2

雰囲気漫画上等!

高校2年の7月ぐらいから1月あたりまでの津田君と遠藤君の初々しく焦れったい恋のお話。
移り行く季節の描写が素晴らしい。風景であったり服装であったり、窓から射す光の影であったり、吐く息であったり。
他人に関心のない津田が、自分の席の前に座るもっさり髪の遠藤のことを気にし始めるんだけど、その遠藤がまた津田に輪をかけて他人に興味がないもんだから、これもうどうにも進展がない二人なんですけどっ!
なんて、まんまと焦れ焦れワールドにはまりこんで楽しみました。
津田の親友(?)神崎や、女子たちによってなんとかなっていき、ようやくチューのシーンが。
これがまたものすごい破壊力。二度目のキスはもっとメガデス。ホクロにキスしたかったか津田よ。
遠藤のもっさり髪に隠れた生え際のホクロや真っ赤になってる耳のエロいこと。
前髪全部あげてる津田がオフのときはサラサラ~っとしてて年相応って感じがとてもいいです。こういうギャップ大好物!

独特なコマ割り、空白で作る絶妙な間、セリフなしでわからせる技能、この先を知りたい!ってなところで終わらせているセンスの良さ、とても初めてのコミックスとは思えません。
またまた次回作が楽しみな作家さんが増えました。

3

評価に悩む~ww

発売当初からずっと気になってた作品。
でも何となく買いそびれてて、先日ようやく入手致しました。高評価という事もあり凄く期待して読み始めたのですが…あれれ?何かそれが裏目に出ちゃった…かも?
思ってたより意外にサラリと読み終えてしまって「ちょっ…私はその先が読みたかったのにぃ~!!」と何とも言えない消化不良感が残ってしまいました…(苦笑

不安定な高校生の恋愛をテーマにしたお話の内容自体はとても私好みでしたし、背景の白さや所々雑な部分が気になったものの絵柄の方も雰囲気があって良かったと思います。…そう、トータルで見たら好きな部類に入る作家様ではありました。
ただ…ただですね、今回はメインである攻めの津田が鈍感で意外にヘタレだった事と受けの遠藤が滅多に感情を表に出さないクーデレタイプだったのが災い(?)して、なかなか進展した関係へと繋がらなかった事が個人的に乗り切れなかった理由だと思います。しかしタイトルでも分かるようにそもそも今回のお話は遠藤に対する自分でも処理しきれない津田の曖昧な心の変化を追っていく流れがメインだった為、1つのストーリーとしてはこれで完結してしまった事も理解できるので…だからこそ余計に先を知りたかったというジレンマが先行しちゃったというかww

ぶっちゃけ雰囲気系漫画はあまり得意な方じゃない私…、がしかし!何事にも無関心な遠藤が津田にだけ色んな反応(しかも微妙w)するのにはスゴいツボりました!
特に4話目の遠藤視点を読んでからまた改めて読み返してみると、最初は理解しにくかった遠藤の行動の理由が分かって2度美味しいというw
思い余って自分からキスを仕掛けた遠藤にはホント度肝を抜かされましたヨ!
でも今回の中で1番私が盛り上がったシーンでもあったりして^^
内容的に色気が乏しい分、ホントこのサプライズにはドキドキさせられた~w

そして飄々としながらも内心では自分の感情に振り回され気味だった津田のギャップも高校生らしくて良かったです♪…ただ不良?設定だったせいか髪型のオールバックがねぇ…個人的に萌え半減でした…(苦笑
前髪下りてる津田にはめちゃくちゃ萌えるのになぁ…こればっかりはホント好みの問題で仕方がないんですけど…オールバックがw…orz

ということで今回個人的に萌えた所と乗り切れなかった所が極端に分かれてしまったので間を取って評価は萌えにさせて頂きましたw
また次回作、楽しみにしてます!

2

こんなに合わないのは久しぶり

女の子可愛いし神埼は良いキャラなんだけどでもメイン二人に全く魅力感じず。
なんか「眼鏡地味っ子には不良だよね」という安易さしか感じず…。
っつか話もなんかとりとめが無さ過ぎるというかこれってこんなにページ数いる話?
素材をざく切りにして調理する前に出されちゃった感じ。ほんとにこれでネーム切って描いたのかなあ?
多すぎる余白、細切れの台詞で雰囲気だけ描いたた自己陶酔型漫画。悪い意味で同人誌っぽい。
最後の遠藤サイドの話も付け足しっぽく辻褄合わせの感がぬぐえない。

あと帯で期待してたんですが、眼鏡スキー・ホクロフェチの自分センサーがピクリともしなかった。
ホクロも眼鏡も記号的過ぎてフェティッシュに達してないように思う。

3

若さに勝る萌はなし

先に書かれたお二人のレビューと、大好きなムク先生の帯を見て買いました
読み終わった後再度レビューと帯を見て、一人でひたすらに首を縦に…w
上↑の3人に激しく同感します(^O^)/

絵が綺麗な作家さんですね!
表情のちょっとした変化や、漫画だとわかりにくい空気みたいなものがよく伝わってきました

高校生ならではの漠然とした不安と焦りには胸がつまった一方、どこかほほえましかったです
若いっていいですね~w

準主役たちもしつこすぎず、目立たなすぎず…
私はあまり女子が出てくるのが好きじゃないのですが、今回の2人には嫌な感じがせずむしろよかったと思ってます
そんな点でもポイント高いです

4

表紙でピンときたら買って損なし!

たまたま本屋で見かけて、表紙に惹かれ購入。
表紙、または小椋ムク先生の書かれた帯を見てピンと来た方は是非読んでみてください。
以下、ネタバレにならない程度にこの本の魅力をご紹介。

デカくてコワモテな津田くん(カテゴリ的には不良になるんでしょうか…外見ゆえにからまれることも多いみたいです)と、もっさり黒髪無口メガネな遠藤君のお話。
これまであまり人と関わらずに生きてきた二人が、距離の取り方に悩みつつも、惹かれあいます。

まずキャラクターがいいです。
特に良かったのは受けの遠藤くん。もっさりメガネで無口…よくありそうといえばありそうなキャラなんですが、たまに見せる表情がなんか色っぽい。ドキッとしちゃう津田の気持ちがわかる!そして照れる所がかわいい。
それでいて結構行動力があり、受け身なだけの女々しい感じではありません。
主役二人以外の脇キャラもいいです。必要な場面でしか登場しないし、皆いい子。嫌みのないさわやかさがあります。高校生っていいね!

絵も丁寧で安定しています。同人作家さんだったんでしょうか?描きなれている感じがします。
雰囲気重視で進んでいくので若干のわかりづらいシーンはあるものの、ほとんど気になりません。
これが初コミックだそうです。読み終わったころには、すっかりファンになってしまい、これからもこの作家さんの本を買おうと思いました。

ほんとはもっといろいろ書きたいけど、ネタバレになってしまうのでこのへんで!(笑)
とにかくおススメです!

5

伏し目がちな男子高校生

シンプルな白と、グリーンの寒色の色遣いの表紙。
青春真っ盛りの学園生活なんだけど、どっか憂いを帯びてもどかしい雰囲気はこの色が表わしているのかな?
その反面、本誌についたピンクの小椋ムクさんの帯がかわいらしい雰囲気と的確な萌えを描きだしてくれていて、実はこれにつきます!!

席が前後になった不良の津田と、もっさり頭で無口な遠藤。
遠藤の後姿を見るうちに津田は遠藤の色んな面にドキリとさせられる。
目の下のほくろ、細い首、髪を切った時にみつけた生え際のほくろ、意外にがっちりした手。
屋上で遠藤の髪を切った時、ふいにキスされる津田。
何故かそれから遠藤は席は離れたけど津田に寄ってくるんだけど。。。

とにかく遠藤が話さない。
いつも伏し目がちだったり、視線をそらしたり、にらんだり、まっすぐ正面から見据えることがないのが、実は彼の気持ちだったのかな?
唯一耳を真っ赤にしているそれに彼の本当の気持ちが見えました。
誰にも関心がなく、津田にも関心がないからと言いながら、静かに津田の傍に寄ってくる遠藤はまるで愛情表現の無器用な犬。
寒い冬空の下、指を真っ赤にして津田を待つ遠藤が健気でキュンとしちゃいました!
でも、決して待ってるだけのまるで女子みたいなという、そういう印象はうけませんでしたよ。
『ツダノート』で実は・・・が明かされるww

そして津田なんですが、彼はオールバックにしてますが、たまにハラリと堕ちる前髪に、なんとも色気をかんじてしまうーー!
せっとしてないヌボーとした頭の4コマ漫画は実は津田は天然なのか?とユニークなキャラである一面が見えるような気がします。
そんな彼は一応不良という設定?
たまにケンカして傷を作ってます。
見た目大人っぽいんだけど、彼もまた少年なんですv
遠藤にキスされても、その意味がよくわかってないww
男子だからとか、悩んだりもしないかわりに、愛について考えたりもしない。
焦燥感が伝わっては来るんだけど、全然もどかしくないんです。
むしろ遠藤が津田を好きなんだということが、話の中で見てとれるのに、鈍感で気がつかない、どうしたらいいのかわからないそんな部分がギャップ萌えをもよおすのです。

気持ちに気がついて欲しくて大胆にキスをする遠藤なのに、逃げてしまう。
でも津田も向き合おうとせず逃げてしまって。
二人が言葉が少ないが為のすれ違いなのかな?と、それが決してドラマティックじゃなくて、むしろ思春期の少年らしさを表わしているようにみえたのですが。
美容師志望で、友人がいない津田の友人のような役割でつるんでくる、割とキーマンな働きをする神埼。
津田に絡んだり、遠藤を好きになる設定で出てくる女子の役割もそれなりに必要性を感じて、うっとうしい存在ではなかったです。

悪く言ってしまうと雰囲気系なんですが、顔の表情の描写がとてもよくて、気持ちが伝わってくるのがよかったのです。
遠藤も津田もカワイイ!!です

4

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