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ナツ之先生の現代オメガバース。
Kindle Unlimitedにて拝読しました。
レビュータイトルどおり、夜中に読み始めて涙が止まらなくなってしまった、夜明けの物語でした。
10年前の作品ということで、皆様のレビューを拝見していると、まだオメガバースの小説がちょこちょこ出始めてきたばかり、という時代だったようですね。
今はBL小説と言えば転生ものかオメガバース、或いはその掛け合わせ…というイメージが強いので、小説のトレンドもずいぶん変わったのだなあ…と感慨深かったです。
さて、こちら。
高校時代からの同級生で運命の番(ということは攻めだけが認識)、深いトラウマを持つΩ受けとの再会愛の物語です。(超ざっくり…)
Ωに不利な状況にも負けず努力し続ける受けの男前な部分、そしてそんな受けを想い続け、支え続ける攻めの一途愛に涙( ; ; )
智宏(受)が運命の相手(作中では「伴侶」と呼ばれます)だと分かっていながら、
彼の壮絶な経験とトラウマ、誰とも結婚はせずアルファと番うこともしないー
という決意を尊重し、一度は離れ、しかし戻ってきてそばにい続ける恒星(攻)の愛の深さよ…!
こちらの物語では、オメガとして生まれてくる者はおらず、Ωは皆βから変転する、という独自設定があります。
通常よりも異常に早い段階で9歳でΩ変転し、
やや不便ながらも楽しく学校生活を送っていた智宏。
しかしヒートで学校を休んでいる時、
ゲームをしようと訪ねてきた友人αに襲われかけたことがきっかけで、「普通の生活」を諦めることに、
Ω保護施設へと自ら入ることを選び、数年後ー
と続きます。
このΩ保護施設の中の同志とも言えるキャラクター達がまた、とてつもなく魅力的で。
施設に入る前はシェフだったという先輩?Ω、類主導で行われるイベントの数々を楽しむ智宏の姿に癒されました。
ヒートが来るたびに施設内のΩ同士で(複数)体を舐め合い、慰め合う衝撃的な光景も描かれます。
Ωにとっては心から安心できる施設であると同時に、一度入れば2度と出られなくなる「甘い檻」でもある現実が切ない。
で!
そこから6年後、施設から出ることを決意した智宏が恒星と共に送る、「学生らしい」「普通の」高校生活の描写がとても、とても良かった…(語彙力;)
男Ωということで入学式初日に陰口を叩かれ、足がすくむ智宏の腕をとり「行こう」と行って教室へ導いてくれた恒星。
出過ぎた杭は逆に打たれることはないー
と、自身と共に生徒会に入るよう提案し、
開催される学内行事は、さりげなく智宏の
ヒート時期を避け、智宏が疎外感や寂しさを感じないように配慮する。
そんな恒星の心配りに気付き、じんと心温まり嬉しく思う智宏の気持ちが、まっすぐに伝わってきます。
恒星、もうこの頃から紛うことなきスパダリなんよー…
生徒会会長は智宏で、恒星が副会長という図も良い!かしずく攻め、大好きです。
テニス大会でのまさかの◯◯事件、そして智宏を思うが故の淋しく切ない別れ。
6年後の再会や、智宏の通う喫茶店のビルに恒星の探偵事務所があることが、決して偶然ではないこと。
これ、智宏が気づく前に読者にはピンとくるのですが、もうなんというか、智宏の意思を最大限に尊重しながら、懸命に彼のそばにいて何かある時には守り抜くーという恒星の一途健気っぷりに、頭が下がります。
そして恒星の導きにより、弁護士事務所を開いて働き出した智宏。
そんな彼をまたしても幾度襲う試練ー…!
や、自力で立ち向かい縛り上げる智宏の奮闘と男気、頑張りに痺れました。
もはやここまで…となりそうな人さらいタクシー事件の際には、間一髪のところで駆けつけ智宏を守り抜く恒星。
王道のスパダリ攻めの姿にも震える…!
恒星への気持ちを認めながらも、自分は彼の”伴侶”ではないからーと距離を置く描写は辛さMAXでしたが、、
あの9歳で起こった突然のヒートの謎が、
意外なところから判明して本当に良かった(涙)。
高校時代に恒星が告げた、「お前のことをつがいだと思ったことはない」という言葉。
自分をΩとして、つがいとして性的に見ているわけではないー
と、当時はそれを聞いて心から安心した智宏だけれど。
恒星の真意はそこにあったのかー…!と、終盤もう感動で胸震えます。
ねじれてしまった長い年月を経て、やっとやっと2人が心も体も結ばれる場面にも涙しました。
濡れ場描写は少なめだけど、本当に美しかった…
読み終えてただただ感無量、泣きながら眠りについた物語でした。
こちらシリーズものになっており、次作では
保護施設の教務官として印象的だった仁科が主人公とのこと。
本作以上に切ない展開になりそうな予感に今からハラハラドキドキしますが…
そちらもアンリミに入っていたため、続けて一気読みしたいと想います。
オメガでありながら、オメガらしいとされる生き方に囚われない主人公が、運命の相手に出会って恋を知るお話。智宏の自立心高めなところは良かった。山場のエピソードに新鮮味がなさ過ぎた点がマイナス。
9歳から突如オメガとして生きることになった智宏の生い立ちは、同情を誘うものだとは思う。幼さゆえに周りが見えず、自己中心的な思考で悩み続けるのも仕方ないのかもしれない。理解されない苦しみを抱えながら、自分はアルファへの理解が薄いのは気になったが。
智宏の人生が大きく変わったのは、高校時代、恒星の内面に触れた場面だと思う。ここが転換点だとはっきり感じられた恒星のセリフは印象的で、価値観や考え方に影響を与えたんじゃないかな、と感動を覚えた。アルファとオメガの運命なんて関係なしに、その後の人生が決まる出会いを見たような。とても好きなシーン。
それにしても恒星の想いも気遣いも、智宏には何も伝わらない。大人になって再会した後は、人を使ってまで守ってるのに気付かれない。本気の忠告は流されて、結局危険な目に遭ったのは智宏だけど、恒星に同情してしまった。
山場は受けが誘拐されるいつものやつ。今回は攻めが助けにくるのが比較的早かったな、と冷めながら読む。もう何度読んだか分からない展開でゲンナリ。なぜこうも受け攫われエピソードに頼るのか、他の盛り上げ方はできないのか。
それ以外は面白かった。恒星の先を見据える目の確かさや事前準備の完璧さなどはすごい。智宏に悟らせないように強靭な忍耐力を発揮していたのもすごい。カップル成立は、恒星の頑張りが実を結んだという意味で嬉しかった。智宏にはもったいない相手だと思う。
個人的によく見かけるオメガバースとは少し異なる設定のオメガバースでした。
オメガはベータから変転してなるものであり、一般的に成人前後に自然に変転するか、伴侶(運命の番)となるアルファとの邂逅によって変転するという世界観。
そんな世界で、アルファと出会っていないにも関わらず、九歳でオメガになってしまった主人公のお話です。
主人公を取り巻く人たちの言動が、善悪どちらも自然で世界観に浸りやすかったです。
主人公の境遇に一喜一憂しながら読み進めることが出来ました。
しかし、終盤には少し醒めてしまいました。
終盤での主人公や相手の言動が、これまで語られていたヒートや伴侶に関する内容とはそぐわないような気がしました。
キャラクターへの印象が悪くなるようなことはありませんでしたが、盛り上がっていた気持ちが一気に冷め、そのまま本編を読み終えてしまいました。
同時収録の『再会コングラッツ【電子限定おまけ】』が作中で印象的だったキャラクターのその後を描いており、こちらは楽しく読み終えることが出来ました。
最終的な読後感は良かったです。
主人公の事務所は東銀座
東銀座は古いビルが多かった。でも地上げと再開発が進んで いまは面影ないです。懐かしい昔の東銀座が舞台なので、この物語は楽しい。
扉が柵のEVは、三越本店に残っていたけど、今もあるのかな。
9歳の時、突如オメガ変転した智宏 はぐれオメガ。
アジールに収容されて、SNSで見かけたアルファの恒星が在校する高校に編入
生徒会で一緒に活動したのに、恒星は退学して海外へ行ってしまう。
6年後に再会した恒星の紹介で、東銀座で事務所を開設することになる
・・端折ると、こんな展開。
恒星と智宏の相性はいい
でも、智宏が9才で変転した切っ掛け;未知の「運命の相手」の存在が、二人に距離を置かせてしまう。
シリーズは3巻。この[蜜惑オメガ]が、単純で読みやすかった。
蜜惑オメガは恋を知らない : 2016/10/03
愛罪アルファは恋にさまよう : 2018/06/01
巡恋アルファは愛に焦がれる : 2019/06/19
面白くて目に浮かぶような印象的なシーンが多く流石ナツ之さんだと思いました。
でも起承転結の転までがめちゃめちゃ長い。萌える高校生活もショックな9歳も回想の内容自体は物凄く良いんだけど、でも長くて…。いや、キュンな高校生活もっともっと読みたいんですけども!
転は唐突に銃とか出てくるし、高校生活とかビルヂング勤務直ぐのアクシデントで良かったんじゃないかと思いました。26歳まで焦らさなくても…
TAXI運転手が自分語りしだして「喋んなー!」と思いました(苦労したのは分かるけど)。
あと運命の相手に会いに行くとはいえ(そしてファンタジーとはいえ)ヒート中のΩが移動するのは気が気じゃない。あなたTAXI乗って犯罪に巻き込まれた直後でしょう…
また攻めの苗字が一回のルビでは覚えられず、姉が名前流星で口調固くて「この人女だよね…?」と(余りはっきり性区別させたくないのかもだけど、画が想像し辛い)混乱し、伴侶や番設定も作品独自で何度も読み返したりして、頭の悪い自分には度々無駄な焦ったさを感じながらの読書でした。
α恒星は高校時代から相手に気を使わせないめちゃくちゃな好青年。入学式やテニス、生徒会に誘ったりとどのエピソードにも心を掴まれました。彼がどれだけ智宏を甘々に包み込むのかと楽しみに読み進めたら結ばれるのは本当に最後の最後。智宏の辛い生活が描かれた分、甘さを倍返しして欲しかった。
