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コミック

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ぼくらが恋を失う理由

bokura ga koi wo ushinau riyu

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表題作ぼくらが恋を失う理由

稲村 聡,34歳,サラリーマン
坂井央志郎,28歳,幼馴染に片思いするリーマン

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき
  • カバー下おまけ

あらすじ

幼馴染のコバへ長年密かに想いを寄せている央志郎(おうしろう)。
ある日、バーで飲んでいると稲村(いなむら)という男に声をかけられる。
軽い調子の稲村を不審に思うが、コバへの恋に悩む央志郎は
優しく包容力のあるその手に救いを求めて……。

謎めいた優しい男と幼馴染の間で揺れる、にがくてあまい三角関係BL。

作品情報

作品名
ぼくらが恋を失う理由
著者
itz 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
シリーズ
雪解けの恋
発売日
ISBN
9784879197818
4.3

(198)

(116)

萌々

(55)

(18)

中立

(3)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
24
得点
857
評価数
198
平均
4.3 / 5
神率
58.6%

レビュー投稿数24

いろんな想いが交錯する…❤︎


『雪解けの恋』のスピンだったんですね
後から2冊を読み返してしまいました。
コミックス2冊目のこちらは、初コミックスの
雪解け〜より、より複雑な心境が描かれていて
面白かったです。

最初のモノローグ、素敵〜❤︎
と思って読み進めました。
そこは、読み終わって回収された
気分には正直なれなかったんですけど
タイトルがリンクする話の方は
本当に切なくて、とっても良かったです。

他の先生の作品もそうですけど、
この作品は特に、
傷ついた気持ちを抱えながらも
少しずつ新しい出会いに芽生えていくものを
細やかな描写で丁寧に描かれていて
更に、攻めの掴みどころのない雰囲気の
理由が種明かしされると、本当に切なくて。
いいお話でした〜❤︎

0

次に人を好きになるなら

まさか、、そっち側も切ないとは・・・!

諦められないけど諦めている、良くも悪くも“オトナ”な二人の話。稲村さん、ただの陽キャだと思ってたよ、、まあ、生きていればいろいろあるよねえ、、稲村さんの、おじさんなのに語尾に『♡』つけてくるところが個人的にすごく好きです。

そして。ずっと、不器用な恋を、実ることのない恋をしてきたふたりの、1回目で成功しないセックスが!愛しい・・・!

鈍い彼が鈍いまま(知らぬまま)終わらなかったのも、なんとなく、オウシローくんが報われるような感じがして嬉しいです。きっと、変わらぬ関係性のなかで、いまより一層、大事な存在になっていくんだろうなあ(結婚する彼にとって)。

優しくて、切なくて、心がじんわりする本です。

0

辛い恋から…

『雪解けの恋』のスピンオフ作品

幼馴染のコバ(ノンケ)のことが好きな央志郎。
バーで飲んでいる央志郎は、いきなり声をかけられます。
その相手が稲村さん。
最初かなり怪しそうな稲村さんに、警戒をしていた央志郎ですが
徐々に二人の心の距離は縮まっていきー…。


『雪解けの恋』の二人の空気感も好きでしたが
今回の二人の空気感も好きだなぁと思いました。
ゆっくりちょっとずつ進んでいく二人の恋。

央志郎はコバのことが好きだったけど、
その気持ちにきちんと終わりを告げられてよかったし、
稲村さんも央志郎のことを好きになって
自分の気持ちに決着をつけれてよかった。


個人的には、一番描き下ろしに感動しました。
ちゃんと央志郎の口から、コバに稲村さんと付き合ってるってことを言ったのが感動しました。
稲村さんの気持ちも、央志郎の気持ちも救われてよかったなぁ。
とても素敵なお話で読めてよかったです。

1

失った先にあるもの

「雪解けの恋」スピンオフ作品。
雪解けの恋で個人的に重要な存在だったなと感じていたおーちゃんとコバ。
おーちゃんは昔からずっとコバに恋をしていたんですね。
澄人と染谷の関係を"例外"だと思いながらも
コバへの気持ちに折り合いを付けることが出来ないまま、10年の月日が経っていて。
おーちゃん自身、その感情の答えが見つけられずにいたのはほんの少しの希望もあっただろうし、長い片想いに自分で区切りを付けることが怖かった部分もあったのかなと思いました。

稲村との出会いで、自分ひとりではどうにもできなくて手放すことができなかったコバへの気持ちをどんなカタチであれ整理することできたのは本当に良かったです。
でもそれは叶わぬ想いを抱えていた稲村も同じで、そんなふたりだからこそ同じ方向を向くことが出来たんだろうなと思いました。

稲村と付き合っていることを知ったコバはふたりが帰った後何を考えたんだろうな、とその場面には切ない余韻がありましたが
それを伝えたおーちゃんの表情に迷いがなかったので
コバの気持ちは読んだ人の受け取り方で想像するべきなんだろうなと感じました。

幸せに辿り着くまでの切なさに何度も胸がギュッとなりましたが
ツライだけではない大人の恋が描かれているリピ必至のとても素敵な作品でした。

0

読みやすくてちょっと切ないハピエン。

恋を無かったものにしたい為に他の誰かを利用(付き合う)することで忘れようとする。

本当に忘れられるのかどうか。
そしてタイトルの「ぼくらが恋を失う理由」というのが最後の方でようやく理解できた。

ちょうど良い長さの話ですっきりと読みやすく読後感も良かった。心穏やかなハピエンでした。

0

雪解けの恋スピンオフ 10年後

雪解けの恋のスピンオフです。
10年後のお話です。雪解けの恋の2人が甘々なので、先に読んでからの方が楽しめるかと。ただ、読んでいなくてもストーリーは問題なく理解できます。

失恋を丁寧に描く作品てなかなか無いと思うし、演出も作画も上手でホント神でした。

稲村が悪い大人にしか見えない笑
央志郎!そんなホイホイついてってはダメよ!とそわそわしてしまった。いや、央志郎ももう大人なんだけどさ。読み始め何年後かよく分からなかったのもあり。
冒頭の央志郎の稲村宅ソファーのシーンめちゃくちゃエロかった…致してないのにエロいってすごい。そしてそこで止められる稲村がすごい。
で、クライマックスの稲村宅ソファーシーンもまた非常にエッチでして。キスシーンの魅せ方がとてつもなくうまい!稲村じゃなくてもたまらないよ…

2

片想い

央志郎は、幼なじみにずっと片想いしている。相手は完全にノンケで気付いてもいない。

そんな央志郎は、バーでよく出会う年上の男性、稲村さんにちょっかいをかけられている。本気で口説いてくるわけではないけれど、屈折した想いをかかえる央志郎の逃げ場になりつつ、少し手を出してきたりする、央志郎にとっても都合のよい存在。

しかし、だんだんと親交が深まり、お互いに情がわいてくる。
お盆休みには一緒二京都に行く約束をするまでに。

しかし、幼なじみに強引に誘われ、同窓会に出るために帰省することになって。。

その辺りから、もう幼なじみより稲村さんの方が大切な存在になっていたんですね。
飛び込んだ先の稲村も、叶わぬ想いをかかえる人だった。
そんな二人が幸せになってよかった。

6年後のその後があるのもよいです。

0

恋を失うなら

切なそうな表紙にひかれて読んでみました。スピンオフ?だったのですね。しかもスピン元を持ってるのにこちらを先に読んでしまった。

央志郎の切ない片想い。相手は幼なじみのコバ。上京して離れて気持ちが薄れて隠し続けられるかと思ったら10年たってコバが東京で働くから出てくると。

切ないシーソーのような気持ちの央志郎に常連の稲村が俺を利用してもいいよって。

稲村の存在がどんどん大きくなって。

実は稲村も叶わない禁じられた恋をしていたのですね。

二人とも恋を失うなら新しい恋はあなたとしたいって。

五年付き合って二人は同棲するんですね。
良かった良かった。

紳士な稲村でしたがまさかの恋にびっくりで。でも次は央志郎を好きになりたいって。
大人の彼っていいですよね。
コバが結婚するのも央志郎は平気そうで。
良かったね!

0

攻めの粘り勝ち

 攻めの稲村のアプローチの仕方がとても好みでした。あくまで受けの央志郎に主導権を持たせて距離を縮めていく稲村は、一見央志郎にとって都合の良い存在でしかないようにも見えますが、これはこれで立派な作戦だと思うんですよね。幼馴染のコバに叶わない片想いをしている央志郎は、彼に気持ちを伝えることもできず、今まで異性とも同性とも恋愛経験はほとんどなし。稲村は本当にとても紳士的な男性ですが、央志郎のそういう開花されてない部分にひょっとしたら付け込めるかも、と心のどこかで多少は考えたでしょう。私には2人が最初からずっとWin-Winの関係にあったように見えました。失恋した者同士の恋というしっとりした雰囲気を持つ一方で、稲村が根気良く粘った末に掴んだハッピーエンドという前向きな雰囲気も感じられた作品です。

0

攻めの過去ネタバレ有りです

「雪解けの恋」は前に購入して読了済みでしたが、今回の作品はそのスピンオフだったんですね…知らずに購入しました。前作も好きでしたが今回の作品も良かったです!やっぱり私は切ない系が好きだ!
攻めは大人の包容力と色気があってもうめちゃくちゃ好み!何か過去にあるんだろうなと思ってましたが、まさかお兄さんが好きだったとは…意外な展開でした。普段は割とへら~っとしてる分、切ない表情にグッときました。受けちゃんは幼馴染に叶わない片想いをしているという…これもまた好きな設定でした。クールな子が照れたりするとたまらんですな。itzさんの作品を買うのは2回目ですが、物語が静かに進んでいく感じが好きです。これから作家買いすると思います。

0

大人の男の包容力というズルさ。

幼なじみに持ってしまった恋愛感情を拗らせ続け、二人の関係がどうなっていくのがハッピーエンドなのか苦しみ、恋心を消そうともがく姿が切なくて、ぐっとくる話なのですが、わりとあるテーマなだけに目新しさという点に関してはちょっと欠けていたと思います。

ですが、苦しむ央志郎にある意味突け込むように、優しく甘やかして居心地のいい場所にしてしまう稲村がよくて、やっぱり大人の男の持つ余裕と包容力は最強だわ~と、むしろこちらにきゅ~んときてしまいました。

実は自らの辛い恋を終わらせるために央志郎を利用したのだったとしても、そんなことおくびにも出さずに、安心できる場所として、弱る央志郎を受け入れ続けるってなかなかやるなぁ~。さらには自分の弱さまで見せて落としちゃうなんて、ズルいなぁ〰️。

すごいいい流れできていたにも関わらず、少し残念に思えたのは、稲村と央志郎が傷を癒すように結ばれるここ1番の絡みが、しっとりでも濃厚でもなく、痛いとか、うまくいかないとかイマイチな結果になってしまったこと。う〰️ん、そこはBLなんだし、身体でも愛情を感じてほしかったなぁ~。せっかく大人の魅力できゅんきゅんしてたのに…惜しいなぁ。包容力のある優しい大人の攻め様が、エッチのときはちょっと強引で命令口調に豹変しちゃうくらいが最高だと思う私にとっては、ちょっぴり物足りなく終わってしまいました。

2

夏の夜みたいに穏やかな話。

初めてこの作品を読んだ後、しばらく余韻に浸ってしまいました。もともとこういった静かな雰囲気の話が大好きなのですが、これは今まで読んだ中で1番かも知れません!

この作者さんほんっっとに絵も漫画の描き方も素敵です...!!!
個人的には泣き顔にグッときます。つられて切なくなっちゃう。

稲村さん(攻め)もすごく理想的でした!年上ならではの包容力がカンストしてました...スパダリ最高!!

それぞれ、自分のセクシュアリティに悩んで人生を歩んできた2人が こうして出会えて、幸せになれて良かったです。

評価は文句無しの神!です( ・ㅂ・)و ̑̑

3

美しい大人の恋愛

タイトルと表紙に惹かれ購入しました。
表紙の央志郎の表情とタイトルから、誰とも結ばれない悲恋モノかなと思いました。
読み終わった今では、それらの意味がよく分かります。
先生の描かれる線は細くて繊細で、表情が細かく描かれています。無駄な効果音などもないことから、自分で空間の音を想像させられ、より世界観に引き込まれたように感じます。常にしっとりとした空気感でした。
登場する人々が皆大人であるからか大きな賑やかな盛り上がりがあるわけではありません。色々な人生を送ってきた大人たちの恋愛。

ラストは、個人的には央志郎はもう稲村のことを好きになっていると思っているのですが、読み手によってはメリバとも捉えられるようにも感じられました。
ゆっくり2人で、それぞれの長年の恋愛を思い出に変えていけたんですね。同棲するという話を見れてとても幸せな気持ちになりました。その話をコバに打ち明けるときの央志郎の可愛さと言ったら…

キャピキャピとした明るい物語をあまり好んで読まないので、この作品の持つ大人の静かな空気感が大好きでした。好きな形のハッピーエンドでした。

5

盛り上がらない…

『雪解けの恋』澄人の友達・央志郎のスピンオフ。
央志郎は、幼馴染の友人・コバに対する友情とは違う気持ちに違和感があって、大人になって離れても、再会すると好きだと実感して。
そんな苦しい気持ちを行きつけの店の常連客・稲村に話す。年上の稲村は聞き上手で包容力もあって、央志郎も少しずつ心を開いていき…

一読目の率直な感想は「退屈…」
央志郎の相手が誰になるのか知らずに読んでましたが、ページの半分以上、稲村は都合のいい人に描かれ、ぜんぜん魅力を感じず…
最後に、稲村も苦しい恋をしていたこと、二人とも次に恋をするならこの人が良いと恋人になるけれど、苦しい恋を終わらせるためって利用みたいに感じられて、萌えが乏しかったです…

カラダの関係は稲村が攻め、央志郎が受けに。
二人の間ならしっくりくるけど、稲村は苦しい恋をしていたあの人のことも抱きたかったのかな?と違和感。
それと男を初めて受け入れる央志郎は苦しそうで…実際はそんなものだろうけど、カラダも繋がった歓喜が描かれてなくて盛り上がらない。

央志郎が幼馴染への気持ちを「恋じゃない」と否定するのに、「恋」に取り消し線が引かれてたり、苦しさから救って欲しい気持ちを2つのモノローグぶち抜きで「たすけて」って太文字がつづられていたり、漫画としての演出はすごくうまい。
表紙のカラー絵は見惚れるくらい綺麗だし、中の絵もうまいのだけど、央志郎は終始テンションが低くて盛り上がりに欠けるから、中の絵は地味な印象。

幼馴染への恋心は切なかったけど、メイン二人の盛り上がりに欠けていました。

1

優しい絵とお話

前作の『雪解けの恋』がよかったので、こちらも続けて読みました。私は今作の方が好きです。
幼馴染のコバへの秘めた恋心を抱え続けていた央志郎が、バーで出会った稲村の包容力に救われて、コバへの恋心を昇華させ新しい恋に踏み出すお話です。あまりこれといった山場はありませんが、その穏やかな話の流れが、繊細な絵とマッチしています。
央志郎が、話の流れで「コバのそういうとこ好きだよ」と、秘かに告白して、長年温め続けた思いに終止符を打つシーンが好きです。なので、やはり最後まで、コバには央志郎が隠し続けてきた気持ちに気付かずにいてほしかったです。

優しい絵とお話を描かれる漫画家さんなので、これからの作品にも期待してます!

3

じんわりほっこりと胸にしみました

 作者さんのインタビュー記事を見て内容に惹かれ、購入させて頂きました。
ラストに、あぁよかったー、とほっこりさせてもらえました。

 受け様の央志郎君は幼馴染のコバとは友達のままでいたいのに、会えば好きだという想いを再認識させられて、切なくて苦しい想いをかかえていて。
コバ自身は友達としては友達思いのとてもいいヤツで、でも、好きだという想いを押し隠していた央志郎君にとっては、その友達として無邪気に接してきて、自分の事を考えて何気に行動してくれるコバの友情はキツかっただろうなぁ。

 攻め様の稲村さんは包容力のある大人な人で、央志郎君に無理のない距離感で接してくれて、傷ついてる気持ちを柔らかくゆっくり解していってくれて。
押し付けがましくなくて、大人の余裕を感じてたんですけど。
非公開プロフィールを聞いたら、稲村さんも持ち続けるにはツライ気持ちを抱えているのを知って、大人の余裕を捨てた姿が切なくてきゅんとして、私も抱きしめたくなりました。
二人が次の恋への一歩を一緒に踏み出していけて本当によかった。

 好きになったら一途な2人なので、きっとこれからは2人は幸せに暮らしました、のハッピーエンドですね。

 
 

5

gentle end、ハッピーというよりも。

幼馴染に恋してしまう片想い王道設定。
想いを圧し殺し続ける切なさに、スマートな別の男性登場に、ノンケの残酷な無邪気さに、と展開も王道的ですが、綺麗で線の細い絵柄と静かな筆致で、央志郎の気持ちに添いながら作品世界に入り込む感覚があります。
いつも伏し目がちで口数も少なく、気持ちを溜め込みがちな央志郎。
適度な距離を保ちつつ、でもそばにいてくれるような稲村さんとくっつけばいいな、と思いながら読んでいくと、稲村さんも抱えていた失ってしまいたい感情。
物語に更に深みが加わったと思う。
「描き下ろし」にて5年後、稲村さんの隣で自然な表情の央志郎にほっとする。
「捨てられる」ではなくて「失える」という表現に、誰かを恋うる感情への敬意を感じました。
ただ、澄人とコバと稲村さんがみんな似ている。見分けが〜…、と、コバが央志郎の気持ちを知らないままの方が良かったかなあ…と思うので、星一つ減で「萌」といたします。

3

じっくり、ゆっくり

ちるちるのインタビューを読んで気になっていました。前作雪解けの恋のスピンオフらしいのですが、前作は読んでいません。
一応この作品だけでもわかるようになっています。

幼馴染のコバに恋してるおーちゃん。バーで常連の稲村に声をかけられます。
おーちゃんは学生時代に違和感を感じていたけど、恋愛ではなくずっと友達でい続けようよコバと距離をとっていたのに、仕事の関係で東京にコバがでてきて、しかも歩いていけるぐらいの距離に引っ越してきます。

恋心を封印していたのに、コバは近くに引っ越してくるしお酒をコバの家で飲んだ時、一緒に寝よーよとかおーちゃんが自分のこと好きと知らないコバは無神経なこと言うし、ちょっとしんどくなった時誰かにすがりたくて、いつものバーにいくと稲村がいます。

稲村に自分の気持ちを話してなぐさめてもらいます。稲村はゲイだけど、おーちゃんは違ってコバは好きだけどゲイではなく。試してみようといわれてちょっと迫られるけど稲村はおーちゃんがこわいというとそれ以上何かするわけでもなくただ一緒に寝るだけです。

コバは自覚していないので色々無神経な言動をとるのですが、友達としてはいい奴で、なかなか実家に帰らないおーちゃんを同級会に連れて行って里帰りさせてあげたり、気にはしてくれているのですが、裏目裏目で。

おーちゃんはコバが好きだけど、いつでも受け止めてくれる稲村の優しさに傾いて徐々にコバから少し離れられるようになって。徐々に稲村のことが気になって自分から会いに行って稲村の気持ちや稲村自身の心に秘めていたことを聴きます。

そして今度はおーちゃんが稲村に寄り添って。やっとお互いがお互いを必要として、二人の気持ちが繋がります。

ものすごく丁寧に二人の気持ちが描かれていて、割と急展開なお話が多い中でじっくりゆっくり気持ちがコバから稲村へと移っていく過程が共感できました。
ゲイではない人がそんな簡単に男同士でHとかしにくいと思うので、そちらも結局最後まではしてないけど、きっと最初はそういうもんじゃないかとも思えるので良かったです。

順番が逆になっちゃいますが、雪解けの恋も読んでみようと思います。

8

キュン❤

 主人公の央志郎くん、とても可愛かったです。幼馴染みにずっと想いを寄せていて、でも言い出せずに、苦しんでいるのが、キュン。
 バーで出会った攻めに、徐々に心を開いていく過程が丁寧で良かった。切ないけど、暗くなくて、良い切なさ。
 央志郎くんが、硬派で青年らしいのに可愛い。男の人の恋心ってこんななのかな。と想像してトキメキです。
 幼馴染みとのせめぎ合いや、衝突や葛藤がもっと描かれていたらもっと良かったのかなと思いました。最後、攻めの過去や事情の展開の仕方が急な感じがあり、技量の不足を正直感じましたが、絵も丁寧、ストーリーは繊細、熱心な仕事で、今後の成長にかなりの期待が出来ます。
 胸キュン、ありがとう。

2

泣き顔最高です!

前作の雪解けの恋でitz先生の大ファンになり、今回の作品も電子の単話で読んでました~
切ない内容ですが、とても温かくなる作品ですね。
大人の男の泣き顔最高です。とても表情を描かれるのがお上手ですよね。

5

胸が苦しくなった

すごく心情が細かく描かれていて、最高に胸が苦しかった……
これはまた読み返すと思います。
itz先生の商業本は初めて読んだのですが、どのキャラも表情が良いですね……胸をグワッと掴まれます……(?)
泣きそうな表情とか、たまらんです……
性行為シーンは(入れては)無いのですが、初めての感じがすごいグッときた。素晴らしい

6

ゆっくり進む

雪解けの恋、のスピンオフ
物静かな、苦しくて優しいお話です。
雪解けの恋がそうでしたが、わちゃわちゃしていなくて心情が丁寧に描かれていて 読めば読むほど染み入ってくる感じです。
失くしたい感情、、、身近すぎる相手に対する恋心、失望しかない距離。
気づかないのが普通。そしてそれを痛いほど知っている稲村さん。
最初は少し手慣れて軽そうに見える稲村さんが、誰にも話せなかった気持ちを言葉にした瞬間、この物語が一気に悲しいものになりますが、なんだろう 雪解けの恋と同じく 全体的に優しくて透き通った空気が漂っています。



8

寄り添い合う優しさ

「雪解けの恋」のスピンオフ作品。
友人のマイノリティな恋愛を落ち着いたトーンで優しく見守ってたおーちゃんのお話です。

スピンオフですが単体でも大丈夫な仕様。
分厚い前作より本は薄めですが、1冊まるっと表題作でまとまってます(^^)

表紙がとっても素敵なんですが、それ以上に裏表紙がグッときました。
おーちゃんの背中側で攻めがギュっとしがみつくような力強い腕が見られます。
本編を読んだ後に眺めると幸せに切なさが含んでシンミリとした気分…。
雪解けの恋とはまた違った恋が楽しめる作品でした。


このお話は、おーちゃんがコバへの想いを断ち切ってくのが主軸になります。

幼馴染に対して湧いた違和感。
「友達でいたい」「恋じゃない」「恋であって欲しくない」
否定しても膨れ上がる気持ちにいっぱいいいっぱいになるおーちゃんの苦しみが辛い(;ω;)

コバはどこまでいってもノンケで鈍感。純粋な友情を無自覚に振り回す。
コバが悪いわけじゃなく友情の範疇で普通に接してるだけなのが何とも切ない。
おーちゃんに甘えるけど、友情以上のものがないのがシッカリ見えるんですね。
その度におーちゃんは何度も何度も失恋の痛みを繰り返すという…。恋愛って厄介。

そんな苦しみにもがく最中に出会った、攻め・稲村。

前作の流れでスピンオフときたら、
おーちゃんのコバへの想いが叶うのがBLの王道だと思ってました(^^;;;
読み始めは、向いてるヤジルシが少しづつ方向を変えていくのが、なんだか悲しかったです。もちろん、それがこのお話の良さなのですが、おーちゃんには想いが叶うまでずっとコバを好きでいて貰いたかったような気持ちが少なからずあったので…。

と、最初は稲村に対して良い感情はなかったのですが
読み進めていくと彼でよかったな、とシミジミ思えました。

言葉数が少なくて大人びた印象のおーちゃん。
相手がコバだったらきっと嫌なことも我慢してしまっただろう。
でも稲村は年上で包容力があって、おーちゃんの気持ちを一番理解出来て、一番に寄り添える人。
稲村ならおーちゃんは素でいられるし、寂しい時は寂しいって甘えられるんだろうなって。

後半には稲村サイドの「失いたい恋」がわかり、稲村がおーちゃんに寄り添える理由がわかります。
おーちゃんの次の恋が稲村で良かったし、稲村だから「恋を失う」ことが出来た。
ようやく見ることの出来た笑顔に涙腺が緩むよ〜〜〜(∩;///;∩)

エチシーンは薄いですが、友達の前でクールな表情のおーちゃんを見てるからギャップ萌え///
顔を真っ赤にして「やめないで」といった表情はイケナイものを見た気分でした(^//^)

描き下ろしは5年後の3人。
鈍感コバ、5年越しに気づく真実!といった感じ?
コバには気付いて欲しくなかった気もするけど(作中でおーちゃんがそれを望んでたから)、でもおーちゃんが頑張った一言が少しは報われた気がして嬉しくもある…かな。。。
どちらにしろ今は稲村がいるから終わった話ですしね(﹡´◡`﹡ )
幸せな2人が見られて良かったです!


そういえば、少〜し登場した雪解けカップル。
こちらのその後もチラっと窺い知ることが出来ました♪
先生が意外と行動力あってビックリw愛ですね!

12

皆、ままならない…。

『雪解けの恋』スピンオフです。
雰囲気のある央志郎が気になっていたので、彼が主役のスピンオフを読めてとても嬉しいです!

幼馴染みへの長年の想いに悩んでいる央志郎(受け)。バーで声をかけてきた明るく調子のいい男・稲村(攻め)に、衝動的に助けを求めますが…というあらすじです。


幼馴染みとの友情を失いたくない、友達でいたいのに、会うと好きという感情が溢れてしまう。どうすればこの感情を無くすことが出来るのか…ともがき苦しむ受けの気持ちが、ハッとするような胸に迫る見せ方で表現されています。
ままならない想いが切ない…。

そして、飄々とした雰囲気の攻めですが、彼もまた、ままならない想いを抱えていて…といった所。

話自体は淡々と進むのです。全体的にしっとりした雰囲気で。
良くも悪くも派手さが無く、印象的なモノローグで読ませる作品なのですね。盛り上がりに欠けそうなものですが、所々でハッとするほど切なくて、胸に迫ってきます。上手く言えないけど、心の琴線に触れる感じとでも言うのでしょうか…。

この二人、見ようによっては傷をなめ合っているだけなのかもしれませんが、どうしようもない想いにもがき苦しんできた二人だからこそ、通じ合えるものがあるんだと思うのです。
飄々とした態度を崩さなかった攻めが本心を漏らして、自分でも思いがけず涙がこぼれてしまうシーンは、かなりグッと胸に来ました。また、そんな攻めを胸に抱き締めてあげる受け…というのが素敵なのです。

絡みは1回でアッサリ。しかし、いかにも二人らしいやりとりに萌えます。そして、受けの表情が色っぽいです…!

タイトルがかなり秀逸なんですよね。二人、それぞれの『恋』を失える事が出来たのは…という事で!
「大丈夫 ぼくらはきっと 失える」という最後のモノローグにはジーンと来ました。

描き下ろしで30代になった3人が出てきます。この描き下ろしがちょっぴり切なくて、でもとても幸せな素敵なもの。ほんと、読ませてくれます!

5

この作品が収納されている本棚

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