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冬が似合うお話です。
受け様は、古着屋『ミツ』を営む姫井。
姫井には、服など物に強く残っている思念を感じ取る能力がある。
攻め様の長谷川は、アパレル会社勤務で、販売ルートから外れた自社の服をミツに持ち込んでは、姫井とちょっとしたやり取りをしていて。
ある日、持ち込まれた服から姫井を求める気持ちが流れ込んでくる。
その強い気持ちと共に身体中を愛撫する手までリアルに感じられて。
羽織った服から愛撫する手を感じるって、想像したらめっちゃエロい(≧▽≦)
一体誰がこんな秘めた愛情を向けてくれているのか、その相手が気になり出す姫井。
自分を求める強い愛情と、傷付けなくない、嫌われたくないから見てるしかできない切ない葛藤。
この服から感じる気持ちがとてもきゅんでございました(///∇///)
姫井のことを気にかけてるくせに、優しい言葉ひとつかけない長谷川。
わかりにくいけど、何より姫井の事を大事にしてるんだよなぁ。
早く長谷川だって気付いて〜思いながら読み進めました。
想いを遂げた後、部屋にまでその想いが残るとは思ってなかったわ。
そりゃ、する部屋は考えなきゃね。
でも、残った想いが幸福感だなんて、長谷川は純情だわねぇ、とにまにまでした。
長谷川の思いが詰まった服をプレゼントされた時、その残思に愛撫されそうになった姫井が思わず言ったセリフがいいです。
事情を知らない長谷川からしたら、情熱的に求められてるのだもの。
テレながらも嬉しさ爆発であろう長谷川を思うと、今まで我慢してきた分よかったねぇ、となりました(*^^*)
イラストはみずかねりょう先生。
相変わらずの美しさ。
最所の壁ドンのイラストとか、とってもいい( ☆∀☆)
寒くなってきたので「ぬくもり」というタイトルがつくこちらを読んでみました。
受けの姫井は古着屋の店主で、服に触れると持ち主の思いを読み取れるという能力があるんです。
ある日、持ち込まれた服に袖を通した途端「姫井、お前が好きだ」という熱い声に襲われて、体中を愛撫する感覚に見舞われてしまいます。
この服の持ち主は誰だ?と思い返した姫井の脳裏によぎったのは、近所のアパレルメーカーの社員二人……。
一人は何かと理由をつけては店にやってくるアパレルメーカー勤務の長谷川。
だけど、いつも無愛想で口も悪いのでコイツのはずはないと却下する姫井。
もう一人は、愛想が良くて姫井のことを「美人」だと褒める市田。
姫井は、洋服の持ち主を市田だと思い込んでしまうんですよ……。
で、市田から好意を寄せられているのなら好意を返さなきゃ…みたいな感じで、好きになりかけてしまうんですよ!
この当て馬へのターンがちょっと長いので、もうちょい早くに軌道修正してほしかったな。
だって、洋服の持ち主は長谷川だと読者には丸わかりなので読んでて、姫井!そいつじゃない!!と焦れ焦れするし、当て馬に傾きかける気持ちとか正直どーでもいい……と。
あと、市田に対しても長谷川に対しても、好き好き言われたから(直接ではなく洋服から伝わってだけど)流されて好きになった……という感じが否めない……。
でも、服から伝わってくる長谷川の想いが本当に熱くて切ないんです!
喉から手が出るほど姫井を欲してて、だけど……と苦悩する。
攻め視点好きなので(攻め視点ではないけれど)攻めの本当の気持ちが丸わかりになるココが超萌えます。
おまけして萌萌で。
表題作の長編と、ショートの2作品が収録されています。
どちらも姫井(受け)の視点でストーリーは進みます。
「ぬくもりインサイダー」
姫井は、物の残留思念を感じ取る能力を持っていますが、周囲には隠しています。ぽやぽやとした姫井が、ある日引き取った服から自分を愛してくれている相手がいると分かり、市田かなぁと思ってドキドキしていたら彼には恋人がいて、独り相撲にしょんぼりしていたら実は長谷川(攻め)だと判明し、裏側の優しさに気が付いて恋人同士になる話です。
「欲望アウトサイド」
服がきっかけで2回目のエッチに突入する話です。
思念と現実の長谷川による二人がかりのエッチ、非常に気になるのでぜひ読みたかったです。残念!
姫井の視点ですが、長谷川の気持ちは透けて分かるので読みやすいです。
ただ、市田を好きかもと好意を抱きます。その辺が浮気っぽいというか軽く感じてしまう方もいるかもしれません。説明も上手なので私はすんなり受け入れられましたが、思念の手にエロいことをされる場面もついていけるポイントかもと思いました。
イラスト素敵でした。長谷川は格好良かったですし、姫井は美人でイメージに合っていたと感じます。ちゃぶ台でのエッチ場面はエロかったです!
冒頭のカラーイラストに長谷川、姫井、市田の三人がいますが、本文にはそんな場面がないので、後日談のサービスショットかと思い嬉しかったです。ただ、構図的に仕方がなかったのでしょうが、長谷川のタバコが近くて、姫井の持っている商品に臭いがついちゃうよ!と気になってしまいました。吸う前かもしれませんけれど。
ぶっきらぼうな優しさの年上攻め、無自覚な美人の受け、社会人カップルがお好きな方にお勧めです。古着屋という設定も面白かったです。
物に染み付いた人の記憶や感覚を、ぼんやりと感じることが出来る姫井は、祖母から継いだ古着屋を営んでいます。
ある日、持ち込まれた服の一枚に袖を通したところ、姫井のことを愛してる触れたい抱きしめたい、というはっきりした思念を感じてしまいます。
こんなに自分のことを想ってくれているのは誰なのか?服を持ち込んだ人物なのか、それとも・・・というお話です。
サイコメトラーの姫井ですが、はっきりと情景が浮かぶのではなく、その物に染み付いた想いや雰囲気を感じるという程度です。なので、服に残された思念の持ち主が分からず悩みます。
物語りは姫井の一人称で進んでいきます。
正直私は一人称で語られると読み辛かったのですが、一人称によって服から伝わってくる想いを『声』として姫井が感じるところが活きていたと思います。
読み手である私にも、『声』が声として伝わってきました。その『声』がエロい(笑)
全体的にエロ度は少なめのはずなのですが、服から伝わる思念のせいで感じてしまう姫井が何だかとてもエロかったです。
無愛想な長谷川が実は姫井に惚れまくっている、というのも読んでいてニヤニヤしてしまいました。
サイコメトリーということで
刑事ものとか探偵ものとかと勘違い…。
なんてことはない恋愛ものでした。
祖母の後を継いで古着屋の店主となった姫井。
そこにアパレル会社の長谷川が返却された服とかを持ち込んでいる。
ぶっきらぼうで口が悪く苦手な部類に入るんだけど
なんだかんだと息は合ってるような感じ。
実は姫井、昔から人には言えない秘密をもってて
物に触れると持ち主だった人間の感情が読み取れる。
なので古着屋に持ち込まれた服からもいろいろと…。
そのなかで自分の事を「愛してる」という強い思いを感じとって。
そこからその人物の事が凄く気になり、その相手を勘違いし
実は長谷川がその相手だったという展開。
なんとなくその展開が読めるので、すんなりと終了してしまうのですが
もう少しその力を使ったイチャラブが読みたかったかな。
最後のショートでは少し物足りない気分。