電子限定おまけ付き
オメガでありながら、オメガらしいとされる生き方に囚われない主人公が、運命の相手に出会って恋を知るお話。智宏の自立心高めなところは良かった。山場のエピソードに新鮮味がなさ過ぎた点がマイナス。
9歳から突如オメガとして生きることになった智宏の生い立ちは、同情を誘うものだとは思う。幼さゆえに周りが見えず、自己中心的な思考で悩み続けるのも仕方ないのかもしれない。理解されない苦しみを抱えながら、自分はアルファへの理解が薄いのは気になったが。
智宏の人生が大きく変わったのは、高校時代、恒星の内面に触れた場面だと思う。ここが転換点だとはっきり感じられた恒星のセリフは印象的で、価値観や考え方に影響を与えたんじゃないかな、と感動を覚えた。アルファとオメガの運命なんて関係なしに、その後の人生が決まる出会いを見たような。とても好きなシーン。
それにしても恒星の想いも気遣いも、智宏には何も伝わらない。大人になって再会した後は、人を使ってまで守ってるのに気付かれない。本気の忠告は流されて、結局危険な目に遭ったのは智宏だけど、恒星に同情してしまった。
山場は受けが誘拐されるいつものやつ。今回は攻めが助けにくるのが比較的早かったな、と冷めながら読む。もう何度読んだか分からない展開でゲンナリ。なぜこうも受け攫われエピソードに頼るのか、他の盛り上げ方はできないのか。
それ以外は面白かった。恒星の先を見据える目の確かさや事前準備の完璧さなどはすごい。智宏に悟らせないように強靭な忍耐力を発揮していたのもすごい。カップル成立は、恒星の頑張りが実を結んだという意味で嬉しかった。智宏にはもったいない相手だと思う。
個人的によく見かけるオメガバースとは少し異なる設定のオメガバースでした。
オメガはベータから変転してなるものであり、一般的に成人前後に自然に変転するか、伴侶(運命の番)となるアルファとの邂逅によって変転するという世界観。
そんな世界で、アルファと出会っていないにも関わらず、九歳でオメガになってしまった主人公のお話です。
主人公を取り巻く人たちの言動が、善悪どちらも自然で世界観に浸りやすかったです。
主人公の境遇に一喜一憂しながら読み進めることが出来ました。
しかし、終盤には少し醒めてしまいました。
終盤での主人公や相手の言動が、これまで語られていたヒートや伴侶に関する内容とはそぐわないような気がしました。
キャラクターへの印象が悪くなるようなことはありませんでしたが、盛り上がっていた気持ちが一気に冷め、そのまま本編を読み終えてしまいました。
同時収録の『再会コングラッツ【電子限定おまけ】』が作中で印象的だったキャラクターのその後を描いており、こちらは楽しく読み終えることが出来ました。
最終的な読後感は良かったです。
主人公の事務所は東銀座
東銀座は古いビルが多かった。でも地上げと再開発が進んで いまは面影ないです。懐かしい昔の東銀座が舞台なので、この物語は楽しい。
扉が柵のEVは、三越本店に残っていたけど、今もあるのかな。
9歳の時、突如オメガ変転した智宏 はぐれオメガ。
アジールに収容されて、SNSで見かけたアルファの恒星が在校する高校に編入
生徒会で一緒に活動したのに、恒星は退学して海外へ行ってしまう。
6年後に再会した恒星の紹介で、東銀座で事務所を開設することになる
・・端折ると、こんな展開。
恒星と智宏の相性はいい
でも、智宏が9才で変転した切っ掛け;未知の「運命の相手」の存在が、二人に距離を置かせてしまう。
シリーズは3巻。この[蜜惑オメガ]が、単純で読みやすかった。
蜜惑オメガは恋を知らない : 2016/10/03
愛罪アルファは恋にさまよう : 2018/06/01
巡恋アルファは愛に焦がれる : 2019/06/19
面白くて目に浮かぶような印象的なシーンが多く流石ナツ之さんだと思いました。
でも起承転結の転までがめちゃめちゃ長い。萌える高校生活もショックな9歳も回想の内容自体は物凄く良いんだけど、でも長くて…。いや、キュンな高校生活もっともっと読みたいんですけども!
転は唐突に銃とか出てくるし、高校生活とかビルヂング勤務直ぐのアクシデントで良かったんじゃないかと思いました。26歳まで焦らさなくても…
TAXI運転手が自分語りしだして「喋んなー!」と思いました(苦労したのは分かるけど)。
あと運命の相手に会いに行くとはいえ(そしてファンタジーとはいえ)ヒート中のΩが移動するのは気が気じゃない。あなたTAXI乗って犯罪に巻き込まれた直後でしょう…
また攻めの苗字が一回のルビでは覚えられず、姉が名前流星で口調固くて「この人女だよね…?」と(余りはっきり性区別させたくないのかもだけど、画が想像し辛い)混乱し、伴侶や番設定も作品独自で何度も読み返したりして、頭の悪い自分には度々無駄な焦ったさを感じながらの読書でした。
α恒星は高校時代から相手に気を使わせないめちゃくちゃな好青年。入学式やテニス、生徒会に誘ったりとどのエピソードにも心を掴まれました。彼がどれだけ智宏を甘々に包み込むのかと楽しみに読み進めたら結ばれるのは本当に最後の最後。智宏の辛い生活が描かれた分、甘さを倍返しして欲しかった。
まずオメガバースの独自の設定が良かった、伴侶(所謂運命の番)になると互いにしか欲情しないって対等なのが良い。ただはぐれ(伴侶が居ない)だと結局オメガが苦労するのは同じで、智宏も嫌な目にいっぱいあってきて、ずっと1人で居るって決意したのも仕方ないと思う。そんな智宏を一目見た時から伴侶だと認識してて、求めずにずっと側に居た恒星の忍耐がすごい。いや、一度は離れたけど離れる前も後も智宏ファーストで素敵で愛情が深い。2人が伴侶になれて本当に良かった。サブキャラも良い味出してて面白い。シリーズの他の作品も楽しみ。