またお前を抱くかもしれない…それでもいいのか?

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表題作日の当たらない場所(2)

磯崎拓斗
さびれた島の観光協職員,漁師
大島寛也
島を出た地域振興ベンチャー企業社員

その他の収録作品

  • デート。(描き下ろし)
  • 濡れ場プラス。(描き下ろし)
  • カバーイラストラフ
  • あとがき
  • おまけマンガ 2P

あらすじ

島の観光協会に勤める拓斗は、
15年ぶりに戻ってきた同級生・寛也に、
東京へ帰れと告げる。

しかし、寛也が去った後で
胸にこみあげるのは、
泣き出してしまいそうなくらい
切ない欲情だった。

そして、身体を繋げた熱が
忘れられないのは、寛也も同じで――。

作品情報

作品名
日の当たらない場所(2)
著者
たつもとみお 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
シリーズ
日の当たらない場所
発売日
ISBN
9784040687179
4.1

(78)

(29)

萌々

(34)

(13)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
322
評価数
78
平均
4.1 / 5
神率
37.2%

レビュー投稿数9

ラブ度上がりました

電子特典付きの電子書籍で読みました。
シリーズ2冊目です。
1巻では元々は地元の島でありながら、高校入学と同時に島を離れきりになって、島の人々に受け入れられない寛也君でしたが、ある事を境に島の人々の態度が徐々に変わってきて…というお話でした。
前巻で結構腹立たしい展開があったのでどうなることかと思っていましたが、それが清算されて良かったです。
寛也君に意地悪をした子供たちの両親が普通に良心を持った人達で良かったです。悪いことをしたら謝るというのは当たり前のことですから(汗)。
言葉数は決して多くない主人公2人ですが、すれ違いを経て今回はお互いの事が少し分かったかな?という展開でした。
1巻よりラブ度は結構強く感じられます。カッコイイ拓斗君の方が素直に感情出してくれるのがいいですね。

0

二人の恋と人生の物語

2巻なので萌2評価をつけても大丈夫だろう。うんうん。

1巻のレビューからの続きです。
小さな斜陽の島で育った二人。ゲイだった主人公、寛也は、密かに憧れていた太陽のような存在、拓斗のことを想っていた。
友人として仲良くなった二人だったが、寛也は生きづらさもあり島を出てイベント企画会社を立ち上げます。一方の拓斗は島に残って生き残りを模索している。

島を再生させようと、寛也の会社に企画を依頼した拓斗。再び出会った二人ですが、最初は拓斗が無理矢理寛也を襲ったりするなど、なかなかすんなりいきません。
しかし、島を再生させたいという気持ちは一つ。幼い頃に打ち明けられなかった想いも、一緒に仕事をする中でだんだん素直に。。
という恋の方はそんな展開なのですが。

最初は無理矢理というところで少しひっかかかりましたが、心に気にかかっていた寛也のことを、だんだん恋愛対象として自覚していくイケメン漁師、拓斗の成長物語でもありました。
一方の寛也も、島を逃げるように出た過去から、再び古い町、そして自分に厳しくあたった父の呪縛に対峙するという成長物語になっているところが素晴らしいです。
(3巻のレビューに続く)

0

心の脆さ

拓斗が突き離すような言葉で寛也を遠ざけようとしていた部分もありましたが絶望するような展開にはならず、少しずつ気持ちが通い合って甘いふたりが見られたのは良かったのだけど。
やっぱりどこか重暗さは拭えず、ふたりの今のカタチは正解なのか?と心配になってしまうところがたくさんありました。
幸せな場面からツラい展開へ突き落とされる感じは結末がわかっていても読み返すのが苦くなってしまいます(汗)

最後には気持ちを伝えることが出来たのだけど、寛也の心の脆さにはハラハラしっぱなしでした。
自分が島に歓迎されていないことだったり不仲な父親との関係だったり。
吹っ切れているように見えても彼の心には引っかかったままで、ふとした拍子に寛也が壊れてしまわないか怖くなるんですよね。

拓斗と寛也、そして島はどうなるのか?
最終巻へ希望を持てるような終わり方は救われたなと思いました。

0

胃がキリキリするけど面白い

2巻も面白かったです。ヒヤヒヤしたけども!
島民の比較的若い世代の理解が得られてきて、復興がゆっくりでも着実に進んでる様子にじんわりします。横ヤリが入りながらも寛也と拓斗のラブも進んでハッピー。城下がかなりのお気に入りキャラになりました。
2巻の不安要素はゲイの学生。理解と反発がギリギリの状況で、寛也は自分がゲイとバレたら島民の理解は…と思い悩んでて、そのフラグは回収しなくていいから!と胃がキリキリしました。なので回避してくれた城下本当にありがとう~という感じ。
告白もくっついてからも、二人で自分の欲を素直に伝えるようになったところが好きでした。あまりに相手を想い過ぎるより、ワガママでも自分の想いを率直に言って欲しい。そういう関係性だと安心して見ていられて好きです。長続きしそうだし笑。
前半の寛也に縋る拓斗には、島の外の世界を知らないがゆえの執着のようなものが見える気がしましたが、顔つきが変わり、徐々に不安定さも無くなっていったのがすごく良かったです。
次巻も楽しみ。

0

殻を破って、本当の自分へ

大きく動く2巻。
本当の意味で拓斗と寛也、2人のこころが通い合う、しあわせな場面が多いです。

15年前は父や島に拒絶されるまま何の力もなかった寛也が、島を救う手助けができること、拓斗の役に立てることで、精神的に大きく前進します。
父の声を聞いても逃げない、父と向き合って話すことができる。そんな大きな成長がうかがえました。

拓斗への拗れた想いも、拓斗の気持ちを受けてしっかり伝えることができて、憧れという眩しいフィルター越しではなく本当の意味での拓斗と向き合えた瞬間に、こころが鷲掴みにされますよ。
寛也のこころを覆った殻の分厚さも、それを崩していく拓斗の真摯な言葉も、美しい作画でこころに浸透してきます。

いやなボランティアの登場でめんどうなことが起きますが、ゲイであることを公表するのはそのひとのタイミング。おおっぴらにすることだけが正義であるという考え方を押し付けることがいかに頭でっかちで偽善的かということを分からない人間っているんですよね、一定数。

つらい思いをしてきた期間が長いからこそ、早く完全にしあわせになってほしいのになあ。

0

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