• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作In These Words 3 小冊子付初回限定版

篠原憲司,刑事
浅野克哉,精神科医

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

日本のBL界を揺るがせた、アメコミの大人気作家による
血と官能に満ちた衝撃作、待望の続刊がついに登場!!
連続殺人犯に魅入られ、監禁され、凌辱の限りを尽くされる
精神科医・浅野克哉の運命は――!?
初回限定版は、克哉のNY時代を描いたマンガ「First,Do No Harm」(28ページ)を収録した小冊子付き!
数量限定発売!!
*「First,Do No Harm」は、同タイトルの同人誌(2012年刊行)より一部再録したものです

作品情報

作品名
In These Words 3 小冊子付初回限定版
著者
Guilt|Pleasure 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
シリーズ
In These Words
発売日
ISBN
9784799732960
4.6

(169)

(129)

萌々

(26)

(6)

中立

(4)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
15
得点
771
評価数
169
平均
4.6 / 5
神率
76.3%

レビュー投稿数15

息をのむ緊迫の展開

『In These Words(2)』の続編です。

警視庁の刑事 篠原 憲司と精神科医 篠原 克哉のお話。

前作では、連続殺人犯役を演じていた刑事の篠原と克哉の関係と今回の事件が少し解明されました。
今作は、そその続きの過去編になります。
克哉が連続殺人犯の顔を思い出した日から遡ること8ヶ月前。
警視庁の会議室では、捜査関係者の前でプロファイリングをしていました。
犯人をおびき寄せるため、克哉が提案したのは「容疑者とまったく異なる人物の犯行であると報道する」ことでした。
この報道で、連続殺人犯が克哉に興味を持ってしまうとも知らずに。

今作は、最初から最後まで、固唾を飲んで見守る展開になっています。
この猟奇的な殺人事件と並行しているのは、篠原と克哉のラブストーリーです。
2人の関係は順調なようで、ある時は激しく、またある時は優しく愛し合っていました。
篠原のマンションで、克哉がバスローブを纏っているのですが、そのバスローブは克哉専用ですよね?
篠原が用意したんだろうなと妄想しちゃいました(笑)
ある朝、篠原は克哉が残したメモに気が付きます。
「金曜日の17時に私の部屋に来るように」
次のデートのお誘いに篠原は微笑みました。
しかし、5日後の金曜日に克哉は消息不明になってしまうのです。

ここからは、ぜひ本編をご覧ください。
連続殺人犯の男が克哉の前に登場します。
そして、1巻のプロローグへと繋がる仕組みに、読まれた方は「なるほど」と唸ってしまうでしょう。
克哉が連続殺人犯から痛めつけられ、レイプされ、屈辱を与えられるので、いたたまれない気持ちになりますが、連続殺人犯の異常なまでの執着にも注目です。
最後は、生死ギリギリの状態にもかかわらず、不屈の精神で廃屋から脱出した克哉。
そして、病院のベッドで危篤状態の克哉の手を取って泣きながら謝る篠原。
克哉が生きていてくれて良かった(泣)
絶対に警察内部に内通者がいるはず!
おろらく続編は2巻の現在の「芝居」に繋がる内容だと思います。

個人的には、克哉が脱出をした時に聞こえた
「先生は俺のところにいつか絶対に戻ってくる その時までここで待っているから 愛しているよ 永遠に―克哉…」
とは、誰のセリフなのか?
すごく気になるので、この伏線を回収して欲しいです。

初回限定版小冊子『First,Do No Harm』
前回同様、克哉がNYの警察署に協力していた頃のお話。
恋人のデビッド刑事とのラブラブな日常です。

とても充実した内容だったと思います。
篠原と克哉の甘い時間は前半のみで、後半は凌辱的なシーンが多かったのですが、物語が進むには避けて通れないエピソードでした。
その凌辱的なシーンすらも、咎井淳先生の美麗な絵柄で「綺麗だな」と思ってしまった(汗)
続編では、連続殺人犯の正体が明かされ、物語はいよいよ佳境に入るのでしょうか?
でも、篠原と克哉のイチャイチャも見たい…。
続編を楽しみにしています。

1

やっぱり謎

あれれ?最終巻じゃないの?またまた新たな謎が。

1巻の冒頭とつながりましたが。やっぱりこれまでの謎も残ります。

真犯人をあぶり出すことに成功した浅野と警察。でも浅野は近づいてきた男が犯人だと最初に気が付かなかったの?

警察関係に内通者がいたの?標的にされたのはなぜ浅野だったの?

浅野だけが殺されずに生き残りました。
この後違う人間が犯人にされたの?
浅野は記憶喪失になったの?でもならどうして篠原は詳しく監禁の事を知ってるの?
最後のモノローグの愛しているよは篠原なの?
なぜなぜだらけのレビューになってしまいました。
これは4巻は出るのかな?それともここで終わりなのかな?あとがきではどちらかわかりません。

他のレビューを読んで自分で理解できなかった所をお勉強します。

0

やっとストーリーの流れがつながった3巻!

3巻までのシリーズまとめての感想です。
『In These Words』は美麗な絵もさることながら、時間軸もわからずただ不思議さだけが残るストーリーにどうしようもなく惹きつけられてきました!

1巻はプロファイラーと連続殺人犯との接見、それに時折はさまれるプロファイラーへのひどい陵辱シーン、現実なのか?犯人の願望なのか?なにがなんだか全然わからず、ただこのストーリーが何を書いているのかを知りたいって欲求だけが高まりました。
そして2巻は高慢だけど淫乱なプロファイラーと、殺人犯だと思っていた男との、大人なカラダの始まりが描かれ、1巻で捉えていた(と思っていた)設定がひっくり返る展開に驚かされ…
そして待ちに待った3巻でやっと、プロファイラーの身に起こったこと、1巻は警察が仕組んだ猿芝居で、それには何か目的があることがわかってきました。
物語の時間軸が2巻→3巻→1巻で流れていることもわかりました。
そしてより一層気になるこの物語の行方と謎の真相…
さほど間が空かずに続刊が出ることを願ってます!

そしてリブレ編集部にはもう一つ切実なるお願いを…
『In These Words』はサイコホラーなシリアスストーリーだから、暗い場面が多いです。そこに白く浮き上がるブツがどんなに絵を台無しにして、ストーリーに水を差しているかをわかってください!
1・2巻の紙本は豪快な白抜きでしたが、電子は「単行本で修正された表現を、できる限り原画に近づけて電子書籍化しました」の通り、グレートーンでシリアスさを邪魔しないもので喜んでいました。
きっと3巻もそうだろうと電子を買ったのに、3巻は電子も真っ白で…
連続殺人犯が美人プロファイラーを監禁陵辱するシリアスシーンが豪快に白く抜かれてるのって、作家も作品も冒涜しているように感じます。
いろいろ事情があるのはわかります。でも読者もリブレが18禁レーベルを持っていて、作品を冒涜しない販売手段があることを知っています!
『In These Words』だけじゃありません。リブレからこれから出版されるだろう作品たち、作者も読者も望む形でつなげてください。

5

犯人の動機を知りたい

 2巻で浅野と篠原の過去にどんな関係があったのか分かり、3巻ではそこから浅野と犯人が関わる事件へと進んでいきます。1巻で描かれていた浅野の夢から大体どんな行為が行われていたのかは想像がつくと思いますが、実際に犯人の顔も見えた上で改めて描かれるとかなりの衝撃です。穏やかな雰囲気で終わった前巻から、再び緊張感とスリルが充満した空間に場面展開するので、読後は萌えよりもどっと疲れがくる感じです(一応前半に篠原と浅野の濡れ場はあります)。

 犯人の行動はサイコパスとかいう感じよりも、もっと子供っぽい成熟しきってない大人の衝動的なものに思えますが、まだなぜ連続殺人に至ったのか、なぜ浅野にそこまで執着したのかが理解できないので、後々犯人目線で過去や事件前後のことを語られる場面があるといいなと思います。瀕死の状態で柩から這い出る浅野のシーンは、映画のようにドキドキしました。浅野はショックで記憶が飛ぶ可能性も考慮して、犯人の言動を何かに残したりしていたのでしょうか。あそこまで篠原が犯人を模することができたのはなぜなのでしょう。まだまだ謎が残っているので、本当に次巻が楽しみです。

 最後にデービッド巡査との番外編も収録されています。ワンコ攻め的な篠原に対して、経験値が豊富そうな余裕があり、知的な浅野とも濡れ場で言葉の応酬ができる巡査はまた異なる魅力があって萌えますね。そんな巡査を虜にする浅野にもますます惹き付けられる番外編でした。

1

待っていた3巻!

1巻冒頭へと話が繋がる3巻です。
監禁・陵辱強姦、暴力描写が再び!!
1巻と2巻途中までの雰囲気がとても好きだったので、正直嬉しかったです。
どうやら私は、のりのり誘い受の浅野先生はあまり好きじゃないみたいですね(苦笑)
無理矢理ヤられてる彼の方に色気を感じます。
屈せまいと抵抗しながらも、憔悴し絶望していく姿が堪らない・・・変態的感想でごめんなさい(苦笑)
初回限定版小冊子付きを購入したのですが、こちらはのりのり誘い受の浅野だったので、私は正直通常版でも良かったな、と思いました。
のりのりで誘ってくる浅野先生が最高!って方は限定版で甘さを補充していただければいいのではないかと。

印象的だったのは、浅野が雪舞う外へ出るシーンと、一番最後の病室での篠原です。
特に、一報を聞いてからの篠原の描写は素晴らしいと思います。すごく引き込まれました。
今回の巻で浅野の監禁・陵辱強姦は一段落ついたようなので、ここからは事件解決がメインになっていくのかな?
犯人は捕まるのか?篠原と浅野の関係はどうなるのか?・・・まだまだ気になることが沢山あります。
続きを待ちたいと思います。

3

読むワクワク感復活\(^o^)/

1巻と2巻の途中まではめちゃくちゃ面白い!でも・・・、と2巻後半の展開にガッカリして一気に熱が冷めてしまっていたのをここで告白しつつ。
第3巻、再びワクワクする展開のはじまりです!

毎度のことながら表紙絵が目を引きますね。
この彼が誰なのかは読めば判るとして、手にしているカードと周りを舞う羽根。
手にしているのはタロットカードの「塔」のカードですが、これは正位置と逆位置どっちに出ても不吉な唯一のカードらしいです。
直接的に連想されるキーワードは「崩壊」「破綻」でしょうか。
そして舞い散っている黒い羽根は、チャプター15のタイトルから考えると、蝋が溶けて外れたイカロスの翼なのかな?
だとすればこれもまた似たようなキーワードが連想されるのですが、3巻を読んだ後では、私はこれら2つのモチーフを敢えてポジティブに「コンプレックスからの解放」と解釈したい気もします。
さて作者的にはどういう意味で描かれた絵なのか、と気になるところです。

3巻まで読むと、1巻〜2巻の浅野と篠原の会話のどこからどこまでが浅野のプロファイリングに基づくものだったのだろうかということが無性に気になり始めます。
浅野がプロファイリングで犯人をエディプス・コンプレックスだと踏んでいるのを浅野の3巻の発言から推測できるのですが、だけど1巻では篠原の行動を見て「マザコンではないのか」と漏らしています。
そして2巻では「私はあなたの両親どちらの代わりなんです?」と改めて問うシーンも出てきます。
これらから浅野の中で自分のプロファイリングと目の前の篠原におそらく何かしらの齟齬が生じているのだろうということをなんとなく汲み取れるのですが、では浅野はなぜそう感じたのか。
この引っ掛かりを気にしながらもう一度読み返してみると、この物語は単に犯人だけのコンプレックスの話じゃないんじゃないか、という思いがふつふつと湧き上がってくるのです。
篠原がいくら完璧に演じていようと、浅野が優秀なプロファイラーならば欺き切るのは難しいのではないだろうか。
ならば・・・?

そして浅野先生についても。
浅野が死より孤独を怖れるのは浅野のかつての恋人デビッドが絡んでそうだけど、過去に何があったのか。
こちらも気になるところです。

アレコレ考えたくなるような餌を撒き散らされた3巻でした。
最終的に何が暴かれるのか。長丁場になりそうな雰囲気でもありますね。
次巻以降へのワクワクが募ります!

1、2巻はノー修正だったデジタル版ですが、今回は紙同様にガッツリ白抜き。
リブレさんの白抜き修正は他の出版社に比べると形を綺麗にくり抜いてくれる丁寧さが好印象ではあるのですが、作家さんの画風によってはこれならば描かれない方が画面の美しさを損なわずに済むのになと思ってしまいます。
浅野先生の股間に無粋な白抜きなんて似合わないんだから…!٩(๑`^´๑)۶

5

雪の中の懺悔

待ち望んだ3巻であります。 
1巻のできごとにいたったことがほぼ八割描かれています。
犯人の容姿がわかるのてすが、まだ名前と正体は不明です。

仕事絡みのセフレから少しずつ仲が深まっていく篠原と浅野。契約の終了日に浅野は篠原を自宅に招き自分の考えを玄関にて「伝え」ます。
公の場から引いた浅野はプライベートで篠原に協力していくことになります。

偽ネタ撒いた数ヶ月後、場面は1巻のプロローグになり犯人の登場となります。

どのような手段で拉致されたのかは省略されていまして、廃屋に移ります。連絡がつかなくて焦燥する篠原。
嘲笑する犯人、狼狽する浅野。

6日間、棺の中の浅野の独白が絶望感を煽り立ててくれます。

後半犯人の子供じみた狂気を伴うレイプシーンは流血を伴う激しいもので海外作品らしいと思いました。
一瞬、浅野が折れかけてしまいます。

一番感動したのは這いずりつつ外へ脱出したシーンですね。篠原の言葉たよりにしながら。
外の世界がアメリカみたいに広かったですが。

次巻は篠原との激甘シーンが見れるといいなと思います。

1

圧倒的な画力とストーリー!

本作品、タイトルは勿論知っていましたが、海外の作家さんの作品ということで有名作にもかかわらず未読で、今回の3巻発売を機に1巻からまとめ買いしました。

結果、なんでもっと早く読まなかったのか!!!!!

すべての読者を騙したであろうストーリーと、エロエロな肉体美を惜しげもなく描かれた美麗絵、とにかく全てがツボです!
海外作家さんっていうことは文章的にもストーリー的にも癖があるのでは、と疑っていた自分を殴りたい!とともに、またこんなに素晴らしいBLに巡り会えたことに感謝です。

さて。三巻の感想を。
犯人が篠原じゃなかったとわかって、安心しながら篠原✖️浅野のイチャイチャを読めました。
この巻の2人はセフレという関係なので
当然エチも甘いです(*´ω`*)
性に奔放な浅野先生サイコー!エロエロー!
篠原が浅野を誘う時の言葉遊びも粋で好きです…^^

そして三巻で真犯人の顔が明らかになって、
鋭いつり目の涼しげな顔のイケメン、、、!
浅野の体に傷をつけることは平気なのに、
平手打ちしてしまった時にはショックを受けてみたり
彼の思考はやはり難解です。。。
何度も読んで噛みしめる毎にストーリーがさらなる発見があるスルメ本ですね!

気になるところで終わってしまったので、
続きは今回よりも早くでてくれることを願っています;;

6

海外ドラマのようです。

とにかく、面白いです。
待っただけに、ドキドキ。
1からの、読み返しをオススメします。

ドラマみたいです。
今回も、またまた楽しみな気になる終わりかたです。
ページをめくるたび、ぎっしりと描き込まれた綺麗な絵で魅力的です。
えぇ、暴力的な場面もあります。かなりリアルなので苦手な方はご注意かもです。

次も、楽しみです!

2

一気読み推奨

少しずつ事件の謎が明らかになってきた気がするような、しないような。この巻でようやく連続殺人犯が顔出しで登場しましたね。アジアスター風のイケメンです!彼の登場によって、2巻の後半から続いていた浅野監禁以前の話は浅野と犯人が出会うカフェのシーンで1巻冒頭の小説部分に繋がります。もうこの時点では浅野と篠原はすっかりラブラブになっていたんですね〜篠原が浅野の部屋に初めて訪れる場面があるのですが、バスローブ姿で体育座りをする浅野の露わな太ももにドキドキしてしまう篠原が男子中学生みたいでとっても可愛かったです。しかしそんな平和もつかの間、とうとう浅野は犯人に捕らえられ、監禁・陵辱されてしまいます。ここで気になるのは犯人の「愛情」に対する異常なまでの執着。いくら痛めつけても自分に心を捧げようとしない浅野に苛立つ犯人ですが、浅野のセリフにもあるようにこれについては彼の親?家庭環境?が深く関わっているのでしょうか。傷つけたくないのに傷つけてしまう…自己矛盾に陥る犯人は瀕死状態の浅野に涙を流しながら謝罪します。彼は何を思ってこのような犯行を繰り返すのか?そしてなぜ篠原は浅野の前で犯人を演じることになったのか?とにかく次巻が待ち遠しいですね。事件の前後が見えてきたので、ここでもう一度1巻から通して読むことをオススメします!

3

1・2・3巻のループ読みをお勧めします

待ち時間、長かったなぁ…1も2も忘れちゃっててさ、読み直しました。
1巻の冒頭の小説パート、コレか…って思ったり。悪夢の中身、コレか…って思ったり。そう思って読むと、篠原ったら捜査のためとは言えよくスタンガン使ったな…って思ったり。
そして2巻の『「愛してる」なんて言葉 私には不要です』という浅野の台詞。本作の小冊子「First,Do Not Harm」ではNYで愛し合ってる様子の恋人デビッドがいたのに。何かあったの?デビッドは死んだの?とか考えてしまう。

さて、3巻。
ついに警察の追っていた連続殺人犯、そして浅野を監禁して犯して傷つけた犯人が出てきます。(2巻で1コマだけ顔が出ますが)
といっても名前も素性も、なぜ浅野を解放したのかも何も示されない。
瀕死の状態で病院に運ばれる浅野。3巻の終わりではまだ意識も戻らない状態だけど、1・2巻の繋がりを考えると事件の記憶を喪失したのかな、と想像する。
絵柄は相変わらず迫力に満ちて、どの登場人物も美麗。犯人すらも…!
その絵で描かれる殺人の瞬間や浅野への暴力シーンは容赦なし。苦手な方は注意です。
3巻、面白かったけどまだ全然話は解決してない。また4巻への渇望か…

6

ストーリー展開も、絵柄も、最高にカッコいい

2巻から3年越し。長かったなあ…。けど、首を長くして待っていたのを忘れるほど素晴らしい作品でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意を。




2巻でやや甘さを見せた『In These Words』ですが、3巻は再びがっつり凌辱の世界満載でした。

3巻は、この作品の大きなキモが「殺人事件」なのでそれなりにシリアスな雰囲気はあるものの、浅野先生と篠原の二人の関係が、身体の関係のみ→恋人に昇格できるのか?という、危うさはあるものの甘さも見えるところからスタート。

が、二人が協力し合い捜査している事件に浅野先生が当事者として巻き込まれ…。

犯人に凌辱の限りを尽くされる浅野先生が可哀想で、そして行方不明になった浅野先生を必死で探し続ける篠原の憔悴ぶりが気の毒で。

浅野先生の、犯人の言うなりにはならないという男気とどんな時でも冷静さを失わない一面が素敵な半面、「死を願ったことすらある」と思う彼の不安定さがどこから来ているのかすごく気になりました。

『In These Words』は同人誌がたくさん出ていて、今回の3巻も販売先によって特典としてつく小冊子の内容が若干異なりますが、それらの同人誌で描かれている過去の恋人との別れの際に何かあったのかな、と推測したくなりました。

そういった浅野先生のバックボーンや、今巻でははっきりわからなかった犯人の浅野先生への異常な執着心の由来等、まだまだ謎は多く残されています。

そもそも篠原が犯人のふりをして犯行をなぞっていた経緯についてもまだわからない。

緻密で、複雑に絡み合った伏線を回収しつつ進むストーリー展開にページを捲る手が止められませんでした。

そして絵柄が今回もとっても綺麗。
綺麗なだけに、リブレさんらしいあの修正の仕方が気になって仕方なかった。もう少し何とかならないものだろうか。と思いつつ。

過去の事件の顛末のシーンがメインなため、篠原は今回出番は少なめ。少なめでありながら強烈な存在感を醸し出しています。
犯人に拉致されていた浅野先生が発見されてからの篠原がめちゃんこカッコいいです。浅野先生を目の前にするとしっぽを振って構ってほしいオーラ満載なわんこぶりを如何なく発揮していますが、本来は優秀な刑事なんだとそうした行動の端々から読み取れる。

あ、それと。
アメリカの作家さんだからかな。凌辱シーンは半端なく厳しいです。
地雷の方はご注意を。



8

表紙もとっても素敵です(^^)

Amazon限定カバーで購入です。
既刊との統一感を考えるなら通常版カバーで購入した方がいいとは思ったのですが、Amazon版の美しさにやられて(^_^)ゞ
表紙と裏表紙で一枚の絵になっていて、裏表紙はシャツ一枚を羽織っただけの克哉の、ナマ足になってます。
死ぬほどどうでもいい話になると思いますが、90度グルリと回して、犯人から見える目線で克哉を見て喜んだりしてます。ちょっとだけ雰囲気が違いますよ。Amazon版で購入された方で、「くだらないけど付き合ってあげてもいいわよ」という寛大な姐さんはお試し下さい。

他のレビュアーさんもおっしゃってますが、今作でほぼ克哉が攫われ監禁された事件の謎が解けます。1巻で衝撃的なシーンから始まり、時系列的には行ったり来たりしながらの話なので、とにかく続きが気になって仕方ない作品でした。一応事件自体の謎は解けたので一安心かと思いきや、これまた今後が気になって仕方ないのです。消えた犯人の克哉への執着ぶりや、篠原と克哉の今後の関係、そして意味深な「愛してるよ 永遠にー 克哉」という台詞は誰のものなのか。更にストーリーに深みが増していくであろうと、4巻も期待大ですね!!

文章力が無いので、ひたすら思った事を書いていくだけになっちゃうのですが、あと個人的に萌えた所を!

最初の3分の1くらいが篠原と克哉のイチャイチャで占められてますが、篠原のワンコっぷりに萌えました。
お互いに我慢が効かずに玄関エッチに始まり、お風呂でシャワーを浴びながらのイチャイチャ。事後にソファーで寛ぎながらイチャイチャと、今までで一番二人がイチャついてるのが読めると思います。篠原は余裕を無くしてがっついたり、克哉のナマ足に頬を赤らめるというウブな反応を見せたり、真面目な話をしながらも克哉のナマ足を撫で回したりと、結構なワンコぶりを見せてくれます。
そして克哉は篠原にだいぶ気を許して惹かれ始めている印象を受けます。

後は克哉の陵辱シーン。犯人の克哉への執着ぶりに萌えますね!
憔悴しながらもギリギリの所で矜恃を保ち、犯人に決して屈しようとしない克哉が凄絶で胸を打たれます。
そして満身創痍でズタボロ、更にその状態で犯されてる克哉が、気の毒ながらも色っぽいです。

ちょっと残念なのが局部の白抜き。ホントにくっきりと白抜き。すごく素敵なシーンのイラストが、白抜きが目立ちすぎて残念感が漂います。

あまりに痛々しいシーンが多いので評価に迷いましたが、それを補って余りある程萌えたので、「神」にしました。
痛いのが苦手な姐さんはお気を付け下さい。

13

圧巻!!

待ってましたよ、続きが出るの!
本格的なサスペンスを味わえる作品なので、受けである克哉は監禁されるわ、レイプされるわ、ナイフで背中を切られるわ…それはそれは酷い目に遭っています。
苦手な方はお気をつけ下さい。

あーでも、まだ読んだ事がない方には是非とも読んで頂きたいです!絵といいストーリーといい、私の乏しい語彙では素晴らしいとしか言い様がないです。

1、2巻ではまだよく分からなかった克哉の心情や、篠原の焦燥、それから犯人の孤独が漸く垣間見えてきました。
極限の状態でありながら、生きることを諦めず、非道な犯人に屈しなかった克哉が男らしかったです。本当に生きてて良かった。
4巻も楽しみにしています。

初回限定盤の小冊子は、克哉がアメリカにいた頃の元彼(?)とのエピソードです。元々は同人誌として発行されていたみたいですね。

6

大興奮の3巻!

二巻が出てからほぼ3年、発売前の昨日は何だか興奮してしまって、よく眠れませんでした。
二巻ラストからどうなるのか、正直なとこ迷走の予感もしてたんですよね(father figureのレビューにそう書きました)、それを撤回して謝罪しなければなりません、3巻も素晴らしかったです。萌え滾りました!!
3巻にはchapter12から16まで収録、過去に遡り、浅野の身に何が起きたのか、に迫った内容になっています。
猟奇的連続殺人のプロファイリングを行い、捜査方向をアドバイスする浅野。
浅野の仕事はそこで終わりのようですが、篠原との関係は続けるらしく、自室に招いて(玄関で!)セックス致します。いやぁ、さすがの画力で超エロいですね。
その後、犯人をおびきだすために浅野が提案した策により、浅野自身が狙われてしまいます。
1巻の冒頭がここに繋がるのです。
半ば以降は、かなり痛く、悲惨なシーンが続きますね。犯人の顔はこの巻で明らかになりますが(表紙の男)、異常性もより顕著に描写されてます。
犯人もイケメンではありますか、ぶっ壊れた変態なんだけど哀しい雰囲気のあるキャラに感じました。
容赦ない地獄の6日間が過ぎた後、犯人はどこかへ消えていて、衰弱しきった身体で生への執念を見せる浅野。
雪が降りしきる中、「先生は俺のところに戻ってくる、その時までここで待ってるから」の言葉と、「愛してるよ、永遠に。克哉」の言葉が浅野の脳裏を過り、とても印象的な場面がありますが、これはたぶん、デイビッドでしょうか?
一体、デイビッドと浅野はどんな別れ方をしたのか、すごーく気になってしまいますね。
それから、浅野が病院に運ばれてからの篠原は別人的に切れ者オーラを放ってますね!これなら実はシークレットエージェント設定も納得。
読後の勢いのままに書いてしまっているので、見苦しい所もあるかも、ですが。本当に待った甲斐がありました!
in these wordsはやっぱり傑作だと確信させてくれた3巻です、4巻も待ちます。次はいつになるんだろう・・・どんな展開になるのかゾクゾクしますね!

19

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP