愛する騎士を失った将軍×美貌の青年に転生した騎士の、輪廻転生ラブ!

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表題作背中を預けるには 2

グラヴィス・アードルフ・ファノーレン,王弟で王国軍将軍
レオリーノ・カシュー,17歳,辺境伯四男

あらすじ

「あの子の心を得ることができたら、そのときは俺のものにする」
将軍・グラヴィスの決意を知らず、騎士イオニアの記憶を持つ辺境伯末子・レオリーノは彼の庇護下で働くことになる。だが類まれな美貌が同僚の反発を招いた結果、階段から落ちてしまい――!?
レオリーノを傷つけられ、怒りを隠さないグラヴィスは、「おまえを傷つけるものは、おまえ自身でも許さない」と口づけ、執着を見せつける。前世で忠誠を捧げたグラヴィスから与えられる官能に翻弄され、弱いままの自分が傍にいることに葛藤するが…?

作品情報

作品名
背中を預けるには 2
著者
小綱実波 
イラスト
一夜人見 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
Ruby collection
シリーズ
背中を預けるには
発売日
電子発売日
ISBN
9784041111420
4.5

(234)

(184)

萌々

(25)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(16)

レビュー数
19
得点
1045
評価数
234
平均
4.5 / 5
神率
78.6%

レビュー投稿数19

一気に甘い!

1巻冒頭のシーンが読めました!
防衛宮に招聘されるんですけど、マイアだけがレオリーノの意思を尊重して背中を押してくれていて、あぁやはり母なのだな...と思いました。
いざレオリーノが防衛宮に入ってみると、同僚の中で見目がよくて取り巻きまでいる子に嫉妬と妬みを抱かれて嫌がらせされて...話し合いをしたものの階段から落ちてしまい...。
ヨセフが庇って落ちてくれたけどそれでも手に怪我をしてしまって、グラヴィスが嫌がらせをしたその相手達とレオリーノに罰を与えます。
そこからの閨ごとの多さ!
1巻はキスくらいしかなかったのに怒涛の進歩!
レオリーノは世間知らずの童貞処女の箱入りらしい面と、イオの夢で見た性知識を持っているチグハグさがあって、詳しいやり方は知らないけど口でしたいと自ら提案して猫のように舐めてみたりして魔性っぽいこともするんですが、色気と言うより終始可愛らしい感じでした。
あと、熱を出したら子供がえりするらしく...それがほんとに子供がえりだった。笑
あれをかわいい!天使!と愛しく思うか、駄々っ子な子供すぎてレオリーノってこんな感じなんだ~と思ってしまうかは読む人の好みが出そうです。
私はレオリーノには甘えたなカワイイ系属性の期待はしていなくて、綺麗だけど素直で素朴で頑固なところがあって筋の通った利口な面が好きだったのですが、なるほど色事はカワイイ系に全振りなのね、こういう面もあるんだないう発見になりました。
そんなレオリーノが愛しくて愛しくて、グラヴィスが頭を抱えて根負けしてるところは甘々溺愛好きさんには美味しい展開だろうなと思います。
タグに甘々ってあった理由はこれかーって理解しました。笑
1巻より糖度6割増って感じです。

タイトルでもある、背中を預けるには。
前世の記憶では人間の盾だったイオニアとあまりにも脆く繊細なレオリーノの対比と葛藤と悔しさが伝わってきて、イオには到底及ばなくても少しでも強くあろうとレオリーノがもがいていたのが私の中の1巻でした。
2巻では、グラヴィティスが自分がレオリーノの盾になると言います。
背中を預けてもらうには脆すぎるレオリーノだけど、預けて貰えるように努力するお話なのかと思っていたので、そうではなくてレオリーノがイオと自分を比べず、長短を認め受け入れてグラヴィティスに背中を預けるお話なのだと気づかされることになりました。
私は強くあろうとする前者に魅力を感じて期待していたので、盾になってもらう立場にまわるのは方向性が違ってちょっと残念でもあるんですけど、グラヴィス視点で考えてみると、守れる力も備わったし今度こそ絶対に守ると誓うことは筋が通っています。
甘々作品として認識し直して読むことにしたら、今回も十分楽しかったです。

話が変わるんですが、私はグラヴィス派なんですけど、ルーカスのあのイオニアへの想い...レオリーノはきっと生まれ変わりで、自分にもなんらかの愛情を抱えてくれていた気がすると感じながら最期まで聞けずに死んでしまったイオの代わりに、今こそあの時の気持ちを伝えてもらいたいっていう行き場のない切なる気持ちや、好きな人がいる人だと分かっていてもそれごと受け入れて愛した深い愛には心が締め付けられるものがあって、ルカもとても好きです。
彼はイオかイオの生まれ変わりとしてのレオリーノとしか幸せになれないだろうから、恋が成就することはないだろうけど、どうか彼なりの幸せを得てほしいです。

今回あれ?と疑念を抱いたのはユリアン。
確かに彼なりの愛なんでしょうけど、そういう部類の感情だったんだなと驚きました。
背中を預けるにははグラヴィスとレオリーノが結ばれるお話なので、グラヴィス√しか存在しないはずですが、選ばれない√としてはルーカス√とユリアン√もありますよね。
それぞれ妄想してみたら、ユリアンルートは籠の中の姫エンドになってしまってレオリーノにとって1番ハピエンから遠いなぁと改めて思ったのでした。

話を戻して。
グラヴィティスが盾になるということもだけど、レオリーノがイオニアの記憶があることをグラヴィスに告白することも2巻の重要な事柄だったと思うのですが、現グラヴィスの右腕で副官、過去には弟だったディルクや過去同僚だったエッボにも秘密を告げていて驚きました。
なんとなく、もっと長く誰にも黒幕がいることは伝えずに情報収集して、証拠を掴んでから告白するのかなと思っていたんです。
レオリーノだけではどうにもならない厳しい作業だろうから、早々に味方が増えるのは理にかなってるんですけどね。
それにしても、エッボ。
レオリーノのことを人前でも隊長って言っちゃう人で、これは隠し事には向いてない!あちゃー!って思う抜けた面もあるのだけど、同僚がいないことに気づいてレオリーノの身の危険を察して駆けつけたり、王弟閣下より自分の上司を守ることを優先したところで涙腺を刺激されてしまったので、好感度が高くて憎めないキャラです。
挿絵では顔が出ていないんですが、人物紹介に姿が描かれていたのを見るに、傷があっても男臭さの一部となっていて一部の層にはモテそうな見た目に思えるんですよね。
実際は能力も外見も怖がられる立ち位置なようで孤独そうでしたが。
分かる人には分かる良さだと思うのになぁ。
彼もツヴァイリンクの一件で人生の何分の1かが閉ざされる傷を抱えた人...あれがなければ伴侶を得ていたかもしれないし、子供がいたかもしれないし、別の人生があったんだろうな...と思ってしまいました。
こんな人にこれだけ信頼されたイオは、改めて正義感があって人柄もよく人徳のある人だったのだというのが伝わってきました。

0

号泣

…本当に本当に、この巻も最高の内容でした。。

本編がいよいよ佳境に入り、ヴィーとレオリーノの身も心も近付いた2巻。


…でも。

でもでも。


電子限定の巻末のSS、ルーカスの話が、私の中で最高オブ最高でした。

読みながら嗚咽してしまうほど…

狂おしいほど好きなのに、身体は繋いだのに、心が手に入らない相手。

眠るイオニアの隣で、恋のライバルしか呼べないイオニアの愛称を呟いて、涙を流す姿。

胸が震えて仕方ありませんでした……

2日連続徹夜で2巻まで読みましたが、このまま3巻に突入しようと思います。

1巻のレビューでも書いた気がしますが。。

読み進める手が止められないほど、夢中になれる素晴らしい小説に出会えたことに感謝しかありません。

2

弱い自分に嘆きつつも愛する人を守りたいと強く願う

レオリーノの美貌とハンデのある体ゆえに、防衛宮で働いても護衛つきで外出しても何か問題が必ず起こり危険な目にあってしまう様子がとても危うくてハラハラしてしまいました。

これは家族もレオリーノに関わる全ての人も過保護になるのがわかりますね。
外にだしてもらえず箱入りで物を知らないというのもあるけれど、イオニアの記憶によって本能的な使命に駆られて思わず動いてしまうんですよね。

一巻ではレオリーノとヴィーの甘いやり取りというのはほとんどなかったのですが、今巻ではその点では盛沢山の内容でした。

私がお気に入りなのは、レオリーノが自分の体からヴィーの香りがして体がおもわず反応してしまうシーンと、イオニアとの体格差に落ち込みそれでもヴィーを喜ばせたいと必死にお願いするも予想外の大人の道具(卵)に怖がりつつも甘い官能に溺れていくシーン。

閨ごとに疎いレオリーノが純粋すぎていろんな発言でヴィーを困らせたり無意識に煽ったり、思わずクスっと笑ってしまうほどレオリーノが天才的に可愛かったです。

個人的に感じた物語の見どころは、レオリーノが危険を冒してエッボに会いに行き、男たちに襲われそうになるところを、ヴィーに助けてもらうシーン。

そこでついにレオリーノとイオニアの影がヴィーの中で一致し、どうしてイオニアの記憶を持つことを今までヴィーに隠していたのかレオリーノが泣きながら話す場面は、レオリーノが抱えていたツラい葛藤が改めて伝わり苦しくなりましたが、それを受け止めたうえでレオリーノへの愛する気持ちを伝えるヴィーがとてもかっこよくて、すごく心を揺さぶられました。

レオリーノと心と体も触れ合い、乗り越えなくてはいけない壁がたくさんありつつも、自分の伴侶として迎えると宣言するヴィーはとても男前で、本当に心から二人には幸せになって欲しいなと感じました。

エッボとレオリーノの一件でルーカスとヴィーが話し合うシーンは、ルーカスに対してなんとも言えない切ない気持ちになりました。イオニアがルーカスに抱いていた気持ちを知らずにずっと苦しみ続けているルーカスの想いがどんな形でもよいから報われることを切に願ってしまいます。

少しずつレオリーノがイオニアの記憶をもつことを周囲と共有し、真の裏切り者は誰なのか、レオリーノとヴィーの関係はどうなっていくのか、気になりすぎる物語の続きを急いで読みたいと思います!

1

想いが通じ合った2巻目

思い切りネタバレでしか感想が書けないのですが…
レオリーノが無茶をした事がきっかけで、前世
の記憶を持っている事が、グラヴィスにバレてしまいます。そこから、2人は遂に結ばれ、関係者にも真実を伝えるまでの2巻目でした。

強く戦い続けたイオニアの記憶と、イオニアとは別人である弱いレオリーノ。レオリーノをずっと苦しめていた、イオニアとは違うレオリーノ自身も、イオニアの記憶をひっくるめて、レオリーノを好きだと告げたグラヴィス。イオニアのように背中を預けるのではなく、レオリーノには背中を預けてほしいと願う。
過去の記憶と、真実をグラヴィスと関係者に告げるレオリーノには、ようやく重荷を分けるとこができたのかなとホッとしました。

そして、2人が結ばれるシーンですが…グラヴィス殿下37歳で、レオリーノはイオニアの記憶での知識があっても箱入り純粋培養な18歳。レオリーノの幼さと繊細さを可愛がる大人で甘いグラヴィス殿下で可愛かったです。そして、純粋培養が故に無自覚煽りに笑い、色々大変な老侍従に笑いました。

レオリーノとグラヴィス周辺の人々のキャラクター達も、良いキャラしてて楽しいです!
特に老侍従フンデルトとレオリーノのやりとりが今回特に可愛かったー!

2

BLである必要があるかな?(辛口)

一巻でも少し思ってたのですが、
二巻ではさらに主人公レオリーノにイライラさせられます。

自分で自立するために就職をするのですが
(とはいえグラヴィスのお膝元)
そこでいじめに合います。

理由はその就職先で特別扱いされてるから

研究資料を盗まれるという事件が
そこでとった行動が
仕事の資料なのに上司に報告せず
意地が悪そうな笑みを浮かべただけの同僚に
問い詰める。
(証拠見つけてからの方がいいのでは?)
そこでボロをだす相手もバカだけど・・・

その後なんやかんやあって階下へと突き落とされ
それをグラヴィスに隠し
研究資料を盗んだと思う相手をかばう。

そして
「彼らは何もしていません!僕の不注意なんです」

でも、、が多い。
女々しい。
動くなと言われてるのに危険な事をする。
理由もなしに頑固。

ここまで非力なら今世は女主人公でもよかったのでは・・・?
いや、女主人公でもここまで非力じゃない。

サブキャラで嫌いなキャラがいても読み進められますが
主人公が嫌いになりそうで途中でリタイア。

なんとなくパラパラと最後まで見て
とりあえず幸せそうなラストだったので
ヨシとします。
ただ、じっくりは読めない。

9

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