電子限定おまけ付き
1巻での脇役、夏目の同僚で友人の富田と、行きつけのバーのマスター、斎藤がメイン。
引き続き、北川と夏目もたくさん登場する盛りだくさんの1冊です。
友人の恋愛にもやもやする主人公が、行きつけのバーのマスターに、お試しセックスしてみないか、と誘われる、というエピソード、下手したら安っぽい恋愛漫画の薄っぺらお手軽エピソードになりそうなのに、そうならないのが中田アキラ先生。
これまでの斎藤と富田の関係は、富田が壁打ちテニスをしていて、斎藤が壁のような役割をしていたと思うのですが、ここで初めて斎藤が動きます。
ところが、行為の最中の言葉、行動、斎藤の真意が見えないままで、いったいどういうつもりなのか、富田に対してどうしたいのか、確かに好意はあるはず、なけえばしない、だけど、どうして?とと不思議に思います。
その後にちょっとづつ本音の一部を出し合う2人、両想いでないのに、夜一緒に過ごして、抱きあって眠るようになるけれど、セフレとは違うし、どういう関係なんだろうと悩む富田。
夏目が心配しつつ強めの声掛けをして、北川とともに相手を見に行く、ところから急展開。
1巻でまとまったようでまとまっていなかった2人、と、セフレのようなそうでないような2人。
後半はそれぞれたくさん話して、話して、両想いになっていく様子がとても素敵です。
4人での交流があるけれど、それぞれに憧れだったり、友情だったり、いろいろな想いを抱えている関係もおもしろいです。4人そろったときの会話に萌えて、近くに存在したくなってしまいます。
ドラマCDが1巻と2巻分のエピソードで出ているので、どちらもあわせて摂取するとより楽しい作品だと思います。
そうそう斉藤のことも気になっていたのよね、やっぱり富田に脈ありだったのね、と開始早々からわくわくしていましたが、想像以上に萌えました! 人当たりのいいバーテンの斉藤がノンケの富田をどう手に入れるか、表に感情は出さずに内心いろいろと考えを巡らせていたのが意外でしたし、1巻ではすっかり夏目を見守る脇役に徹し自身は恋愛に熱中しなさそうに見えた富田が、実は寂しがり屋なたちで同性に絆される隙があるところが可愛いなと。
初めて体の関係を持つまでの流れも、まあいっかと考えがちな富田の流されやすさもリアリティがあり、そこから富田が自身の斉藤への本気度を自覚する展開も丁寧に描かれていて、1冊を通してとても質の高い作品だったと思います。甘えを見せるようになった富田も、堂々と富田を可愛がれて嬉しそうな斉藤も愛おしい。また2人の続きが読みたいです。
2巻も読み直し。
2巻からもう富田さんCPメインになったのだけれど夏目さんCPよりも濡れ場も多く、これぞ大人の恋愛というのがひしひしと色気と共に伝わってきました。
夏目さんカプの方は大人の恋愛ではあるもののどちらかというと、私が受けた印象は社会人(仕事ありきの)BL感が強く、その辺りにも葛藤などがありお互いの距離を日々詰めていくようなそんな風にも捉えられました。
それから2巻の見どころは富田さんがやっぱり遊びが楽だと現状から逃げ出そうとしたところで、それは許さないとばかりに斎藤さん登場でした。3巻の読み直しも改めて楽しみです
北川×夏目がど好みの理想のカップリングで続きを楽しみにしていたんですが、富田のお話がメインでした。表紙通り。
富田も好きですよ。1巻でいい味出して、いい奴だったし。
で、いきつけの飲み屋のバーテンが絶対モブではないお顔立ちだったので、こっちの線もあるのかと匂わせがすごかったですもんね。
富田がああ見えて、さみしがりの臆病さんだったとは。
斉藤さんも最初よくわからない人かと思ったけど、だんだん人間性が見えてきて。
北川×夏目とはまた趣の異なるキャラとお話でした。
北川×夏目の話も少しあってよかった。
私が見たかった、夏目のかわいらしさが描かれていて短いお話でしたがうれしかったです。
夏目は普段無愛想だけど、ツンデレで一途で絶対かわいい人だと思っていたので。
北川は元々夏目の前ではかわいいし、素直さがありつつ、大人になっていくんだろうなと思っているので。
この2人がもっとらぶらぶいちゃいちゃして関係性が深まっていくところが見たいです。