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高校の同級生で双子のハルとユウ。そっくりな2人は入れ替わって遊ぶ悪癖があったけれど、豊樹だけは見分ける事が出来た。3人で仲良くやっていると思ったのに卒業と同時に連絡が取れなくなり、再会したのはユウの葬式だった…。
3人という危ういバランス、突然の別れの理由がとても切ない。ユウの想いと共にハルと豊樹には幸せになって欲しい。
電灯先生のデビューコミックスとの事で表題作の他に三編収録されているのだけど、どれも気持ちの揺れが細やかに感じられ時の流れに包みこまれてしまう珠玉の短編集。好きなのに離れてまた再会して…稲穂に〜の2人もすごく良い!
大好きな作家様。「52ヘルツの共振」「See you later,Mermaid」が特に好きな作品。
本作が先生の初コミックス。ずっと気になっていてやっと読みました。4CPのオムニバスです。
【半壊の花】前後編の中編
双子のユウとハル、その友達の豊樹の三角関係のお話。あらすじの通り、ユウは亡くなってしまう。三人で過ごした学生時代と、ユウのいない現在が切なく描かれます。
やはり死が描かれるので、喪失感の漂う切ないお話でした。
【扉の向こうの凪いだ海】短編
幼少期のある経験からお化けが怖い大家の緑(仮・受)と、下宿している大学生の凪(仮・攻)のお話。凪は緑に好意があるけど、緑は鈍くて全く気づかず。凪が飄々とした雰囲気で、うまい具合に緑を囲い込んでいきそうなのが良きでした。緑、絶対つかまるな〜w
【嘘つきたちの食卓】短編
人物の名前が出ないことに後から気付きましたw
セフレ関係の料理人(攻)とライター(受)のお話。
仕事の電話してる受けに、後ろからあーんて食べさせるコマ、すごく好き。
受けがちょっと変わり者なんだけど意地っ張りで可愛い。攻めがちょっとヘタレで気持ちが行き違う。最後はほっこり素敵でした。短いけどすごく好きなCP。
【稲穂に帰る道】【稲穂につづく道】
二編で前後編のような中編。
こちらが一番胸を締め付けられて感動しました!両編で泣いてしまいました。すごく良かった…。
前編では高校時代の二人を、後編では数年後の再会を描いています。
稲穂やススキの描き方が綺麗で、早寝先生らしい描写だな〜と思いました。
高校時代の、幸助にドキドキする櫂が可愛い。
後半ラストはもうキューーンとして泣けてしまう。ぜひネタバレなしで読んでほしい素敵な作品でした。
ラストには全CPのその後が描かれていて嬉しい。どれもほっこり幸せになる書き下ろしです♪
短編集って、刺さる作品とそうでない作品がありがちで、普段はそんなに得意じゃないのですが、本作はどの作品もすごくよかったです。
特に「稲穂に〜」が刺さりました、素敵だった〜。
全体的にエロ度低めですが、良い作品はエロがなくても満足感を得られるものですね。
素晴らしいデビュー作でした。読んでよかった〜!他の未読作も少しずつ読んでいこうと思います。
シーモア トーン修正
表題作のほか、三編のお話が入った短編集です。
こちら短編集ながら一つ一つの話にグッとくる部分があって、大好きで何度も読み返しています。
表題作は、双子の顔を完璧に見分けることができる受けと、そんな彼に同時に恋してしまった双子兄弟のお話。
死ネタが苦手なため、表題作は読んでいてちょっと辛くて「大好き❤︎」というテンションにはならないんですが、読めば読むほどグッと胸に来るものがある、何層にも重なる「味」を感じるようなお話です。「死」が絡む話だからか、読むといつも泣きたくなる( ; ; )
表題作のほかに好きなのは、最後の「稲穂につづく道」かな。学生時代の恋と別れ、そして大人になってからの再会愛。
この再会までの過程、そして再会の仕方が本当に素敵で…!ドラマか映画を見ているような気持ちになります。
ストーリー性のあるもの、余韻の残る作品を読みたいという方に強く強くおすすめしたい一冊です。
先生の初単行本なんですね。
先生作品初読みです。
この後、3作読みます。
本作は短編4本。
どのお話もいい。
ほんのり切なかったり、かわいらしかったり。
絵は少し荒削りかな…なんて思うけど(偉そうにすみません)味があっていいと思います。
「扉の向こうの凪いだ海」
緑さんが幽霊もどきを見て怖がっている時、泣いちゃって凪を呼ぶとこ、抱きつくところがとてもかわいかった。
そんな緑をかわいいと思う凪にも萌え〜。
「嘘つきたちの食卓」
不毛な関係かと思えば、その逆で。
2人の本心がお互いのことをとても思い合っているさま、その描写が好きです。
「稲穂に帰る道」「稲穂につづく道」
これがいちばん好き。
稲穂とススキの風景に、ですます調の独白、切ない恋心が合っていて、じんわり感動しました。
この短編を読んでレビューを書こうと思いました。
「その後」のそれぞれのcpの後日談もかわいらしく、萌えがあってとてもよかったです。
あとがきの「手を動かす」という表現、ステキですね。
コマ割り、コマ枠や、詩情的な表現(独白の乗せ方とか)が草間さかえ先生ぽいな〜好きだな〜と思いました(違っていたらすみません)
早寝電灯先生らしい着眼点で描かれた
表題作と他3作の短編集。
デビューコミックスとは思えぬ完成度の高さで、読み返す毎に違う感動がある作品だなと思います。
表題作は切なくて優しくて、ちょっぴり不思議で温かい、色んな表情をみせてくれるお話です。
ユウの全てを悟った寂しげな笑顔にギュッと胸を締め付けられ、
ハルの複雑な胸の内を思っては切なくなり…。
これまで見分けられたことがなかったからこそ共有してきたモノがたくさんあったのに
同じ人を好きになって、感情だけは共有出来ないことに気付いたふたりの小さな約束が
きちんとした形で果たされなかったことがすごく悲しかった。
でも悔やんだり、涙を流す日々があっても
同じ気持ちでいてくれる人が側に居れば強くなれると思うのです。
ユウのおかげでハルと豊樹はきっといいバランスでお互いを支えあっていけるでしょうね。
ふたりのこれからはきっと明るいものになると信じられるようなラストだったなと思います。