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5巻に渡るアドリアン・イングリッシュのお話はここで一旦終わりのようです。
まだ特別編?の後日談'So This Is Christmas' は読んでいないので楽しみです。(ポイントの関係で来月になったら読む!)
今回の事件が1番興味深く分かりやすかったかも。
50年代カリフォルニア都市部、古き良き時代の懐かしい香りが漂って来るような。
オープンゲイのアドリアンと拗れたクローゼットゲイだったジェイク、彼らがともすれば陥りそうだった寄せては返す暗い流れ、これからもその流れは停まないかもしれないけれど2人はもう迷わないであろう明るい希望で本編は終わります。
1巻から殺人、事件盛りだくさん過ぎでしょ!
というツッコミはしていましがまあ次ページをめくる指が止まらない面白さでした。
いつもは気にすることもない挿し絵ですが、草間さかえ先生で良かった!
文章から浮かぶイメージ通りのイラストでした。
ずっと前から表紙イラストが気になっててやっと読む決心がつきました。
アドリアン…4巻でジェイクがカミングアウトして離婚することはアドリアンにとって意味があることだって認めたじゃない…。
ヨリを戻してラブラブで始まると思っていたら、元カレ達のアドリアン争奪戦でした。
まぁ、そうですね。あれだけ傷付けられたなら臆病にもなっちゃいますよね。
「パソコンでお楽しみ中なんだ。ママには言わないで」が笑えました。このセリフが出るアドリアンのユーモアセンスがホント好き。
エマ…そんな、バービーで…見られても気にしない鋼の精神に脱帽しちゃいます。14歳にしては子供っぽい気もするけど、そこがエマの魅力なのでしょう。アドリアン孫の勢いで溺愛してるw
ジェイク船の上のあの事件の時、アドリアンが意識ある間はあんなに理性的だったのに、アドリアンの心臓が止まった時に泣き叫んでいたなんて…全てを捧げてもいいほど乞うたと言う言葉通り、ジェイクは全てを諦め、アドリアンと一緒になることでさえ諦めることに納得していたことに胸が締め付けられました。
何度もアドリアンをどん底に突き落としてきたけれど、それでも離れ難い魅力的な男なのがズルい。
メルはやっぱり雑魚キャラ。
アンガスは元々金髪だったのかな?
素晴らしかった。この一言に尽きる。5冊は長かったけど本当に出会えて良かったです。5つの殺人事件とジェイクとアドリアンの出会いから帰結、そこに生身の二人の愛と苦悩が静かに深く描かれて感動しました。二人の物語は読み進めるのが辛くて辛くて、事件は難しくて、だったけど、深く深く自分の中に刻まれました。「BL」とは一線も二線も画した愛の物語でした。インテリ的ウィットに富んだ言い回しは理解できないところもあったけど、そういう言い回しをするアドリアンが全ての飾りを取り払った気持ちを語るところは胸が裂けそうだった。そして彼を「2度とは無理」なまで深く傷つけたジェイクと、この過程を経て二人がたどり着いた答えにも涙。本当に素晴らしかったです。
比較的平和
事件は起こります(死者も出ます)が、シリーズの中ではかなり平和な印象。
改装工事中に発見された白骨死体から、50年前の事件の謎を解く。ミステリ部分のストーリー展開はかなり好きです。
ただ、珍しく事件は主張弱め。話の軸はアドリアンの人生の選択でした。
アドリアンが病気や恋愛のことでひたすらグルグル悩みます。
病気のことで情緒不安定になり、恋愛でもどっち付かずの我儘な言動が目立ちます。
私はウジウジ系のキャラがあまり好きでは無いので、アドリアンの言動にはかなりイライラしました。
が、これまでの出来事を知っているので、ここまで読んだ愛着の方が勝ちました。
振り回されるジェイクが愉快だったのと、まあお前が振り回される分には自業自得だからな、という思いもあった(笑)
今回元彼(メル,ガイ,ジェイク)が総出演するのですが、メルはジェイクの比較対象として用意された感じがしてちょっと悲しかったです(最初から病気のことで別れたことは言及されていたが)。
そしてやっぱり一番の被害者はケイトだった……。
ケイトにも幸あれ~~~~~!!!
最終巻としては無難な内容なのかな……? と思いました。
これまでの間にキャラへの愛着が湧いていたので楽しめましたが、本作だけで見たら中立くらいだったかもしれません。
とにかく二人がどうにか纏まって良かったです。
ちゃんと付き合い始めてからの事件捜査も読みたかった。
遂に最終巻。開腹手術経験者としては、アドリアンの術後の体調に共感しまくりでした。すぐ疲れるし、本当に回復出来るか不安だもんね・・・
ジェイクとアドリアンの、なんとも微妙な駆け引き?に、読んでる方は焦ったさも限界に。やっとこ通じ合った二人に、もう万感の思いでした。
このシリーズの二人のキスやベッドシーン、すんごく萌えました!やっぱりお互いを切実に求め合うラブシーンは最高ですね。
ミステリとしては、少し分かりづらかったです。犯人がゲイであることが、当時ゲイであったことがいかに悲劇だったか、ひいてはジェイクが自分を偽って生きてきたことがどれほど辛かったかを思ってアドリアンに涙させるためには必要だったとは思いますが、動機としてはあまり理解できなかったです。
とはいえ、こんな素晴らしい作品と、素敵なキャラクターに出会えて本当に良かったです。また1巻に戻って読んできます!