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実兄弟BLです。
兄との文通から始まるノスタルジックな弟の語りと作品全体に流れる夏の雰囲気がなんともエモいです。
文通って今の時代もうないですよね!手紙特有の丁寧な話し口調だからこそ、語られる気持ちがより切なく感じさせてくれます。
兄弟だから、と心にしまいこむ気持ちと、どうにかしたい、兄弟以上の関係になる事への葛藤が丁寧に描かれていて両片思いが切なかったです。
子どもの頃からの思い出もたくさんあって、お互いに「兄弟」なのだと自覚する瞬間が何度もあります。その度に自分の気持ちにセーブかけちゃうのが、見ていてもどかしさも感じさせてくれます。
えちシーンも少しあります。
両思い後の二人の雰囲気もよかったです。
兄弟ものがお好きな方に私もおすすめしたい作品になりました!
兄×弟の実兄弟モノです。
互いに単なるブラコンと呼ぶには大きすぎる感情を抱いているのに気づいていて、だからこそ頑張って離れようとするけれど心がどうにもついていかない。
作中を通じて二人とも決定的な言葉は言わなくて、読んでいると切なさともどかしさに心臓がギュッと掴まれたように痛みます。
エロはないのですが、実兄弟、弟が高校生、兄は分別ある大人ということでそう簡単に身体の関係にはならないよなぁと納得します。
でも一度だけ完全に「兄」と「弟」を吹っ飛ばして唇を重ねる描写が入っていて。二人の葛藤を丁寧に丁寧に書いているからこそ背徳感に頭がクラクラしました。どんなエロより色気があった気がします。
今後二人は「普通の兄弟」でも「恋人」でもない二人だけの関係を築いていくんだろうなと思います。先のことは語られていないのですが、ただ言えるのはずっと一緒にいてほしい。それだけです。
繊細な心理描写と九十年代夏の匂いを感じ取れる優しい絵のタッチが素敵な作品でした。
まず何で今時手紙のやり取りなのか?
そして18歳の攻めが家を出た時8歳だった受け。
8年も経ってから帰って来た26歳の攻めに思春期であるはずの16歳の受けが未だにお兄ちゃん子?
8歳と16歳じゃ全然違うだろうに。
そして何故そのような状況から両思いになるのか…。
余りにも強引な設定に開いた口が塞がらない…。
表紙の美しさに引かれてこの前やっと購入いたしました。
期待を裏切らない繊細な絵、も1990年代の特徴をよくとらえた作品になっていると思います。
ストーリーも非常に濃く、思春期の揺れる心情をうまく表現できていると思いました。夏祭りの夜の少しのシーン、たったそれだけのキスだったのに何ページ分もの量を感じました。
読み返すのがおすすめの作品です。表紙を見たときから欲しかったのですが、本当に買ってよかったです!
『のみ×しば』の田倉先生の作品ということで読んでみました。
兄弟BLは地雷でも性癖でもありません。
10歳離れてて、8年も会ってなくてその間文通で繋がっている兄弟…。
そしてお互いに好き過ぎるブラコン兄弟です。
兄弟なんて悪いとこばかりが目について、喧嘩ばかりするもんなんじゃないの?っていう私の先入観が邪魔をしますが、豊と稔のような素敵な兄弟もきっとどこかに居るのだろう、そう信じて読み進めました。
男同士で兄弟で。
それなのに好きになってしまった2人の気持ちが切な痛い。
ずっと一緒にいたいというシンプルな願いも手に入らない…というもどかしい気持ちが胸を痛くしますが、そういう物語が好きなのでとても良かったです。
モノローグが丁寧語なのが、豊のうちに秘めた日記のような、渡せない手紙のようで物語にとてもマッチしていました。
時代も1990年代で、夏の縁側、柱時計、夏祭りのりんご飴、2人で歩く防波堤…エモが詰まっています。
とても理性的な兄なので、兄弟以上にはならないのかなと思ったのですがこのエンドは2人でずっといられるような終わり方で良かったです。
親の気持ちになると少々フクザツですが…。