大人気ハートフル極道ラブ第8弾!

極道さんは慰め上手なパパで愛妻家

gokudousan wa nagusamejyouzu na papa de aisaika

極道さんは慰め上手なパパで愛妻家
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×25
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
3
得点
40
評価数
11
平均
3.8 / 5
神率
36.4%
著者
佐倉温 

作家さんの新作発表
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イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784041089590

あらすじ

海外にいた佐知の父親・安知が、再婚相手とその子どもと一緒に帰国した。安知が母・佐和だけを愛し続けていると思っていた佐知は、思わず取り乱すが、賢吾は安知の真意を理解しているようで、「親父さんを、許してやってくれ」と諭す。そんな賢吾に佐知はつい八つ当たりをしてしまうが、賢吾は自己嫌悪に陥る佐知を優しく受け止める。賢吾によって語られる母の姿、史の親になったからこそわかる両親の想いに、佐知は賢吾との未来を重ね合わせ…? 賢吾視点の掌編も収録!

表題作極道さんは慰め上手なパパで愛妻家

東雲賢吾、東雲組若頭で佐知のパートナー、30
雨宮佐知(東雲佐知)、雨宮医院三代目、29

その他の収録作品

  • 極道さんはパパにもやさしい愛妻家
  • あとがき

レビュー投稿数3

人を強く愛すれば愛するほど、失った時の傷は深いんだろうなぁ

極道さんシリーズ第8作目。
佐知パパ初登場になります。

家族愛をテーマとした、笑えてほのぼの楽しいアットホームヤクザものである今シリーズ。
今回、佐知の父親が再婚相手を連れて現れた事で、亡き母親への想いや自身の未来ー。
そんな、佐知の葛藤や迷いがメインとなります。
その為、普段とちょっと雰囲気が違うんですよね。
また、佐知の弱さと言ったものも語られるので、人によっては受け入れがたいかもしれないんですけど。
ただ、作者さんも書かれてますが、大人になったからって、完璧じゃない。
いくつになっても人は間違うし、悩む。
そんな部分をとてもあたたかい目で綴った、優しいお話なんですよね。
佐知パパの不器用さには、ホロリときちゃったりして。
ついでに、賢吾の大きな愛に感動しましたよ。
早く佐知に掘られてしまえ!

ザックリした内容です。
海外にいた佐知の父親・安知が、再婚相手とその息子を連れて、帰国した所からお話はスタート。
母・佐和だけを愛し続けていると思っていた佐知は、受け入れられなくてショックを受けるんですね。
そんな佐知の八つ当たりを、優しく受け止める賢吾。
賢吾の支えにより、父親としっかり話し合う事を決意しますがー・・・と言うものです。

今回ですね、個人的に萌えまくっちゃった所ですが。
ズバリ、賢吾の大きな愛だったりします。

佐知の、父親の再婚に対するこれほどの拒絶反応の理由ですが、父親の「認めてもらいたいワケじゃない」と言う言葉への強いショックからなんですよね。
佐知にとって、父親の安知と言うのは完璧な存在で、母親を誰よりも深く愛する存在でもあった。
それが、亡くなってしまえば、愛はいずれ消えてしまうのかー。
そこに、自分達の未来も重ね合わせて、やるせない気持ちになる。

いやね、ここで佐知ですが、賢吾に対してこのやるせなさをぶつけるんですよ。
そう、完璧に八つ当たりですよ。
で、それを分かっていながら、大きな器で受け止める賢吾がとにかく格好いいのです!
これさ、こうやって八つ当たりが出来るって、要は甘えてるんですよね。
どんな自分でも受け止めて貰えるし、愛して貰えると無条件に信じられるから、ワガママも言えるんだと思うのです。
いやもう、当たり散らしてるのに、なんか感慨深い。

また、八つ当たりをして落ち着いた後は、素直に反省して謝る事が出来る佐知。
ここでのやりとりにですね、めちゃくちゃ萌えまくっちゃって。
えーと、イチャイチャモードに移行し、言葉遊びの延長で、佐知が賢吾を抱くと言い出すんですね。
すると、ごくごく自然に「お前が抱きたいならそれでもいい」と受け入れる賢吾。
そう、賢吾にとって、それもまた当たり前なのです。
佐知が望むなら。
愛が深い!
愛がめっちゃ深いよ・・・っ!

これ、佐知の愛も、負けず劣らず深くて。
「俺が賢吾を抱くとしたら、賢吾が俺を抱けなくなった時かな」と言うんですよね。
このセリフに、限りない愛を感じちゃって。
いやもう、「リバ来るか!?」と鼻息を荒くしていた自分を振り返り、(ちょっとだけ)反省しましたよ。

で、この後、再婚相手である女性やその息子との関わりを経て、父親と話す決意をする佐知。
佐知を突き放すような事を言った、父親の真意とはー?
と続きます。

これ、佐知の父親ですが、わりとダメな大人ですよね。
そして、とても不器用ですよね。
でも、そんな風に人を愛してみたいと、羨望にも似た思いすら抱いてしまう。
人を強く愛すれば愛するほど、失った時の傷は深いんだろうなぁ。
佐知が自分達が死ぬ時の話をするんですけど、読んでてしんみりしちゃいましたよ。
私も最期までそばに居てでは無く、最期までそばで見守ってあげたいと思うよ。
遺された方は泣くと思うから。

と、なんだか深いテーマで読ませてくれる、第8作目でした。
普段よりほのぼのさは控え目ですが、その分感動的だと思います。

6

読んで良かった

このシリーズは大好きなんだけど、今回は買うのやめとこ……って最初思ってたんですね。
あらすじから、親の再婚にイラつく思春期男子みたいなのを佐知に感じてしまったので、絶対に読みながら佐知にイライラするはめになりそうだ…と思ったので。

近所でも有名なおしどり夫婦で妻を深く愛していたとはいえ、看取った後に亡き人への想いを抱えて独りで老いていくなんて寂しすぎるじゃないですか。
それよりも再び愛し愛し合える人が見つかって良かった!!と何故思えないんだろう、死後かなり経ってるし、佐知もとっくに成人してるのに子供の許可って必要なのか?
そもそも佐知自身だって男の賢吾とよろしくやってるくせに‥‥!!と佐知に対して、めっちゃ苛立ってしまいまして……。
読む前から。

だけどぴれーねさんのレビューで、「大きな器で受け止める賢吾がとにかく格好いい」とあったので、よっしゃ、カッコいい賢吾が読めるならとりあえず読んでみようと買ってみました。

実際読んでみたら、父親の再婚話で理不尽な感情に襲われて賢吾に八つ当たりする佐知の姿に共感するとかは無かったけれど、それで佐知の株が下がるということも無かったです。
いくつになったって、そして大人だからといって理路整然と完璧になれるわけではないよねって思えたので。
親子だからこそ割り切れずにモヤモヤしたりすることってありますしね。

佐知父に対しては、しょーもない……と思うところは多々あるんだけど、でもそれだけ深く奥さんの事を愛していたんだなぁと思いました。

「泣いたことは大人だから一度もない」と言う佐知父に対して、史が「大人だって泣くよ。パパと佐知の泣いたところ見たことある」と言うんですね。
それを「まったく二人共、いい年して泣くなんてみっともないぞ!」と笑い飛ばそうとする姿に壮絶な違和感を感じたんです。
私自身は「男なら泣くな!」とか「大人が泣くのはみっともない」なんてナンセンスだと思ってるので。
(そりゃ幼児みたいにたわいないことで泣くのはどうかと思いますよ)

でも、もしかしたら佐知父ってそういう古風な昭和な男として育てられたから、泣いたり感情を出す事に不慣れだったのかなぁと。
そして、泣いてしまったら最後、感情が決壊して立ち直れなくなる予感があったから泣けなかったんだろうなぁとも思いました。

ぶっちゃけ、佐知父?あまり興味ないなぁ……と読む前は思ってたけど、佐知父が登場してくれて良かったです。
というのも、彼から見た幼い頃の賢吾と佐知の姿や、親としての複雑な気持ち、そういう新たな視点がプラスされることによって、今の賢吾と佐知の在り方がより尊く感じられたので。

それにしても、賢吾がほんとかっこいいよぉぉ。
佐知に抱かれてもいいと言う賢吾、しみじみイイ男だと思うわ。
そして「おい、どんな俺も愛せよ」って言うところが好き。
そう願ってても口に出せなかった頃の賢吾を読者は知ってるので、冗談に絡めた何気ない一言だけど感慨深かったです。

ツインソウルのようなお互いの存在によって生き生かされているような二人が、やがて人生の終わりを迎えるとしたら……
二人の出した結論にやっぱりそうか……と思いました。
真似はできないけれど、でもそこまで思える相手に出会った二人の姿が今回も読めて良かったなと思います。

3

過去にできない恋

本シリーズは子持ちの任侠ヤクザの東雲組若頭と
美人と評判の雨宮医院三代目院長のお話です。

受様の父親が再婚相手と帰国した事で受様親子のすれ違う本編と
攻様視点での本編裏事情を絡めた後日談を収録。

攻様は昔ながらの任侠系東雲組の若頭です。現組長は攻様の父親
ですが、実質的には攻様が組を率いています。

受様は攻様の幼馴染で組指定の雨宮病院の三代目です。美人で気
が強いのに天然な受様は、攻様が長年片想いしていた相手でしたが
組長の隠し子を自分の実子とし、その子育てに受様を巻き込んだ
ことから恋を実らせ、今では受様は籍を入れて攻様の家族となり、
騒々しくも幸せな日々を過ごしていました。

そんなある日、雨宮医院に受様の父親がひょっこりと顔を出して、
受様をびっくりさせます。

というのも受様の父は、受様に医院を引継いだ後に湯治に出かけた
はずがいつの間にやら国を飛び出して、海外で医療ボランティアの
活動をしていて、受様は電話や手紙でのやりとりしかしていなかっ
たのです。

受様は世界に出て医療の力で人助けをしている父のことを誇らしい
気持ちもあり、帰ってこないのかと訊ねた事はありません。今まで
1度も帰国しなかった父が戻ってきたことで、受様はネガティブ思
考を発揮して、受様が入籍した事に何かしら思うところがあったの
では!?とグルグルし始めます(笑)

父にはそんな受様の思考が丸わかりのようで噴き出して笑われてし
まいます。受様としてはたいへん不本意ですが、それならどうして
という疑問はという消えません。

期待と不安の入り混じった受様に父は謝罪とともに再婚することに
したので、その手続きと諸々の色々な手続きをやるために帰ってき
たと告げるのです。

受様の父は時々駄々滑りする冗談をはくため受様は苦笑しますが、
再婚相手も連れてきたと言い、国際結婚でいろいろと手続きをする
必要があると言うのです。

受様は父が再婚するなどは考えた事がありませんでしたが、母が亡
くなってからもうかなりの年月が経っています。驚きが大きくて事
実を受けとめるだけで精一杯でしたが、相手に挨拶したほうがいい
かと思いますが、父は「必要ない」ときっぱりと言い切るのです。

受様の顔から会いたくない事は伝わった様です。しかも受様に再婚
を認めてもらいたい訳ではなく、手続きのために帰国したついでに
受様の顔を見に来ただけだとまで言うのです。

受様は父の言葉に大きなショックを受けてしまいます。あんなに母
を好きだったのに!? 受様に認めてもらわなくても構わないとは受様
の気持ちなんてどうでもいいということなの!?

受様が電話で入籍すると報告した時には「梅宮でなくなっても父さ
んの大事な息子だと言うことは忘れるなよ」と言ってくれたのに!!

受様の父の帰国に駆けつけた攻様と激高した受様は宥められ、同じ
様に駆け付けた攻様の母によって、受様の父は再婚相手とともに
東雲家へと連れ去られて行きます。

果たして受様の父の言葉の真意とは!?
そして受様は父の再婚を受け入れる事ができるのか!?

ヤクザの若頭である攻様とその幼馴染の恋女房医師の織り成す夫婦
漫才ラブコメディシリーズの第7弾は受様の家庭事情に重心が置か
れたお話となります。

前巻はWEB掲載作をまとめたスピンオフでしたので、シリーズを通
すと8冊目になりますが、受様の母は亡くなり、父は医療ボランティ
アをしていて海外で活動していた為、今まで受様側の家庭事情が詳
しく語られる事はありませんでした。

受様の父は当時先から海外へと出て行った人なので、医師としては
優秀でもほんわり天然系の流され系なのかと勝手に思っていたのです
が、全く違くてかなりびっくりです (ӦvӦ。)

ワイルドで豪快で、雰囲気も性格も受様というよりも攻様に近い感
じです。しかも何年も一時帰国さえしなかったのに、再婚するために
帰ってきた、ついでに受様に会いに来たって言われては受様じゃなく
ても納得するはずはないですよね(苦笑)

そんな受様父の不器用過ぎる愛情を理解するには受様もまた鈍すぎ
である意味似た者親子とは思いつつ、攻様がいつもに以上に包容力
を発揮していて大活躍していて面白かったです♪

そしてそんな攻様に育ったのは攻様の両親だけではなく、攻様の恋
を見抜いていた受様父の見守りもあった事も語られていて、受様の
鈍さに限界点がなかったことも知らされました。まぁ、それが受様
の良さでもありますけどね。

今回の文庫カバー、頼りない表情の受様を守るように左右に配置さ
れた攻様と愛息の受様への愛と優しさが溢れていてとても素敵だな
と思いました。

今回はヤクザ×医師で御堂なな子さん『爪痕─漆黒の愛に堕ちて─』
はいかがしょうか。こちらはかなりダークなお話になります。

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