公安の蛇に愛された鑑識員、恋の受難!?

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表題作デンパ男とオトメ野郎

西村和巳,警視庁公安総務課の管理官,32歳
柏木聡,警視庁刑事部鑑識課の警部補,35歳

その他の収録作品

  • 刑事Aを探せ!
  • 日常
  • あとがき

あらすじ

警視庁刑事部の鑑識課に勤める柏木は、夜の映画館で会った男と一夜の情事を楽しむ。だが、その男は「公安の蛇」こと公安部の管理官・西村だったことが判明する。公安がなぜ自分に近づいたのか――。そこには、二ヵ月前に起きたコインロッカー爆破事件が関係していた。だが、西村が柏木を抱いた理由はそれだけではないようで……?
仕組まれた『偶然』によって出会った二人のデンジャラスな愛の結末は!?

作品情報

作品名
デンパ男とオトメ野郎
著者
井上ハルヲ(オハル) 
イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
レーベル
B-PRINCE文庫
シリーズ
デンパ男とオトメ野郎
発売日
ISBN
9784048653299
3.9

(122)

(48)

萌々

(45)

(17)

中立

(2)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
17
得点
473
評価数
122
平均
3.9 / 5
神率
39.3%

レビュー投稿数17

人の話を聞かない天然ボケのデンパ攻めの魅力にどっぷり

いや〜〜、面白かった!
公安の年下キャリアの天然デンパ男×鑑識のチャラ男…に見えてピュアな年上男のカプ。

この、攻めの公安キャリア様・西村が最高のキャラで。

受けの口から度々出てくる、かの有名な「時間は会議室で起きてるんじゃない」「レインボーブリッジ封鎖できません!」の刑事を実在の人物だと思い込み、恋のライバルとして部下に調査させる攻め様w
めためたに笑わせてもらいました。

で、お仕事BLとしても奥行きがちゃんとあって、気になりすぎるところで終わっているこちら…
ええええ!柏木の身に降りかかる「悪夢のような出来事」って一体何!?

気になってきっとこれから続刊を買って読んでしまう予感……週末で良かった;

軽快に読ませてくれる文章、跪く攻め様への萌えとときめき、事件の謎、といろんな視点で楽しませてもらい、大満足の一冊でした✨

0

一冊で終わりじゃなかった

自分には久しぶりの警察ものです。
前から気になってた作品でした。
一日かけて読みましたがなんと!続きがあったのですね。
どうりでセックスして合間に事件が起こりまたセックスしての繰り返しで、あの宗教団体の事件はうやむやになるのかなあと思ってたら、最後のあたりで雰囲気が変わり不穏な未来を予告する内容があり。

振られては傷つきもう誰も本気で好きにならない、体だけゆきずりの関係でいいと思う主人公はよくありますね。
そして本気で好きになれる相手が現れ逃げようとするも心をこじ開けられ恋人になると。

主人公柏木も好感が持てましたが後半からは西村に興味津々でした。
天然デンパ男ぶりはどこまでが素なのか。柏木の嫌味も気がついていて流してるようでしたが。

公安の蛇こと西村ですが有能な彼も一人の恋する男ですね。最愛の人の前では素直でいたい。
実はなんとか柏木を守っていたのですね。読み手もそうとは知らず、噛み合わない会話と濃厚なエッチを楽しく読んでました。

これから降りかかる柏木の苦難とは?西村はそのとき?
西村も過酷な状況なのですね。せめて平和に柏木と楽しいひとときを過ごして欲しいです。

ところで西村は警戒してないようですが鑑識の検視官の仁科は絡んでこないのかな?元カレ?と同僚のままなのに全く存在感がありませんでしたね。

2

もっと落差があってもいい

とりあえず3冊(BreakThrough デンパ男とオトメ野郎ex.)まで読みました。

読後、何よりも心配になったのは、自覚していないだけで、私は本当はデンパ女だったのか?ということ。
というのも、受けが攻めのことをデンパ、デンパ言ってるのだけど、全然デンパには思えなかったんです。

ちょっとズレてるけどさほどでもない。
世間一般はこの程度で電波扱いするのか?
これを電波だと思えなかった私は電波なの??ヤバイな…….

ものすごーーーく不安になりました。
そしたら、皆様のレビューで「電波ではない」というのを散見してすっごくホッとした。


私自身、刑事物は読まない、ドラマも見ないので警察組織に超絶疎いというハンデがあるせいか、攻めと受けと住む世界が違うという強調部分がピンとこなくて悲しかった……。

攻めは警察庁に属する公安官僚で、キャリア組の超エリート(エリートというのもピンとこないので調べたら、警察学校上位の人しか公安になれないみたいですね)
受けは警視庁の鑑識課所属。

警察庁と警視庁の違いすらわかっていないところからスタートしたので、受けが攻めとの身分差をやたら気にして自分とは住む世界が違うと言うのだけど、その実感が湧かない。
私から見ると、二人とも同じ警察官だよね?くらいにしか思えないので、天と地ほども違うらしい二人の立ち位置が掴みにくかった。
受けに会いたくて公安の人間が鑑識課に行っちゃうとか、それがどんだけなのかがピンとこなくて悲しい……。
(これは作家さんが悪いのではなく、疎い私が悪いだけです)

「公安の蛇」と恐れられる攻めが、受けの前では一途な天然坊ちゃまになっちゃうところがいいなと思うけど、もっともっと落差があると良かったなぁ。
そして受けが攻めに対して感じる「おっとりさ」を殆ど感じることができなかったのが残念。
というのも、お育ちが良いゆえのおっとりした友人たちがいて、性格はそれぞれ違うけど鷹揚さが似通ってるんです。
本当に彼らって独特のおっとりさがあって、ちょっとした隙に滲み出てくるので描写が難しいのかもしれないのだけど、攻めからは漂ってこなかった……。

「刑事Aを探せ!」
これは面白かった。
「踊る大捜査線」は見た事がない私ですが、さすがに「事件は会議室で起きてるんじゃない」のセリフは知ってたから楽しめた。
でも「レインボーブリッジは封鎖できません!」は知らなかったので、下手すると攻めと同類かもしれない……


そして電子書籍(シーモア)にはあとがきがない代わりに、セブンネット&ビープリ応援書店書き下ろしSSが特典として収録されていましたが、あとがきも読みたかったなぁ……。

4

デンパ男?

話題になっていたので読んでみました。表紙を捲った瞬間、男らしい肉体美と妖艶さが溢れる口絵イラストにノックダウンされました。小山田あみさんのイラスト、大好きです。うっとり…。

警視庁を舞台にした警察官同士の職業モノです。中でも鑑識と公安というのは珍しい組合せですが、お仕事の描写と恋愛部分の描写が良い感じに絡んでいると思います。事件そのものは骨太な展開ながら全体的には(エロ)ラブコメで、最後まで楽しく読めました。特に「刑事Aを探せ!」は大変面白かったです。(刑事A、大好きなので)

ただし、タイトルの印象ほどにはデンパ男でもオトメ野郎でもありませんでした。攻も受も変わり者すぎるキャラクターは苦手なので、私は逆に安心して読めましたが…。あとがきでタイトルのことに言及されていたので、検討の結果なのでしょうね。

9

俺を好きになってもらえないだろうか

警視庁刑事部鑑識課、現場鑑識に籍を置く柏木聡。スプラッタ映画を見ていた映画館で腰を抜かしていた好みの男。その見知らぬ男と「同族」と知り、いきなりヤッてしまう展開。
その後、職場で行き合うエリートキャリア管理官がまさかのアノ夜のオトコ!
距離を置こうとする柏木とは対照的に「俺はおまえが忘れられない」と詰め寄ってくる西村。
二人の背景には宗教団体絡みの爆弾テロ事件。キャリアと現場の壁に悩み関係を絶とうとする柏木と、それに反して執着を見せる西村との対比。でも西村って変人でどこまでも好き好きと追ってくる天然男。捨てられ慣れしていて恋愛に何の期待もしていない柏木に「俺はおまえを捨てたりしない。」と迫る西村。王子様ですね〜。どうやら実際に実家も資産家のような?、謎の多い男です。
小山田あみさんの挿絵も、男二人の熱くてネチっこい交わりを、余すところなく描いて下さっています!

「刑事Aを探せ!」
これはガチですか?
本気で「湾岸署の刑事」を知らない人がいるのか?「レインボーブリッジ封鎖できません!」を知らない人がいるのか?
いや、これからどんどん「分からない」という人が増えていくのでしょうね…(しみじみ)
ともかく、世間知らずのデンパ男西村のズレっぷりがおかしい。

「日常」
荒々しくも甘いH描写の後、今まで仕事以外の色恋沙汰ではただの天然デンパとして描かれていた西村のダークサイドが!
ってこれ、完結してないじゃないですか!続きを待つしかないの?うーん。

8

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