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火弦の想いが報われる巻。感無量でした。陽明の犬として、文字通り体を張って彼の命を守った火弦。自分の身を顧みない行動は痛ましさというより、むしろ神聖さすら感じられました。普通ならここで、守られた側は「もっと自分の身を大事にしろ」と言うと思うんです。でも、陽明は言わない。火弦はあくまで犬だから。陽明が心から欲しているのは、自分に仕える代わりに愛情を注いでやれる犬なんですよね。
犬、だから価値が低いというわけではないところが、この2人の関係性の特殊な点だと思います。相手のために命を張れるのは、相手の存在が本人の中で何にも代えがたい最上位のものだから。そして、陽明は自分に対してそこまで想ってくれる存在にこそ、自分が与えられるものをすべて与えて可愛がってやりたいと思っている。もちろん簡単に死んで欲しくはないでしょうけれど、火弦の行動は何よりも陽明を喜ばせたのではないでしょうか。こうしてお互いの唯一無二性を確かめ合いながら、2人はより強固な絆で結ばれていくんだなと感じました。こんな尊い2人を生み出してくださった志水先生に感謝です。
「火弦の想いが叶う、火弦と曜明篇ご褒美巻!」とあるように、ワンコ火弦の本懐がついについに!!
もうね。
良かったね(涙)としか言えないし、赤飯炊いてやりたいわ。(炊けないけど)
イッたら終わっちゃう、やっと…やっとしてもらえたのに…と泣く火弦の凶暴までな可愛さよ。
そして、鼻打って鼻血ぶーになった火弦を見て笑う曜明の笑顔。
笑っとる……!!
あの、曜明が、笑ってる……!!
そして受けちゃん同士が仲良くするの萌えるので、火弦と糸くんの様子も嬉しいわ。
まさにご褒美回だと思います。
火弦の満願成就編、良かったですね。
大型犬×小型犬(に私は見えてしまうw)の曜明×火弦は2人とも好みのタイプで、本シリーズではいちばん好きなCPです。
温泉旅行が曜明と2人きりじゃないとわかった時の火弦の顔が…www あまりにがっかり仏頂面で笑ったw
火弦の本当の望みは叶うわけはないと思いながら、曜明に促されて言えてよかった。
曜明も以前はあり得ないと言っていたけど、約束は守る、有言実行な男。
透子が、克也が言ったこと総てが正しい訳じゃない、と曜明に告げてあげたことも効いていたんでしょうね。
にしても、曜明は初めてもらった犬(火弦)が最初からかわいかったんだろうし、命をはって自分を守ろうとした姿に情がわくのは自然なんですね。
あとがきによると、言葉やどこかが少し欠けた人とあるけど、心は十分にあったかい。
火弦に触れる手がやさしいのがわかります。そこか萌えだし
火弦が望みが叶うとわかってからの曜明との見開きのキスシーンがめちゃ萌えだった。
文字はなく、2人の表情だけで伝わってくる。
うれし涙を流す火弦かかわいくてかわいくて。
ぶっきらぼうな曜明だけど、随所に火弦のことがかわいいんだなとわかる。
火弦の「すき…」を聞いての、曜明の
「俺の犬は世界一可愛い」
は最高ですね。
その後の2人のやりとりもかわいい。
こう言っては失礼かもだけど、本シリーズはフツーにおもしろいという印象で。
きれいなキャラがいい感じに動いて、いい恋愛をする。
ハマりこむほどではなく、客観的にストーリーを楽しんでいました。
が、火弦は感情移入できるかわいいキャラだし、曜明は何を考えているかわからないけど、不器用ながら人間性が伝わって、この2人の話はとても好きです。
この先も登場してくれたらうれしいです。
余談ですが、火弦を見ていると、よこ犬の菊池を思い出してしまって。
私はまだBL読んだ冊数少ないですが、火弦と菊池は、好きな不憫健気ワンコ受けのトップ2です。
神回ですね。
確実に、神回来ました。
泣けた…。
えろすなシーンで泣いたのは初めてな気がします。
火弦の退院からの、ご褒美の温泉旅行。
2人きりと思いきや…というところで、火弦の気持ちがもうぐわんぐわん伝わってきて、そこでまず泣きました。
さらに「褒美をくれてやる」という言葉に、ついに正直に自分の本当の願いを口にした直後の展開で、また泣けました。
どれだけ胸を締め付けてくるんだ…。
すでに過呼吸寸前なんですけど。
という状態で迎えたえろすに号泣ですよ。
なぜわたしは男性同士がすっぽんぽんで絡み合う絵を見ながら、こんなに泣いているのか。そう自問したくなるほどでした。
そこまでの流れも最高です。
呪縛のように曜明を縛っていた兄の言葉の数々。
それに対して透子さんが今回、曜明にかけた言葉が沁みました。
あの一言があったからあのシーンに続いたわけで、もしあの言葉がなかったら、いくら命がけで自分を救ってくれた「自分の犬」と言っても、やっぱり曜明の心は頑ななままでだめだったかもしれない。
姐さんというだけで無条件に優先される透子さんの立ち位置が、かなり疎ましかったのですが、この個人的かつ見当違いなわだかまりもスッキリしました。
ふう、大満足です。