Renta!限定版
初恋からずっと間違ってるんです
祖父の大切な物を失くしてしまったという後ろめたさだけではなく、伊勢自身が完全にその日本人形に魅せられていて、"物への執着"というだけでは片付けられない感情に突き動かされ探し続ける姿はちょっぴり異質。
でも彼は純粋な気持ちで人形に恋をしたのがわかるので、その不思議な初恋を辿るお話もわりとすんなり飲み込むことはできました。
佐久が初恋の相手に似ているから気になるけど髪型が違うとピンとこないとか、人形にしか恋をしたことがないから自分の気持ちがわからないとか。
そんな伊勢に「うーん??」と思いながらも、少しずつ近くなっていくふたりの距離にはドキドキできたし、人形の行方も含め最終的に彼らがどんなカタチに落ち着くのか先を期待してしまう展開ではありました。
でも盛り込まれた様々なエピソードはどれも浅く、しかも引っかかるところが無いまま駆け足で進んでいくのであっという間に結末を迎えてしまうという…。
人形が見つかったところもおじいさんが亡くなるところも、サラっと過ぎていく感じがどうにもしっくりこなくて。
どんどん進んでいくのではなく、もっと余韻に浸らせてほしかったなと思いました。
人形に惹かれるという他の作品にはあまり無さそうな設定は面白かったのですが、なんとなくスッキリしないままに読み終えてしまったような印象です。
日本人形に恋をしたイセと、義理の父に恋をしたサク。そんな二人が、イセが無くしてしまった人形を探すうちに、心を近づけていくお話
なんとも不思議な空気感!DKっぽくは、ないかなあ、、中学生とか高校生とかそんな感じのピュアさ(サクくんは、色んな人と身体の関係を持っているようだけれど)
ずっと追い求めていた人形が、自分の妄想によって形作られたもので、本当はサクくんの顔がめちゃくちゃ好みだった!好き!(まあここに至るまでのいろいろもあるけど)という流れなんですが、、ん????顔が好きなの??顔が違ったら好きじゃないんかな??と、なんだかイセくんの好きが薄っぺらい感じがしてしまいました
ネタバレあります。
ネタバレなしに読んだ方が楽しいかと思うのでご注意を。
「恋しいリバイバル」以来に読む黒井先生。単行本の発売時期は近いですが、こちらの方が絵が安定していたような気がする。
話の雰囲気は少しミステリ感り、「恋しい〜」と似たものを感じます。こちらの方が好きでした。話の繋がりがイマイチ綺麗に流れていかないところがあって、あと一押し。淡々としているところも好きだけど、萌えるかと言われると演出もあと一押し。もったいない気持ちになる。今後の作品は編集さんのハンドリングに期待。
祖父とはさよならで終わるかな…と予想して読みましたが、やっぱり寂しい気持ちになりますね。
ちるちるの左久さんの説明文が「初恋の人形そっくりの家出人」となっていて、ん〜〜まぁいいのかな?読後は違和感がある。
萌〜萌2
色々もう一押しなんだけど応援したい。
初恋が人形というところは、なんとなく理解することができます。
どうしようもない魅力をもったものには、抗えない感情が残るからです。
でもそれを大人になった今でも、ずっと引きずっているというところには恐怖を感じてしまいました。
気持ちはわかるんだけど、わからない.....という謎感情に包まれます。
それは置いといて、設定とお話は楽しく読むことができました。
ちりばめられた要素が、回収しきれていないのでは?と思わないでもないですが、おおむね良かったと感じます。
期待していた人形の顔を最後に見たとき、拍子抜けと共に、受けの顔の美人具合が頭に残ります。
最初、日本人形に恋とか、大学生になってまで人形探しとか、え?感情移入出来るかな~実際大学生が初恋の人形引きずってたら引くな…とか思ってたんですが。
読んでいくにつれ、そんな設定にも引き込まれていっちゃいました。なにせ、想い人の人形に似ているという佐久さんのお顔、わたしも好きです!笑
美人顔で、穏やかでノリも良さそうなんだけども、どこかミステリアスな雰囲気は本当に少し人形のよう。
伊勢くんは佐久くんに人形を重ね過ぎて、無自覚告白みたいなことしちゃうんですけど、それに気づいてて顔赤くしてる佐久くんが良かった…
人形探しも思ったよりドラマがあって、最初はうーんと思った設定でしたがなかなか面白かったです。