BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
暴君竜シリーズ8作目で、皇帝竜編完結巻になります。
もう、めちゃくちゃ良かった!
とにかく良かった!!
離ればなれになりながらも、互いを想いあう二人に心を打たれ、双子の可愛さといじらしさに胸を撃ち抜かれ、何より、潤たちの強い絆に涙する。
えーと、実は前作ですが、ラストで爆弾が投下されたものの、比較的甘くてほのぼのな巻だったんですよ。
ちょっとシリアスだったり切ない部分はあれど、双子は可愛いし、二人はラブラブだし、潤のモデルシーンなんかもトキメかせてくれて。
が、今作では、一気にシリアス寄り。
いやもう、離ればなれの二人が切ないんですよ。
可畏も痛々しくて仕方ないけど、潤の状態がなお切ない。
だからこそですね、どんな時でも真っ直ぐ互いを信じ合う二人に、熱く感動しちゃって。
「おかえり、潤」
「ただいま」
この短い会話に、二人の万感の想いが込められてるんですよ。
読者も万感の想いですよ。
読者と言うか、私がだけど。
ところでですね、今回はバトルがバンバンあります。
スプラッタ部分も多いので、血に弱い姐さんは心して読んで下さい。
足は吹っ飛ぶし、敵は上半身だけになっちゃうし、拷問シーンも痛い痛い。
これ、可畏が、沸き上がる凶暴性を抑えきれないんですよね。
いや、潤の事を想い、ギリで踏みとどまってる感じ?
読みながら辛かったですよ。
やっぱり、可畏の隣には潤が居ないとダメなんだよ・・・。
あっ、皇帝竜との対決にはワクワクしたけど。
あと、ここから、前作での爆弾を踏まえて語らせていただきます。
前作を読まれてない方はご注意下さい。
竜人組織のトップ・ツァーリに浚われた潤。
千年以上の時を生き、孤独を抱えていたツァーリは、自分の子供を産める可能性のある潤に、自身の特殊能力で洗脳を施して「恋人」となります。
可畏との出来事や彼への愛情を、そっくり自分と入れ替えて、自身が「可畏」に成り代わったんですね。
そして、可畏への愛情を、そのままツァーリに向ける潤。
と、ここまでが前作。
ここから、行方不明になった潤を懸命に探す可畏。
そして、竜人組織の本拠地で異空間にある特殊な場所・エリラダーラで、強い絆を持つ恋人「ガイ」と暮らす潤。
使えるものは全て使い、プライドも何もかもかなぐり捨てて懸命に潤を捜索する可畏ですが、クリスチャンの協力もあり、ジリジリと答えに近付くんですね。
一方の潤ですが、自分にはいないはずの子供に強い喪失感を覚え、ガイとの子供を強く望む。
しかし、幸せなはずの毎日に、何故か違和感を覚える事が多く・・・と言った所でしょうか。
繰り返しになりますが、今回二人は離ればなれです。
これ、双子の面倒を見ながら、追い込まれるようにして潤を探し続ける可畏が切ないんですよ。
また、大好きなガイと暮らしつつ、これまでは手に取るように分かった「恋人」の気持ちが分からないと、悩む潤も痛々しい。
ツァーリですが、すごくやり方が卑怯なのです。
きっと、「自分が恋人」だと洗脳したのなら、潤はここまで騙されなかった。
しかし、可畏とのこれまでの出来事や結んだ絆。
それをそっくりそのまま利用した形で成り代わった為、ガイに対して可畏への愛情をそのまま向けてしまう。
いやね、実はツァーリと潤との絡みがあります。
「もう読んでられないわー!」てなもんですが、ここで働く潤の違和感。
最後までは、決して致さないのです。
「子供への誠意の為」とは言っちゃいますが、明らかに無意識の所で、絶対ダメだと思っている。拒絶してる!
更に、違和感を覚えた部分を考えようとすると、決まって起こる強い頭痛。
そう、潤の本能が、戦ってる証なのです!
洗脳されてどれだけ巧妙にお膳立てされようと、その上でなお、可畏や双子への愛情が勝るのです!
頑張れー! 潤!!と、読みながらこぶしを握ってしまう。
で、可畏は可畏で、様々な情報の断片から潤の状態を正確に把握しつつも、潤は戦い続けてると真っ直ぐ信じる。
そして、心の中で呼び掛け続けるー。
しつこいですが、二人が離ればなれの状態でも、互いを信じ続けるのに、とにかく心を打たれて。
だって、この強い絆と信頼って、これまでの二人があってだからこそなのです。
たくさんの試練を乗り越え、ここまでの強い絆を育てて、双子まで生まれて、家族になった。
もうこれだけで「ああああ」と感動しちゃうんですよ。
で、この後ですが、可畏とツァーリの直接対決でしょうか。
これまたスプラッタではございますが、もうめちゃくちゃ面白くて小気味良い展開が来るから!
最高だから!!
いや、双子の能力といい、完全に劣勢のはずの可畏に訪れるニヤリとしちゃう出来事といい、潤のとある行動だったり。
あと、個人的に当て馬展開と言うのも大好きでして。
こう、当て馬は永遠に、受けを想い続けて欲しいんですよねぇ。
想い続けてくれそうですよ。
潤を本気で愛してしまったツァーリが、自分の行動に後悔する所まで、とにかく滾りました。
まぁ、本当の愛を手に入られなかったのは、完全に自業自得だけど。
最後がですね、とても感動的で、胸に込み上げてくるものがあるんですよね。
「おかえり、潤」と「ただいま」が、とにかく素敵で。
良かったねえぇぇぇ!と。
と、すっごく面白い完結巻でした。
ラストが何とも謎を残す感じではありますが・・・。
ところで、表紙が7作目との対比で、とっても優しくて素敵です。
口絵カラーも、浴衣で川の字で寝る四人と、とっても可愛いんですよ。
ただ、もう一枚の口絵カラーが、ツァーリと潤との絡みシーンなんですよねぇ。
ここは、可畏とが良かったよ・・・。
ツァーリ、超美形だけど、やっぱり可畏とが良かったよ。
期待を裏切らない進み方!
ってか、期待以上だよ!
何が期待以上だったかと言えば可畏もその本質では無理をしているわけじゃないと言うのがわかった事。
潤くんを取り戻すために、憎い相手やいけすかない人達に頭を下げ、挙句の果てには戦闘途中に人間化するなんていう、プライドの塊である可畏にとってはもう耐え切れないほどの屈辱を感じさせた後のツァーリとの戦闘シーンですよ。
ここでの可畏の弾けっぷりがイイ!
暴君竜の本性が消えていない事が明かになる、このシーン、大好きだー!
それと同時に以前ならその本性に飲み込まれてしまった理性が消えないの。
潤奪還という目的を決して忘れない。
これ、今までの流れから行くと凄い事ですよ。
そして、異能を開花させて『敵』を倒し、悪びれない慈雨に対する『教育的指導』についてまで想いを巡らせるなんて「すんばらしい!」としか言いようがないですよ。
ここまで可畏を変えたのが潤くんへの愛って言うのがね。
もう乙女の夢としか言いようがありません。
これは名作でしょう。
恋愛だけではなく、子どもに対する愛情がふんだんなくちりばめられているのもイイ。
ラストの『潤、3人目のご懐妊?』の含みも期待をそそられますねぇ。
個人的見解ですが(そして多分私みたいなのは少数派だと思うんですけれども)その事実はどうあれ、ツァーリの子かも?っていう流れでもいいんじゃないかと思ったりしているんですよ。
「それでもその子も含めて愛する」と決める可畏が見たいなぁ……それ、最高にカッコいいとおもうんですけれどねぇ。
あー良かった。このシリーズで一番好きな巻になりました。可畏と潤と慈雨と倖の幸せを願って神です。本編300P弱+あとがき。
7巻でどこかに攫われちゃった潤。可畏は潤がいなくても暴れたりせず、一生懸命お利口にしている慈雨と倖の世話をしています。また、お子ちゃま方はマーマが居なくてもパーパを応援して、自分たちに出来る事をしようとしています。片や、潤は記憶を操作されているのですが、双子が夢に出てきて、なぜ現実には子供がいないのか?と苦しんでいて・・と続きます。
7巻に出ていなかった新しい登場人物は
汪束蛟(水竜王)、ファウスト、ルチアーノ(双竜王)ぐらいかな。
**好きだったところ
慈雨は大きくなって力を使えるようになってきて、パーパを一生懸命助けて!「おお、カッコよい!」と目が♡になっていたのですが、マーマが帰ってきたら途端に倖と二人して号泣するわ、ぷんすか怒って「おこよ!」と赤ちゃん返りしたりと子供っぽいところもあって、めっちゃ可愛い。たどたどしい赤ちゃん語「わるいちと、ないなーい」等も猛烈キュートで、スプラッタ的な要素をぶっとばしてくれていて、とっても嬉しいです。(もう一人の倖は大人しいんだよな・・先生、何仕込んでますか・・・と一人ドキドキ)
そしてこの巻で最も好きだったのが可畏。信じられない。あの暴君竜がこんな進化するなんて!!!!と本当にびっくりです。子供の事を考え、潤の事を考え、慎重に、そして感情に任せて怒ったりしないし、ツァーリと自分を比較して、まだ届いていないところがある事をきちんと認め・・・
偉いなあ、可畏パパ。可畏に健気なんて言葉が似あう日がくるとは、思いもしませんでした。
潤も本当によく頑張りました。子供に抱きつかれて嬉し涙をこぼしている潤の絵、見ているこっちも涙ぐんじゃうぐらい素敵です。(このタイプの表情はあんまり見たこと無い気がするなあ・・レアなのではないでしょうか)
そしてまだまだ続く感満載のまま、8巻終了。さあ・・・どうなることやら本当に次巻が待ち遠しいです。1巻を読んだ時は「・・・これダメだ読めない・・」と半泣きだったスプラッタ苦手な私でも、超可愛いお子様パワーで全く問題なく読めたので、スプラッタ苦手な方も一度ご検討いただいても良いのではと思います!とにかくこの巻は、やった!という到達感、幸福感でいっぱいです!!
電子のセットで読みました!最高でした。
まだツァーリは諦めて無いと思いましたが、ツァーリの血を取り入れて進化した可畏と双子が成長したら、それこそ無敵になるんじゃないかと思います。双子の能力の開花にワクワクしました。慈雨は本能で潤を奪いそうな相手には気が付きそうですし。
可畏の想いが切なかったです。狂おしく潤を捜し続ける姿に感動しました。そして自分の気持ちを抑える姿に成長を感じました。とても良い男になりました。父親としても最高です。潤が惚れるのも分かります。
私は倖の夢は正夢だと信じます!
そして電子限定SSは最高でした。本編の直後の朝のお話です。
あくまでも離乳食を拒否してミルクを濃くしろという双子と、余った離乳食を食べてる可畏とその姿に感動する潤に胸いっぱいになります。
そして可畏の父親としての姿にホッコリしました。それから双子を抱っこしながら潤におはようのキスをして照れる可畏最高!!!
セット購入特典の笠井先生のラフ画も眼福でした。
電子でセット購入。
これは一気に読めて良かったです(涙)
紙でドキドキしつつ次巻を待つのも、
また楽しそうではありますが!
さて、お話は、
ここ暫く子育てラブラブが続いていましたが、
今回はいろんな意味で犬飼さんの本領発揮な感じが!
ストーリーの盛り上げ方が上手すぎて、
紙だと身悶えて次巻が待ち遠しかっただろうなと!
青春学園生活あり、ほのぼの子育てあり、
頑張ってる初仕事あり、
そして怒涛の大事件からの切ない別離。
血生臭い迫力の大格闘からの、甘々トロトロvvv
とにかく一気に読めてしまいます!
そしてぐるぐるしてしまいそうな伏線バリバリなラストに、
こ、この続きは⁉︎……と、ここでも、
もう次巻が待ち遠しくて仕方ない!
ああ、すっかり犬飼ワールドに引き込まれてしまってます!
この持って行きようは「神」評価しかないでしょう!
正座して次巻を待つ!