コミック

  • おまえでダメならもうダメだ

おまえでダメならもうダメだ

omae de dame nara moudame da

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作おまえでダメならもうダメだ

大野八雲,バーの店長
伊勢島博記,経理部のサラリーマン

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

親友が一夜にして恋人に――!? 
柔軟すぎる伊達男×空気の読めない自己中男の、
土下座からはじまる究極ラブ!!

「こんな俺とつきあえるのは、
もうお前しかいない!!」
十年来の親友のリーマン・伊勢島から、
突然土下座でプロポーズされたバー経営者・八雲。
空気を読まない性格ゆえに式直前に
花嫁に逃げられ破局――
このまま一生独身で孤独死は嫌だ!! 
そう言う伊勢島に呆れつつも、
熱烈に自分を必要としてくれる姿に絆された八雲は、うっかり求愛を受け入れるが!?

作品情報

作品名
おまえでダメならもうダメだ
著者
未散ソノオ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199608285
4.4

(160)

(102)

萌々

(34)

(17)

中立

(6)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
18
得点
703
評価数
160
平均
4.4 / 5
神率
63.7%

レビュー投稿数18

規格外に世間知らずな彼

同級生3人がいい感じに絡むお話。
一人はリーマン、もう二人はカフェのオーナーと店長。カップルなのはリーマンの伊勢島と、店長の八雲さんです。

伊勢島はよくこのカフェに来るのですが、話を聞くとどうも会社でいじめられているっぽい。
それというのも伊勢島はかなり変人で、気を遣うことが全くないのですが、悪意もないという。それを心配する同級生二人なのでした。

ある日降られた伊勢島は、これまで友人として自分を大切にしてきてくれた八雲に、もうおまえしかいない、つきあってくれ、と言う。
そこがもうだいぶぶっ飛んでいるのですが。。

この二人がどのようにお互いを必要とするようになるのか、未散テイストのストーリーが面白かったです。

0

すごすぎる

さすが未散ソノオ先生。
社会に共通認識として作り上げられた”普通”には当てはまらない、それに苦しみ孤独を感じている人の描写がうますぎる。

契約のような始まりから、徐々に人の心を理解し合って歩み寄っていく。
情緒の成長具合がしっかりと描かれていて、読み応えがあります。

お互いにベクトルの違う性質であっても、それがうまく交わりながら先に進むことができる。
まさにタイトル通りであり、お互いにお互いでなければダメな2人なんだと感じました。

伊勢島!そういうとこやぞ!と感じるところも、八雲の性質にぴったりとハマっていてたいていのことはうまくいく。
八雲の方が比重は重そうですが、それでうまくいく関係のようです。

心情の描写が完璧で、すごいなあと読後は感動しました。
何度でも読みたい作品です。

0

お互いにしか見えない部分

婚約していた恋人にフラれて色々考えた結果、
自分には長年の友人・八雲しかいないとプロポーズするヒロ。
関係を成立させるために方便で取り繕うことは簡単ですが、
絶対にそんなことはせずに一貫して正直なところが良かったです。

卑屈ではありませんが二人とも自己評価が低めです。
でも自分で気づかない長所にお互いがしっかり気づいていて、
それを言葉や行動で示すのが本当に素敵でした。
八雲がせっせとお弁当を作り、身なりをキメて会社に来るシーン大好きです。
(課長には本当に痛い目みてほしいです)
ミトさんが描いた穴の開いた人物の絵。
これを八雲も自分だと思ったのに、ヒロは八雲に穴なんてないと言うのが最高でした。

本当に買って良かったです。

0

妙にクセになる変な会話が楽しい

個性強めのキャラと変な会話がクセになる作品でした。反論する友人達の言い分も分かるけど、伊勢島の言ってることにすごく頷いちゃいます。結婚となると、愛に縋るより現実的な効率重視の方が先を見据えやすいから。…ってそんなお話ではないのですが。
伊勢島に目を付けられた?八雲が不思議で素敵で萌えました。雰囲気のあるイケメンと思ってたら陰があったりして、包容力もありそうで。友人と恋人の線引きが分からないところがありますが、ちゃんと怒ったり嫉妬したりから愛情が見えます。
八雲と伊勢島が、類を見ない形で恋人になっていく様子がすごく面白いです。八雲の穴が埋まっていって、伊勢島に人間味が出てきて、そんな二人で寄り添っていくっていう。
ミトさんのくだりは唐突に差し込まれた感があり、理解しきれたわけではないですが、八雲を知るためには重要で、萌えと感動を底上げしてくれました。
まあ妙な読後感です。じんわり感動してるのかなあと思いますが、それもよく分かんなくなるみたいな。この独特過ぎる世界観にのまれちゃったのかもしれません。この先何度も読み返すであろう作品です。

0

人の心の描き方が圧巻

本作で未散先生の既刊単行本読破だわ〜と喜んでいたら最後にキタ〜!!
先生の好きな作品たくさんあるけど、本作がその集大成のように私には思えてNo.1です。
先生作品のいい所、すごい所が詰まりまくっている。

まず、そでの先生の言葉
「みんな気がつかないうちに腹に穴があいてるもので、その穴含めて好きなんだなあ、と思います」
これぞ未散先生ですよね(胸でなく腹というのもおもしろいw)。

人間の弱いとこ、どうしようもないところをどの作品でも慈しむような描き方をされる、とてもやさしい。
それでいて軽妙洒脱に人生の悲哀や含蓄が込められていてウィットに富んでいる。

ユーモアとインテリジェンスの見事なバランス。

伊勢島の変わり者っぷりがおもしろく、タイトルはそれか〜と楽しく読み。
八雲は天然?ないい人なのかな〜と思っていたら。

ミトさんがこうくるのか!?と。
そでの先生の言葉の回収がすごかった!
八雲がああなっちゃうだなんて。

でも私は伊瀬島が言うように、八雲が空っぽなわけないと思います。

ミトさんは八雲のそういう一面を見て伝えたかったんだろうなと。

この2人の気持ちがどう通じあうのかと思ったら、そこも見事でした。
笑いあり涙あり。説得力あり←大事

お互い初めて好きになってからの照れ、デレ、いちゃがめちゃくちゃかわいい。
それまでの経緯があるので、余計きますね。

いや〜すごい作品です。
未散先生すごいとは思っていたけど、やっぱりすごい。大好きです。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP