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獣王陛下と砂かぶりの花嫁

juouheika to sunakaburi no hanayome

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表題作獣王陛下と砂かぶりの花嫁

雪豹の獣王陛下
紅藍,砂かぶりと呼ばれる獣人

その他の収録作品

  • 番と人々の良き日に。(描き下ろし)

あらすじ

奴隷商人に殺されそうになったところを、雪豹の獣王陛下に助けられた”砂かぶり”。
一族の皆とは毛色が違うため居場所がなかった砂かぶりを、王様は「運命の番」だと言い、きれいな服を贈り、ふかふかのベッドで寝かせ、食べ残しではない美味しいご飯を食べさせてくれる。
さらに、王様は砂かぶりに「紅藍」という素敵な名前まで付けてくれた。嬉しくて王様の役に立ちたいと思う紅藍。
でも、紅藍は「番」がどんなものかよくわからなくて……。

作品情報

作品名
獣王陛下と砂かぶりの花嫁
著者
小石川あお 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784344848573
4.5

(234)

(154)

萌々

(59)

(12)

中立

(5)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
23
得点
1047
評価数
234
平均
4.5 / 5
神率
65.8%

レビュー投稿数23

多幸感で満たされる、美しいファンタジー

「食べないの?おおかみさん。」がとても素敵な作品で、こちらも試し読みして面白そう!ということで読んでみました。前知識なしで読まれた方が楽しめると思います。ネタバレ少なめでレビューします。

奴隷商人から殺されかけたところを、雪豹の獣王殿下に救われた、狐獣人の砂かぶり。王様は紅藍(こうらん)と名付け、とても大切にして「運命の番になれ」と言う。二人の間には何か過去があるようで…というお話。

雪豹獣人の王様がすごくカッコいいです!そして猫っぽい仕草をたくさん見せてくれて、猫好きにはたまらないです。尻尾や舌が大活躍ですw

王様は時々人間に変化します。銀髪(多分)碧眼の美丈夫で、すっごい美形です。スパダリというだけでなく、ツンデレみもあるところが可愛いです。大変萌えるキャラです♡

狐獣人の紅藍はフサフサのしっぽが可愛い。健気で芯の強さもある優しい子です。

ファンタジー作品として、設定がしっかりしていて大変面白く、また絵もとても丁寧に書き込まれていて美しく、ストーリーに没入できます。

中盤までは、紅藍と家臣たちとの交流など、平和なシーンが多くて、読んでいて優しい気持ちになってほっこり癒されます。
後半は紅藍の昔の仲間が出てきたり、過去編になったりで、ドラマチックな展開で読みごたえがありました。大変面白かったです!

王様は初めから一貫して紅藍を溺愛執着しているので、萌えるシーン、キュンとするシーンが散りばめられていて、それも大変良きでした♡

終盤、王様が紅藍と子供を助けるシーン、王様の過去の台詞も被って、胸がキューンとして泣けました。素敵なシーンです。

読後は多幸感に包まれました。
そしてもう一度初めから読み返したくなりました。
「おおかみさん」に続いて、またもや素敵な1冊に出会えて幸せでした。
先生の他の作品も読んでみようと思います。

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1

モフ溺愛

小石川さんのモフシリーズはいいですね~
可愛すぎる子供に手をやく犬さんのお話もとっても好かったですが、こちらも面白かった~

今作は雪豹の王と、その運命の番である狐さんのカップル。
砂かぶりと呼ばれ、一人だけ違う経路の紅藍は、幼い頃商人一団の中で異分子扱いされながらも健気に生きてきたのですが、あるとき手負いの豹に出会います。そのときは離れてしまったが。。

冷酷な王が紅藍を溺愛してデレを垣間見せるあたりが美味しい作品です。
王の忠実な部下がいい味。

0

愛情豊かなのに言葉足らずなんだから

おとぎ話と獣人という内容は、前作の「食べないの?おおかみさん。」の路線を踏襲しているようです。

物語はある国の獣人の国王陛下が、一見見すぼらしいキツネの少年を「番」として城に。
しかしキツネの子は贅沢に馴染めず、また王が言葉足らずで不安が拭えず、自分が王の「運命の番」ということを信じられない…
…というストーリー。
このキツネの子がも〜う不憫で健気で。
「砂かぶり」という名前からもわかる通り「シンデレラ」的な要素もあるんだけど、獣王陛下がキツネの子を愛するのはちゃんと理由があって、王の一途で誠実な愛がとても胸アツ。
何よりも「番」のために賢王として国をきちんと治めてきた姿が良い。だから国民達も王を信頼して慕っています。
王は勿論のこと、キツネの方も王の優しさ誠実さが伝わって恋心を抱くようになる、でも「両片想い」的展開が長いのがジレジレするんですよね〜。
お約束の「誤解とすれ違い」もキッチリ入り、2人がようやく心を通じさせるシーンにたどり着いて、心から良かった〜!という気分に。

獣王陛下は雪豹型でもヒト型でも非常に麗しい。
キツネの子は……ちょっと幼いかな。
国に伝えられている伝承も、話の起承転結もとても良くまとまっていて一冊の物語として読み応えがありました。「萌x2」で。

1

読んでいて涙が出てきます。

受けが可愛いし、攻めの獣人もとてもステキです。過去を振り返る場面があるのですが、読んでいて自然と涙が出てきました。ゆったりと集中して読んで欲しい作品です。ありがとうございました。

1

柔らかな気持ちになりたいときに

とてもとても優しくあたたかなお話です!癒されます!
ある国に伝わるお伽噺の紹介から始まり、そのお伽噺の続きが描かれていく。
名前すらも付けられず、砂かぶりと呼ばれていた狐と雪豹の王様とのお話は、導入の通り、お伽噺のような雰囲気がある作品です。

襲われていたところを王様に助けられ、そのまま王宮に連れてこられた狐にとっては、わからないことだらけですが、王様にとってはずっと昔から探し求めていた相手。
運命の番だからというだけでなく、幼い頃、実際に出会い、関わりがあったから探し求めていたというところが良いです。

色の名前が重要なポイントで印象的な作品でもあります。
王様が紅藍と名付けたことにも意味があり、表紙もしっかりと作品世界の色を映し出してくださっていて素敵です。

紅藍は思い遣りがあって可愛いし、王様もとても魅力的。
柔らかな気持ちになりたいときに読んでほしい作品です。

2

獣あんまり…って方にもオススメしたい

獣人萌えしないタチだし、花嫁って言葉が入っているタイトルにもあまり惹かれずにスルーしてきましたが、そういう作品でも時々なんでスルーしてたんだ〜って後悔することもあり、評価も良いので読みました。

豹の王様は、美女と野獣の野獣を彷彿とさせるような無愛想ツンデレ系で、受けは健気なキツネです。
不幸な受けが幸せになるお話が好きな方にオススメです。

豹の王様は基本獣の姿ですが、紅藍と2人の時には時々人間の姿になったりしまして、そのお姿がとても美…なのです。
王様の独占欲強めなところもとても良かったです。
紅藍を早く自分のものにしたいけど、自分のことを思い出すまで待ちたいと気持ちを抑えるのもキュンとしました。

王様のねこちゃんみ溢れる電子限定4コマがめっちゃ可愛かったです♡

4

世界観の違い

おおかみさんからの流れで購入。
あちらは二人の話で進む神秘的な童話世界でしたが、こちらは登場人物も多く、より具体的な童話ストーリーです。

お話の展開としては少女漫画のようでした。灰かぶりの子狐が運命の王子様と出会い、成長した王子様→王様の番になるという、まさにシンデレラストーリー。

正直に言いますと、おおかみさんがとても好きだったので、同じ世界観を期待していた分、好みからは外れていました。世界に浸ることができなかったというか。
ケモ耳がケモ耳として存在している世界だからですかね。葛藤がもっと見たかったな。

雪豹から人型にフォルムチェンジする王様がかっこいいです!

6

ねこちゃん呼びに萌えます

鳩教授から好きで読まずにいられない作家さんです。

可愛い。とにかく可愛いが多くて幸せになります。
衣装も可愛くて、砂かぶりちゃんがすごく健気で常に応援したくなります。
なんと言っても、まだ砂かぶりちゃんが幼かったとはいえ立派な獣王陛下をねこちゃんと呼んで甲斐甲斐しく介抱するところが萌えます。
なんならもうずっとねこちゃん呼びして欲しいくらいです。

陛下と結ばれてからの仲良し描写がもっと欲しかったなぁ〜と神には届かずですが、王道ながらもファンのツボをバッチリ押さえた作品だと思います。

4

不器用王と健気な砂かぶり

絵がすごく可愛くて優しくて細かいところまで凝っていて、登場人物たちの小ネタ的なところもとっても面白いです。

不器用王と砂かぶりキツネさんのお話です。

王様に助けられた砂かぶりは突然お前は番だと言われて王宮に連れて来られ…。
何でも欲しいものをやると言われ…。
王様に素敵な名前をもらいます。紅藍という名前を。

紅藍は思い出せなかったのですが、実は2人は紅藍が小さな時に会ってるんですね。
健気な紅藍。隊で厄介者扱いされてるのに傷ついた王様ことねこちゃんのために食料を盗んで…。

二人や王様にこんな過去があったのね、王様が紅藍を愛するのも必然ですね。

紅藍も少しずつ王様に恋をして、過去も思い出して。

王様が紅藍のために国をより良くしたのは感涙です。
使用人も良い人ばかりで。
二人も使用人もキャラがとっても良くて。

紅藍、これまで苦労してきた分幸せにおなり、と親目線で言いたくなります。

紅藍のくしゃみが可愛かったから祝日ができました!
どんだけ溺愛なんでしょう!

王様の上から目線のかまってちゃんや、嫉妬や独占欲が可愛かったです。

3

ふわふわとした幸せな世界

小石川先生の作品は全て大好きで購入しています。

今回の作品も小石川先生独特の世界観で
ふわふわしつつ切なさもありつつ幸せなお話でした。

陛下も紅藍もそれぞれに辛い過去を持っているけども
二人ともそれを乗り越えて幸せになるという
本当に素晴らしい作品でした。

紅藍がほんとに可愛くて陛下も紅藍の前では可愛くて
ずっとずっとこの2人を見ていたいなぁと思わせてくれる作品でした。

えっちなシーンも少しだけあるのですがふわふわっとした感じなので
そういうシーンが苦手な方もすらすら読めると思いますし、
読んだ後は心がふわふわして浄化されるので
心が疲れた時にもおすすめ出来る作品です。

0

甘く切ない

先生の創作される物語はすべて大好きです。

優しく丁寧なお話運びは流石としか言えません。
苦さもあり、切なさもあり、愛しさもあり、引き込まれます。
まるで童話を読んでいるかのような没入感と、読後の爽やかさ。

失礼を承知で一言言わせて頂ければ、けだま、おおかみさん、今作品と健気受けが続いていますので、先生のまた違った雰囲気の作品も読ませていただければ嬉しいです。
それと同時に、前作やそれ以前のお話や今作のお話の続きも読ませていただけたら、とも思います。

間違いなく神作品です。
次の作品も楽しみにしています。

6

こんなに幸せな運命は知らない

小石川あみ先生の新刊コミックスの
情報を追うことができていなくて
ちるちるのランキングで拝見し
電子書籍で読みました。

砂かぶりという名から紅藍
という名前を王様に頂いたときの
幸せそうな笑みを思い出すだけで
泣けてきます。

まだ読み終えたところで
心臓がバクバクしていて
言葉がまとまりません。

読めてよかった…。最後、
繋がれた場面で両眼から涙が
溢れました。

中盤…
高いところから落とされた気持ちに
何度かなりましたが、最後本当の
幸せを見つけて一緒になれたことが
本当に嬉しい。

素晴らしいコミックスを読めて
心から幸せです。

5

フックリお耳ともふもふしっぽの可愛い狐の男の子もふもふ天国でした

前作の『食べないの狼さん』が素晴らしかったのでその流れを汲む作品ですね
小石川あお先生の本は全て読ませていただいておりますが、まるでおとぎ話のようで癒されます。
最初表紙を見たとき、獣の王様とけもみみ少年の話しかと思っていたのですが、王様がちゃんと人間に!それも王子系イケメンに(王様だけど)なってくれたので、ホットしました。獸人はちょっと苦手だったので…王族だけが人間と獸の姿両方になれるみたいですね
アルの番で、狼の獸人のルピナスが、人間のときは意外と優しいお顔だった♡
狐の男の子紅藍がすごく可愛らしかったです健気で優しくまさに天使!あのふっくらしっぽがたまりません!
番になるとお互いの身に付けているものを、送り合うというのも良かった王様は名前を紅藍はくちなしの花をプレゼントしてる素敵です!
とても癒される疲れた頃に読み返したい作品です。

8

全ての人々に幸せを♡

作家買いしている小石川あお先生の作品です。

雪豹の獣王陛下と獣人 紅藍のお話。

――これはおとぎ話
銀と雪色の毛並みに斑紋の王様が治める金と絹の交易路にある西の外れの花咲く国。
奴隷商人から逃げる途中で見つかり、殺されそうになる “砂かぶり”。
剣が振りかざされたその瞬間、突然神々しい姿の獣人が現れて…。

毛色が異なるため一族から見捨てられた“砂かぶり”を助けたのは、神獣である雪豹の殿下でした。
奴隷にされると思っていた“砂かぶり”でしたが、綺麗な洋服や美味しい食事を用意し、“紅藍(こうらん)”と名前まで付けられます。
そして、殿下から告げられた言葉は…
「私の番になれ」

神獣の外見から冷たく怖い印象の殿下ですが、本当は不器用で優しい…そして、辛い経験をしていました。
――隔世遺伝で神獣と同じ雪豹の姿で生まれたものだけが王になれる
前王と奴隷の間に生まれた殿下は、その生い立ちから冷ややかな目に晒されて生きてきました。
唯一、孤独だった殿下を受け入れ理解してくれていた兄王子がいましたが、権力闘争の末に手を下してしまいます。
しかも、その権力闘争は信じていた兄王子からの裏切りによるもので…。

一方、乳飲み子だった“砂かぶり”は母親と行き倒れているところを白い狐の商隊に拾われ、母親が亡くなった後も行動を共にしていました。
ところが、白い狐の中で毛色が異なる“砂かぶり”は、居場所がない子供時代を過ごします。
幼い“砂かぶり”はよく一人で隠れ家を作って遊んでいました。
ある日、その隠れ家に行くと怪我をした大きい猫がいて…。

お互い孤独だった殿下と“砂かぶり”の出会いと再会をテーマにしたラブストーリー。
そして、“運命の番”がどのようなものかわからない紅藍が、自分の心の変化に向き合い、離れてしまった一族との絆を取り戻し、一歩ずつ大人へと成長していきます。

小石川あお先生の繊細で透き通るような絵柄が存分に発揮されるストーリー構成になっており、ただ甘いだけではなく、それぞれの辛い過去を絡めたエピソードが作品に深みを増していました。
また、2人が出会ったことで、お互いが抱えてきた苦しみからも放たれます。
あの日の「約束」を叶えるため、ずっと“砂かぶり”を探していた殿下の想いと相手のことを考えて自らを犠牲にする紅藍に、きっと感動で涙が溢れるでしょう。
…が、個人的には、もっとデレている殿下を見たかったな(笑)

ひとめ見てすぐにわかった運命の番
王座を奪還し、あらゆる政策を推し進め、迎える子ぎつねのための国を作る。
殿下のいたいけな運命への慕情は、やがて平和で豊かな国となり、誰もが笑顔で暮らせるようになります。
とうとう“砂かぶり”を見つけた殿下はある事に気付かされました。
…子ぎつねの願いは己の幸せのためではなかったと。

この作品は、殿下と紅藍はもちろんですが、脇キャラも魅力的でした。
殿下の乳兄弟 ルピナス(オオカミ)、王宮医務官 アル(ウサギ)、側仕え ウィリデ(ターキン)など側近から街で暮らす獣人達も登場します。
敵部隊から殿下を命懸けで守り、ずっと支えてきたウィリデも良いのですが、王族でもあるルピナスの人型がカッコいいんですよ~。
イケメンの殿下と並ぶと眼福も2倍‼
もっと人型のお二人を拝見したかった(泣)

描き下ろし『番と人々の良き日に。』
婚礼間近のある日、紅藍に会うために仕事を抜け出した殿下。
あの日の記憶と重ねるウィリデの思いとは?

兄王子からも裏切られた孤独な殿下と一族から見放された“砂かぶり”の紅藍。
“運命の番”だけでは片づけられない、さまざまな絆と愛情を感じられる素晴らしい作品に仕上がっています。

雪豹の獣王殿下と“砂かぶり”紅藍、そして王国の全ての人々が末永く幸せでいられますように――。

読後は、幸せな気持ちで満たされ、心が癒される一冊。
「紅藍花」の花言葉は ”特別な人”
ぜひ多くの方に読んでいただきたいです。

14

泣きすぎて目が痛い

子狐ちゃんの紅藍が可愛すぎて献身的すぎてなんて素直な良い子なんでしょう…!
太い狐の尻尾が服からはみ出ていてモフモフでたまりません!
おうさまは獣の姿もかっこいいけど人間に変身すると美青年で、紅藍よりも体が倍以上大きくて体格差がいいです。

前作の食べないの?おおかみさんの流れを汲む運命的獣人献身B L。

おかわりください。。

ちょっと不幸な幼少期の子がそれでも素直に育ち、1番愛してくれる運命の人に出会い、心がすれ違ったり勘違いしたりでなかなかうまくいかないけど結果幸せになるしかない超ハッピーシンデレラストーリー、何冊でも読めます!

honto特典はベロをしまい忘れたおうさま♡

8

ハンカチ必須!

ホントに良かったです!
どうしても人外が苦手ー!
とかファンタジーはどうもムリ!‥。
と言う方でなければ、ダントツのオススメです!
私もただただ!読んでほしい!!
としか言えません。

安定のレベルの高い画力!
ねこちゃん(攻)がホントに美しい!
もふもふたまりません(*´˘`*)♡!

受さんは可愛いキラキラキャラではないですが、健気で愛らしく読み進めるうちにどんどん可愛くなって応援したくなるような不思議な魅力かあります。

本は前作同様読み甲斐のある厚さです。
私的には前作よりもお話が更に作り込まれていて、面白かったのでこちらのほうが好きかな!
涙腺弱いんで‥後半はもう涙が滲んで読めなくなりました( i꒳​i )

切なくて優しい本当に素晴らしい物語でした。

彼らがいつまでもいつまでも幸せでありますように‥。

ただ一つ‥落とすような事いってすみませんが、BLだから特別面白い!のですが‥受が女の子でも充分成立すると思います。
私はもしこの作品がBLでなくても‥胸アツで読めます。
それだけいい作品という事だと思います。m(_ _)m

11

とにかく読んで欲しい

大好きな「食べないの? おおかみさん。」より、より一層優しい世界観でした。

それは最初からそうだった訳では無くて、獣王陛下が紅藍の為に必死で目指した国がそうだったんです。

心優しくて控えめな紅藍と口下手で不器用な獣王陛下とのやり取りが、時には焦ったく時にはほのぼのとしてて、どれだけ紅藍が大事なのか伝わって来てかなり萌える作品になってます。

獣王陛下が王宮に1人で居た理由がまた切ないのですが、王宮に仕える人々は皆優しい人達ばかりなのも微笑ましく読めた要因でした。

紅藍の幼い時の記憶があやふやだったのでちょっとしたすれ違いはありましたが、とにかく獣王陛下の気持ちはブレる事が無いので安心して読めました。

紅藍の獣王陛下に尽くそうとする姿も可愛いです。そして雪豹の尻尾が表情豊かで可愛いんです。紅藍に甘えている姿もとか萌えます。

思わず獣王陛下の猫ちゃんグッズを買いに行きたくなりました。www

こころがひりつく様な作品や、号泣するような作品も好きなのですが、心穏やかに癒されるこちらのような作品も定期的に摂取したくなります。


本当にお勧めです。

12

満足度ナンバーワン!!!

ここ最近買った本の中では、ダントツで満足度が高い作品でした!!!!!!
めちゃくちゃ良かった
こういう心が満たされてる作品、大好きです!!
心が疲れやすい今、たくさんの方に読んでいただきたいです。

商業BL初めてとか、BLに初めて触れる方にも優しい作品かと思います。

10

獣人世界のシンデレラ物語

主人公は灰かぶりと呼ばれる名もなき少年、王に名をもらって紅藍となり、さらに運命の番だったというシンデレラストーリー。豹の王様がかっこよくて大好きでした。特にお気に入りなのが、嘘を吐く紅藍に見せる“しょん…”としょげた顔。可愛すぎて悶絶でした!
珍しい髪色のせいで不遇の扱いを受け続けて生きてきた紅藍は、常に健気で自分なんか…と考えます。そうなってしまうのも当然の生い立ち。
王様は不器用ながらも紅藍の不幸の原因だった髪を褒めたり、心配したり認めたりして、紅藍の心をほぐしていきます。お互いの愛情が深まる過程の王道パターンを、この世界観に綺麗にマッチさせていて、とても感動的。萌えと巧いなーと思う感心を同時に味わえました。
神に届かなかったのは紅藍の自己犠牲が辛すぎたからです。子供の頃から変わってなくて、長所かもしれないけど、その先が見たかったと思います。美しくて綺麗、だけども…うーん…。過去とそれを思い出すシーンは泣けました。
Hシーンは人間姿の王様と。獣人のときみたいな体格差がなくなってしまってちょっぴり残念笑。好みの問題ですが、王様は獣人のときの方がイケメン!
ほっこり幸せな気分になれるお話でした。ねこちゃんグッズ欲しいな。

7

素敵なものは素敵な気持ちから出来ている(フワフワパタパタ)

タイトルが小説(BL)っぽい。健気不憫な主人公も小説が多いですよね。
「食べないの?-」に続き甘いお伽話がテーマですが、前作よりも王族の争いや嫉妬、動物から人間への変化途中だったりがドロリとしていて、二人だけの世界ではなく王国という広がりがありました。
紙面そこかしこににフワフワパタパタと尻尾が描かれていて可愛いです。紅藍のモフモフな尻尾が服から飛び出しているのがも〜〜〜〜天才です。

とても素敵だったのが、紅藍が住み始めて好きになる国というのが、紅藍の為に王様が作った国だと言うこと。自分よりも周りの人を考える紅藍の為だからみんなが住みやすそうなこと。
時間と労力をかけてその人を思い続けて出来上がったものは感動します。
カラーでないのが惜しいほど色とりどりであろう景色が愛おしかったです。

サラサラとあっという間に読めるのですが、ベタとも王道ともいえるような萌ポイントは各所通過していくし、最後にギリシャ彫刻さながらの王様の演出の流れが好きでした。
獣人だけど大事なところは人間に戻るし(笑)、TLに混じっても抵抗なさそうな読みやすさ。
なんといっても魔法のように可愛い作品の雰囲気が読んでいて幸せな気分になります。

8

それは、いつまでも続くお伽話。

小石川あお先生の新刊だー!と、喜び勇んで取りかかってみたのだけれど。あまりにも。
「食べないの?おおかみさん。」の世界観の延長線上というか。同軸の何処か。の、お話の様で。キャラデザも、あまりにも太郎と紅藍が似ているので。何だか。うーん。読み足りない気持ちになってしまう。
小石川あお先生はそもそも。人外ファンタジーが好きなのかもしれない。既刊を含めて3部作っぽい感じがしないでも無い。けれど「食べないの?おおかみさん。」は、私の中では、前年度神作堂々の1位、何だったら殿堂入り作品なので。それを越えて行くとは正直思えませんでした。これを描くならいっそ、ウルと太郎の甘あま後日談を見たかったです。

「砂かぶり」(=シンデレラは灰かぶり、ですね。)と呼ばれる 紅い毛色の少年は、奴隷商人から逃げているところを雪豹の王に救われる。一目でその少年が「運命の番」だと気付いた王は、少年に「紅藍」という名を与え、自分の側に置き、何不自由の無い生活を与える。
めでたし!なんだけど。王は不器用なのか何なのか。愛する!と決めてからの行動がウルとは比べ物にならないくらい、その〜、足りないのだ。
紅藍を怖がらせ無いように、気遣いしているものの。囲い込んでしまおうという執着を見せるものの。
なので、ウブな紅藍には中々伝わらない気持ち。過去に、兄弟として慕っていた兄に裏切られた事も重く。王は孤独で、誰も信じられない気持ちになっているのだ。切ない。 
もちろん。そんな心を開き、冷たく凍ったハートを温かく包むのは紅藍。
王の心も成長を遂げる。民に愛される国王と成って行く。

王は、過去にもっと幼ない「紅藍」に出逢っていて。いつか彼と番となる為に。豊かで美しい、花咲く良い国にしよう、と想い。それを実現する。お伽話の様に美しいこの国を、愛の一念で作り上げたという事だけは、「おおかみさん。」に匹敵する、溺愛の一つのカタチではあるけども。うーん、やっぱり物足りない。私は贅沢になってしまったのだと思う。
また、王の美しさもいま一つ。麗しいウルに軍配を上げたいな。

0

ねこちゃんときつね

小石川先生の作品読むのは2作目だから、作家買い!と言うのは厚かましいかな、でも小石川先生だから購入したので(*´◒`*)作家買いって言い張る。

とんでもなく癒されました♡
細やかな絵に、優しい登場人物達に、かわいい物語りに、有り余る愛に。
出勤中にレビュー書いてしまうほどこの癒しをどうしても誰かにお伝えしたくて。

レビュータイトルにねこちゃんと書いたけど、実際は格好良い雪豹。
でも物語りを読み終わると、かわいいねこちゃんにしか見えない…♡

あなたに出逢えたから。
あなたがいたから。
そんな素敵がたくさん詰まった物語り。

えろは少なめ、致す姿はほぼほぼ人間。付いてるのはしっぽと耳くらいなのでハードルは低いかと。

あ…始業m(_ _)m

11

めっちゃ良い。

小石川先生と言えばモフモフ。
今回も良いモフモフでした…!

ということでレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






様々な種の獣人が住まう国が舞台。
その国で、たった一人で暮らしている「砂かぶり」と呼ばれる赤い毛並みを持つ狐の獣人の男の子が主人公です。

白い毛並みを持つ狐の獣人の一族と暮らしていましたが、毛並みが違うという理由で置いていかれ、以来彼は自分の毛並みを隠すために砂で毛を隠していたことから「砂かぶり」と呼ばれるようになった。

とある日、彼は奴隷商人に殺されそうになってしまう。そのピンチを救ってくれたのは、神獣の雪豹の獣人だった。彼はその国の王さま。

王さまに王宮に連れていかれ、そこで住まうように言われるが、さらに王は「砂かぶり」に紅藍と名前までつけてくれた。なぜそこまで王さまが自分にしてくれるのかと訝しく思う紅藍だったが、王は紅藍に「お前は自分の番だ」と言い―?

というお話。

狐の一族の中にいたときも、彼らに置いていかれた後も、紅藍はお腹いっぱいにご飯を食べたり学んだりすることはできなかった。それが今は王に番だと言われ、王宮の人たちには親切にされ、ご飯も食べることができる。学ぶこともできる。

紅藍は幸せに感じるけれど、「王の番になる」ということの意味が分からない。
そして、なぜ自分が王の番なのかも。
王が、自分に親切にしてくれる、その理由も。

その謎を、紅藍と共に読者も追う展開でストーリーは進んでいきます。

紅藍も薄幸でしたが、王の方もなかなかの薄幸青年です。
「王」という高貴な身分でありながら、いや、その身分だからか。
雪豹という種族で生まれてきてしまったこと、王の継承者争い、そういったものが、彼をどんどん孤独にしていく様がきちんと描かれていて、だからこそ彼の辛さや切なさが読者の胸に迫ってくる。

そんな彼が、かつて見つけた、唯一の希望。

紅藍しかり、王しかり、彼らの過去はかなり過酷で薄幸ですが、現在彼らを取り巻く環境は温かな空気に溢れています。特に王の腹心の部下であるウィリデ。彼がとにかく良い。めっちゃ良い。彼のスピンオフを描いてほしいです。

で。

凄いなあ、と思うのは、この1冊の中に彼らの過去についてきちんと描かれているところ。

王さまが人を寄せ付けなくなってしまった理由。
紅藍べの過去の仲間たちの話。
そして、王さまと紅藍の、過去の話。

過不足なく描かれていて、いろいろな切なさとか萌えが、そのページごとに味わえる展開なんです。

そして王さまと紅藍の、人物像も。

紅藍は、BLではもうド定番の薄幸・健気受けちゃんです。
定番なのにね。めっちゃ良いの。可愛いの。
自分のことよりも人のことを優先させてしまう紅藍。損な性格だなと思うけれど、彼が彼だったからこそ王を救うことができたし、王は紅藍を愛したのだと。

王は紅藍を溺愛するがゆえに何でも与えたいと願うけれど、紅藍はすでに「いいもの」をもらったから何もいらないという。この「いいもの」っていうのがね…。
可愛すぎて悶絶しました。

そして王さま。
王さまが不器用すぎて萌える。
紅藍を愛している気持ちは本物なのに、自分自身でもどうしていいのかわからない。
紅藍にあんなことやこんなことをしたいけれど、紅藍に怖がられるのも嫌がられるのも怖くて手が出せない王にちょびっと笑ってしまった。
カッコよくて、カッコ悪くて、でも紛うことなきスパダリという一粒で何度の美味しい攻めさんでした。

読み終えた後、一本の映画を見終わった後のような満足感に満たされました。

キャラ良し、ストーリー良し、バックボーン良し。
めちゃめちゃ良かった。
文句なく、神評価です。

5

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