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12/244(合計:2432件)
木原音瀬
湘子
ネタバレ
木原音瀬先生の独特な暗さと痛みが全編を支配し、 最初は主人公・ムラの思考のよって、 現実と非現実の境界が曖昧に感じられて、 読み進めるにつれて無慈悲な現実に引き込まれる展開。 「宇宙人」という設定のファンタジーではなく、 BLや恋愛ものでもないと思う。 (恋愛要素ががはっきりしていれば、間違いなく神作品) 生活が厳しい階級に生きているムラという社会の孤立者、 彼の深淵に…
木原音瀬 ZAKK
ate
冴えない中年社員が開花! 嗜虐心掻き立てられハマってく周囲をなんとも思ってなさすぎてえげつない。 周囲のゲス野郎が不憫に思えてしまう… 自業自得なのに! ダンは最終的に執着心を押し付けれる相手を捕まれて良かったけど、 どうしょうもなさが後を引きます。 結局、ヒューイはなんだっんだろ? ヒューイが始めたことでしょうに!!!と思っちゃいました。 1人だけ常識人ぶって、怖い人です…
和泉桂 木原音瀬 水壬楓子
ひみた
Kindle unlimited に登録があったので、木原先生の「恋するラビット」を読みました。編集者の宮本とオーディオブックの朗読者souのお話。宮本は顔が整っていて、souの超ファン。souは蔦科でその特徴から声質が良い。蔦科の人間は体の何処かから植物が生える。 蔦があること、それで虐めにあったからsouは自分のことを醜いと思うのかもしれませんが、視力を失った宮本主軸のお話で彼の顔は分か…
木原音瀬 車折まゆ
aaaiiiai
基本ハード目なお話を買いがちなのですが、こちらは木原先生にしては大人しそうだな。読み始める。 めちゃくちゃおもしろい! 7時起きだから早く寝なきゃと思いつつ止まらなくて2時半まで読んでしまった。 高校生がイタズラでゲイ雑誌の文通コーナーに載ってた男宛に手紙を書いたら返事が来て…ってところから始まるお話。 主人公の高校2年生の男の子、女子にモテたいけどモテない。気になる女子からその返…
木原音瀬 下村富美
フランク
アルがかわいいですねー。 コウモリの時は、ギャッギャッと言いながら暁の首筋にスリスリしたりしてかわいい。(暁から邪険にされているけど) 人間の時も、暁に恩返しのつもりでせっせと得意の料理(チョコレート風味の味噌汁など)を振舞っていて、健気で可愛い。(暁から激ギレされてるけれど) だもんで、そんなかわいいアルが二回も殺人犯の餌食になってしまうシーンが読んでてちと辛かったです。 特に、蝙蝠…
木原音瀬 ヤマシタトモコ
jejejet
読んでいて、高校生の頃、授業でやって全然ピンとこなかった羅生門のことを思い出して、このお話と抱き合わせて腑に落ちた感じがした 出所した頃のモモの物の考え方の卑劣で醜いこと それが仕事で信頼を得て、恋人ができて、失いたくない居場所があることで考え方や振る舞いが別人みたいに変わる そういう物だよな…なんで昔の私は解らなかったんだろう そして十分に愛されていたのに、なくなるハズがない両親では…
木原音瀬 和
ぱるりろん
木原作品に往々にして登場する、社会適応できないキャラクター。色々な作品でこれまでに何人も見たけれど、わりと自尊心の強い性格の人が多かったと思います。対して、本作に登場する加賀は、同じ社会適応が難しい難儀なキャラでありつつ、後になって自分の言動を悔やんだり、俺はだめだと思って落ち込んだりするタイプで、木原先生の作中では珍しい部類かもしれないです。 本作は連作短編集になっていて、「place」「li…
木原音瀬 梨とりこ
renachi
ヤクザな展開がいっぱいで、ハラハラしながら一気に読んだ。甘さのないヤクザなので、犯罪だろうと倫理観無視で好き放題やってる。二人の逃避行と、その後の再会からの流れがとても好き。 下巻はずっと信二視点。東京に来てからの信二は、急激に惣一に心酔していく。 弱った心の欲する場所にぴったりだったのか、宗教にハマる人のようでもあり、心配になる。路彦が信二を求めるのとは違って、自身の心を無防備に明け渡し…
九年の歳月を描く、というところに惹かれて読んでみた。始まりから中学生たちのいじめが描かれるので、読むのが辛い。が、後半は嘘みたいに精神的には穏やか。下巻で痛い展開がくるのか?と、怖いような楽しみなような。 路彦はいじめに遭いながらも、人に期待する気持ちを持ち続けていそうなキャラ。どうなるか分かっていて加害者に会いに行き、懲りずに何度もボコられる。 それでもなお優しくしてもらえるかも、と自身…
木原音瀬 依田沙江美
本書をあらわすキーワードを並べるとしたら、明治時代、東京の大学、植物学、田舎、妖かし、沼神、口のきけない使用人、といったところでしょうか。 著者の作品としてはとても特異な世界観だと思います。 この本を読んで、本当に振り幅の広い作家さんなんだなと思い知りました。 本のタイトルがタイトルなだけに、いったいどのような小説なんだろうとわくわくしてページをめくりましたが、「意外」という感想をもち、作者…