高遠琉加さんのレビュー一覧

刑事と灰色の鴉 小説

高遠琉加  サマミヤアカザ 

今はまだ起承転結の"起"の域

2021年刊。
続きものらしいのでまずは1巻目を読んでみた。
勿論次巻も追うつもりだが、いつもの自分のペースで完結後にまとめて読んだほうがよかったかな。
義賊ものは好きで一応他にもチェックを入れている本が何冊かあるものの、ここ最近なかなか小説を読む暇がなく、どういうふうに積読本の山を消化すればいいか大いに迷っているかも知れない。

てな訳で、以下個人的な備忘録にて。


この1巻目…

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世界の果てで待っていて -天使の傷痕-(新装版) 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

理性的な大人な二人の序章

2005年に出た旧版を持っていました。
続きが出るのを心待ちにしていた覚えがあります。
五年後の2010年に、続編とともに、旧版を「新装版」として改めて二冊同時に発売したと知り、時間が随分経ちましたが読んでみようと思い立ちました。
書き出しから雰囲気のある文章で、心を掴まれます。当時流行っていた、警察や探偵が出てくる一般小説と近い世界観を感じて懐かしくなり、BLであることを忘れてしまいます。…

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世界の果てで待っていて -天使の傷痕-(新装版) 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

焦れ焦れの二人の関係は、未解決のまま 

高遠琉加さんは、「神様も知らない」を読んで知った作家。
サスペンス仕立てで、心に傷と寂しさを持つ登場人物たちの心情描写が上手いと思う。
二冊まで出ているけど、シリーズは未完。
元刑事の探偵x同僚だった刑事が、事件を解決しながら、
自分達の過去を思い出したり、傷の舐めあいをしたり、
立場が違う二人が、何故今も付き合いを絶たないのか段々に分かっていく。

雪舟先生挿画の紙本を購入。
こ…

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君は僕の初恋の人 小説

高遠琉加  小椋ムク 

蓼食う虫も・・な話

「神様も知らない」三巻を読んで、心に刺さる作品を描く人だなーと思って、
他の作品を読んでみました。

この作品は、圭視点、聖人視点と、視点主が変わる書き方で、ちょっと疲れる。

舞台は、全寮制の進学校。「壁の中の嘘と秘密」と同じ、主人公は別の人。
殆どの生徒は、親族が卒業生で、各地の優等生。
何方かというと、この作品のほうが「壁の中の嘘と秘密」といった内容だった。

棚橋 圭:

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狼と狐の夜 小説

高遠琉加  ヨネダコウ 

昔消えた男

官能場面がほぼないサスペンス仕立て。
電子版には、説明がなかったけど挿絵が無い!(恨みと怒りを込めて、しゅみじゃない)

著者の好きな、今-過去と時系列パラダイムして進む構成で、複雑にしている。
単純な内容なのに読みにくくしているので、よほど時間が余っている時でなければ、楽しめない。
昭和の匂いがプンプンする、湿度を帯びた作品。
BLというより、人情を描く一般小説の要素濃厚。

舞…

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白と黒の輪舞 小説

高遠琉加  サマミヤアカザ 

色々なことが分かる2巻目

あと1冊? 本当にあと1冊で終わるんですか?
2~3冊は続けられそうに思えるんですが……。
というわけで、この2巻目(タイトルに巻数表記が出ました)も途中で終わります。
完結してから読みたい方は、作者があと1冊と言っているので、もう少し待ってからの方が良いかもしれないです。

さて、本作。
1冊目はわくわくしっぱなしでしたが、2冊目のこちらは半分くらいまで結構トーンダウンしたなあと感じ…

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白と黒の輪舞 小説

高遠琉加  サマミヤアカザ 

なぬ?まだ続く?!

いえ、終わって欲しいと言うわけでは無いんですが、まだ続くのね!
壮大なストーリーになっているんですね。

前巻では、まださわりだったものの、この間では色々片付くのかと思いきや、謎が深まるばかり。
なのに健斗と玲の関係は全くもって深まりませぬ。
こりゃもう匂わせブロマンスなんじゃ無いかって気がしてきます。
(一応、キスはしたりちょっと進んだりするわけですが)

そんな中、どうも話はド…

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刑事と灰色の鴉 小説

高遠琉加  サマミヤアカザ 

え?!続くんですよね?

レビューを今書いてますが、実は続編の発売前に読んだんですよね。
なので期待感で萌ですが、この巻だけだと「コレはBLなのか?におわせ一般小説?それにしてもオチがないぞ!」と思ったのでした。
続編があるとわかって、そうやんなぁ、コレで終わりって無いよなぁと。

過去の事件で刑事になると志し、実際に刑事になった真柴。
その事件の際に子供心に慰めくれたマジシャンを探しています。

そんな折に…

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刑事と灰色の鴉 小説

高遠琉加  サマミヤアカザ 

わくわくが止まらないです

無差別殺人事件の被害者の家族として、子供の頃に深い傷を負った健斗は、当時、手品の上手な高校生と会って救われた。
長じてもなお、彼のことが忘れられず、13年間探して探してようやく、バーで再会を果たす。
健斗は警視庁新宿署の新米刑事。
そして、再会した彼の正体は、どんな標的でも受けた依頼は必ず成功させる、天才的な掏摸の玲。
というお話。
お互いが、お互いの正体を知らないのです。
もう、わっ…

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白と黒の輪舞 小説

高遠琉加  サマミヤアカザ 

我慢の2巻目

大好きな高遠さんの本なのに、いつもの様な『ノンストップ読み』が出来ず。
私の状態(忙しくしている割に仕事も日常生活もきちんとやれていない)の悪さが一番の原因だと思うのですが、でもこの巻の性格という要素も若干ある様な気がするのですよ。

犯罪被害(健斗はそのものズバリですし、玲だってそうも言えるんじゃないかと)のお話ですもの。明るいお話になるはずもなく。
ただねぇ、お話の運びが暗いというより…

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