特典

  • インテリヤクザは不器用な策略家 コミコミ特典ペーパー

インテリヤクザは不器用な策略家 コミコミ特典ペーパー

intelligentsia yakuza wa bukiyou na sakuryakuka

商品説明

文庫発刊記念・コミコミスタジオ特典書き下ろしSSペーパー
B5版4つ折り両面にてイラスト1頁+小説7頁
碧斗視点での舞桜との関りを描いたお話です。

作品情報

作品名
インテリヤクザは不器用な策略家 コミコミ特典ペーパー
著者
佐倉温 
イラスト
桜城やや 
媒体
特典
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
インテリヤクザは不器用な策略家(但コミコミスタジオ購入時のみ)
4

(1)

(0)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

碧斗の決意

本品は『インテリヤクザは不器用な策略家』のコミコミ特典ペーパーです。

碧斗視点で舞桜との関りを描いたお話です。

吉原碧斗は4才の時、ちょっと気になって祖母になにげなくなぜ舞桜の苗字
が違うのかと聞きました。碧斗にはいつもの会話のつもりでしたが、祖母
の表情が変わました。

複雑な家庭に育った碧斗は子供ながらにこれ以上聞いては駄目なんだなと
思います。でも誰にも聞けなくなっただけで気にならない訳ではありませ
んでした。

何度か舞桜に直接聞こうと思った事もありますが、祖母の表情を思い出し、
舞桜まであんな顔をさせたくなかったのですが、碧斗が寝ていると思った
2人の話から血の繋がりがなく、本当の家族ではないと知る事になります。

それを知った時には熱を出して寝込んだほどで益々舞桜には聞けなくなり、
モヤモヤが募りますが、史という親友ができます。史にならいっても大丈
夫かとこの話をすると・・・

B5サイズ4つ折り両面にて碧斗視点で舞桜の知らない本編裏事情が語られ
ています。

史はすごく驚いてもしかして泣くかもしれないと思った碧斗でしたが、史
は碧斗が思っていたのとは全然違う反応をしたのです。

ふーん、それってぼくとさちといっしょだね。

碧斗は史と佐知が家族じゃないなんて思った事が無いほどすごく仲が良か
ったのです。碧斗と一緒でしたが、いつもはすぐ泣く史は碧斗よりもずっ
と強かったのです。

でも、ぼくはさちとかぞくがいいの。
だからさちはぼくのかぞくってぼくがきめた。
さちもぱぱも、ぼくのかぞくになれてうれしいんだって。

それを聞いた碧斗は格好悪いと思いつつも涙が止らず、気が付いたらわん
わん泣いていましたが、史は碧斗が泣き止むまで一緒にいて頭を撫で続け
てくれました。

その時碧斗は舞桜を家族と心に決めます。今は言えなくても舞桜が自慢で
きるくらいの男になったら「俺は舞桜の家族だぞ」って言おうと決めたの
です。

だから碧斗の父親という奴が出てきて舞桜のことをいじめようとした時、
絶対に自分が守ると思ったのです。血がそんなにえらいのか分からない
けれど、舞桜が一緒にいてくれた時間のほうがずっとすごいと思ったの
です。

まお、こんなやつにまけんな!
ぜったいはるみがたすけてくれる! おれといっしょにがんばれ!

舞桜をいじめる奴は大嫌い。ほんとは碧斗1人で舞桜を助けたかったけど
できなくて格好悪くて悔しかったけれど、晴海なら絶対に助けてくれる
と確信していたのです。晴海はいつだって碧斗の憧れだったのですから。

だから舞桜が刺された時はつい舞桜を助けてくれなかったと詰ってしまい
ますが、自分が刺されたみたいな顔をしてさって行った晴海にゴメンナサ
イが言えずにいました。

しかし舞桜は助かり、舞桜にも碧斗と祖母にもまた前と同じように日々が
戻ってきます。そして碧斗が改めて晴海に礼を言い、舞桜は晴海といた方
がいいんだと言うと、晴海は「舞桜は皆がいて幸せになるんだから碧斗も
頑張って舞桜を幸せにしろ」と碧斗の頭を撫でながら笑う

・・・という幼いながらも男前な碧斗の短編でした。

本作中でも男前だなって思いましたが、碧斗視点の本品はよりその強い
思いが伝わって来て泣かされました。本作中で碧斗が語った史との会話が
本品ではもっと詳しく語られているのですが、すごく胸温でした。この長
さで何でこんなに泣かせるんだ ๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐

第三者視点だからこそのより舞桜との家族としての絆、晴海との絆を感じ
させる素敵なお話でした。

※他店舗特典(レビュー済)
アニメイト特典は舞桜の祖母キヌ視点でのお話です。

0
PAGE TOP