あと何回、一緒に食卓を囲めるのかな。

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表題作焦がれて焦がして

古山 悠次(カフェバーオーナーシェフ)
常川 総一(サラリーマン)

同時収録作品ある日森の中で

森杖 健人(粘菌同好会員)
音更 モエギ(高校2年)

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

生まれ育った田舎町を出て自分の店「プレール」を持った料理人の悠次(ゆうじ)。
美味しい料理と酒を出す、充実した日々…のはずが、
心の片隅にはいつも幼馴染みである総一(そういち)への片想いがくすぶっていた。
そんな想いを試すように、再会は突然訪れる。
仕事でやつれた総一に料理を振る舞うことになった悠次。
一目で溢れ出してしまう恋心に戸惑いながらも、彼はただ愛おしい人への食事を作る。
切ないのにどこかあたたかいボーイズ・ラブ、noji デビューコミックス。
表題作の他、森の中で変わった男を拾う読み切り作品を収録。

作品情報

作品名
焦がれて焦がして
著者
noji 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
ISBN
9784865895537
4.1

(206)

(87)

萌々

(73)

(31)

中立

(11)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
26
得点
831
評価数
206
平均
4.1 / 5
神率
42.2%

レビュー投稿数26

雰囲気がとにかく良かった

表題作が可愛かったです。同時収録の短編は苦手でした。
とはいえ、どちらも作品の雰囲気と絵柄がとても合っていて良かったです。

表題作『焦がれて、焦がして』
幼なじみの再会ストーリー。
ストーリーとしての目新しさはそれほど無く、わりと急展開ですが、お話の雰囲気が全てふんわり良い感じに包んでくれました。
受けの総一は悠次を弄んでいるようにも見えますが、上京の時点で告白されたら答えてやるつもりだったのでは無いかなと思いました。
愛の重さに差は感じますが、それを埋めるだけの度量が総一にはあるのではないかと思います。
悠次が見た総一の結婚式の夢が最悪で良かったです。

同時収録作品『ある日森の中で』
こちらは苦手な内容でした。
主人公は可愛いのですが、相手が大人なので、やることやっちゃうと流石に……!
というか、さっき知り合った人を子どもの部屋に泊めるなー! と思いました(笑)

0

世界観は好みにぴったりだけど…

地味で生活感あふれる世界観が好みにぴったりの作品でした。でもストーリーを追っていると、これはいつの話?となったりページを抜かした?となるところがあり、加えて悠次のキャラにもハマれず。表紙も気に入っていただけにとても残念でした。
初恋の幼馴染みとの再会+胃袋掴む系。総一の弱った心と胃袋に、悠次のごはんと優しさが染みていく展開にほっこりします。
基本的に悠次視点なので総一の気持ちは分からないところもありますが、キャラ的に裏表なくはっきりものを言いそうなので、悠次の抱える不安がどうにかなれば良さそうだと、ある意味安心しながら読めます。
ただ悠次はあまりに恋愛慣れしてなくて、30前で初めて誰かと付き合うの?と思わせるモノローグが多く、初恋の拗らせからこの重さは…と心配になってしまいました。ギャップゼロのキャラの印象通りではあるんだけど、それがなおさらヒヤヒヤするというか。挫折を知らない人を見る怖さに似てるかも…ただ好みの問題かも…。
総一は悠次の爆発するところも含めて受け止める覚悟のようで良かったですが、個人的な萌えでいうと、このカップルは刺さりませんでした。総一単体だと小気味よくて好きです。

0

美味しい料理に癒しの時間。

家族同士が仲良くってずっと隣に居る幼なじみ同士。 そんな幼なじみが初恋相手だと気付いたのはかなり後になってから、、、。

叔父の店を受け継ぎオーナーシェフとして、カフェバー『プレール』を切り盛りする悠次と幼なじみで疲れ切った企業戦士の総一。

一度は総一への気持ちに蓋をしたのだが、疲れ切った総一との再会をきっかけに、美味しい料理に美味しいお酒にと総一を癒しながらも自分の思いが溢れ出してきて、、、、、。

出てくる料理が美味しそう!!そりゃ、疲れ切った総一はあんだけ愛情のこもった料理を食べたら涙も流す!!そして、お店に行ってみたい!!!食べてみたい!!!

まずは胃袋をガッツリ掴まれた総一、居心地の良い空間にと、、、好きの気持ちを隠してる悠二だが、バレバレのようで、、、

互いの気持ちを確かめた時のその先へーーー。

0

なんだかんだで良かったね

攻めくんがこじらせてグルグルして可愛いですね。お隣さん幼馴染ものです。
ずっと一緒にいたかったけど、進学でわかれてしまい…。

良いお話でした。
攻めも受けも性格がよくわからなかったです。
場面も現在なのか回想なのかわかりにくくて。急に切り替わったり。
場所や時間やら、あれ?今いつ?どこ?みたいな。

受けくんが受け入れてくれて。葛藤とかドキドキとかなかったのかな?ずっと攻めの気持ちを知ってて嫌じゃなくて自然な流れなのかな?

0

凄く良かったです

2巻が出たのと試し読みで惹かれたので、こちらを購入してみました。
noji先生の作品は「先生のせんせい」が大好きなんですが、今のところ(1巻)それを超えてはないかなぁと…。

派手さは無いけどしっかりと読ませてくれるところが、noji先生らしくてとても良かったです。

悠次の諦めようとしたけど総一を諦めきれない気持ち、昔から悠次の気持ちを知っていてこのタイミングで一気に気持ちが傾いた総一の気持ちに萌えました。

一緒にいる事に無理がない、心地良いって1番大事なとこですよね。2巻はまだ未読ですが、あらすじを読んでこれからの展開にドキドキしてます。

また同時収録作の読み切り「ある日森の中で」も良かったです。思わず変形菌を検索してしまい、動画に見入ってしまいました。www
不思議な魅力のある作品でした。

0

総一が男前

2巻が発売されたので読み返し。

生まれた時から当たり前に隣にいた悠次と総一。
悠次の初恋の相手が総一で、ある日再会して二人の恋のお話が始まります。

過去のお話と現在のお話が織り交ぜられてながら話が進むのですが
現在の悠次の心の中が辛くて切ない気持ちにさせてきます。
ちゃんと最後はハッピーエンドなのですが、
そこに至るまでの流れがゆるやかで私はすごく好きでした。
ほのぼのしつつ、リアリティもあり、切なさもありと色々な雰囲気を楽しめます。


悠次がヘタレということも関係あるのか、
受けの総一がとてつもなく男前なんですよね。(心が)
悠次をまるごと包み込んでくれるって感じです。
悠次がやらかしても最終的に総一が優しいんだぁ…!
二人の関係性好きだなぁ…と思いながら読み終わりました。

2巻も楽しみです(*´▽`*)

0

受けの総一が懐深い

胃袋掴む系かつ幼なじみ系のお話ですね。
胃袋掴む系の作品は見ているこっちもお腹すいちゃいます。美味しそうな料理と美味しく食べてる表情がいいですね。
悠次がずっと片思いしていた総一。
実は結構前から気付いてたって。でも疎遠にもならずにいたって事は受け入れても良いなって思ってたって事ですよね。
悠次が攻めなんだけど、結構中身が乙女というか恋に一生懸命だからか、総一の落ち着いた感じが頼もしく感じます。ノンケなのにね。
悠次の告白、同棲のさそい、プロポーズ。どれもちょっとかっこ悪い感じだったけど、あっさりと受け入れる。それは簡単に考えてるんじゃない。ちゃんと考えて自分の中で納得済みだから、すんなりとOKしたんだろうな。
総一はかっこいいですよ。
悠次は今まで苦しんで生きてきたのかも。
でも長年の想いが実り、感情の振れ幅が大きくなったみたいですね。一喜一憂する所が微笑ましいです。
これからも総一と一緒にいると、些細なことに悩んだりくるしんだり、その分幸せや喜びも大きいと思う。2人で末永く暮らしてください。
お店の鷺さんも沼くんも魅力的でした。
次作も楽しみにしています。

1

じっくりリアリティある道のり

noji先生初読みです。
味わい深い絵がいいですね。特に筆で描いたような背景が好きです。

幼なじみが再会するという王道ストーリーですが、ゆっくりじっくりが沁みてくるお話でとてもよかったです。

悠次が作る料理を食べて泣いちゃう総一。
料理だけでなく、悠次と再会できたこと、悠次が変わらないこと、なんかもうれしかったんでしょうね。

しばらく悠次の視点で進み、子どもの頃からいかに総一が好きで一途かがわかって、うまくいきかけたところで。

総一視点に変わるところがナイスです。
総一の気持ちもわかって、悠次を受け入れる過程に共感できた。

先回りしたり、一枚上手をいく総一は照れ隠しなのと、どこか決まらない悠次のやりとりがおもしろいし、萌えます。

嫉妬から迂闊に無神経なことを言っちゃうのとかリアリティあるし。

冗談や笑いのノリがすべるのもわざとだろうなとおかしかったし。

(総一の身体 俺の料理で出来てるのか)
はエロいですね。

総一が見せる表情やセリフも時々すごく色っぽかった。

総一が告白の言葉を悠次に言わせるシーンは最高でした。

2

続きが読みたくなる

 限りなく萌2に近い萌評価です。攻め受けのバランスもあるようであんまりない感じがして、新鮮でした。一途に総一を想っていた悠次のワンコさはさほど珍しくないかもしれませんが、彼の気持ちにずっと前から気付いていて、いざ告白されたらすんなり受け入れてしまう総一には驚かされました。そこから体の関係まで、葛藤することもなかったのは、きっと彼も長年自分の中で悠次の気持ちに真剣に向き合ってきたからなんだろうなぁと。親友だからこそ急に関係性が変わるといろいろ小っ恥ずかしかったりするでしょうけれど、総一の場合は悠次のことは何でも受け入れてやるという基盤があるようで、既に安定感の感じられる2人でした。

0

洗脳より強い"胃袋掴み"

作者さんの作品を初めて読みました。
表紙から伝わってくる、ほのぼの感。
オカン飯じゃなさそうな、洒落た料理にも惹かれて購入。オカン飯も大好きですが。

幼なじみの再会ものです。
大学進学で地元を離れた総一と、つい数ヶ月前に総一が住んでる街(札幌?)にカフェバーをオープンした悠次。
やや疎遠になっていた2人が、再会を機に悠次の作った料理を食べるようになる…というお話です。
ゆっくり進む話なのかなと思っていましたが、割と早い段階で悠次の気持ちはバレます。
総一は悠次の気持ちを読むのが得意で、昔から気づいてたっぽい。

悠次目線のお話だったので、総一がすんなりOKしたのが何でかな〜って分かりにくかったのですが、総一目線になってもその部分はあっさりの描写で、はっきりとした理由みたいなのは無いのかなって感じでした。
弱ってたところに悠次に甘やかされて、胃袋掴まれちゃったのかな。
悠次と付き合って「腑に落ちた」という表現をしてるので、収まるところに収まったという感じでしょうか。

何にせよ定年後の未来まで考えられる相手が居るって幸せですよね。

短編が1話同録。
高校生のモエギが森で出会った菌の研究者、森杖と出会い、泊まるところが無い森杖を家に泊めるという始まりでした。
森杖が「ホテルはある?」なんて聞くから良からぬ想像しちゃったけど、全然違ってて笑った。
作者さんにしてやられたw
勘違いから発展していきます。
短いのであっさり読了でした。

描き下ろしは表題作の2人の旅行編でした。
テーマパークをめっちゃ楽しんでたらしい総一が見たかったな〜。

0

食べ物が全部美味しそう

某電子書籍サイトの「ほっこり」特集的なもので取り上げられていて購入。
読み進めるごとに高まる既視感。
この本、紙で購入済みでした…。

作者さんに二重に貢献記念に、初読で残さなかったレビューを。

家が隣同士。家族ぐるみで仲良し。
幼馴染であって、親友であり、家族や兄弟のような距離。
総一が「この街を出る」と言った瞬間に、これからも変わらず一緒にいられると思っていた悠次は、自分の気持ちに気付くけれど…。

という始まり。
そこから一気に月日が流れて、ずっと地元に残るはずだった悠次が、札幌でカフェバーを始めて3ヶ月経ったところで偶然の再会を果たして、物語が展開していきます。

食べ物がほんっとうに美味しそうなんですよ!
nojiさんの柔らかいタッチが、食べ物を温かく見せているのは表紙からも伺えますが、全体的に食事が2人を結ぶ重要なアイテムとして活躍しているので、食べ物BL大好き!と言う方にはおすすめです。

悠次が大学で札幌に出た総一のもとを訪れたときの切ない出来事や、自分が店を構えてもなかなか知らせることができなかった様子も丁寧に描かれているし、お互いに「やってあげ過ぎ?きもい?」とか、「入り浸り過ぎ?図々しい?」と感じる様子も楽しい。
表紙の雰囲気が好きな方や雑貨、インテリアが好きな方にもおすすめしたい感じの雰囲気、カフェバーの従業員2人もそれぞれ癖ありで、そっちも楽しい。

ひとつだけ難点を挙げるなら、総一の方がどういう流れでそういう気持ちになったのかが不明瞭なんですよ。
悠次の気持ちは最初に明かされているし、その後も浮かれたり沈んだりしているので分かりやすいのだけれど、元々ノンケの総一が飛び込んでくるのが「どうして?」って思ってしまう。
幼馴染みの情?居心地の良さに絆されて?
その辺りの気持ちの変化がもっと伝わって来たらなあ、という点が残念。

それに伴ってポジション決めも「ん?」ってなる。
天使のように可愛かった悠次が漁で鍛えられてたくましくなったとは言え、身長は総一の方が7cmも高い。
2人の間で「どっちがどっち?」という話もなく、準備に入るという流れが唐突に感じてしまった。

同時収録は変な研究者を拾った少年の話。
モエギが幼いので、ちょっとショタっぽい空気もあるけれど、こちらも雰囲気が良いです。

難点もあるけれど、作画力は素晴らしく高いし、構成力も高め。
デビューコミックスとは思えないクオリティの高さです。
食べ物がお好きな方はぜひ。

0

噛みしめるような作品

気持ちの良い読後感。
いいもの読ませていただきました。


まず絵が上手、ハルタ系な感じ。

もともと好きだった2人が(告白はしない)大人になる前に分かれて都会で再開する話。

主人公が料理人で、ちょっとしたきっかけでご飯を2人で囲むことになるのだけれど、そうしている間にもどんどんと好きを再確認して、ついには想いが溢れてしまう、、という。

「あと何回、一緒に〜」っていうカバーのコピー、読む前は正直「重すぎでしょ…死ぬの?」くらいに思ってしまったけれどここでド納得。

気持ちが溢れてた結果、寝てる間にキスして「ごめん…気持ちわるいよね…」という展開は親の顔よりもみたけど、うじうじなやんだり引き伸ばしたりせずスピーディーにその話で2人を結んだのがよかった。説得力もあった。

合間に挟まれる過去の回想や攻めの癖について指摘するシーンがあり、2人の関係性の深さと長さを端的に表現していて好印象。

結構あっさりくっついたような印象もありそうなものだけど、再開ものだったという前提や過去の関係性を描いていてくれたこともあり、わたしは違和感なかった。
読み返すと、最初に再開した時の受けの驚き方は、普通の郷友へのものではないし、そもそも毎日ご飯食べに行くことを了承するって精神的に追い詰められていたとは言え、元が相当な関係性だよな…という。

中盤受けがご飯を食べるシーンが3コマで表現されており、店の部屋、厨房、攻めの部屋、という、距離の移り変わり、表情の変化で時間の経過と気持ちの変化を描いていて、本当に鋭い漫画表現だと思った。

また、2人の周囲の人間、職場の人も描きすぎず、描かなさすぎず、かつキャラも立っていて、2人の都会に出てからの人間関係を表現するのに一役買っていた。そこまで閉じた世界感でないことが良かった。

受けが意外と嫉妬深かったり悪い方向に暴走してしまうのもよくあるパターンに感じたけれど、ここの攻めくんはちゃんと冷静に自分をみれていて、「よかった…ちゃんと大人だ…!」と思った。

受けの男前美人とのSEXシーンはなかなかエロス。ありがてぇ〜〜。表現はソフト。
この男らしい美人が受けちゃうのか…というヒリヒリ感もあってよかった。
いざ挿入しますよ、というシーンで受けの裸体が俯瞰で描かれたコマがあり、「この人は…男!」という感じがしてとてもよかった。

肝心のフード描写は意外とあっさりしていて、最初のパスタのコマで「え!?マジ!?」とおもってしまった。しかしこの漫画はどちらかというと食がテーマというか食卓とか、生活の中に組み込まれた食、が重要なのかなと思い直したのであれくらいのノリがちょうどいいのかもしれない。

タイトルが本当に秀逸。焦がれる気持ちと焦がした気持ち(笑い)
タイトルも含めた作品、トータルパッケージとして納得感があった。

話の進め方も描き方も実際の絵も丁寧で、噛みしめるように読めました。
結構な高野豆腐、みたいな作品。
次回作もとてもたのしみです。


5

何この自然派創作

すごい良かった〜
一冊ほぼ表題作で、短編が1つ入っています。

幼馴染、社会人になって、カフェバーを開いて初恋の人の勤め先近くにやってきた悠次。仕事に疲れ切った総一の胃袋をつかむ。
ストーリーを書くとそういうことなのだけど、作者さんこの二人の小さい頃から恋の過程までそばで見てきたの?っていうくらい、リアル感がすごい。
ちょっとした表情とか仕草、背景に描かれた生活感や、なんでもない食器や食事、日用品などの構図。そういうのが全部人の気持ちを表すのに効いてて、読んでてストンと歩に落ちるし、キャラを愛おしく思います。

フォロー作家さんになりました。

ホコリ(粘菌)愛好家と少年の恋も瑞々しかった。

面白くで再読にも耐えます。

1

ほっこりいいお話に見えて、読後に満ち足りたものが残らない

素敵な表紙が目に止まって、試し読みできた導入部分も良かったので迷わず即買いに至った1冊でしたが・・・

お疲れリーマンが自分に長年片想いしている幼なじみのおいしいごはんに胃袋つかまれて──なお話なのですが、受けの総一が最後まで「(攻めの要望を)叶えてやる」の受け身スタンスなので相思相愛みが薄くて、読後に満ち足りたものがあまり残らないお話でした。

疲れてる時に総一視点(受け身)で読む分には【攻→→→→受】が心地の良いお話だと思います。
でも、悠次の役回りって“お母さん”だよね。

【電子】シーモア版:修正白抜き、カバー下なし、裏表紙○

4

周りを固めるキャラもさり気なく良い

デビュー作でこのクオリティ。話も絵も完成度めちゃくちゃ高い!ページ数も多く作画が綺麗なので大満足。萌2かな〜とも思うのですがもっと売れて欲しいので神を…!!

◾︎悠次(カフェバー店長)×総一(会社員 身長高)
ストーリーに大げさな展開がなく、淡々と進みます。主役2人の心が相当ざわついた時間はあったでしょうが、あまり過剰な演出がないので、ゆるやかな印象のまま終わる。それでも読み応えがあって充実感いっぱい。

皆さんレビューで言及してますが、クールイケメンで攻めより高身長な総一の一人称"僕"、私は萌えた側でした。なんだこの人可愛いな。職場での雰囲気も見る限り、好かれる人間なんだろうなぁ。
好かれそうなのは悠次も同じで、どちらも根が真面目で優しそう。周囲の面々も同じで、穏やかBLの雰囲気に拍車がかかる。

同時収録作は森杖に怖さを感じてしまったのでダメでした。が、表題作だけで200ページ以上あるのでマイナス点には全くならない。むしろ何故ここに収録してしまったのか…

5

バーテンの彼女も素敵

幼なじみにずっと恋しているのを隠していた主人公が、突然の再会から相手の気持ちを知っていくお話。
幼馴染み再会物、好物なんです。
そして、こうやって、気付かないふりをしていた相手の恋心と、自分の中にも恋愛感情が存在していることをじわじわと認めていくお話だと、なお嬉しいんです。
相手の恋心を受け入れること=体も相手を受け入れることだと覚悟して、ノンケだったはずの人が、画像や映像見て予習したり、なんだったら自主練したりするのも好き。
受けの方が高身長なのもポイント高い。
絵も、派手さはないけど、お話の落ち着いた雰囲気に凄くあってていいです。
うん、これ、好きです。

3

おいしい食事と素敵な仲間たち

なんといっても、表紙が素敵♡
美味しいご飯が出てくる、
幸せなお話なんだろうな…と思っていましたが、
まさにその通りでした。
ずっと買いそびれていた作品だったので、
電子で半額になったのを機に購入しました。

総一のことが好きな悠次が、
胃袋を掴んで恋を実らせるお話です。
総一もなんとなく悠次の気持ちに気付いていて、
胃袋を掴まれて絆されていきます。
背が高くて男前な総一の一人称が〝僕〟なところに萌えます。

取り立てて大きな問題は起きません。
ページ数もたっぷりなので、
二人が恋人になるまでとそれからを、
じっくり楽しめました。

同時収録作は、悪い大人やね〜、
という感想です(笑)

1

幼なじみのじっくり恋が育ちます❗

何度か読み返している作品です。
幼なじみ同士のじっくり育つ恋の話。

攻めの悠次は元漁師のビストロのオーナーシェフです。長年好きだった幼なじみの総一と再会します。
よれよれに疲れているのに、疲れた自分に気付かない総一。総一のために自分の料理を振る舞う悠次。
美味しくて、滋味に溢れた料理に惹かれ幼なじみの二人の交流が始まります。

この料理を食べている場所が、だんだん二人の親密さを現すようにパブリックな店内から悠次の自宅に変化していくのがたまらない!

悠次はずっとずっと総一が好きで。忘れられなくて生きてましたから、自宅で寝ちゃった総一にキスしてしまいます。

まあ、それで悠次の気持ちは総一にバレてしまいます。長年の二人の間には、隠しても伝わるものが有り、総一には何となく気持ちが伝わっていたんですよ。

なんだかんだ総一が受け入れて、ちゃんと二人が付き合うんですけど。日常が良くて❗️

えっちしたくて、どきどきしちゃう悠次がいじらしくて❗️受け入れていく総一が、またよろしいのです❤️
総一が、僕っ子なんですけど覚悟を決め準備しちゃったりと、ずっと好きでいてくれた悠次のために頑張るんです。可愛い…
再会してからずっと、悠次の料理を食べてきた総一の身体。
自分の料理で出来ていることに気がついた時のぶわっと込み上げる嬉しさと誇らしさが悠次を更に盛り上げちゃって、ガツガツにえっちを進めちゃう悠次が可愛い…ちゃんと感じる総一も大変よろしい。

二人が付き合い始めて、今後の人生を添い遂げようと決めたことが、実は二人の必然だったのかなと思いました。

描き下ろしは、悠次の店のバイト君のコンサートに出向く話。男同士のカップルにある、したいこと、できないことを二人が乗り越える話。
ラブラブしている二人が良すぎますね…

もう一作品。【ある日森の中で】
こちらは表題作品と違うテイスト。
正直、表題作の余韻のまま終わりたかったです。

2

一人称に途惑ったまま読み終える

きっと萌えポイントなんだろうなあと思いつつも、え、あなた(総一)「僕」なの...?「俺」じゃないの......?と引っかかりを覚えたらもう集中できませんでした笑

一人称が「僕」の成人男性に特に思うところはないんですが、単純にキャラと一人称が結びつかずに最後までうーん「僕」なのかあ...となってしまった次第です。一人称出る前に勝手にイメージを膨らませ過ぎたのかもしれません。

ストーリーはそれほど大きな事件は起こらずほのぼのと進んでいって、仕事で疲れた身が癒されました〜幸せ!

1

本当に家族愛じゃないの?

いい話ではあったけど……この二人これでいいのか?と最後まで心配になるカップルでした。


悠次は健気で好感が持てます。
高校卒業で離れ離れになってしまうことが悲しい、ご飯を作ってあげるだけで幸せ、この毎日が当たり前になればいいのに、そう思う悠次が意地らしく幸せになってくれ!と思いました。


問題は総一の方で……
好きで付き合っているというのは分かるのですが、その好きは家族愛の方が強いのでは?と疑ってしまいます。

悠次に好かれていると分かっていながら何も言わず彼女を作って、彼女がいるのに会って家に招いたとは残酷すぎです。
その時点では悠次の気持ちに答える気はなく、親友のままでいるつもりだったと。
では恋愛対象として好きになったのはいつなのでしょう。
急にじゃあ付き合おうとなるのは、やっぱ弱ってる時に救ってくれたからで、都合のいい相手にしているように感じてしまいます。
総一のツンで照れている場面がどうしても愛の種類が違う故に見えてしまって……セックスができるのだから少しは恋愛感情があるでしょうけど、それだけでこれからやっていけるのかなと。
同性で親も知り合いの壁越えていける?長男でしょ?と心配になります。
本編でもそういった面が描かれている割にはほだされ感が強すぎて、どうにも納得できませんでした。

愛の重さや長さをどうこう言うべきではないと分かっていますが、総一は悠次の長年の気持ちを軽んじているように見えて、好きになれませんでした。

6

悠次のすべてを受け入れる総一にずっきゅん

物心ついた頃から一緒にいた二人。
悠次の癖も嘘も愛情も全て見続けてきて受け止め続けてきた総一は愛おしかったし、
総一に受け止めてもらってもどこか無理をさせてる気になってしまう悠次は尊すぎました。

最初は胃袋も捕まれ、優しさから受け止めた風に私も感じてしまったけど
読んでて総一の悠次に対する愛にキュンキュンさせられまくっちゃいました♡

総一の実家の居間でのシーンは終始キュンキュンでした!!
これ・・・デビューコミックスな事にビックリです。

4

「僕」の破壊力

書店でたまたま見かけ、表紙とあらすじに吸い寄せられ購入しました。
表紙からも伝わる通り、あたたかくて優しく丁寧に描かれた読後感の良いお話でした。


舞台は北海道。幼い頃はよく遊んでいたものの、子供から大人になるにつれ少し疎遠になってしまっていた幼馴染との再会ものです。

大型犬のような明るさを持ち、かなりの心配性で、ややお母さんっぽさのある悠次と、クール系美人で男らしくさっぱりとした性格なのに、食生活に少々難ありの総一。
幼馴染2人の、気を許している者同士ならではの自然なやりとりが所々で垣間見れるのがすごく魅力的で、
何気ない日常会話や仕草に、もう、もう、とにかく癒されます…!!
なんでしょうこの感じは…言葉に出来ない……最初から最後まで優しくて可愛い…
総一の一人称が「俺」かと思いきや、クールな外見に反して「僕」なのもギャップがたまりませんでした…!

作者さまは今作がデビューコミックスとの事で、完成度の高さに驚きました。
背景や小物・食事シーンはもちろん、サブキャラクターなど1ページ1ページ細部まで描き込みをされているので、何度も読み返したくなりますし、2人の生活風景をこっそり覗かせて貰っているようでワクワクしました!
今後の作品もとても楽しみです。

あまりにも素敵な作品でしたので、いてもたってもいられず初めてレビューを書きました…。
幼馴染ものが好きな方や、優しいお話が読みたい方、心休まるようなお話が読みたい方におすすめしたい作品です。

13

やさしい素敵なお話です

優しいお話で読み終わった後はしあわせな気持ちになります。
お話の内容は田舎に住んでいた幼馴染の男の子達が
別々の進路を歩んでいたところある日東京で偶然再会して…という
王道っぽいストーリーではあるのですが、
登場人物がとても魅力的で楽しく読み進められました。
サクサク進むけどこの後どうなるんだろう…というドキドキ感もあります(笑)
あとなんと言っても絵のタッチが好きです。
全体的に優しいです。素敵。

私は同人作品で存じ上げていた作者様だったので迷わず購入しました。
お話の雰囲気が表紙ととても合っていると思います。
表紙で気になっていた方やほっこりした雰囲気がお好きな方は是非。

6

幼馴染みほっこり系

表題作は北海道を舞台にした幼馴染みもの。
超ローカルな地元で一緒に成長していく時間を共有した二人。
同性同士、お互いに抱いた特別な絆には淡い恋情が滲んだりなんかして…
もう、幼馴染みの醍醐味そのものですよね。

地元の漁業町から車で五時間離れた札幌の企業に就職した総一。
ずっと彼に秘めた恋心を抱いていた悠次は、高校を卒業後、漁師をしている実家の家業を手伝っていた。
なんとなく二人の間に距離を感じるようになった頃、総一と離れるのが辛くていつか後を追うと心に決めていた悠次は、偶然、札幌市街のコンビニで総一と再会します。

悠次は地道に調理師免許を取り、札幌でカフェバーをオープンさせたところでしたが、なかなか総一をお店に招べずにいました。
もうちょっとお店が軌道に乗ったらにしようかな、口コミで人気が出たら、偶然総一の耳に入ったりして、彼の方から訪ねて来てもらえないかな、なんて言い訳ばかりして。

二人が再会した時、一人暮らしでコンビニ弁当ばかりな上に過労気味の総一はゲッソリして生気がない。

いつでも、毎日でも
うちのお店に食べに来なよ!

…がきっかけで、どんどん総一は悠次のお店に通いつめるようになっていくのです。

総一はカッコよくって、悠次より背も高くて、一人称は「僕」。
悠次は子供の頃は可愛いタイプで、総一のことが大好きで、一人称は「俺」。

こ、これはもしや下剋上パターン…?
ということで、ものすごく好きな一途ワンコのお話でした♡

総一のギャップにハァハァしましたよー…
自分の方が悠次より男らしいと思っていたのに、
しばらく会わないうちに、柔らかだったほっぺが消え、日に焼けてガッシリした悠次の腕にドキリとしたり。
あとから「僕」呼び効果がじわじわ響いてくる感じです。

裏表紙の「あと何回、一緒に食卓を囲めるのかな」は、幸せな煽り文句。
一瞬、悲しいお話だったりして…と焦ったけど、じんわりハッピーなお話です!

一コマ一コマ、ぎっしり描き込むタイプの作家さんのように思われます。
悠次のカフェの店員さんと総一の会社の先輩後輩の名前に全部動物が入っていたりして、他にもネタが仕込まれてるかもと、読みながら和ませてもらいました。

同時収録作の「ある日森の中で」も、ページ数制限のためか少し残念ですが、BL萌えの肝をしっかり押さえている短編。
ショタっぽい美少年風な高校生モエギくんと、菌類オタクだけど優しい年上男性の一見刹那的なラブです。なんかエロいです。短くても同性に惹かれる戸惑いがしっかり描かれていて、モエギくんの表情にキュンとしました。

表題作は同時収録作品のあとに後日談も収録されています。
ローカルな町で密かに育まれた、ほのぼのとしたモダモダな幼馴染みラブがツボならオススメしたいです。
カバー下の二人も地味にかわいい。

4

凄いデビューコミックス!!

ほんわかしていそうな絵柄のジャケとあらすじで俄然興味を持ってしまったんですが
個人的に大当たりです!!やったー!!!

幼馴染の総一にずっと隠していた恋心が再燃して
ありえないと思っていた幸せが急激に絶頂期を迎えて
そしたら総一の“普通の幸せ”を考えちゃって悪夢を見るわ自分からつっかかっちゃうわで愛おしすぎる悠次がもう最高!!!!!!!
すぐ顔に出ちゃったり、はしゃぎ過ぎる気持ちを自制しようとしたり
健気な攻め大好きでもうどうしよう…!!

総一が男らしい性格なのに一人称“僕”なのがちょっと勿体ない気がしましたが
ここに萌える方もいらっしゃるかと思います。
総一の方が悠次より背が高いのも結構よき!
涼やかな目元が、優しい垂れ目の悠次と真逆でどちらも好ましいんです。

弱ってる時に悠次が作る美味しいご飯に餌付けされるとか
タイミングが悪い時に何日も会えなくなっちゃうとか
定番展開なのにぐいぐいぐいぐい惹き込まれてしまいました!!
丁寧なエピソードだったり脇役のメンツも優しくて
あと会話のセンスがなんだかとても好きで
私の語彙力ではお伝えできなくて申し訳ございません…。

読み切り作品を収録しなくても分厚いのに
可愛らしいお話も描き下ろしも読めて幸せの余韻が続きます。
何度も読み返したくなって時間があっという間で困りましたww
お互いが好きでしょうがないことがわかるタイトルも大好きです!!!

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優しく沁みる、料理と幼馴染への恋心。

ほのぼの系が読みたいなーーと表紙買いしたこちらの作品。これが初コミックスの作家様です。
あたたかい雰囲気と、美味しそうなお料理と。
あらすじ・絵柄ともに、とても惹かれました。
幼馴染の片想いものです。

田舎から出て、カフェバー【Prele(プレール)】をオープンしたシェフ・悠次は、お店の近くで幼馴染の総一と再会します。
実は幼い頃からずっと総一に片想いしている悠次ですが、いろいろ考えすぎて連絡するタイミングを逃していたところでの再会でした。
ところが総一は多忙な仕事によるストレスで、食生活はボロボロ。
痩せてやつれた姿を目の当たりにした悠次は、総一に手料理を振る舞うことに…

久々に人間らしい食事をした総一は、自然と涙をこぼしてしまいます。
そんな総一を心配した悠次は、総一と過ごす時間を手に入れたいという下心はありつつも、「親友として」食事の管理をすることを提案し、一緒にいる時間を手に入れるのですが…

とにかく雰囲気が優しいです。
たれ目でお母さん的な雰囲気のワンコ系な攻めと、涼しげな目元の黒髪イケメンな受け。
幼馴染らしい、兄弟のような親友のような、でもそのどちらでもない、独特の空気感。
徐々に「恋人同士」になっていく過程での、照れや恥ずかしさのようなものが伝わってきて、すご〜〜く甘酸っぱいんです♡

悠次の作るあたたかい手料理によって、生気を取り戻していく総一。
そんな総一ですが、実は悠次の気持ちには、幼い頃からずっと気付いていて…

中盤からは、手料理に胃袋を掴まれた総一が、悠次からの告白を引き出して恋人になる様子が描かれます。

エッチに至るまでのジレジレ感とかモダモダ感とかが、たまらなく好きでした。
こっ恥ずかしいのがよーくわかるのよー(〃ω〃)
幼馴染とエッチな雰囲気になって、優しくキスとか愛撫なんてされたら、どんな顔してりゃいいのか、そりゃわからんよね〜!!!

なんて、勝手に同調して悶えちゃいました。

カフェバー店員の沼亀くんのちょっと不思議で面白いキャラクターや、バーテン鷺さんのミステリアスな雰囲気も素敵でした♪
鷺さんはレズビアンで彼女持ちなんだけど、彼女のこのエピソードが決してストーリーの邪魔になっていなくて、普段女性キャラにはあまり興味のない私ですが、ちょっと彼女の裏話なんかも見たくなってしまったほど。
特に出番は多くないんです。
だからこそ、脇役の働かせ方のうまさを感じました。


●ある日森の中で
森の中で出会った、高校生のモエギと、菌類の研究をしている不思議な男・森杖のお話。
田舎の高校生に訪れた、甘くてちょっぴり刺激的な恋。
短編です。


春の病でしょうか。
暖かくなってくるとぼーっとして、全然頭が回らなくなる私です。難しいものを理解出来る気がしない(^^;;
よって最近は、ほのぼの系や優しそうな表紙に惹かれがち。
そんな今の私に、とても優しく沁みた一冊でした(^-^)

ひとつ残念だったのは、回想シーンへの突入がわかりづらく「あれ?」と、時間軸の迷子になる場面があったこと。
服装の違いなどで判断しながら読んだので、読者にわかりやすい工夫があると嬉しいな、と思いました。

初コミックスとのことで、期待を込めて評価を入れさせていただきます。

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