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表題作好きやねんけどどうやろか

栄枝,小料理屋「たまえ」店主,26歳
曽我久志,リーマン・営業,バツイチ、33歳

同時収録作品食わず嫌いはあかんやろ

中津忠雪,潔癖リーマン,小料理屋「たまえ」の常連
要,「たまえ」に野菜を卸している八百屋,栄枝の友人

その他の収録作品

  • 好きやねんから好きやねん(描き下ろし)
  • ごあいさつ。
  • カバー下:漫画「食わず嫌いはもうしません。」

あらすじ

転勤で大阪に来たバツイチ真面目サラリーマンの曽我は、安くて美味くて家庭的な小料理屋の常連になった。
ある日、店主の栄枝くんに告白され、キスもされ、テンパって意識してしまう!
関西弁なんて、粗野で苦手!と思っていたのに、「好きやねん」って熱く言われたらどうにかなってしまいそうで――。
野菜嫌いで潔癖なリーマンとオラオラ襲い受け八百屋の恋も収録した、2カップルの方言ラブ♥

作品情報

作品名
好きやねんけどどうやろか
著者
千葉リョウコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796407106
3.7

(80)

(14)

萌々

(36)

(27)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
17
得点
296
評価数
80
平均
3.7 / 5
神率
17.5%

レビュー投稿数17

祝ドラマ化決定♪方言BL

本日のちるちるニュースで、ドラマ化決定を知り、どんなもんかと読んでみました。先生の作品は数作拝読しています。こちら長編かと思っていたら中編2編でした。

【好きやねんけどどうやろか】
攻めの栄枝(さかえ)は、大阪の小料理屋のイケメン店主。受けの曽我は、四国から大阪に転勤してきたバツイチのリーマン(黒髪眼鏡)で、栄枝の店の常連。
栄枝は大阪弁、曽我は普段は標準語で、テンパると四国弁になる、方言BLです♪

とにかく栄枝が、曽我に関西弁でグイグイ迫ります。バツイチのノンケにこんなにストレートに迫るって、鋼のメンタルw
そして曽我に「かわいい」を連発するんですが…。
どうも私自身が、曽我にあまり魅力を感じられませんでした。こういう素朴な眼鏡受け、好きな人は好きなのかな〜。私はダメでした。

ただ曽我が発熱でダウンして、眼鏡を外してるシーンはちょっと可愛かったので、曽我の冴えない眼鏡がダメなのかもw

栄枝の方は、関西弁の長身イケメンがストレートに迫るのが、スパダリ!という感じでカッコよかったです。

ラスト、両思いになった途端、曽我を抱く栄枝。紳士的だけど野獣か!と思いましたw

ノンケの曽我が栄枝に落ちるのが、ちょっと簡単すぎるように感じました。女性と結婚していたけど、実はバイだったって設定なのかな〜。


【食わず嫌いはあかんやろ】
栄枝の店の常連客が主人公。
攻めの中津は東京から転勤してきた堅物リーマン。受けの要は、栄枝の幼馴染の八百屋さんでゲイ。
二人は栄枝の店で知り合いになります。

中津はいつも眉にシワがよってるような無愛想な男だけど、無邪気で人懐っこい要に距離を詰められ、無意識に絆されていくのが、すごく良かったです。
最初は無表情な中津が、要と関わっていろんな表情を見せてくれるのが可愛いです。

そして初エッチの前に、多分上手くない、と断りを入れる生真面目さが愛おしいw
濡れ場では、意外にもグイグイいくのもカッコいい!

エッチの後、中津の「お前じゃないとダメ」発言+キスは、めちゃくちゃカッコよくて萌えました〜♡
そしてラストシーンの笑顔とエセ関西弁も可愛かった。

こちらの作品、とにかく攻めの中津がカッコいいし、要も無邪気で可愛いし、とっても良かったです!「好きやねんけど〜」よりも好きでした♪


書き下ろしでは2CPがお食事会。
栄枝が昔遊び人だったことが暴露されます。
どうりで曽我を手際よく抱いてると思ったww

0

こういう小料理屋に通いたい

◆好きやねんけどどうやろか(表題作)
 お互い方言男子でとっても可愛かったです。関西弁の強さや勢いって、耳慣れていないと圧倒されちゃいますよね。大阪に来て以降、関西弁にびびりまくりの曽我。でも、栄枝の関西弁にはそんなに圧されてないんですよね。きっと、彼の纏う雰囲気や滲み出る性格に初めから安心していたんじゃないかな。栄枝はお客相手でも気になったら早い段階から真っ直ぐアタックしていて、そんなところも好感が持てました。

◆食わず嫌いはあかんやろ
 アレルギーではないのに大人になっても苦手なものが多い人に会うと、ちょっと面倒だなぁと思ってしまうけれど。苦手な理由は様々なので、その人と同じ環境で育ったわけではない自分にとやかく言う権利はないな、と改めて思いました。でも、幸い日本では1つの食材が様々に工夫されて調理されますから、この調理法ならいけるんじゃ?と試してみることは大事かも。中津に試させた要の強引さも、嫌いじゃないなと。

0

大阪弁が心地いい

大阪が舞台で大阪弁が心地いい(私関西人)
表題作はザ・王道な感じ。鉄板のいきなりのちゅう、ノンケほだされ側が発熱し告白したゲイの方が看病に行く…のくだりもあり安心して読めた。
もう一編も同じ舞台の別CP。
受けが相手を好きになる好みの展開受け君が潔癖症の東京人ノンケにぐいぐいいくのがいい。
相手のことを最初「自分」とか「兄ちゃん」と呼ぶのが親近感w

表題作は四国の人が大阪弁を怖がっていたけどそうかな?と(私の周りでは四国人は関西弁に慣れていたので)思ったら先生が愛媛ご出身で大阪にいた頃の実体験とのこと。なるほど

0

関西弁!

関西弁がわりと馴染み深いので今まであまり関西弁を特別と思うことはなかったのですが、このお話は関西弁というか大阪色が色濃くでていて、それが物語とマッチしていて面白かった

お話のテンポも良いし、キャラクターも可愛いし、ところどころ出てくる大阪人も誇張ではなくなんとなくいてそうな感じでクスッと出来る

あまり重たくなりすぎず、けど真剣に向き合おうとする二人は良かった

お箸の持ち方とか、お米粒残さないとか、そういう細かなところが個人的にツボでした

0

大阪弁は怖くないよ〜。

鈴吉くんのお題スレで、飯テロ系の作品を思い出して。久々に再読。
千葉リョウコ先生は、大阪の大学に通っていたらしく、その時も大阪弁が怖かったみたい。
え? 四国は愛媛県出身なのに⁈ 関東の人からしたら、西は一括りにされるので。
関東の人が大阪弁を怖がったり、話のオチに厳しいのが怖い、と恐れているのは聞くけども。
あの、勢いと、(全員がバンバン叩くわけでは無い。)放っておいてくれない過干渉と。
大阪は、北と南とで、またちょっと言葉の強さも違うし。
地域によっても違う。
栄枝くんの話す言葉が、優しいのは、きっと北の方かと思う。
北はイントネーションも少し柔らかく。
京都に近くなればなるほど、「しはる。」(=なさる。)「ゆわはる。」(=仰る)
などと、尊敬語めいてくる。私も、その地域のおっとりとした言葉が好きだ。

バツイチで一人暮らしの曽我さんは、会社の人に紹介された「たまえ」という小料理屋を
気に入って、毎日のように通っていた。
大阪弁を怖いと思って、ビクついていた曽我さんは、店主の栄枝くんの言葉は嫌じゃない。
のみならず、栄枝くんは、年上の曽我さんを可愛いと言って、迫る。
ビックリしてたじろぐ曽我さんだったが…。
過去に辛い別れを経験して、「もう恋なんてしない。」「出来ない。」と思い込んでいた、
曽我さんの心にするりと入ってくる栄枝くん。
もちろん、胃袋は掴まれてるんだけど、「自分でもびっくりするくらい、好きになっとった。」と、
告白する曽我さんが可愛い♡
四国出身の曽我さんの時折出て来る方言も可愛くて。
その可愛さにいちいち反応してる栄枝くんの気持ち♡ 分かります‼︎
「じゃけん。」という、ちょっと広島弁に近い、四国の言葉。
女の子が話してるの聞いて、可愛いなぁ♡ と、思った事があるよ。

飯テロ系は、実は同時収録の「食わず嫌いはあかんやろ」あかんね、それは。
野菜が食べられないという、大人気ない中津さんの為に、八百屋の要に請われて、
栄枝くんが作る料理が美味しそうです。
ほうれん草のポタージュ。トマトのゼリー。もやしのハンバーグ。
中津さんは、軽度の接触恐怖症で、人に触るのも触られるのも好きじゃ無い。
けれど、要の事は触りたいとさえ思うようになって。
要が強引に押し切った感もあるけれど。幸せになれて、めでたし!

描き下ろしでは、栄枝くんと要が幼馴染だという事が分かり、
八百屋さんと小料理屋さん以上に仲良しっぷりを披露しています♡
二人共、とってもモテてたみたい。
今はそれぞれの彼氏に夢中だけどね♡ というお話し。

0

大阪にビビる受けに共感

私も「たまえ」の常連になりたい!
年下の料理が上手で真っ直ぐに好きと伝えてくる男の子いいですね!
そして大阪あるある?面白いです。四国は近そうだけど文化が違うのかな?

曽我は子供ができない体で離婚してもう恋愛はしないって決めています。まだ33歳なのに。よっぽど離婚がこたえたんですね、可哀想に。

栄枝くんからしたら好みのタイプが可愛くて自分の料理を美味しそうに残さずキレイに週に三回も食べに来てくれてそりゃ惚れちゃいますよね。

男同士の問題はそんなになく曽我がいつの間にか栄枝くんを好きになって。
思いを伝えたらそのままエッチ!展開早いですね。なんか栄枝くんに言われるままいつの間にか。大阪弁怖い。
もう曽我は一人じゃありませんね。

もう一作は栄枝のお店に野菜を卸す青果店の男の子とたまえの常連の東京からきたパリッとしたクールなイケメンのお話です。
受けから押せ押せなのが新鮮でした。
攻めの性癖がなぜか受けだけは大丈夫なのは何故だったのでしょう。

1

方言っていいもんですね!

四国から大阪に転勤できた曽我くんと、その曽我くんが気に入って通う小料理屋さんの栄枝くん。こちらはゲイです。
栄枝くんの料理は、とても美味しく曽我くんは胃袋を掴まれてました。そこへ、いきなり栄枝くんからの告白。。。
そんな感じで始まるお話です。

曽我くんが悩むんですよ。
ノンケなのに、チューされても嫌ではない!
途中熱を出した時の弱気になった曽我くんがいい!栄枝くんに送ったメールを見た時には、私も嬉しすぎて死ぬかと思いました(笑)
ここは是非読んでキュンキュンして欲しいところ!


あと、もう一つのお話は、栄枝くんのお店に来ている野菜嫌いなお客さんの忠雪くんと、お店に野菜を卸している八百屋でゲイの要くんのお話。
こちらは、潔癖に近い忠雪くんが、要くんだけには何だか平気。と、いう感じで好きな気持ちに気づいていきます。
スーツを着たカッチカチに真面目な忠雪くんが、軽い感じの要くんにイライラしながら段々惹かれていくのが楽しい!
表紙裏の忠雪くんにも笑えました。

一冊丸ごとキュンキュンする作品です。

6

受け様の気持ち、ちょっと分かる・・・

千葉先生の作品は、数か月前にはまって、今少しずつ作品を読んでいるところです。

この作品には2カップル出てきます(お話も登場人物もリンクしています。)
1カップル目は関西弁がキーポイントになっています。
受け様は四国から転勤で関西にやってきたものの、関西弁が苦手で・・・という設定・・・。
実は私も関西弁がちょっと苦手・・・と感じてしまった経験があるので、受け様の気持ちに共感できました。

2カップル目は野菜嫌いの潔癖症な攻め様と、身持ちのゆるいゲイの八百屋さん受け・・・という組み合わせで・・・
身持ちのゆるい受け様という設定が苦手な私としては、ちょっと厳しい感じでした・・・

お話はどちらもそこそこ面白いのだけれども、私の中の萌えには到達できず・・・でした・・・

3

2話収録、2話共良かった!!

面白かったです。
2つお話が入ってるんですが、両方共面白かった。
方言が使われてるものって初めて読んだんですが、
いいですね。
標準語は、気持ちがこもらないように作られた言語だから、
なんかこういう雰囲気ってなかなか出せない。
あったかい気持ちになりました。

表題カップルの栄枝くん、かっこいいし、
あんなに無理矢理じゃなく、ぐいぐい来られたら、
そりゃ惚れるわ。
一言一言もあったかいし、なんかスッと心に入ってくる。
相手の曽我さん、いい人に巡り会えて本当良かったなーと、
心から祝福です。
だって辛いです…、離婚の理由が。
だから本当良かった。
末長く幸せになって欲しいです。

2話目の中津さん、いいですねー。
頭固いのか、素直なのか、面白いです。
こういうタイプの人の話ってよくある気がするのですが、
なんかわざとらしくなくて良かった。
方言の力もあるのかな。
可愛かったです。

読み応えあり!ってのではないけど、
あったかい気持ちになれました。

4

優しい関西弁

私も、この主人公と同じく、関西弁は苦手で、グイグイ来る感じが苦手なんですけど、漫画だとその迫力があまりないのと、栄枝さんの大阪弁が柔らかい感じのものなので栄枝さん限定で落ち着くのわかります。また、曽我さんの四国弁と関西弁の違いがイマイチわからなくて、四国の人でも怖いのかーと、BL関係なしに読んでしまいました。

さて、内容ですが、男女の恋愛に限らず、相手の心をつかむのは胃袋をガッチリつかむこと!なんですね。作品のなかに出てくる二組のカップルとも胃袋をガッチリ捕まれて、こんなときばかりは矢継ぎ早な関西弁で気づいたらキスまで持っていかれてました。

大人の話なのですが、どちらも受けのほうが経験があまりなくて、恋に臆病なタイプだったので、学生の初めてものを読んだようなピュアな感じを受けました。

3

大阪南北論

作中の距離感から考えて大阪ミナミ・
道頓堀界隈辺りを舞台と仮定して読むと
非常に好く馴染む展開です。
ほんまええですね。
そしてこの表題作の凄い所は方言を
ただアクセントとして用いるだけではなく
それ以上に雄弁な小道具として用いて
いる事です。
併録作での方言の扱われ方と比較しつつ
読んでみると新たな発見があるでしょう。
ただ併録作も決して凡作じゃありません。
切り口をきちんと工夫してあるので
味わいがぼけておらず美味しく仕上がって
います。

3

大阪あるある

千葉リョウコさん初読みだったんですが、生まれも育ちも関西の私が大阪弁を査定してあげよう、という気持ちで手に取ってみました(笑)

査定結果としては…めっちゃ合格!(笑)
すごい馴染みのある大阪弁やし、大阪あるあるがふんだんに盛り込まれていて、それめっちゃあるわぁって思いながら読んでました☆
実際、関西以外の地方から大阪に来た人って、大阪弁が怖いみたいなんですよ。
大阪弁だけじゃなく、ノリだったり遠慮ないとこだったり大声だったり、合わない人はノイローゼ気味になって地元に戻る人がいたり(苦笑)

と、話が逸れてしまいましたが(笑)、大阪人のええとこがいっぱい出てたと思います☆

1つ目は、子供ができなくて離婚歴のある受けの曽我と小料理屋を切り盛りする攻めの栄枝のお話。
ストレートに気持ちをぶつけて口説いてくる栄枝に対して、恋に臆病になっている曽我は素直に栄枝の気持ちを受け入れることができませんが、そこは気持ちに正直な大阪人の栄枝!
グイグイくるけど強引ではない口説きが、むしろ心地よかった♪

会えたらええなぁと思って会社行ったから 会えてよかったです。
好きになってもらえるように努力したいんです。
覚えといてほしいねんけど、俺は曽我さんがいてくれたらそれでええから。

こんな言葉をかけられ続けたら、曽我じゃなくてほだされるから(笑)
でも、栄枝が曽我を好きになった気持ちもわかるな☆
好みのタイプの人が、お箸の使い方が上手で姿勢も良くて一粒残らず綺麗に食べてくれて「ごちそうさま」って笑ってくれたら、これって好きになる要素十分やろ(笑)

慌てると四国弁出ちゃうとことか、栄枝の同級生に嫉妬してわがまま言うとことか、可愛くてキュンとしちゃった☆
完全に栄枝目線やね(笑)

辛い別れを経験した曽我やから、栄枝と出会えて本当によかった☆
次こそは幸せになってほしいと心から思えるお話でした♪

2つ目は、栄枝の幼馴染で若干ビッチな受けの要と潔癖症でツンツンな攻めの中津のお話。

大阪人はみんなこんなんちゃうから!って言いたくなるくらい強引で図々しくて五月蠅い要。
八百屋の要が、栄枝の店の常連で野菜嫌いの中津に強引に野菜を食べさせようとすることから、2人の関わりが始まるんですが、セフレともめてるところを中津に助けてもらったことから、今度は「つきおおて!」攻撃が始まります☆

助けてもらったお礼にとベロチューされて茫然とする中津。
元々人に触れるのが苦手でキスどころか手を繋ぐのですら抵抗のある中津が、要には何をされても嫌じゃない。
その時点で既に好きになってるやんと思うんですが、相手が男であることに戸惑い素直になれません。

でもそこでいくら突き放されても全くひるまないのが要さん。
何事もなかったかのようにグイグイ口説きまくるところがむしろ清々しい♪
そんな要に絆されて、本当の気持ちを告白する中津は素直に可愛いと思えました☆

俺の心が…体も お前じゃないとダメだって言ってる

とか、中津も言うようになったなぁと(笑)
ちょっと発音がおかしい大阪弁言っちゃうとこなんかも大阪あるあるでした(笑)

別に標準語に抵抗がある訳ではないですが、大阪弁はやっぱりホッとします(笑)
それぞれのCPのやり取りも面白かったし、査定するとか偉そうなこと言うてたら怒られるな(笑)
方言好きの方には是非読んで頂きたいです♪

9

千葉リョウコさん安定の年下攻!

方言、リーマン、年下攻と三種の神器揃いました♪

四国、東京から大阪に転勤になったふたりのリーマンが小料理屋を舞台に地元住みの彼氏と結ばれる2作を収録。
リーマンはふたりともノンケ、お相手はふたりともゲイ。
でも無理な展開もなく絆されるわけでもなく自然にうまくいっています。

正直、初読は印象に残らなかったんですが、リピするとジワジワきます。
感動!!というのではないですが安心して読めるという感じ。
千葉さんの絵と同じで派手じゃないけど安定して上手い。

【好きやねんけどどうやろか】
ロン毛小料理屋屋店主:栄枝×黒髪眼鏡リーマン:曽我。

大阪へ異動となった曽我は小料理屋へ通ううちに店主:栄枝に告白をされます。
戸惑いから距離をおこうとするノンケ曽我の態度を受け入れながらも諦めず真っ直ぐに口説き続ける栄枝カッコイイな。

子どもを作れないがゆえに離婚をしたというヘビーな過去から恋愛に臆病になっている曽我に栄枝は曽我がいちばん欲しい言葉をくれます。
傷を抱えて異動してきた土地のご当地言葉にビクつく毎日にほっこり出るごはん。
身近で普通の献立のささやかな味に救われ、関西弁が苦手な自分をちゃんと見てくれている栄枝に惹かれる曽我の気持ちの変化が自然に伝わってきます。

途中、栄枝の同級生があらわれ、それがキッカケで急接近するふたりの気持ちが通じあったらエッチまで一気(笑)

千葉さんお得意の年下攻とあって年上受が可愛い。

【食わず嫌いはあかんやろ】
野菜嫌い潔癖症リーマン:中津×小料理屋店主の幼馴染八百屋の息子:要。

潔癖症で野菜嫌いの中津が栄枝の店で食事をしていると、いきなり話しかけられます。
声の主、要の馴れ馴れしさにトゲトゲしい態度を隠せない中津ですが要のめげない…というか意に介さない態度に接するうちに慣らされていく様子がコミカルに描かれています。

要はちょ~っと股がゆるい感じですが悪い子ではないです。単純型?
セフレ?に迫られているところを助けてくれた中津に『つきあおう』と告白しますが当然、中津は混乱します。
でもそれは要を拒否できない自分への混乱です。

そして邪険に扱ってもめげずに話しかけ、アタック(死語)してくる要に次第に自分にない要の明るさに惹かれていきます。

酔った勢いでちょいエロな流れになったあと、要が姿を見せなくなったことで、やっと想いを自覚した中津…ハイ、初恋到来。

これ潔癖症っていう設定必要??
ただの奥手な不器用さんじゃダメ?
キスもエッチも普通にできてますよ?
むしろ積極的に見える。

要の方が中津に対して『王子さまみたい』と言っていましたが、キスで潔癖症をぬぐい去り、初恋を運んできたなら要が王子さまの可能性もありますよね。
でも中津が攻なんですね~逆だと思ってました(笑)
広い意味で『食わず嫌い』だったなわけですね~食べられるようになって良かった!

カバー下もあわせた本編の後日談では幸せそうな4人がいます。
2組とも大阪チームが押せ!押せ!でできあがってますが恋人になってからは転勤チームが彼らを翻弄するっぽいですね。

4

方言好きの方は是非

小料理屋店主:栄枝×リーマン:曽我久志です。
まず、曽我が私の大好きな黒髪・メガネ・スーツだったもんでめっちゃ萌えました!
私は関西人なので、関西弁怖いとは全く思わなかったのですが、やはり他府県から来た方は怖いのか・・・と思っちゃいました。
千葉さんは女の子の「あかんやろ、それ」も怖かったそうで・・・。私も他府県の方と話をするときは気をつけようと思いましたね。まぁ千葉さんはすぐ慣れたそうですが・・・。

あとですねぇ~。会計千八百万円~のくだりは関西人あるあるなので、思わず笑っちゃいました。本当に言いますからね(笑)←主に豹の服を着ているようなおば様が・・・

個人的に関西弁は特に萌えることはないんですけど四国弁には萌えましたね。可愛い。話の内容的には普通←ごめんなさい。ですが、方言というだけでこんなに萌えるかwって思いました。

【食わず嫌いはあかんやろ】
リーマン:中津×八百屋の息子:要です。
申し訳ないのですが、私は関西人ですが要みたいな図々しい人は嫌いです。←マジで。
他府県の方からしたら関西人(大阪人)は要みたいな人ばっかりなんだろうなと思われるかもしれませんがそんなことはないですからね!!と言っておきます。

しかもこの話・・・襲い受けじゃないですか?私は襲い受けとかは苦手なのでこの話自体苦手でした。すみません。
でも、潔癖症って個人的には受けのイメージがあるし、潔癖症のくせに攻めるのか?と思ったりもしましたが、これはこれで有りだなと思いましたね。

6

好きやなあ

方言BLの中でも、大阪弁オンリーや
大阪弁と標準語という物語は結構あると思うのですが、
こちらはメインが大阪弁と四国弁ということで、とても新鮮でした。
もう一つの収録作品は、大阪弁と標準語です。

○好きやねんけどどうやろか
小料理屋店主の栄枝くん(攻め)と、
バツイチサラリーマン曽我さん(受け)のお話。
子どもができないことを理由に離婚された曽我さんが出合ったのは
栄枝くん営む小料理屋の美味しいごはん。
美味しいごはんと怖かったはずの大阪弁や栄枝くんの人柄に、
曽我さんの凍った心が優しく溶かされ、温かくなっていくお話です。

わたしは関西地方出身者なので、栄枝くんの中性的な
優しい大阪弁のニュアンスやイントネーションが分かる一方、
耳馴染みの薄い四国弁には、新鮮な可愛らしさを感じました。
曽我さんの話す四国弁も中性的な部類なのでしょうか。
あと、大阪弁は言いくるめ上手というのも分かります!
さっくり強引に畳み込むんですよね☆

○食わず嫌いはあかんやろ
東京から異動で大阪に来た小料理屋常連中津さん(攻め)と
小料理屋に野菜を卸している八百屋の要くん(受け)のお話。
スキンシップが苦手で野菜嫌いの中津さんは
助けたことで好意を持たれた要くんの距離感に押されながらも、
食わず嫌いを克服するように、要くんを受け入れていきます。
人物設定がしっかりしており、かつ魅力的で、読み応えがありました。

私的萌えポイントは、
食わず嫌いの中津さんはいつも眉間に皺があるのですが
要くんに嫉妬したときの眉間の皺の表情には、きゅんとしました。
嫌悪ではなく、恋する眉間の皺って良いものですね!
あと、この中津さん、
カバー下がすっごく可愛いので絶対お見逃しなく(必死)!

読後、心満たされた方言作品でした。
改めて、方言、好きやなあ。

12

好き~! 読んでよかった!!♪

千葉リョウコさんの本はこれが2冊目です。
前に読んだ「舞台そでの王様」がイマイチ萌えずらくて、
千葉さん作品、自分には合わないのかな…なんて思っていたのですが、
あぁ違った~~この本はすごーーく面白くて、今後は作家買い決定です♪

ほんと、方言っていいですね~
この本、作者の千葉さんの経験が生かされているようで、
(四国→大阪に引っ越して、慣れるまで大阪弁がすごく怖かったそう!)
表題作の受け(表紙左)が転勤で大阪に来て、
大阪弁の勢いに押されてタジタジな様子が、とても可愛くて面白い。
そんな受けが次第に惹かれていく攻め(表紙右)は、
大阪弁だけど威圧的な感じは全然なく爽やか。
爽やか方言 + 年下イケメン + 26で小料理屋を切り盛りする頑張り屋さん、
おまけに昔遊び人だったけど、今は地味めな受けに真っ直ぐ一途って、
もうこんなのキュンとくるしかないっしょ!!w

受けは真面目で控えめなタイプで、
子供ができないならと離婚された過去ありで、孤独を感じている人。
その過去が可哀想で、
愛されて大事にしてもらって~~という気にさせられるし、
焦ったり感情が昂ぶったりすると地元四国の方言が出て可愛い!
攻めに慣れてきて、自然と方言が出るようになるのも、
攻めと受け、違う方言で会話をする様子も、ほっこりでいい感じです♪

後半のCPは、
キツめで潔癖な東京人 × 押しの強い大阪人
この受けは、最初の攻めと違ってグイグイいくタイプの大阪人。
図々しいし声でっかいし、攻めに苦手な野菜を食え食えとしつこい~
そんな受けに、
堅物で融通が利かないタイプのリーマン攻めが振り回されて、
助けてあげたらキスまでされて「つきおおて!」と言われて~~…
最初はありえない!って感じだった攻めが、
次第にほだされてハマっていく様子が、とてもコミカル。
基本、無表情か怒ってるかの攻めの顔が、
エッチで高揚した時には妙に色っぽくなるもの、すごくよかったな。

展開もキャラもいいし、
2作品とも同じ小料理屋を中心としてのお話なのでまとまりがあって、
2CPのやり取りも楽しくて、ホント読んでよかったです!

神寄りです☆

12

方言がたまらない

自分が生まれてこの方、神奈川県から出たことがないので
関西弁と四国弁の両方が新鮮でした。

表題作『好きやねんけどどうやろか』

四国から転勤で大阪に来たバツイチ真面目リーマンの曽我は
同僚から教えてもらった小料理屋『たまえ』の常連。
そのたまえの店主、栄枝くんに告白されキスまでされ動揺しまくってしまう。
子供ができないのは自分に原因があったことがわかり離婚。
その後、もう誰とも恋愛はしないと決めていたのだが・・・

年下料理上手な彼氏と真面目リーマンの方言Love。
真面目が取り柄の曽我が、離婚を経験し
自分の責任だからと、この先もう誰とも恋愛はしないと誓い
仕事に生きようとするいなんて、どこまで真面目なんだ。
そんな曽我の胃袋も心もつかんじゃったのが小料理屋の店主栄枝。
亡くなったお母さんの跡を継いで頑張ってる栄枝は見ていて気持ちのいい青年。
そんな栄枝に惹かれながらも、どこかで「もう誰も好きにならない」
という気持ちもぬぐいきれず、ぐるぐるなりながら自分に
向かい合おうとする曽我の気持ちの変化がすごくよくわかります。
人間誰でも、体調が悪い時や一人になった時ふと人恋しくなるもの。
いつの間にか、そんな時に思い出すのが栄枝になっいていて・・・
真面目リーマンの曽我が、その事実にあたふたしてしまうのが可愛いです。
そして、自分の気持ちに正直でまっすぐな栄枝が、曽我に真正面から
口説いていくのは、なかなか好感が持てました。
曽我が栄枝を受け入れる(心も体もいろいろと・・)までは
少し時間もかかったけど、心から愛せる人に出会えて本当に良かった。
曽我は関西弁が苦手だったけど、大丈夫になったのかなぁ・・・

『食わず嫌いはあかんやろ』

小料理屋店主栄枝の先輩八百屋の要。
食わず嫌いのリーマン中津のために、いろんな野菜を栄枝に料理してもらい
少しでも野菜を食べてもらおうと頑張ってるけど・・
今まで人と触れ合うことを避けてきた中津がしつこい要に絆され
いつの間にか、他の男に嫉妬するほどのめり込んでいて・・
真面目で潔癖症な中津が要に堕ちるまでが面白い。
やっぱり男は胃袋なのかしら・・
要はセフレがいるような子だけど、ホントは優しくて一途なのかな。
Hの時は可愛かったです。
今まで恋愛中は義務でセックスしていたという中津。
その中津が本当に触りたい触れたいと思えた唯一の人になった要。
もうセフレなんていらないよね。
食わず嫌いって・・・野菜だけでなく人も・・・てことね。

12

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