孤独な心が、恋しい人の名を呼んでいた――。

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表題作魔道祖師 2

藍忘機,五大世家・姑蘇藍氏の次男
魏無羨,禁断の呪術によりよみがえった修行者

あらすじ

孤独な心が、恋しい人の名を呼んでいた――。

凶悪な「左腕」の謎を解くため、旅に出る魏無羨と藍忘機。
まだ正体を隠そうとする魏無羨だったが、
藍忘機にはとっくに彼だと見抜かれていた。
昔と違い、今の藍忘機はいたずらにも動じず、
お喋りな魏無羨の話に耳を傾け、時には酒に付き合おうとまでしてくれる。
その変貌ぶりに驚きながらも、魏無羨は彼といるのが楽しくて心地よく感じていた。
やがて辿り着いた義城で、ある男に襲われ「砕けた魂の復元」を頼まれる。
傷ついた魂は、一人の男を巡る愛憎の結末だった。
悲劇に幕を引こうとする魏無羨を守る藍忘機だが――。

作品情報

作品名
魔道祖師 2
著者
墨香銅臭 
イラスト
千二百 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアシリーズユニ
発売日
電子発売日
ISBN
9784866574134
4.8

(199)

(180)

萌々

(13)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
10
得点
961
評価数
199
平均
4.8 / 5
神率
90.5%

レビュー投稿数10

色々な物語が顕になってきた巻…そして地獄の始まり?

1巻目の不穏な終わり方が気になり2巻目もさらなる展開で、本当に面白くて楽しいです♪
最初から濃厚なお話で、とても辛く悲しい物語でした。
暁星塵と阿菁、薛洋の三人の共同生活は、緊迫感があり恐怖心が伝わってきました…
ただ『飴』の描写に心が引き絞られるような、なんともいえない心境になり、宋嵐が登場したことにより更に悲劇的な結末となり誰も幸せにもなれず…まさに不幸で不運でしかないお話だと感じました。
そして、もう一つの物語…あの事件の犯人と思しき人物。
斂芳尊と赤鋒尊のお話は、斂芳尊の底知れない憎しみ?の根源は一体。出自ゆえの周りからの軽蔑・侮蔑等の差別的な扱われ方には酷いと感じたし、実の父親からの扱いも酷くて同情することもあったけれども、赤鋒尊をそこまで恨む意味が、まだ分からないの今後分かるのかな?
今回もお酒に酔った藍湛の奇行な行動が面白かったし、温寧も可愛らしかった。
そして、魏嬰も…ちょっとしたアクシデント?が、とても可愛かったし面白かった☺
最後は、前世の頃の雲夢江家が岐山温氏との逃れられない争いに巻き込まれ、悲劇がまた起こる終わり方…地獄が見えてきた。

1

2巻読み終えました

えっーと、これホントにBL小説なんでしょうか?
BLどころかブロマンスと呼ぶにもなんか気が引けるような、、
私が鈍いだけ?

小説自体は面白いです、めちゃ!
どんどん読めます。
BLはコミックしか読まない、それも最近ハマったばかり。
BL小説なんて、 ほぼ知らないのに厚い本が4冊と番外編とか届いた時はやっちまった、と思ってしまいました。

急に華流(って言うんですってね)を読みたくなったのはもしかしたら3、4年前おっさんなんとかというTVドラマに夢中だった私のツイのタイムラインにチラッと陳情令の画像を紹介していた人がいたんです、それかも!
ロングヘアの綺麗な2人、白が攻めで黒が受けと紹介された当時意味分からず。
とにかく印象に残ってたんです、ここ数年ずっと。
ロングヘアの綺麗な男が大好きなんで。

元は小説、という事で購入しました。
ドラマは未だ観ていません。

バラバラ遺体を探す旅路、その間に妖怪?ヒトの成れの果てを数々の術を使って始末していく、ジョジョのスティールボールランっぽいじゃないですか!
ってやけに親近感が湧きました。
この作家さんは日本やアジアの少年マンガやゲーム詳しいんだろうなぁ。
もしかして中国古代、唐とか隋とかの娯楽小説もこんなに面白いのかもしれない、、、

お話はすごくワクワクさせられるんだけど長くなるのも分かる、だからここにBL要素挟むなんて、そりゃちょっとムチャというか余計冗長になるでしょう、と心配する私。
BLなくたって充分読めるし、とも思う私。

2巻終わりまで来てやっと、甦る?までの主人公の謎が見えてきました。
ミステリー仕立てで回想シーンがふんだんにあるのも上手く主筋に絡められています。

イラスト集に載っているイラストもあ、このシーンなんだとか分かると嬉しいもんです。
ただ10代の頃の主人公は甦る前と顔も身長も違うんですよね。
そこのとこは無視してのイラストなんだと思うとちょっと異議を申し立てたくなります。

翻訳者のかたも上手いんでしょうね。
今度7月に出版される同著者の本も同じ訳者さんですもんね。
でもこの本は多分予約はしないなー
目の病気が進行しているので細かい字はやはり辛い。
残念ながら、読めなくなります。
この魔道祖師は終わりまで大切に読みます。

2巻の他の方のレビューは全く読んでいないので、見当違いのコト書いていましたらごめんなさい。

さて3巻に取り掛かります。

0

藍忘機萌えが止まらない

2巻、かなりのボリュームでした。
魏無羨が現世に蘇ってからのエピソード半分、過去のエピソード半分でしょうか。

現世のエピソードでは魏無羨にピッタリと藍忘機が寄り添っており、魏無羨を守りたい、片時も離れたくないという藍湛の気持ちが伝わってきて堪らない気分になりました。
魏無羨の方も藍湛の事、実は大好きだよね⁉︎って感じで、もはや2人は両思いなんですよね。
そんな2人が微妙な距離感を保ちつつ、けしからん関係にいつなったとしてもおかしくない状態に悶えさせていただきました。
お酒に酔った藍湛が可愛くて可愛くて…泣
もうずっと酔ってればいいのに…w

ファンタジー小説はあまり読んだ事が無かったのですが(しかも外国の)驚くほどにお話にはまり込んでいました。
仙人になるための修行者たちのお話がこんなに面白いとは…。
今まで全く興味のない分野だっただけに自分でもびっくりしています。
人物の心情が外国の物語にしては共感しやすいのがポイントかな、と思います。原作からそうなのか、翻訳が秀逸なのかは分かりませんが外国の物語を読んでいる時の人物の言動への違和感が一切ないのは凄いな、という印象でした。

1巻もでしたが、2巻も気になる所で終わってる…。
読み始めると待ったなしなので、時間がある時に読む事をオススメします!

1

距離が縮んだ❣️

一巻を読み即2巻を買わせていただきました。

一巻のネタバレになるかもしれないので注意⤵︎

1巻は「そして彼は黒い手袋をはめた左手を上げると、パチンと指を鳴らした」っというとてつもなく2巻が読みたくなりつつ2巻に期待してしまうような終わり方でした。
そして2巻はその期待を裏切らない展開で終始本に釘付けになってしまい義城編を読み終えるまで寝れず夜更かししてしまうほどにどっぷりハマってしまいました。義城編はアニメでは理解できていなかったこともあり、展開にびっくりし続けました。義城編本当に良かったです。義城編は阿箐の過去の話が多かったこともあり藍忘機と魏無羨の出番はあまり無かったのですが。暁星塵、薛洋、阿箐の話は色々と衝撃的なことが続き「私は藍忘機の魏無羨のイチャイチャが見たいのじゃー」のいう私の気持ちを吹っ飛ばすほどでした。

そして私がずっと楽しみにしていた藍忘機と魏無羨とのイチャイチャがとうとう読めました。アニメはブロマンスで1巻は2人がまだ少し距離を置いていたので2巻で2人の距離が急に縮むのは心臓に悪いです

そして私が少し気になっていた藍家のあれ(読んだらわかる)について明かされましたーー 魏無羨の反応可愛すぎです!

他にも色々と2巻は超展開の連続でした。ちなみに2巻で登場人物の関係や誰が誰なのかは読みながらでいいので絶対読みつつ理解するべきです。そうしないとついていけなくなったり衝撃的な展開に多分置いていかれます…私は写真を調べて顔と名前を照らし合わせて読み進めていきました。

そして過去の話が読めました。藍忘機と魏無羨が2人っきりになる過去の話……素敵です!

そして温晁がとびっきりのクズっぷりを発揮してくりましたありがとうございました

とにかくおすすめします…が魔道祖師はBL BLするよりストーリー重視なのでオメガバースみたいにイチャイチャし続けたり、三角関係のような恋事件(?)展開はないに近いのでストーリーよりBL重視❗️って人におすすめできるかは私はわかりませんガ!!4巻がガッツリBLになってると聞いたので、試しに読んでみるもしくは4巻のレビュー読むのがいいかも……

そして「面白そうだけどアニメ理解できんかったけん読まん」という方は100%読んでみるべきです。登場人物の関係が複雑ではあると思いますが小説でちゃんと説明あります。わからなくらりそうであれば漢字や写真を見つつ読むのをおすすめします。今まで本をちゃんと読んだことがなかった私でもハマるくらい読む価値のある小説です!

1

相関図必須+家系図も必要になってきました2巻


2巻は一巻に増して密度増し増しですが、ざっくり言うと

義城編→ 聶懐桑 過去編→魏 無羨 過去編

こんな感じなのかなあ‍。何回でも言うけど相関図必須+家系図も必要になってきました2巻

何はともあれ義城篇の薛洋が性癖まっしぐら個人的に大優勝でした。"最凶のツンデレ"と書いている人がいてそれなすぎて笑う 。薛洋と暁星塵の関係性もそうだし、薛洋の人間臭い部分をもっともっと深掘りしてほしかったなあ、とか、少年らしい可愛いとこも見たかったなあって思ったり。

宋嵐に全てがバレてしまって、薛洋が顔面蒼白になるシーンあると思うんだけど、薛洋は3人での生活を守りたかったのかなあ。死んだ暁星塵を自分の意のままにしようとする姿も暁星塵への執着愛のようにみてとれて、うーーーーんこれは沼だなあ、と思いました
.
あと、ほのぼの回で行くと藍 忘機が酔っ払って魏 無羨を抹額で手首を拘束するシーンすごく良かったですね 藍氏の家訓(抹額の意味)を知った魏 無羨が藍 忘機に心を掻き乱されてるのも立場逆転でかなり萌えました☺️
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あとwww鬼ごっこのやつは、まじでこの人達頭おかしいwwと爆笑
魏 無羨に舐められたいムッツリ藍 忘機...毎日酔っ払ってほしい
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聶懐桑 過去編→魏 無羨 過去編は各々の家同士の確執だったり勢力だったり、1ページ読むのにも、理解して読むとなると結構時間かかったかなあ‍
でも、多分作品の肝になる部分だと思うので何回も読み返して理解しました
江澄と魏 無羨の関係性ってめちゃくちゃ良くないか?魏 無羨に嫉妬心を抱く江澄に魏 無羨が言った言葉が凄く良かったな...。°(っ°´o`°c)°。
だけども、江澄が今となってはどうして魏 無羨をあそこまで憎んでいるのか..これは3巻で明かされていきそう。
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.
2巻もめちゃくちゃ濃い内容でした。3巻も頑張って理解します

3

読みだしたらあっという間

ある男の過去から現在にかけてのその長い長い愛憎劇が幕を閉じます。
何とも許しがたい残虐非道な行いを次々と行ってきた男なので自業自得な結末ですが、最期は本当に哀れというか、彼が最期まで持っていた物が彼の全てだったんだろうなと。
この話が印象的すぎて心が痛かったです。

一方、少しずつ少しずつ魏無羨と藍忘機の関係も変わりつつあって、よりBLらしくなってきました。
ただ一度過去編に入ったら長いので、なかなか二人の関係が進展しなくてもだもだ。笑

その過去編も結局とても重要なエピソードなので本当に見逃せないんですがね!
二人の過去が徐々に明かされる度、藍忘機にとって魏無羨の存在がどんどん大きくなっていってるのが確信できます。

これからまだまだ語られてないますます重要な過去が明かされそうなので続きも非常に楽しみです。

3

就寝時間

1巻でアニメ化されてるのはこれか!と書きましたが、ドラマ化されてるのはこれか!と2巻の途中で知りました。タイトルが「陳情令」と小説とは異なっていて、中華BL流行ってるな〜ぐらいの認識でしたが、全て一緒だったとは。

2巻は現在の話がほとんどなく、過去の話がメインです。また1巻同様に胸糞野郎だらけでイライラさせられます。純情可憐な藍忘機ちゃんの可愛さにニッコリさせられ、魏無羨の軟派ながら筋の通ったところに魅力を感じ、いかにもな悪役に苛つく…そんな1冊です。

「君はいつも何時に就寝している」…藍忘機がこれで攻めっていうのがまた。突然歌ってくれちゃうし、何というかわい子ちゃん。

0

悲劇

段々、BLらしくなってきた二巻ですが、相変わらず、酔った藍忘機は、行動が可愛いです。でもやはり、内容は盛り沢山とは言え、この巻と言えば私が個人的に一番印象に残っているのは、某悪党の所業についてではないかと思います。まさに、自業自得なのですが、彼がある人物にしたことと、その結果、そしてそれによって失ったもの、途方に暮れた様子を見れば、馬鹿な男だなと、ため息をつきたくなりました。また、主役達の過去や、色々な情報が詰まっており、読みごたえはバッチリです。

3

読み出すと時間が溶けてなくなる。

ちょう面白くて、むさぼるように読んでしまいます。

冒頭から中盤くらいまでが、一巻後半に引き続いての義城編。ですので、アニメ三期待ちの人にとっては盛大なネタバレの連続になってしまいます!

第十章末尾で魏無羨がふとしたことから前世での出来事を思いだしていきます。

という訳で、第十一章からはアニメで放送済みの屠戮玄武討伐~虞夫人大暴れ回です。屠戮玄武回は萌え所が多くて良いです。また、虞夫人大暴れの少し前に、江家の事情や魏無羨出生のあれこれが地の文で説明されているので、分かり易いかと。アニメの復習には良いと思います。

問題はこの小説がすごく面白いということで、もしアニメの復習だけしたいから十一章以降だけ読もうと思って本を取ってしまうと、高確率で前半のネタバレMAX義城編もつい我慢できなくて読んでしまうだろうということですね!

ちなみに、エロ描写はほぼないものの、残虐描写・グロ描写は多いです。漫画や映像作品だったらPG12以上の指定はされそうです。

5

次巻が待ちきれない

1巻と同日発売になった「魔道祖師」の2巻。
1巻の序盤に描かれていた莫家での凄惨な事件を追って、魏無羨達はとある場所に行きつくが―。

というところから2巻はスタートします。

今作品は藍忘機×魏無羨の恋愛の行方を描いたBL作品ではありますが、2巻で彼らが行き着いたとある人物の執念が、もうこれBLじゃん…!と激しく萌えました。1巻のネタバレにもつながってしまうので詳細は書きませんが、愛憎を描いた、っていう感じ。愛しすぎて、憎しみに変わってしまった、と言えば良いのか。

今作品は霊的なものも多く登場します。
シリアスで、切なくて、ダークで。
けれど、そこに描かれているのは紛れもない愛であるために、そこに仄かな温かさや愛憎がある。めっちゃ良い…。

ゾンビものと一線を画すのは、死体(こういう書き方が正しいのかわかりませんが、他に書きようがなかった)が動く、あるいは動かす、というだけではなくって、「魂」の存在がきちんとあるところかと思われる。
亡くなってなお、思いが残る。
その思いが、いろいろなものを巻き込み激動へと突き進む。

そして、彼らはそういった闘いの中で少しずつ心通わせていく。

作中、彼らの回想という形で過去の描写に移行するシーンが多々あります。
かつて、同じ学び舎で学んでいた魏無羨たち。
魏無羨は全然変わっていませんが、藍忘機はだいぶ変わりました。以前はまじめで、品行方正で、融通が利かなくて。そんな彼が「今」はかなり丸くなった感じ。それは魏無羨を失っていた13年という月日が変えたのか、はたまた心情の変化があったのか。

で。
この藍忘機という男性。
イケメンで、家柄も良く優秀でまじめ。
非の打ち所がないハイスペック男子なのですが、彼の家にはお酒を飲んではいけないという家訓があるんですね。なぜ飲んではいけないのか。

くー!
可愛い!

お酒が大好きでザルどころか枠な魏無羨とは対照的に、藍忘機はめちゃめちゃお酒に弱いの。酔っ払って、タガが外れた藍忘機が魏無羨に行う行動に、めちゃめちゃ萌えたよ…。何なの、この子。最高なんですけど。

二人のBL展開も良いのですが、彼らがともに闘うシーンも良い。
今作品中で彼らが持つ武器がカッコいい。

魏無羨は刀と笛。
藍忘機は琴。
他にも指輪から鞭が飛び出す武器とかね…。
アニメやドラマの人気が高いのも良くわかる気がしました。彼らが纏う衣装とか、髪形とか、なんか良い。独特で美しい世界観は、映像になることでより美しく演出できる気がします。

先述しましたが、「人の想い」という部分に焦点が当てられていて、それは醜かったり、妬みだったり、愛情だったり。それが、家と家同士のプライドをかけた闘いだったり、女同士、あるいは母親としての意地だったり、というところにもつながっていて、だからこそ裏切りや反対に助け合いだったり、根っこは同じなのに相反する行動にもつながって、物語を二転三転とさせる。

現段階で、魏無羨という男性は非常に朗らかで優しく、ユーモアにあふれた男性という人物像で描かれていますが、その彼が邪道に突き進むようになる理由とか、過程とか、そういったものはまだ描かれていません。その部分が今作品のキモになると思われるので、次巻以降が非常に楽しみです。

中国語だと漫画もあるんですかね?
これ、漫画で読みたいなあ…。何冊になるか、ちょっと途方もない巻数になりそうな気もしますが、ぜひともコミカライズして欲しいと思います。

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