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表題作抜頭奇談

天本森・推理小説家兼術師
琴平敏生・天本の助手で精霊の血を引く少年

あらすじ

その音色、喨々として、天地に透る。闇を切り裂くネオ・オカルト・ノヴェル最新刊!陰陽師の遺した一管の龍笛。千年の時を経て吹く者を得たとき、奏で出だされた調べとは――。綺麗な丸石で囲まれた浴槽には、快い温度の湯が噴きだしていて、そこに足をつけた瞬間、2人の唇からは同時に深い息がもれた。「……ふっ、天本さんてば、お年寄りみたいなため息ついちゃって」「……それは君もだろうが」「はー。でも、ホントに、気持ちいい……」過酷すぎた事件の傷を多少なりとも癒すべく、温泉を訪れた天本と敏生。ひたすらのんびり、ゆったりするはずだったのだが――?

作品情報

作品名
抜頭奇談
著者
椹野道流 
イラスト
あかま日砂紀 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
発売日
ISBN
9784062557085
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

シリーズの壁を越えて色々繋がる

過酷だった前回の事件の傷を癒すために、旅行の計画を持ちかけた森。
そんな時にタイミング良く現れたエージェントの早川に二人は温泉旅行を送られる。
「今回はまったくの仕事抜き」そう言って下呂温泉へと出発した一行だったが。
事件が彼らを放っておくはずもなく……
たどり着いた旅館で出逢ったのはかつて事件で関わり合った妖の骨董屋、司野だった……

今までにもちょくちょく出てきていた司野さんが、うっかりレギュラー化の予感です。
この司野さん、元は別シリーズ「妖魔なオレ様と下僕な僕」の攻です。
あちらもこちらもオカルト関係というか、不思議つながりで(なんせその正体は妖)出てきても違和感がないというかなんというかだけど、まさかここまで出張ってくるとは。

それにしても椹野ワールド。どんどん繋がって広がるなあ。
こういうリンクが好きなので、作者のサービス精神にはほんとに脱帽です。

今回は司野のご主人様の龍笛をめぐるお話でした。
わざわざイラスト付で登場した若きハーフの雅楽器職人の水無月さんが地味に気になっております。出番の割になんか待遇が良くて(笑)
きっとまた出てくるだろうとこっそり期待してみたり。

しかし司野が出てくると振り回される森という珍しいものが見えるので、個人的にはもっとどんどん出てきてもらった方が楽しいです。

1

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