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貴方と別れたくないと、宮坂の涙でゆがむ、今生の月。
矢野さんからプレゼントされたビデオカメラ、今のところ被写体は矢野さんと矢野さん(仮)。
ピント合わせやら構図やら気にしながら撮るようになってきた宮坂。
録画設定のままうっかりイチャイチャし始めてしまって、意図せずエッティなシーンを撮ってしまった。ドキドキしながら再生してみたら、肝心なシーンはカメラの位置がずれていて音声のみ。
客観的に自分たちのやり取りを聴いてみたらメッチャいやらしかったんですわ。
これは、矢野さんにバレたら怒られるし即消しされるからと急いでパソコンにバックアップしてデータ消去。円盤に焼いたんだけども、宮坂の怪しい動きで速攻でバレて中身チェックされて叩き割られてやんのw
動画撮れるツールあるとハメ撮り方向にいくよね。
でも、そんなん絶対残されたくないわ、矢野さんに同意。いくら自分だけで楽しむための物つっても、流出しないとは限らんもん。
生活の80%くらい矢野さんで占められてる宮坂なのに、矢野さんの大阪出向が決定。
仕事だしね、行かないでも自分もついて行くも言えないよね。我慢してしおしおしてる宮坂を見るに見かねて思ってる事言えよと言う矢野さん。
言っても変わらんやんね、悲しいし寂しいし何とも言えんよ。遠距離恋愛。せっかく同棲始めたのに。
大阪行って忙しいからかメールの返信素っ気ないし矢野さん不足で虚無ってる宮坂が女性陣にはアンニュイに見えるらしく、モテ始めてしまう宮坂。
矢野さんが居なくて時間を持て余してるからか自分に構う時間が出来て身なりも小綺麗になってる。
この絵だと宮坂って顔が整っててカッコいいタイプには見えないんだけど、高身長で気が利いて料理もできて卒ないから総合的にイイ男って判定になるんだろうな。
矢野さん的にはワンコみたいで放って置けないのと、自分とは違う才能の持ち主な所を見抜いて気に入ってるのだろな。
矢野さんに見せた10分間のショート動画。寂しいんだってストーリーがちゃんとあったよ。ただ、日常の矢野さんを切り取った最初の動画とは違ってた。
この先2人は離れ離れなままなの?それとも宮坂も大阪に?
シーモアで全巻無料開放中読了
白抜き修正
この巻!!最初の幸せ♡な時間からの急展開、宮坂くんの絶望期……とあまりにも感情揺すぶられました。
まさかの矢野さん、大阪移動。この話が出てくるまで本当に幸せな時間の仕事して、えっちして、ご飯食べて…の日常の二人の様子を見ていられたのであまりの急展開に私まで『え!?』と声が出てしまいました。
そして泣いてしまったのが、宮坂くんが矢野さんに見せたホームビデオ。なんの変哲もない矢野さんと宮坂くんの日常の風景なんですが、矢野さんに気持ちを伝えるには十分でしたね。
『寂しい』というメッセージを映像だけで見せる…宮坂くん、本当に成長した。
矢野さんが大阪に出発して20日以上連絡がなかった宮坂くん。彼の変貌ぶりに、矢野さんが居ない事を実感してしまって余計辛かったです。
どうなってしまうのかなぁ…と少し不安になりながら見守りましたが…。
やっぱり最後は、矢野さんのキスで全て持っていかれるんだなぁ!!強い!!
梅の木がぱっと梅の木と分かる宮坂は視野が広いし人当たりもいいし、なんで今まで定職につけなかったのか。(最終巻まで読むと、あぁ宮坂は育ちの良い子だったんだと気付かされます。と言っても良い家庭で育ったとは言い難いので、宮坂自身の良さがほとんどなんだけれども。)
そして恋人としての物わかりも相当いい。アンニュイになっちゃったけど、笑顔で送り出すあたり、もうほんと都合のいい恋人で良い子ちゃんで、矢野さんも当たりくじを引いたものよ。
宮坂の過去もポロポロ出てきます。家事上手な辺りヤングケアラーか親不在あたりかと踏んでましたが、なんとも寂しげな…矢野さんという人がいなければどんな今なのやらと思うと、宮坂も大金星。
圧倒的に面白い‼️でも巻を重ねていくうちに2人の心が通じあい、普通のBL作品に落ち着くのだろうと予想しながら読みレビューして来ましたが…矢野さんの「好き」の概念がここまで来てもやっぱり掴みきれない。彼の心情的にはぐらかしてはいないだろうから、所謂変わり者なんでしょう。その掴み所の無さが宮坂にしてみると今までの女達とは違って思い通りにならず、手に入りきらないから安心できない、必死で追ってしまうのでしょう。恋の魔法が解けない理想的な関係ではありますが、読者としては矢野さんが脳的に常人とは違うのか、それとも硬派の照れ隠し?宮坂になめられたくない?なのかとにかく先がよめなくて楽しいです。当方久しくBLだと思って読んでませんが、エロ描写は巻を重ねる毎に生々しさアップしてますね。美化されておらず変に長くない、終わったらアッサリなのがリアルで好みです。
ドラマ制作も無事終了し、再び矢野さんの元で働ける喜びや、二人で過ごす穏やかな休日に幸せを噛み締めていた矢先、突然、矢野さんの大阪転勤の話が決まり、この巻もまた宮坂ふらふらになってます。
今までにないほどの大打撃でかなり落ち込みながらも、大阪行きを止められず、悲壮感を漂わせながらも、行かないでという気持ちをぐっと堪えて、ただひたすらに仕事に打ち込むワンコ宮坂…もう、君はなんでそんなに健気なんだよ〰️(泣)
しかしながら、矢野さんにはそんな姿を手厳しく叱責されて、凹み、もがきながらも、やるべきことを見つけて歩みだすところが宮坂のいいところ。やっぱり頑張るワンコ大好きです…矢野さんが行っちゃうまで涙をがまんして、ちゃんと見送れた宮坂に読んでる私の方がうるっときました。
そして、そんな宮坂の出した成果を理解して、受けとめて、応えてあげる矢野さんは大人です。わかりにくくて、自己チューで、不器用さんだけど(笑)やっぱりステキでした。
好きなものや、好きな人のために頑張る二人をますます応援したくなる一冊でした。でもちょっぴり切ないなぁ…。
