• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作10年目の初恋

間島 理,30歳,バツイチのサラリーマン
至,24歳,幼馴染に恋するバーテンダー

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

この恋だけは絶対に手放さない
バツイチリーマン×健気で一途な幼馴染の、大人の胸キュンラブ

「まだ俺のこと好きだったんだ」

6つ年上の幼馴染、理に10年越しの片思いをしている至。
理の結婚を機に一度は諦めようとするも、
一年も経たずして彼が離婚したことを知り、気持ちが再燃。
彼の家に押しかけ、冗談交じりでお試し交際を持ちかけると、
酔っていた理からまさかのOKをもらい──!?

作品情報

作品名
10年目の初恋
著者
のきようこ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
発売日
ISBN
9784815501037
3.8

(55)

(15)

萌々

(20)

(17)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
13
得点
207
評価数
55
平均
3.8 / 5
神率
27.3%

レビュー投稿数13

適当そうなノンケに恋したら。。

ちょっと厳しすぎたかもしれないけど、よかったところ、きになったところどっちもあったのでこの評価。。

ゲイの一途な子、至と、ノンケのふらふらした年上男、理の話。
二人は幼なじみ。至は理のことが好きだが、高校生の頃告白して一度ふられている。
理は最近、結婚一年目で離婚したと噂を聞き、のみに駆けつける至。。

まだ至が自分のことを好きだと知って、おそらく軽い気持ちでつきあってみることにした理。
なんだかんだ至に執着するようになって、ハッピーエンドなのですが。

至が不安になるのも分かるくらい、理が適当っぽい。そしてなぜ至を好きになったのかもよく分からず、今結構幸せそうなのに、いつまでこのままなのかな?とちょっと不安になってしまう。

ところどころ体のバランスがおかしいかな?という絵がある。
でも、至のバイトさきがゲイバーで、ママやお客さんがいい感じ。もう一息、何か愛っぽいきらめきがあったら萌えたかも~、という気がしました。

0

10年越し

軽いノリから始まった理と至のお付き合い。それが思いのほか理の人生観を変えるモノになっていくのが面白かったです。

すごくチャラいわけではないのにイマイチ真剣さが足りなくみえる理。結婚生活が1年続かなかった理由もそんなところにあったのかもしれません。
至との破局危機をきっかけに言葉にして伝える大切さを知り、彼自身が変わることでふたりの関係も変化して。
至にとっては叶うと思っていなかった初恋がこんなにも幸せに成就するなんて…人生って何が起きるかわからないものですね。

シンプルだけどほんわかした絵柄がふたりの関係性にぴったりでした。初読みの作家さんでしたので、他の作品も読んでみたいなと思いました。

0

方言が良い

どうしようもない奴の男前発言の威力!

サクッと振られた初恋相手が離婚、再会から軽いノリで付き合うことに。
嬉しいけど不安、繋ぎ止めたいけど…って受けが思い悩むとこから、言葉にしないとと実行する攻めの甘潔さ!ちょっと方言の入った言葉での2人の掛け合いが楽しく、2人の可愛さに悶えました。

0

ノンケとゲイの壁

『あれよ、あれよ』と『ミーのキラー』が良かったので、作家買い。
「男性」というものを描くのがすごく巧い作家さんだなあと思います。

手抜きしているわけじゃないけど、基本的に気が利かない。
行動で伝わっている「つもり」だから、あえて言葉にしない。
自分が空気を読むのは苦手だけど、「流れ」で理解してもらおうとする。

そんな「よくいる男性」像を具現化したようなまこちゃん(29)。
彼女の回転が早い、付き合っても最長5ヶ月、結婚しても1年経たずに離婚のバツイチです。
そんなまこちゃんを好きで、14才のときに告白して玉砕したのが、6つ年下の幼馴染み・至(24)。
叶わなかった初恋を引きずりつつ、適度に遊んではいる、ゲイバーというわけではないけどゲイばかり集うバーで働いている青年です。

まこちゃんの離婚をきっかけに付き合うことになった2人ですが、うまくいかない。
それはなぜか。
至が怖がりすぎているからです。
自分は付き合うこと自体が初めてだし、今までのまこちゃんの短い恋愛遍歴がデータとして頭に入っているせいで、「飽きられたら終わり」という不安が常に頭の中にある。
だから繋ぎ止めようとして誘う。とにかく誘う。誘いまくる。

一方のまこちゃんは豊富な交際経験も結婚歴もあるけど、この人、別れても自分の何が悪かったか気付けないタイプなんです。
気付かない、分からない、でも次が出来るからいいやって感じで顧みない。
至に違和感があっても聞かないし、自分の考えも言わない。
「会えてる」=「うまく行ってる」という表面しか見えない人なんですよ。

決定的な出来事の予兆のところで、読者はもうみんな分かってましたね、拗れるぞと。
そこからの心理描写と会話、展開がすごかった。
読みながら無意識に頷いてしまう説得力。
無頓着すぎて分からなかったことを知る。
初めてで不安ばかりだった気持ちを相手にぶつける。
からだを重ねるんじゃなくて、ちゃんと話をする。
そうやって土台をきちんと作り直した2人が迎えたラストが、もう!!

男性特有の空気の読めなさを発揮するまこちゃん、最高です。無双状態。
そこで改めて読者も気付く。
そうだ、マイノリティだからって壁を作ったり、身構えたり、過剰に反応するのは、マイノリティ側の人こそ意識しすぎている面もあるよね、と。

いろいろな気付きがありました。
良い台詞もたくさんあって、そこから切なさをもらえたり、ジリジリ感もありました。
ちょっと目の表現が爬虫類っぽいときがあるけれど、爬虫類苦手なわたしが作家買いするくらいなので、きっとみなさま、大丈夫なはず。
これは買いです。

4

彼の良いところ

◾︎まこちゃん(お隣の6歳年上のお兄ちゃん,離婚したばかり)×至(ゲイ,まこちゃんは初恋)

まこちゃんが河原さん(まこちゃんの同僚)と相性がよく見えるから、至もモヤモヤするよなーと思う。まこちゃんは河原さんとなら長く付き合えそうだけど、河原さんはまこちゃんが好みじゃないかも笑

まこちゃんの感情を色々推察しないで、言ってる通り全部信じた方がうまくいきそう。そうは言っても至はなんせ初恋だから、相手が気になってしょうがない。

デートのときのまこちゃんは新鮮!年上攻めでこういう失敗の仕方して、でも強がるわけでもない感じ。童貞攻め設定なら分かるけれど女性経験も豊富(しかし上手くいった例が少なそうではある笑)でこの流れは珍しいのでは。

そういえば20歳の時に14歳に告白されて懐深い対応だったと思うと、彼の良さはこの素直なところなのかもしれない。このデートを見せられてヘタレと思わせず、魅力を伝えてくるまこちゃんはすごい。のきようこ先生もすごい。ラストのバーの伝説のスーパー彼氏ムーブに良さが詰まってる。でもどうしようもない男ってのも分かる笑

のきようこ先生の作品は「あれよ、あれよ」だけ既読でしたが、エッチをこういう風に描かれる方とは!たしかに「あれよ〜」でもいい表情だなと思うシーンはあったのですが、至のパンツを脱がすところ大変好きです。

0

「つきあお」から「セロリ」に至るまでの日常系恋愛劇場

表紙で受ける印象と読中の印象はきっと違うと思います。
爽やかなカバーデザインとは裏腹に、内容は結構ディープ。
ディープと言っても、暗いとか、痛いとか、奇想天外とかでは無くて、むしろ世界観は平和で地味寄り。
なのに、人間の不安定な所、突きつけられると地味に弱い所、掴みどころが無かったり、どうしようもなかったりする所が、淡々と、しかし丁寧に切り取られているから、気づいた時には心に深く入り込んでいる。
そういう意味でのディープ。
ふんわりキラキラポップとかゴージャスドラマティックとかとは正反対な世界観。
盛らないのに、日常系で深く刺せる作品って個人的にはすごく好みです。

中学時代に告白して玉砕した年上の幼馴染まこちゃんがスピード離婚したと聞いて再開してみることにした受の至。
ノリか勢いかあれよあれよと付き合ってもらえることに。
身体の相性も良いし幸せと思っていたけど、いざ付き合ってみると不安や懸念が尽きなくて、何だか苦しくなってきて…

あらすじだけだと本当地味。
付き合うまでの焦れ焦れなどは気持ちいいほどに皆無。

でも、感情の揺れるポイントが、何とも痒い所に手が届く感じで、良いんですよ。
当たり前なんだけど、派手じゃないんだけど、そこも拾って欲しかったんだよね!という声に応えたかのようなセンスのある切り込み方。
例えば中盤のシーン。

受の働くゲイバーに女性の同僚と遊びに来た攻。
何とその日は女装デー。
本当は恋人なのにわざわざ幼馴染ですと自己紹介する女装姿の受。
訂正するでもなくさらっとそのまま流しちゃう攻。
そのまま家に帰ってから女装可愛かったねーと言っちゃう攻。
なら今度から女装してする?やっぱ男むり?とキレだす受。

(なんで女装しているタイミングで女連れてくる?)
(同僚にカムアウトする奴なんかいる?)
(どうせもこの恋愛も終わるんでしょ?)

ぐらぐらですね。
このあと2週間の音信不通から別れ話寸前まで発展…

この話、壁視点的にはどっちもどっち。
各々の常識と論理と感覚で行動していた自然の成り行きだと思う。
でも、だからこそぶつかる、拗れる、揺れる。

受がイライラするのもわかる。
受がなんでキレてるのかわからなくて攻が戸惑うのもわかる。
もう、全体的にわかりすぎて辛い。
辛くてどんよりモードなのに、壁的にはこの自然な衝突を見ているのもすごく楽しかったりする。

受、攻、壁視点どこから読んでもシラケない世界観は見事だし、読み手に取っては贅沢でしかないですね。

おそらく、この魅力的な世界観の秘密は、言葉の選び方と並べ方にもあると思いました。
「てか」「まじ」「つきあお」「うそ」「つまんな」
普段使いの砕けた言葉の数々。
だけどフィクション作品のセリフにするには、抑揚が無くなりすぎる言葉の数々。
ここまで多用する作品は正直珍しいのでは?
でも、この盛らない、生っぽい言葉の掛け合いと、付き合いたてなのに拗らせている恋人同士の気持ちの揺らぎが絶妙に好相性なんです。
リアリティは増し、読み疲れは無くなり、ローテンションなのに気持ちのアップダウンがガンガン伝わってくるという不思議な現象に引き込まれます。

さて、最終的にこの作品では、
他人同士が付き合い出すと、色々な誤解やひずみが出てくるけど、完全に埋めるのは難しい。
それでも努力は必要だったよねって感じになるんですが(なんか山崎まさよしのセロリみたいになってきた)、
「俺もお前もバカ、俺の方がちょびっとだけバカ」
という超シンプルな言葉にまとめて仕切り直してくれるんですよね。
ここ、めちゃめちゃ萌えました。

もう前半結構だらしないし、後半の初デートもめちゃめちゃなんだけど、
きちんと己を省み、相手と向き合う努力ができるようになった攻は基本最強です。
今回の一件で攻様度を上げつつ、まこちゃん流常識の良い所はそのままに、ちょっと頭の固い至くんの幸せの扉を開いてあげて欲しいなーと思いました。

なんてことない日常
でも当人にとっては恋愛の大劇場
嘘っぽくないローテンションと壁視点万歳!なお勧め作品でした。

2

初恋。好きになるに隔たりはないよね

初恋は実るのか?
ずっと好きだった近所のおにいさん。
最近離婚したんだってよ…
こんな風なこと言われたらどうしますか?

私なら、どうするかなぁ。自分がシングルで、なおかつ気持ちがその人にあるなら頑張ってみようとか、現在を知りたいと思うだろうと。
だから、至の発想は自然なんです。私はBL好きですが、恋愛対象は異性。
周りくどいけど、つまり好きになればノンケとかゲイは余り関係ないのだと。人が人を好きになったら、好きな気持ちは嘘にはなりませんもんね。

至が、ずっと好きだった理とあっさりと付き合い始めるけど、それも10年の幼馴染みの時間が有ってこそ。
後に、理がゲイバーで「ゲイとかノンケってなんだ」みたいに話してちゃんと人として至が好きなんだ、隔たりはないと気持ちを表明するところ。
いやはや。痺れました!理、格好良い!
さらりと、そして至にメロメロなんだな…という場面が随所に出てきていて。
至が、理を好きでいた理由がわかりました。

後に理が『スーパー彼氏』と呼ばれるくらいになるとか、最高の初恋の実り方だと思いましたね。

この2人のえっちが、予想を超えてエロかったのも嬉しかったです。至がエロい。で、理も攻めの才能有ったのね…とか読みながらにやけました。
10年かけた初恋。とても良かった。ときめきました。

3

悪くないけど、さらっとしてる

作家さん買い。

10年間ずっと思い続けていたノンケの幼馴染が離婚したと聞いた受け。
冗談交じりで交際を持ちかけたら、あっさりOKをもらって……という始まり。

受けはなんでOKもらえたのか半信半疑なんですね。
おまけに攻めは昔から執着心がなくて、一番長く付き合っても5ヶ月で、結婚生活も1年も続かなかった……というのを知ってるから、自分との付き合いもどうせすぐ終わってしまうんだろう……と怯えてる。

10年目にしてようやく実った恋だけど、幸せに浸れずにいる様子が苦しくて切なくてここは良かったです。

だけど、ゆる〜い、のらくら低体温ぎみな攻めということもあって、攻めの気持ちの変化というかそこまで好きになる過程がよくわからなかったこともあり、全体的に恋の熱量といったものが感じられなかった。

10年目にして成就した恋とその後という内容にしては、さらさらとしてて薄味というか、しばらくすると忘れてしまいそう……

2

不器用だけど惚れたら一途な理に爆キュン

ゲイの至は年上の幼馴染・理に10年片想い中。
中学時代に告白しフラれたが諦めきれないままだったが、理が離婚したと親から聞き久しぶりに会いに行く。
宅飲みしつつ女はこりごりだと話す理に「俺と付き合ってみる?」とつい言ってしまい焦って訂正するが、まさかの快諾♪付き合う事に。
しかし、うれしいはずの恋人関係は不安だけがどんどん大きくなる至。
ノンケの理が自分とセックスできるのか不安になるが、これは無事クリア。
しかし、過去の彼女たちとも長続きせず最長5か月・結婚相手とも1年で離婚、そんな理には自分もすぐに飽きられてしまうという不安が募る。「終わりが見えてる恋愛は怖い」と言い理のもとから去る至。


終わりに怯える至は可愛くも切なかったです。
しかし、自分の事を10年も思い続けてきた至を可愛く思い最初は付き合い始めたけど、付き合っていくうちに至の可愛さやエロさにどんどんハマっている理が私には伝わるのに至には伝わらない~♪
逃げ避ける至に正面からぶつかっていき改めて初心に返り(?)デートする二人はめちゃくちゃ可愛かったです。
リードしたいのに思い通りいかずグダグダデートになり焦る理も、そんなのお構いなしに心底デートを楽しんでる至も、そしてそんな至に改めてときめいちゃう理も、全部可愛かったです!

そしてなにより、理の男らしさがキュンキュンでした!
まず第一に至が中学時代告白しフッた際のセリフが「嬉しいけど彼女いるから」これ!最高に好き♡
そして付き合ってからは同僚に何の躊躇いもなく至と付き合ってることを話す♡
ラストに二人でダブルベッドを買いに行った時には店員の前で普通に「俺たちの」って言っちゃう♡
理がホントすき!!!

1

大人のもだもだ

初読み作家さまです。
表紙の雰囲気が良かったので購入。
あっさりめでキャラクターの瞳が印象的な絵柄です。


以下、内容について。
10年越しの片思いをしている至(いたる)。
6つ年上のノンケの幼馴染・理(まこと)が離婚した事を機に再会し、冗談交じりに「付き合わない?」と言うとまさかのOKをもらい付き合うことに…というお話です。
あれよあれよとサクサクっと付き合い、身体の関係までいってしまうので、「えっ、もう?!」となってしまうのですが…
長年の片思いが呆気なく成就し、初めはこんなことがあるなんて!と喜びつつも、だんだんとノンケの理は本当に自分のことが好きなのか?と不安になっていく至が健気で切ない。
理の女性関係のサイクルの早さを見ていればそうなるだろうなあと思います。
理は良くも悪くも淡々としているというか言葉が少ないので、相手にあまり伝わらず不安にさせてしまうんですよね。
どこでどう好きになったの?と感じてしまうのは仕方がないのかも。
至も自分の中でだけ悩んで口に出すタイプではないようなので、どっちもどっちというか…理の言葉を借りればどっちもバカなんです。理の方がちょっとバカ。
理が至から不安をぶつけられてからは、今まであまり見えて来なかった彼の心情も見えてきますし、改心しようとしている姿も(遅いですけどね)良く見えました。
これだけだと理がとんでもないクズのように聞こえてしまいますが、男同士だゲイだノンケだで線引き・ジャンル分けをしようとしない堂々とした所は良いなと思いましたし、考えに考えたデートプランが想像通りにいかずにヘコむ姿も可愛らしかったです。

「まだ俺のことを好きでいてくれた至に馬鹿みたいにときめいた」
「俺の好きは今まで誰にもどこにも届いてなかったのかもな」
「ゲイとかノンケとか分けられたらなんて言えばいいのかわからない」
「俺は男の至が好きなだけ」
「(ノンケだから)至に自分とは違うって思われているのは嫌だな」
この辺りの理の台詞はストレートで好きでした。
言葉にしなくては気持ちは伝わらないと知ってからは、こちらも至が赤面するくらいのどストレートな口説き文句でメロメロにさせてしまいます。
この2人、この後周りが恥ずかしいくらいのものすごいバカップルになりそう…(笑)
今度は理が至に夢中になって至無しではいられないくらいになればいいと思います。

その他のキャラクターは、ゲイバーの人々と理の同僚女性・河原さん。
どのキャラクターも嫌な感じの人は居ませんし、ズバッと言う事は言う人が多いので読んでいてスカッとします!

正直、人によっては合う合わないが分かれそうな作品かな?とは思いますが、私は好きでした!
攻めが受けにだんだん夢中になっていく姿が好きな方や、一途で健気な受けがお好きな方におすすめです。

2

幼馴染っていいね

ん?のきようこ先生ってこんな絵柄だったっけ??という…
既存作家さま(古参)と被った
以前読んだのは『しましまのシネマ』だったから変わったのかな?

今回のお話は、10年来の拗らせ愛。
お隣に住んでいた6歳年上の幼馴染。
相手が結婚した事で一度はあきらめた恋が、相手の離婚によって再燃する…というお話。

雰囲気はいいし尊いんだけど、拗らせた割には軽い感じでスルスルっとすべてが進んでいく印象。
Hも早いし手も早い(笑)
葛藤とかってないの??とか思いつつ。

最後の方でノンケだゲイだとわいわいしている時の攻の台詞は好きです。

2

10年経って動き出す時間

10年の思いを実らす話の割には、
少しあっさりしていたかな……という印象です。

幼なじみの理(まこと)に片想いしていた至は、
勢い余って14歳の時に告白して玉砕。
あれから10年、理が離婚したことを知り、
燻っていた想いが再燃します。
理に会いに行った至が冗談めかしてで交際を持ちかけると、
酔った理はそれを受け入れてーー…!


理はノリが軽めなんですよね。
彼女との最長記録5か月って……短すぎるし、
それで結婚したの?という疑問が^^;

そんな理が至にはハマっていくーー
10年も想われていて嬉しかったのかもしれないけど、
この流れがちょっと急すぎたかな。

至は至で身体の関係を求めては安心している。
この二人、言葉が足りないんでしょうね……

いろんな人のアドバイスもあり、
一からやり直すことにした二人は、
お互いの気持ちを言葉で確認していきます。
最後は、求められリードされるHに至がメロメロ^^


正直いうともう一捻りほしかったかなぁ……
ただ、ゲイが初恋を実らせることの難しさは伝わりました。

2

届かない気持ち。伝わらない苦さ。

タイトルといい、
幼馴染みといい、
あらやだ大好物~!と飛びついたんですが…。

ノンケ攻めの感情の変化がわかりづらいとこと
全体的に淡々と進むような印象があり、
個人的な嗜好とは少々噛み合わずこの評価で。

しかしながらグッとくるシーンはありましたし、
ノンケとゲイのすれ違いなども表現されてて良かったです。


内容はタイトル&あらすじにもあるように、
幼馴染みへの片想いが10年越しに成就するお話です。

受け:至は6歳年上の幼馴染みの理が大好き。
14歳の時に告白するも見事玉砕し、理が結婚し、それでもずっと好きなまま。
(とはいえ本命が理というだけで、それなりに男遊びをしながらの10年です)

攻め:理は良くも悪くも"来る者拒まず去る者追わず"タイプのノンケ。
性に対してフラットで、14歳の至に告白された後も態度を変えることなく接してきました。

結婚後に交流が途絶えていた2人ですが、理が離婚したと聞いて至は動きます。
理の反応を確かめつつ冗談っぽさを装いながら「俺と付き合ってみない?」と。
で。理は軽~いノリで「いいよ、付き合おっか」と答えるのです。

そんな始まりなので真剣味が薄くて切ないのですね。

理から恋人っぽいことされても、
エッチの最中にいっぱい興奮してもらえても、
至の不安は減るどころか増していく。

幼馴染みだから下手に恋愛遍歴を知っている分、
自分もいずれは"別れる側"になってしまった後悔が…。
幼馴染みのままなら別れる怖さを知らずに済んだ。

至が手にした10年目の初恋成就は
「幸せだけどずっと苦しい」と吐き出すような息苦しさを感じます。

対して理は、自分の気持ちは伝わっていると思っているのですね。
こういう温度差は切なくて大好きです!!!
真剣に好きなのに真剣さが伝わらないとかツラ…。

理:
「俺の好きは今まで誰にもどこにも」
「届いてなかったのかもな」
この一言はドスっと刺さりましたねぇ…。

今まではそれで終わりなら仕方ないと諦めてきた理。
けれど!過去を反省して至に伝わるよう動くのが胸熱でした(∩´///`∩)
ダメ男が本命のためにどんどんイイ男に昇華していくのが良き!

ただそこまで好きになる過程がわからず仕舞いだったのが残念でした。
(私の読み込みが甘くて読解力に欠けてるだけかもですが…;)

5

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP