パピレス限定特別版
獣人苦手なので買うかどうしようかめちゃくちゃ悩んで、でも大好きなゆゆ先生だし、レビューいいし、と買ってみたらすっごくよかったです。
不憫受けが溺愛甘々に愛されるのがとにかくよかった!
獣人だから、と躊躇している方にもぜひ読んでいただきたいです!
悩んでいた時間が無駄だったと感じるくらい、砂糖漬けになりそうな幸せな読後感でした。
作家様買い。
読むまでタイトルの意味がよくわからなかったのですが
読むと意味がわかるし、表紙にもなるほどー!と思いました(*´▽`*)
天涯孤独のリノとカリフの王のマウリシオとのお話。
見事なシンデレラストーリーでした。
最初、リノの生い立ちや母のこと、
養父のボリバルのことで辛いやら腹立つやら
色んな負の感情を抱いたのですが
ちゃんとしたリノの生い立ちを知れて良かったです。
リノはマウリシオと出会わなければ
自分のちゃんとした生い立ちもわからなかっただろうし
愛も知らなかっただろうし、幸せも知らなかったんだろうなぁと思うと
ほんとに良かったなぁと思いました。
マウリシオと出会ったから二人の子供も授かれたわけで…(*´▽`*)
今までいっぱいいっぱい辛い事があったけど
これから沢山幸せになって欲しいと心から思います。
別の感想ですが…
マウリシオは豹だからなのかマウリシオのマウリシオが特殊で
そこが個人的にすごく良かったです。
猫はトゲがあるから痛いと聞いたことがあるけど
マウリシオのものは痛くないらしいです(*´▽`*)
溺愛あまあまが読みたくて、タイトルとあらすじで読んでみました。
リノが不憫で。でも夢を持って頑張ってて良かったです。養父は呪われろ!
お話は王道ですかね?健気で不憫なリノがマウリシオに出会い助けられ。
村や養父にこれでもかと虐げられ、働けど働けど暮らしは楽にならず旅費も貯まらずで。
マウリシオとの3日間もとても楽しくて、初めてのことばかりで。初めて誰かと触れ合ったり大事にされたり。そんなに冷遇されてたんだね(泣)
もうマウリシオにとってもとっても愛されて大切にされて。良かったです〜。
リノが今度こそおしまいか?な時も意外な展開に繋がり。
豹頭族?は男でも孕ませることが出来るらしい…。どうやって?な疑問にも段階を踏んで、リノにちゃんと体に教えてくれます。
どうしたら赤ちゃんできるのかなあと不安なリノもBLでは萎えそうなのに、読んでてこちらも素直に早く授かるといいねえと思えました。
マーマレードジャムを食べたくなりますね!
マウリシオが王様なのにとっても良いお人柄で、街歩き初心者なのをリノに教わりながら、色々体験していくのも良かったです。
とにかくリノをとっても愛して大事にしてくれて溺れそうでした。
が、マウリシオが豹頭なのがどうしても違和感といいますか好みの問題といいますか、正直頭も人であるか、人にもなれるか、耳と尻尾だけであってほしかったです。
イラストページを見るたびに、ちょっとギョっとしてしまって。
葵居ゆゆさんの「愛傷コレクション」がとにかく大好きなのですが、それ以外がなかなかハマれず…こちらも不憫健気受け溺愛攻めは鉄板なのですが、脇役もいまいち魅力に欠け(すみません、個人比で)、レノがなかなか承諾せず結構とりとめない会話が続くので中盤までくっつかずダレちゃいました。王様は仕事ほっぽって構い過ぎるのも気になるし、くっつけばくっついたで式や身篭りは何事もないので面白みを感じられず。男なのに妊娠に恐怖を覚えないとか正気か。男同士だからこそ、BLだからこそみたいなのが読みたいのに。
けれども王様と村人が細い路地を歩く初めのシーンは楽しいし、マーマレードジャムは食べたくなるし、二人の懐かしの出会いの場が観光地になってたのは面白いです。すごく良いオチでした!
読んでいて思ったのが、大勢の嫁候補や王宮の女子達に目を向けず、受(男)だけを愛する…ってBLでは王道ですが、逆に王様視点に複数の受を愛するって無いなぁと。ハーレム的なそれこそ男性向けなエロで恋愛度が薄いからでしょうか。元々受身で一夫一妻制の女性が読むには浮気でしかなく、受け付けない部分で需要ないのか。などと余計なことを考えました。
全てが受けに都合よく進むファンタジー。主人公は女でも問題なく、設定を男にしただけのTL。細かいことは気にするな!という主張をひしひしと感じる、潔い物語だった。
豹頭の貴族と共存する世界が、ふわっと適当に作られている。土台のないところに夢だけを埋め込んでいるようで、ある意味振り切っている。世界観の構築なんてする気もないのか、目の前の細かい描写にばかりこだわっていて、ただ夢だけを見せるよう徹底している。おかげで受けの視界に映る綺麗なものだけを受け取れた。
ストーリーも、目の前の小さなストレスをスカっとさせていくエピソードの連続で進む。養父からの救出は素早く、ピンチに陥る前に連れ出される。宮廷の女たちに嫌味を言われても、攻めが牽制して即スカっと。ストレスゲージが上昇する前に解消させてくれる感じで、どこか小気味よさがあった。
そしてなぜだか分からない、攻めのものすごい溺愛っぷり。どこにそこまで惚れる要素が?なんてことも突っ込んではいけない。少女漫画の様式美に則り、不幸な出自の健気主人公は金持ち権力者に愛される。まさに夢、そしてファンタジー。
詳しくないが、溺愛BLとはこういうものなのかな?深みがなく、気楽に読ませてくれる点もストレス解消用に最適。
世界観を作り上げるタイプのファンタジーはよほど練り込まないと粗が気になってしまうが、ここまで溺愛に特化したものだと、適当な異世界の話として楽しく読める。下手な気負いと小細工のない割り切った描き方がとても好きだった。
まあそれでも、受けが人生の目標かのように身を削って頑張ってきたことを、たった二日でやってしまう展開にはさすがに唖然としたが。
攻めのモフモフ描写やデロデロに甘い顔など、恥ずかしくてたまらない溺愛BLを堪能した。BLってこれでいいんだ……となんか勉強になった。ただただすごかった……と言いたくなる。軽いカルチャーショック。