【電子限定おまけ付き】【イラスト付き】
『そらのだいじな旦那さま』の続きのお話になります。
ほんわかしたお話がずっと読めると思っていたのですが
そんなわけにはいかず、今回はほんとに辛いお話でした。
空良は男で高虎も男です。
なので当然子供は出来ません。
高虎は空良以外を嫁にするつもりはないと言っていたのですが、
高虎の父の時貞から、世継ぎの為に高虎に
女の正室を迎えるよう説得して欲しいとお願いされてしまいます。
お願いと言うか…決定したことである。と言われてしまうので
空良にはどうしようもないんですよね…。
高虎には大事な縁談があり、それを遂行するには自分の存在が邪魔になると思った空良は、出て行こうとするのです。
空良にとって高虎は何よりも大切な人だから、大事に思っているからこそ身を引こうと思う空良なのです。
ここがほんとにすっごく辛いんですよね。
自分の気持ちより高虎の事を一番に考えるんですよ。
手紙を残して消えようと思った空良ですが、なんとこのタイミングで攫われてしまいます。
お別れの手紙を残して。
そのお別れの手紙も辛い。
ほんとに辛い。
ここからどうなるの…と不安な気持ちで読み進めましたが
盛大にネタバレするとハッピーエンドです。
ですが、もう…沢山泣きました。
空良も辛かったけど、同じぐらい高虎も空良のことが好きなわけで…。
そんな空良が突然置き手紙を残していなくなって…。
手紙の内容も内容だし、高虎もどれぐらい辛かっただろう…。
途中からとめどなく涙が流れてきて、なかなか読み進めることが出来なかったのですが
ほんとにハッピーエンドで良かったです…。
表紙の梟のフクも大活躍のそらシリーズ第二弾。
今回もハラハラし、涙し、そして笑顔にさせて頂きました。
第三弾も楽しみです♪
「そらのだいじな旦那さま」の続きになります。
高虎と空良のラブラブがパワーアップしていました。前半から飛ばしてます(笑)69をねだる高虎に笑ってしまいました。恥ずかしがって延期を請う空良の気持ちを尊重しているかのようで、やんわりと今やる方向に仕向けるとは……策士!空良はこうやって大人の成長を遂げるんですね〜^ ^
こんな2人の甘い展開から始まるシリーズ2作目。
先に言います。
めちゃくちゃ泣きます!!!!
ティッシュとハンカチを近くに置いていて欲しいです。胸が痛過ぎて泣き過ぎて辛かった〜。歳のせいかな…涙止まらんのです。家族にギョッとされました。
泣ポイントは2ヶ所。1つは空良が書き置きをして出て行くところ。2つ目は家を出ていったあと高虎に再会するところです。
これは内容を詳しく知らない状態で読んで欲しいと思います。内容がある程度入った状態で読んだら、そんなに泣けないかも知れません。私はたまに読み返しますがその度に涙が出ます。涙腺弱めなので(苦笑)
とにかくこの2作目は、実力のある高虎の嫁が男ってどうなのよ?みたいな感じが最初からあって、イヤ〜な気持ちを何となく感じながら読んでいました。高虎と空良がこんなに想い合っているのに外野が邪魔すんなよって気持ちでいっぱいなので、空良の辛い気持ちや決断をしたときには心臓がめっちゃ痛くなりました。
再会時の2人の会話も胸熱です。
このシーンも泣きに泣きます!!
高虎父がみんなから責められたエピソードをぶっ込んでくれた野原先生ありがとうございます。スカッとしました!
隼瀬浦に戻って祝言をあげて正式に夫婦になった2人。大きな区切りをつけることが出来てひと安心です。
これでこのシリーズが終わりでもいい感じですが、次の「誉れは〜」は更に更に素晴らしいストーリーです!空良が大活躍します。夫婦になったことが生きてくる3作目なので、空良の活躍と大河ドラマばりの世界観を堪能したい方はぜひ読んでみて下さい。
一冊目はお話としては嫌いじゃないけれど、どうやっても脳内ボイスがおしとやかなお姫様キャラ(自分の声よりも高めの)になってしまってNLを読んでる気持ちにしかなれないという壁があり、このシリーズの続きに手を出せなかったのだけど、久しぶりに一冊目を再読してみたら、脳内ボイスの呪縛が解けてた!脳内の空良が男の人の声になってた!
というわけで、二冊目買ってみました!
今回は「世継ぎ」」という問題が浮上した回でした。
「現領主の時貞から、世継ぎのために高虎に女の正室を迎えるよう説得して欲しいと告げられてしまう。」とあらすじにあるけど、ちょっと時貞にも腹が立ったんですよね。
そもそもあんたが二人しか子供産ませていないからじゃん…!と。
(もちろん時貞自身も「たった二人しか子がいないのは自分の責任でもある」と詫びてるから、それ以上の怒りはわかないのだけど)
だからこそ高虎と次郎丸に何かあったらお家の終わりだという危機感があり、高虎には女の正室を迎えて世継ぎを……!!と時貞は願うわけなんですね。
もちろん高虎は「俺の嫁は空良だけ」なので、空良はありがたいと思うと同時に家のことを考えると申し訳ない…と思ってしまう。
私は、空良自身が「絶対に高虎は自分を手放さない」とわかってるところが好き。
一冊目ならまだしも続編で「攻めは私のことが好きなんだろうか?」みたいなのは勘弁なので。
なんていうか空良が人魚姫みたいでした。
高虎によって初めて「幸せ」を知った自分。
高虎とこのまま一緒にいたいけれど、男嫁である自分の存在が、高虎の評判も落としてしまっているという事実を、周囲を通して知る。
自分の幸せと、お世話になっている三雲家と高虎の幸せを考えて、身を引く空良。
もう、ここの描写が切ないのなんのって……!!
なんか空良がひとひらの雪のような、そのまますうっと消えて儚くなりそうな、そういう感じなの!
ところがどっこい、同盟国のお家騒動に巻き込まれて監禁されてしまう!
その監禁先で相手から「図太い」と言われるほどの空良に、頼もしさを覚えます。
きちんと物申す姿や、その聡さに、改めて空良本来の強さを感じました。
攻めが憔悴する姿が好きなので、空良が消えてしまってからの高虎の憔悴っぷりを妄想すると可哀想なんだけど萌えます。
そして高虎のどこをどう切り取っても、空良に愛情を注いで空良が大好きな描写しかないところが、超好き。
あとは
・魁傑と次郎丸の掛け合い、大好き。永遠に読みたい。
・まさかの空良の父登場にびっくりしたけど、なんかここが良かった。
こんな奴、死んでても構わないのだけど、そうはさせずの最後の締めがじんわりときて、いいエンドだったなぁ……とじんわりきました。
梟ってかわいいですよね。私大好きなんです。知らねーよって 笑
今回初登場のキャラの中で一番の活躍を見せてくれたふくがかわいいんです。
この子は空良が大好きなんですよ。
そして、攻めの父がやはり男嫁をすんなりと認めてはいなかった。周りも複雑な気持ちでいた事が空良にもわかってしまいました。
それでもみんな空良の事は好きなんですよね。
しかし、空良を見失った高虎の焦燥ぶりに父もようやく息子の想いを受け入れました。
阪木も良い働きをしたようで、やっと許してやろうと思いました。 笑
空良の父の気持ちはさっぱりわからないので必要なかったかな。いらなくないですかね?
ま、いいですけど。
祝言の後に届いた父親からの文を読み上げるラストシーンに感動しました。
「復讐は悲しい連鎖を生むだけ」
空良が言うように相手の幸せを願う真心こそ、自分を悲しみから解放してくれるものなのだというメッセージを感じました。
わたしにとっては、どんな甘い台詞の応酬よりも最高のラストシーンでした。
父親とのわだかまりがやっと解け、この時本当の意味で空良の生き方が報われたんだなあと思えたので。
そして新キャラである弥市と孝之助の主従関係が、これまた切なくてよかった。
送り主のない「サルナシの砂糖漬け」
季節が異なるほど、遠く離れた地にいる人を思う絆に胸が締めつけられます。
なんてロマンチックなんだ。
(恋仲ではないですが)
作者様のあとがきにもありましたが、遠い未来に何処かでふたりが再会できたら...と願わずにはいられません。