イラスト入り
ぼくとの出会いを運命にしてみますか?
アニパーシリーズ4作目。
こちらのシリーズは表紙もすごく素敵で
今作もものすごくほっこりしたのだけど…
これまでの作品のカップルとは違って
「写真の中におさまったふたり」なんですよね…。
読み終えて表紙に戻りそこに気が付いて、また涙があふれました。
ここまでの3作も、それぞれに葛藤や苦しい思いを抱えながら生きている主人公たちの
出会って恋をして幸せになるまでがゴール"ではない"日々に胸を打たれてきました。
今作も同様に、晴夜と明の心が動いていく様子を見守りながら
やがて幸せに辿り着いたその先を思い描かせてくれるのかと思いきや、まさかの結末に大号泣…。
明の回想の口調からある程度予想はできて覚悟もしていたつもりでしたが、いざその場面になったら胸がギュッとなって涙腺決壊。
悲しいとかツラいとかそんな浅い言葉では言い表せない感情が次々わき上がってきて、涙が止まりませんでした。
誰だって愛する人とはずっと一緒に生きていきたいけれど、
『ずっと一緒には居られない』という未来は誰でも持ち合わせている現実なんですよね。
やがて訪れる死とどう向き合うか?ということよりも、その時までどれほどの想いを重ねて日々を大切にしていくかによって、
辿り着く場所の景色は変わるのだなとふたりから教えてもらえました。
晴夜も明もそれぞれ別離の悲しみはあったと思うけれど、そこに飲み込まれないほどの深くてあたたかい愛に包まれている様子が本当に素敵で。
出会ってからその時を迎えるまでの時間が濃密だったことが感じられる『またね』がすっごく沁みました。
明と晴夜視点だけでなく、心春や氷山や明の父視点まであって
さまざまな人達の心の内側を知りながら読み進められたのも斬新で良かったです。
この余韻から抜け出せそうにないくらい心を持っていかれたのでしばらくはふたりのことばかり考えてしまいそうですが
でもそれくらい深くのめり込めるお話に出会えたことが幸せだなと思います。
彼らの素晴らしい人生に立ち会わせてくれて本当に嬉しかったです。
素敵な作品をありがとうございました。読めて良かった…!
最後の展開で号泣…嗚咽するぐらい泣いちゃった…なんといったらいいのか…。明がおくさに心を寄せているのがとても良かったなぁ。あの日はたしかに記念になる日だ。おくさの話を氷山さんに話せてるのも良かった。晴夜さんはしずかに寄り添う愛だなぁ
今作は登場人物それぞれのモノローグがあって、それぞれの帰る場所についていろいろな想いを感じられたのも良かったなぁ。明のモノローグから少し予感はしていた最後だけれど…。心春のことも心配だったのでほっとしながら読み終えましたまた泣いちゃう。
明はまた大事な相手を送ったわけで彼の心情を思うと辛くて仕方ないが、おじさんとは出来なかった心を繋ぐこと、2人の大事な時間を過ごしたこと、たくさんの思い出を作れたこと、またねの言葉での最期は幸せなことかもしれない
アニパーシリーズ、とうとう4作品目で、4組目のカップル登場。
どんどん分厚くなっていってて、とうとう普段使ってるカバーがはまらなくて、違うのを使いましたよ(A^_^;
受け様は、大学生の明。
初恋でずっと片思いし続けていた叔父の聖也を亡くした。
亡くなっても忘れられず「せいや」という名前を検索していて、「食事処あずま」のブログへたどり着く。
この「食事処あずま」の店主で、ブログを綴っていたのが、攻め様である晴夜。
アニパーを通して言葉を交わし、お店へ食事をしに行って、実際に会って話をして親しくなっていく。
晴夜から、まずはアニパー内で恋人になって恋のリハビリを申し出られ、半ば強引に恋人スタート。
大人の紳士かと思っていたら、結構必死だった晴夜の口説き、よかったなぁ。
明のちょっと天然入った純粋さや一途さもいい。
2人のやり取りが、誠実で可愛くて、とってもほっこりきゅんな気持ちにさせて貰えました(≧∇≦)
駆け引きとかなく、素直で愛おしい。
”好き”という気持ちに正直で、読んでいて気持ちいいです(>ᴗ<)
帯に『さよならのない最後の愛』とありましたが、そういう事か~。
人生は、いろんな形の別離や出会いがあって、今の自分がある。
2人の最後は当たり前なんだけど、やはり切ない。
その後に、初めてアニパーで会話をした時の事が、晴夜視点であったのには、嬉しい驚き。
この流れ、先生凄いですね。
切なさの後に明かされた、最初からの運命的な出会いと好意に、持っていかれました( ˊᵕˋ*)♡
出来るなら、レビューなどで情報を得ないで、読んで頂きたい作品。
大学生の明が、晴夜のブログを読んでアニパーで話しかけ、直接晴夜のお店へ会いに行った所からのお話です。
私が読んでいて感じたのは、前3作品のお互いがスキスキ!とは違い、晴夜の明に対しての本音が読めず、これは遊び?騙されてる?みたいな感覚。また、明も晴夜に対し本当に好き?流されてない?という疑問。
読み進めるうちに、お互いの本気さは分かりましたが、私が感じた感覚の原因は、2人が直接会う前の、アニパーでの会話や、晴夜のブログを見てどこに惹かれたのかが最初に無かったからだと思いました。
幼なじみの心春や、明の父親、緑と結生、おくさとロボロン、様々な人達の話から、生きている間の出会いや別れを感じ、時折出てくる回想の様な明の語りが、凄く気になりました。
2人の幸せな姿を見ていると、上記の様な感覚や気になる事も薄れて、幸せな気持ちで読み進め『十五年後のヨル』で泣きました。
思い出すだけで、涙が出ます。何かがあるとは感じていましたが。。。でも、2人の「またねだね」に救われました。何ていい言葉なんだろ。
そして、『6月11日のヨル』で、私が最初に感じた物足りなさが、吹き飛びました。
これを最後に持ってくる朝丘先生の素晴らしさ!神評価以外に有り得ない!
このシリーズに出会えて、本当に幸せだなぁと感じました。
半分くらい読んでからここを見ちゃったので結末を知っててしまったのだけど今回はネタバレ途中で見ておいて良かったです。一応覚悟が
朝丘先生はシンプルなテーマを煮詰めて煮詰めて
お話を作る方だから最後がこうなるのはある意味予定調和
いい話です。
でもやっぱり15年ってのがすごく引っかかる。
早いよ。もやもやするよ。
残りの人生が長すぎて明がかわいそう。仲間が増えてさみしくはないのかもしれないけど、幼なじみを含め他は皆パートナーといるんだよ?違うさみしさが深まるよ
何年後かってのは、ぼかしてほしかったな
そしたらアニパーで終わるyoco先生の挿絵も生きてくるよ
こんな可愛いのに、きっとリアルの方は皆じじばばなんだな!ってこっちは勝手に思うからさー