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表題作不埒なモンタージュ

三田村明義,35歳,ちょっと強引だけど不器用な謎の男
真野未直,18歳,同性にしか惹かれない天然誘受高校生

その他の収録作品

  • 好きにさせないで
  • あとがき(崎谷はるひ)
  • あとがき(タカツキノボル)

あらすじ

同性しか好きになれないことに悩んでいた真野未直は、高校最後の夏に新宿二丁目に行く決心をする。 しかし妙な連中に絡まれ、危ないところを強面の三田村明義に助けられ…。 強面と威圧的な態度に反し、不器用な優しさを覗かせる明義に惹かれる未直。 しかし必死のアプローチも全く相手にされず、明義はその正体すら教えてくれなくて――。

作品情報

作品名
不埒なモンタージュ
著者
崎谷はるひ 
イラスト
タカツキノボル 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
不埒なモンタージュ
発売日
ISBN
9784861341595
3.6

(101)

(28)

萌々

(30)

(27)

中立

(10)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
25
得点
351
評価数
101
平均
3.6 / 5
神率
27.7%

レビュー投稿数25

エロす

同性にしか好きになれないのかも、と自分の性癖を確かめるために新宿二丁目にやってきた未直。しかし方向音痴のため、ウリと間違えられて変なオッサンに絡まれる。。。
それを助けたのが明義で、未直は好きになってしまう。
明義はめんどくさいと言いながら、未直のメールに反応したり、ややこしい立場に理解を示したり優しいところもある。

兄に「病気だから治してもらえ」とクリニックに連れて行かれるとか、実際にありそう(あるんだろう)な仕打ちを受けてしまう。ツラい…
明義は仕事が忙しかったり、そもそも付き合ってもセックスくらいしかできる時間が無いと言われ、未直は明義の力になりたい、早く仕事を終わらせてほしいとドラッグ取引の囮になろうとするんですが、失敗して襲われてしまい済んでのところで明義に助けられる。

明義の良いところは、根は真面目というか、ちゃんと未直の家族に同居のお願いに行ったりするんですが、やっぱり警察官の信用ってすごいのね。まぁ信じちゃうというか、家族も話を聞こうって態度になります。
うまく同居を認めさせて、、、、
でもお母さんには好きな相手が明義だとバレてます(笑)
この時の母子の会話が母娘の会話と一緒なのが、なんだかほっこり来ました。母は強し。お惣菜を持たせるのも、後日、父と兄がいない時に料理を教えたりするのも。

エロは明義の言葉責めというか、会話がエロいです。
お布団シーンも多め。

この後のお話で“あの“お兄ちゃんもコッチの世界に踏み込むってことらしいので、楽しみに読みたいと思います!

1

エロ健気っこの天然どエロおねだり

久々の再読。
で、やっぱり歳の差BLで若い子が受け、っていうのあんまり好みじゃないな〜っと思った。
特に本作は、受けの未直(みすぐ)は高校3年生なんだけどちょっと子供っぽくて、ちょっと女の子っぽくもある。
すぐうるうるべそべそ泣いちゃうし。
確かに可哀想な子ではあるのです。
自分がゲイかも?って思って頼れるお兄ちゃんに相談したら勝手に変態認定されて親にねじ曲げて伝えられ、結果親は泣き。そして家に居場所がなくなり。
誰にも相談できず2丁目に行ったら、ウリ専ボーイに間違われて危ない目にあい…
そこを助けてくれたのが、コワモテの男前・三田村明義でした。
会って間も無い、何も知らないけど明義に恋に落ちた未直は、一転粘って粘って粘って…
この粘りは見習わなきゃってくらいよく頑張りました。
根負けした明義。明義という居場所を得た未直。
…はいいけど、なんで明義はあそこまで職業を秘密にしちゃったかなぁ。
そのせいで、思慮の足りない未直が突っ走ってアブナイ目にあうんですよ…
もう一点この作品のテーマとして「家族」があると思うんだけど、特にお兄ちゃんのキャラがすごい。
兄・直隆は日○銀行にお勤めのエリートさんで、頭の中がカッチコチ。自分基準の「常識」から1ミリでも外れたものは理解しない、理解できない…これが初めは超イヤな野郎っていう描写なんだけど。
終盤、明義が未直の事を話し合うために家族に話をしに行った時、もはや直隆のトンデモぶりは頂点!って感じで逆に笑えます。
未直の抱える問題、兄の強烈キャラ、そして忘れてならないのが「エロ」!
崎谷はるひ先生の筆によるエロは、もうなんともいやーらしい!エッチい!
幼めな未直が、絶倫明義にあんなことこんなことを開発されるのが超いやらしい。
エロを描写するその言葉選びがまずエッチいんですよね〜。なんか読んでて恥ずかしくなってきます。
若くて無垢な子が受けになって、アンアンひんひんなるのが読みたい!っていう方に大おすすめ。
エロエロしいけど、攻めの大人・明義にちゃーんと愛があるから、読後感は一応良いです。
私的には、幼い子がエロいのってちょっと苦手なので「萌」で。

0

おかん目線で見守りたい可愛いCP

ちるちるのソムリエさんにオススメされて読んでみました。
さすがソムリエさん、包容力のある年上攻めと高校生受けという、年の差カップルが好きな私にはドンピシャでした。

家族にセクシュアリティを全否定され、居場所がなくなってしまった受けが、攻めに全身全霊で愛されようとする姿が痛々しく、読んでいて辛かったです。
それだけに攻めがきちんと家族に話をしてくれて、和解するきっかけを作ってくれたのがよかった。
最後には、それまで存在感のなかったお母さんの立場になって、ウルウルしてしまいました。
娘を嫁に出す親のような心境になったBLは、これがはじめてです。

崎谷先生の作品はエッチシーンの文体にちょっと癖があるなあと感じていて、読みにくいこともあったのですが、この作品に関してはストレートな表現が多く、読みやすかったです。

SSも甘くて、愛に溢れてました。

1

美味しい歳の差だけど…

シリーズ一作目。
この後に『スペクトル』『パラダイムシフト』『インセンティブ』『ファシネイション』と続きます。

**********************
受けの未直は自分のセクシャリティに悩む、18歳の高校三年生。

攻めは刑事で強面の三田村、35歳。
内定捜査中の為、オンボロアパート暮らし。
**********************

二丁目を目指す途中、ウリ専と間違われた未直が助けられたのが三田村。
ぶっきらぼうながら面倒見の良い三田村に、未直は恋をしてしまい…という流れとなります。

家族へカミングアウトすると変態と罵られ無視されという未直は気の毒ではあるのですが、どうにもアホの子という感じで苦手なタイプ。
ちょっと『甘い融点』の受けを彷彿とさせます。
三田村へ押せ押せなところもちょっと無神経さがあって、どうにも未直が好きになれないことでこの厚さがけっこうキツかったです(汗
そしてけっこう終盤まで三田村の職業は語られないのですが、バラした時も随分と簡単にあっけらかんと書かれていてオマケですか?という印象。
全体的にエロ多めなのはいつもの崎谷さんとしても、内容に見合わない軽い書かれ方で残念な部分が多くこの評価とさせて頂きました。

歳の差万歳なわたしにはうってつけの設定のはずなのですが、どうにも乗り切れない自分がおりました。
無念です。

4

天然すぎるバカップル

男性がすきなんじゃないかと自分の性癖に真剣に悩む高校生の未直が、偶然知り合った明義に惹かれていきます。
とにかく天然な未直は、知り合ったばっかりの明義に「好き好き」とまとわりつきます。
初めは迷惑がっていた明義も未直の危なっかしくて守ってあげなければと思わせる不安定さにはまってしまいます。

未直の天然な可愛さは申し分ないし、明義の男気あふれる包容力もバッチリです。
二人が人が変わったようにみだれるエロもなかなかです(>_<)

1

さわやかカップル

はるひさん作品で初期に読んだもの。記憶が薄れてますがあらすじを読んで何とか思い出してきました。

ゲイの目覚めに悩むいたいけな高校生と、優しくて強いけどがさつな外見でおおわれたオジさんの恋。ステキでした。
コミカルテイストながらも同性愛への葛藤がかなり緻密に描かれ、むしろじれったくすらあるのですが、後半しっかりとあまあまなので満足度は高い。

しかし、個人的に、はるひさんのどれを読んでもそつのない感じ、エロいといわれながらもどこかしら優等生な感じ、というのがどうしてもはまらない。
でも、これは最後に攻め様が決めるとこびしっと決めてくれて感動だったので、星1つ増やしました。
オヤジ攻めすきだぁ~。あ、受けも大好きですけどね。

0

エロ可愛いの一言!

意外と早いうちに両思いになりました。
全体的に甘さとエロが強い作品だと思います。
この作者様の作品は、切なくて辛いものもあるのですが、これは安心して読めました。未直(受け)がちょっと危険になる場面もあるのですが、眉をひそめる程ではなかったです。

三田村(攻め)の職業も、ヤクザ系統の作品を読みなれている方は、簡単に見当がつくと思います。なので、私は未直が誤解していくのを楽しんでました。

そして未直が18歳の理由も、三田村の仕事に少しは配慮したのかな?と(笑)

ラストのHの後で自己嫌悪に陥る三田村と、それを慰める未直が、いつもと引っくり返ったようで微笑ましかったです。

3

包容力のある大人って素敵。

自分のセクシャリティについて悩む高校生、未直。
はたして自分はゲイなのか…確かめようと無謀にも二丁目へ。
そこでウリの少年と間違われ、ピンチ!の時に現れ助けてくれた謎の男、明義。

未直くん、一目惚れです。

押せ押せの一手で攻める未直。
ところが明義は本気にしてくれず…だけどちゃんと相手になってくれるところにますます惚れていくわけですが。

うん。包容力のある男って素敵!
明義は俺様だけど、でも押し付けないところがいいです。
口は悪いしぶっきらぼうだけど、優しいんですよ。
ツボをついてきやがるぜっ。

未直のキャラは好き嫌いが別れるかもしれません。
甘ちゃん、女々しい、泣き虫受けはイヤ!って方はオススメできないかな…。いやでも最後は未直くん、やるときゃやるんですよ。
他の方のレビューにあるように、この受けは全然大丈夫でしたって場合も。

初めの時点で明義の職業はコレなんだろうなぁと感づいていましたが。
未直くんは最後までとある自由業だと思っていましたね。


さて。この巻の悪役(?)、お兄ちゃん。
えぇもうなんだこの兄貴は!と憤っていましたとも。
最後、あぁこの人は良くも悪くも真面目で頭が固いんだな、と納得しましたが、それでもこの兄貴、無理だわー…と思っていたんです。
そう。思っていた。過去形です。

皆さま、是非お兄ちゃんのスピンアウトを読んでみてください。
おもしろいから(笑)

1

詰め込み感はないのに、ぎっしり

崎谷エロスを求めて読んだら、期待以上にいいお話でした。

セクシャリティについて、明義との関係について、一生懸命考えて傷ついて悩む未直の気持ちがちゃんと伝わってきました。冷静に考えるところもあったり、欲に流されることもあったり、とても人間らしいと思いました。キャラにちゃんと肉付けがされていると思います。

もちろん、崎谷エロスは文句なくよかったです。セリフがエロくて、未直の乱れっぷりもよくて。でも、それだけじゃない。ちゃんとそこに至る心情や状況に納得できるから、しっかりお話に没頭して楽しめました。

実は最初はあまり期待せずに読み始めたのですが、面白くてついつい引き込まれ、あっという間に読んでしまいました。そのへんを、妙に小賢しくせずに、自然に読ませてくれるところがいいなぁと思います。言葉づかいも文体も、お話の流れやキャラの気持ちの動きも、どこにも無理がないようにさりげなくきちんと書いてくれているからだと思います。

やっぱりエンタメはこうじゃないと。
と、崎谷作品を読むたびに思います。今回もそうでした。

0

シリーズでは1作目

まるごと一冊全部がひとつのストーリーでした。

う~ん。
残念ながら、女の子っぽい受け様って
あんまり得意じゃ無い方なので、好みにはマッチしなかった~。

受け様は高校生。
とにかくカワイイカワイイ女子って感じ。

良く泣くしえっちの時も、女子のようなお声。。。
ここでどうしても、BLを楽しむという気持ちが下降~。
「だったら女の子でいいんじゃ?」と
お話に入り込めず、現実に引き戻されちゃうんですね(^^;

評価が高かったのもあって、期待しすぎたアタクシも悪いかもですが
ちょっとザンネンでした(-_-)。

3

Hで隠れそうだけどいろいろ詰まってます。

『年の差(年上攻)』『高校生受』は個人的にいちばん好みなんじゃないかというくらいなので、それだけでもよかったんです。

正直言って、未直(受)のぐるぐるはあまりにも卑屈でしつこ過ぎてちょっと鬱陶しかったんですけどね。でも私は未直のキャラクターは結構好きなんです。

明義(攻)はすごくいいキャラクターでした。

オヤジで俺様で、そういう属性としては私の苦手なタイプとも言えるんですが、明義は『俺様』ではあっても身勝手じゃないし、本当の意味で優しくて包容力のあるちゃんとした大人(←個人的にこれすごく大事!)なので好きなんです。

う~ん、たぶんラブ以外の部分があまりにも多過ぎたんでしょうね。この分厚さのかなりの部分は未直のセクシャリティを巡る悩みに(何らかの形で)関わってますから。
その上にHがこれでもか!と濃厚だから余計にみっちり感が。

『未直の悩み』をメインに据えて描くのは構わないんです。丁寧に描写されてたと思うし、そこに無理は感じない。

ただ、あれほど未直を追い詰めたのは『セクシャリティ』そのものよりも家族の対応でしょう。そのあたりがどうもスッキリしません。

これが『家族は悪・敵!』と決裂したまま切って捨てるんなら(それはそれで安易だなあと興醒めなのは確かだし、決してそうして欲しいわけではないですが)まだわかりますが、ラストで『誰も悪くない』的に綺麗に纏めたのがどうも・・・
言いたいことはわかりますよ。結局は私も『家族と和解』に持って行ってくれた方が好みなんだし。

でも、あの家族会議での『言い訳(でしかないと思う)』には納得行きません。親として何をしてたの、アンタたちは!?

兄(自分たちの息子)の言いなりになって『そんなの聞いてない。そんなつもりじゃなかった』って、そのこと自体が親としてどうなんだ?逃げてただけじゃないのか。

とまあ、我ながらBL読みながら余計なこと気にしてんのかなあって感じではあるんですけどね~。

それでも、いろいろ(そりゃもういろいろ!)言いたいことは後から後から溢れてくる感じではありますが、何度も読み返すお気に入りです。

個人的な好みとはちょっとズレてる部分もありますが、トータルでは『神』しかないなという感じですね。

7

エロ可愛い未直くんwww

崎谷はるひ作品の中で大好きな明義×未直!!

あらすじは
同性しか好きになれないことに悩んでいた真野未直は、高校最後の夏に新宿二丁目に行く決心をする。 しかし妙な連中に絡まれ、危ないところを強面の三田村明義に助けられ…。 強面と威圧的な態度に反し、不器用な優しさを覗かせる明義に惹かれる未直。 しかし必死のアプローチも全く相手にされず、明義はその正体すら教えてくれなくて――。


明義の不器用な優しさや未直の可愛さに最後までメロメロでしたよ~!
うじうじメソメソなよなよは基本嫌いなんですが,未直のメソメソは可愛いく受け入れられました。
きっと未直がただメソメソしてるだけじゃなく最後に兄に自分の意見を自分の口から発したのが私の中で好きな受けになったのかな~と。

そして家族と和解したあとの落ち着きップリを見て
あぁ~情緒不安定な天然だったからあんなメソメソなよなよしてたのね~。普段は違うのね!
と最後の好きにさせないでを読んで思いました。


たしかに崎谷はるひ先生の作品だからなのかエロエロでした。

乳首がちんちんになっちゃうはびっくりですね!(笑)

SHOOWA先生の
『僕らの三つ巴戦争』
の【いやらいい子】に並ぶ名言だと思います。(笑)

エロあり涙ありの可愛い作品でした(^_^)v
次作の不埒なスペクトルも面白いのでシリーズでドウゾwww




3

長い!濃い!(笑)

崎谷さんは原作を書かれている漫画は読んだことはあるのですが、小説を読むのはこれが初めてです。
結構エロい作品を書かれるということを皆さんのレビューで読んで知ってはいたのですが、その評判にたがわない作品でした。
自分が同性愛者かもしれないという不安を抱えている高校生が本当の自分と向かい合い、家族との葛藤も乗り越えていくという筋立ては余り今まで読んだことがなかったので、そういう意味では新鮮でした。
泣き虫で世間知らずな主人公が、一旦恋を自覚するとかなり大胆に変身するのにはちょっとびっくりしましたが、一途にアタックする様子は可愛いですね。ただ、かな~り泣くシーンが多いので、泣き虫な受けが苦手な方にはちょっと…かも。
攻め様は口が悪くてぶっきらぼうで、受け様とはかなり年齢が離れている大人なんですが、受け様の事を本当によく考えていて優しいです。こういう一見怖そうで愛想なしなんだけど実は責任感あって優しい攻め様は大好きです。
かなり甘々な二人なので

1

あまあまエロエロなんだけど、せつなくて泣けちゃいます。

不埓シリーズの中でも、この2人、私は結構好きです。
ノンケ男前おやじ攻×同性愛者かもと悩む天然健気受。
年の差、刑事、スーツ、10代受と、私には美味し過ぎる設定でした。あと、あまあま、エロエロでLOVEシーンも濃厚。不器用ながらも、お互い相手を思いやり必死な所なんかは、せつなくて、可愛くて、優しい気持ちになれちゃいます。
家族関係も絡んでくるのですが、特に同性愛者を苦手とするお兄さんが凄いです(笑)次回作は、お兄さんメインの話もでてくるんですけどね‼
でも、主役2人が可愛くて、あまあまエロ満載なので、重たい雰囲気になり過ぎず、さらりと読めちゃいます。結構ページ数も多いんですが、ニタニタしながらあっという間に読めちゃいました。崎谷先生さすがです。やっぱり好きだな〜と思わせる作品でした。
攻め様の明義さんの事件が、受け様未直を巻き込んでドタバタ解決したあと、この2人と未直の家族で今後の話し合いをするシーンがあるのですが、私は泣けました。皆方向は違うにしても、そこには愛情があったことがわかります。
話し合い後、お母さんが、未直の好きな人は明義さんでしょうと聞いてきます。そして、あなたは女の子になりたかったのと聞かれます。それに対し未直は、今まで色々悩んだこと、女の子は好きになれないこと、明義さんが凄く優しい人で、好きな思いを伝えます。それを聞いたお母さんは、まだ気持ちに迷いはあるけど、1人で悩ませた事を謝り、未直を女の子だと、お嫁に行ったんだと思い、理解して行こうと気持ちを示してくれます。最後に実家を後にする時、お母さんがお土産に煮物を持たせてくれ、明義さんに、未直を幸せにしてやって下さい。よろしくお願いします。と伝えます。
本当にお嫁に行く時のシーンでした(笑)。
お腹を痛めて産んだわが子の事を考える、母親の気持ちが表れてて涙が溢れてきました。
最後は、徹夜続きの仕事後はフェロモンたっぷり濃厚シーンを決め込んじゃう明義さんの、エロエロ濃厚ラブシーン後、やり過ぎ感を反省する可愛い姿と、それに対し、愛情を注がれる事によって気持ちが安定し意外に大人な未直のやり取りが笑えちゃいます。オススメします。


3

どちらも可愛い、攻&受

年の差・年上攻め、大好物です!もうその設定だけですでに萌な私。

自分がホモだと気付き想い悩む未直、
信頼していた家族に相談したとたん、拒絶・否定され深く傷つきます。
そんな時に、ヤクザに絡まれていた所に颯爽と現れ未直を助け、
家族にさえ受け入れてもらえなかった自分を認め、話を聞いてくれた明義。
未直が明義に恋に落ちるには十分な理由でしょう。

深夜まで一人でファミレスで時間を潰す、
家に家族が居るにも関わらず「ただいま」と小さく呟いても誰も出迎えない玄関。
くすんと洟をすする未直がかなり切ないです。
その後兄に、未直と和解したふりをして病院に連れて行かれ、
雨の中逃げ出した未直がずぶ濡れになって泣いている姿は、痛いほど哀れでした。
そんな未直に必死に縋られたら、明義でなくても絆されちゃうでしょう。
しかも、未直本人は無意識にエロ可愛いときたら!
18歳という年の割には幼い気がしますが、未直は本当に可愛い~。

それにしても、未直の家族の対応は「こんなんあり?」と思うほど最悪。
確かに、いきなりカミングアウトされた家族の困惑はかなりも物だったと思います。
未直自身も後で後悔してますが、隠し通す事も思いやりだったのかもしれません。
でも、まだ高校生の未直に対して、もう少し親身に向き合うことは出来なかったのか?
長男の言いなりになっていた両親が不甲斐ないです。

ところで明義、ぶっきらぼうな振りして実は可愛い・・・と私は思ってしまいました。
兄の元から逃げ出した未直を迎えに行く時、
必死になって未直に「好きなのは勘違いだろう?」的な事を言い続けます。
でもそれが、本当は明義も未直とエッチしたいのに、
「未直に頼られて仕方なく」と自分や未直に必死に言い訳しているような感じがして、
なんかもう「このエロオヤジ!」というか「オヤジ可愛すぎ」というか・・・
私はこのちょっとお茶目なオヤジ攻め、好きです。

最後には、未直もなんとか家族と和解(完全ではないですが)でき、
本当に良かったです。2人もラブラブだし~

ちょい駄目オヤジ攻め好きには、おススメです!

1

完全ノンケ攻め

評価は低めです。
ストーリーの肝となるだろうネタバレは控えますが、各シーンや台詞などを抜粋、それについての個人的な感想を書いています。

初読みの作家さんだったので、評価の高いもの、その中から自分の好きそうなものを選んでみました。
が、ノンケ攻めをちゃんと読むのはもしかしなくてもこの本が初めてだ、ということに、読み進めながら気づいてしまいまし、た…。
これまで、わりと「ノンケの関わるBLはおいしい」と認識していたんですが、完全ノンケ攻めが受けを堂々と「俺のオンナになれ」は…。orz
その口説き文句を受けがまるっと100%「うれしい」で受け止め、むしろそうして欲しかったんだ、というテンションで受け入れているのも、自分にはむりで、した。
正直、えちシーンの評価も高い?作家さんかなあと感じていたので、そのシーンも楽しみにしていたんですが、ええと、入り口手前でみごとに躓いてしまったためにすべて頭上を通過していかれましたよね…。ああ…。

うーん。BLを通して現実的な同性愛の問題にふれてみる、という、このお話のそもそもの主旨?と、自分の求めている「トラウマ持ち受けを理解し、癒す大人攻め」像とが、どうにも著しくズレていたのかもしれません。

兄と両親からの理不尽な扱いに耐え、だれにも理解されない、心を預けることができない深い孤独感のなかで、未直は明義への想いを唯一のよすがとしますが、その未直の「ひっしさ」を、明義さんはつねに「受けては流す」「受けては流す」といった感じで、…ええと、真っ暗なトンネルから抜けようと走る未直の目の前に、ちらちらと懐中電灯の光を見せるだけ、というか…。
未直の想いに陥落したシーンあたりから、ようやく彼も未直の体感している真っ暗なトンネルを理解してくれる、歩み寄ってくれるのかな、と思えば、「自分がぐらついてしょうがねえなら、俺の女になっとけ」。これはつらいです。

ひとをすきになる、って、相手の心がみているものをいっしょにみる、みようとする、ということじゃないんでしょう、か…。

完全におなじようにみることはできないし、どんなに歩み寄っても半分もおなじにならないかもしれない。きらきらとした相手に憧れて近づいてゆくのは光にふれる体験だけど、真っ暗な場所でもがくひとの心にふれるのは、不用意にすればよけいに相手を傷つけかねないくらいの痛みがある。
同じ経験がない以上、おんなじものをみるなんてできるわけない、というのも現実だけど、それを補いたいと思って抱くのが、思いやりだったり、相手の話を聞いてその気持ちを想像する想像力、で。
明義さんは「話を聞いてやる」「話せ」と未直を促すし、ちゃんとぜんぶ聞いてくれますが、その後の反応はいつも「そういう状況だったら、こう処理する」といった「対応」の域を出ません…。

未直の「現状」を理解はしていても、「その心」は思いやらないまま、もう体ごとぶつかるしかなくなった未直の言葉にも、「そんなに俺のことが好きなら、もう付き合っちまえばいい」。

そんなふうにして抱かれた未直が、セックス依存症じみたことになってしまうのは、ああ、道理だよね、と思いました。(笑)


このさきはBLレビューの域を出るかもしれないんですが、
未直も明義もそれぞれ自分の事情にていっぱい、という状態では、なんだかちょっと、どっちの問題も中途半端です、よね。
未直が自分の心情を吐露しても、明義さんは自分の仕事が忙しくて、ろくに心を傾ける時間がない。
未直から「何の仕事をしているの?」「ほんとはすごく危ないシゴトの人なの?」と明義の仕事にどきどきはらはらの興味を持とうにも、未直自身の足場がぐらぐらのせいで、充分に情報も集まらないし、推理、考察もできない。
お話のラストにタイトルのモンタージュを比喩した表現がでてきた時に、未直のモノローグとはちがう意味で、言い得て妙ですね、と納得しました。

5

年の差エロ

この作品はCDを先に聞いてたんですよねー、CDがかなりエロかったので原作はどないなもんじゃろと思ったらやっぱりこっちもエロかったー。
エロシーンではもうおちんちんやら、なんやらエロい用語が飛びまくりだし。
しかも受は高校生で18歳、年の差カップルですよー!

未直〔受〕は自分がゲイかどうかで悩んでいて、その相談相手を求めて2丁目の店へ行こうとしていて男に絡まれていたところを、三田村〔攻〕に助けられます。
その後、喫茶店で話している間に未直は三田村に恋をしてしまいその場で告白するも、当然の如くに玉砕。
しかし未直はそれからも何日も粘りに粘ってやっと三田村の携帯番号とメールアドレスをゲットするのです。

未直が2丁目に行こうと思いつめたのには理由があって、それが年の離れた兄と両親に自分の同性愛嗜好が知られてまるで病気扱いをされたからなのですが、その後、結局、未直は家を出て三田村のアパートから学校へと通います。
未直はまあ可愛いっちゃ可愛いんですが18歳になって語尾に「もん」とかつけてるのがちょっとイラッとしてたんですが、そこはもう彼はいっそアホの子なんだと考える事にしたら段々可愛く思えてきました。
まあ勉強は出来るのでアホじゃないんですけどね。

そしてついに未直に落とされてしまった三田村は、セックスに関しては実にエロい男で、未直といざ本番となるとエロい言葉を言わせたり言ったりして、未直をアンアン啼かせまくりです。
エロシーンでおおっと思ったのは、いざ挿入シーン、未直はアナルバージンで三田村のちんこはデカい、スムーズに挿入とはいかない訳ですが、そこをどうするかというと三田村が未直をくすぐるんですよ~、そんで未直が笑ってる隙に挿入するという描写が成程なーと面白かった、くすぐりながらその隙に挿入、この発想は無かったですよ。

三田村が実は刑事なので、事件が絡んではきますがそれはまあちょっとしたストーリー上のスパイス程度って感じですかなー。
最後の家族でのやりとりで、やりこめられてる兄が最後の最後でちょっと可愛かった。
そしてこの兄でまさかスピンオフが出るとは!

2

いやあ~ほんと面白かった!!

前々から気になっていたので、やっと手に入れて読んでみると、
300ページを超えるページ数だったのに、結構早く読み終わることができました。
まず、キャラが良かったです。明義さん格好いいな~!オジサンスキ-!!
言葉遣いが悪くて、やくざっぽい雰囲気なのに根は優しい人。
は~~~~ツボすぎる・・・・・・!
未直は泣いてばっかりというイメージが非常に強いんですが、
ギャップがすごかったです。おとなしい子なのに、
明義のこととなると・・・・・・うん、すごい。
ひとめぼれして、本当に好きになって、一途に明義を待ち続け、
メールアドレス、携帯番号を手に入れようとする一生懸命さが
すごく可愛くて好感が持てます。
そして未直のお兄ちゃんは、自分が今まで読んだことのなかったような設定で、ドキドキしました。ホモ恐怖症だと!?
お兄ちゃんで小説が出ているようなので絶対買わなきゃ!!
ストーリーのほうは未直が明義の役に立ちたくて囮となるために、
クラブに出かけるところがすごく印象に残っています。
未直がエロすぎるwwいろいろとエロい迷言(あ、間違えた)名言を言っています。言葉があまりに強烈過ぎて、たぶんその言葉を忘れることはないだろうと思うほどです。
それにしてもレイプ系のシチュエーションは大丈夫なはずなのに、
なぜか怖かったです。読んでて頭がグワングワンしました。
あと、話の盛り上がりの家族会議は、お兄ちゃんの分からずやー!!
と何度も言いたくなるくらい頭がかたいなこの人。
そして父母もあり得ねえだろ!!未直を心配しているくせに、
連絡を少しもとらないなんて変。
いくら未直との距離をとったって、母はお兄ちゃんに隠れてこそっと電話するくらいはした方が良かったと思う。
母にとって未直はその程度かと思うと、家族の絆はそんなものかと思ってしまった。(これは自分の価値観なので他の人がどう思うかは分かりませんが)
でも良い終わり方だったのでよかったです!!面白かったです!

1

だめな大人とだめな子供の恋愛

私・・・これはBLファンタジーとしては消化できるのですが
基本的に苦手な部類に入ります。

高校生の受けは自分がゲイかもしれないと
夜の二丁目をうろつきトラブルに巻き込まれ
それを助けてくれた、ちょっとコワモテの攻めに、ひとめ惚れv

一方的に好きv好きvと言われ
未成年とわかっていて、受け入れてしまうのです。
平たくいえばほんとに淫行。
プレイ的にも、ねちっこくていやらしいので、まさに淫行。
ただ悲しいかな、そんな淫行がすごくおもしろかった。
俺、最低/(^o^)\

だって「乳首がちんちんになっちゃう。おっぱい、出ちゃう!」んですよ?
参った。すげぇ笑ったwww

最終的に、ただのだめな大人とだめな子供にならないように
いろいろフォローが入るのですが、どーせなら最後まで
だめな大人とだめな子供のままでもよかったかも。

1

忘れちゃいけない…BL界最大のコンプレックス

不埒シリーズの1冊目です。
ひょっとして自分、ゲイかも…と、孤独に悩み抜いたあげく、
高校生の未直は意を決して二丁目に行きます。
そこでヤクザに絡まれたところを助けてくれたのが…
これまたヤクザ風の男・明義でした。
これがきっかけで明義に恋した未直には、
家族にゲイをカミングアウトでしたことで、
とてつもないコンプレックスと孤独を抱えて、生きるのがやっと…。
総てを理解した明義はこう言います。
「自分がぐらついてしょうがねえなら、俺の女になっちまえ!」
いやあの…考えてみれば、普通はこうなんですよねぇ。
私達BL読みの人間は、ついつい…こういう感覚を忘れがちです(汗)
読めば読むほど、ゲイに対して違和感がなくなっちゃうから恐ろしい…。
未直のコンプレックスは、リアルのゲイならごく当然の悩みなんですよ…ごく普通の。
だからといって別に、ゲイの人は悩みなさい、悩んでしかるべき…
…っとは、決して思いませんけどねぇ。
未直がいい例ですけれど、コンプレックスはおおむね…人間を歪めちゃう!
歪むだけならまだしも、萎縮させ暗くしてしまうから、これは問題。
かといって…コンプレックス無しっていうのも、少々問題です。
そこのところの他人の痛みが解からないから、
傍から見ると、けっこう冷酷か馬鹿に見えたりもするんです。
(↑これは、お兄ちゃん・直隆が典型的な例です。)
だからといってコンプレックス、自覚しすぎるくらいに自覚して、
ひた隠しにして生きるのも、かなりしんどいものです!
ありすぎてもダメだし、無さすぎてもヤバい…本当にやっかいなものです。
こういう微妙な…ゲイであることの悩みは、とくにそうです。
少数派なだけに、ズッシリ重い。ついでに言えば、正解もないんです。
だからと言えばナンですが…さしあたって…
世間との折り合いと、そして理解者が最重要項目です。
このお話、明義のさりげない距離感と、淡々とした理解力が冴えています☆
これ以上の対応は、ちょっと思い当たらない…くらいに大人で紳士ですよ、彼は!
どこまでも見かけを裏切る男です(笑)
さて、あの場面のほうですが…エロいどころではありません(汗)
放送禁止用語の連発ですよ…このカップル、こういう場面で豹変します、言葉が!

1

エロだけど奥が深いのです。

同性愛者かもしれないと悩んだ主人公が、迷い込んだ先で助けられた男性に恋をしてエロエロ。
でもね、エロエロになってしまうのはこれは、愛情欲求の不安からくるSEX依存症でしょうね。
その証拠に安定を取り戻した後半では、割と落ち着いてきています。
というより攻め様の明義がエロオヤジだからいけないんですけどね。

主人公が天然なお坊っちゃまで、素直な育ちだから家族にいきなりカムアウトしてしまい、エリートな家族からかわいそうな仕打ちを受けるのです。
読んでいて、主人公未直のお兄さんの厳しい態度も、両親の無視するような態度も、これじゃぁダメだよ!と、思わず諭したくなるほどです。
こういうテーマが根底にあるのに、あまり悲惨さが全面に出ないほどにエロが激しく、ついそちらに目がいってしまうのですが、
これは精神的に追い込まれた主人公のストレスの深さととったほうがよいようです。
未直を助けて、彼の理解者&恋人になる明義は国立大出キャリア崩れの刑事さん。
エリートの未直のお兄さんと、考え方や態度で良い対比になっています。
これも、うまくできているなと感心させられた点です。

それにしても、初体験でこんなエロい高校生、、いや素直な高校生(?)びっくりしました。


1

可愛いボケ子の真剣な恋

他サイトさんで絶賛。主人公がかわいいっエロいっ濃厚ラブという評判を聞いて一読。

可愛かったです~!!

未直の「~だもん!!」とか怖い場面に遭遇して「うわあああん!!」と子供のように泣き出しちゃうキャラに不覚にもぐらっときました。
実際いたら女子の目から見ても守ってあげたくなるタイプ??母性本能をもくすぐる魔性の子?

突然泣かれてタジタジ、慰めに入る強面・口悪の男、明義の動揺がまたよかったです。やっぱどんな男も可愛い子の涙には弱いのね、ウププって感じ

またエロさでいうとセリフがすごかった・・・!
未直の何も知らないウブな故?の男殺しのセリフといい、明義の大人の男(オヤジ)故の濃密なやりとりが極甘でした。
甘いスイーツをさらに甘くするためにクリームやチョコでトッピングみたいな・・・エロいです。

売りセンと間違われ危ないところを救われた未直。やくざ屋らしい男の見せるさりげない優しさに惚れてその日のうちに恋をしてしまいます。
明義の忙しい事情に遠慮しつつも好きということはハッキリと健気にアタックしていきます。

しかし恋愛ドラマなストーリー仕立てですが、同性愛に悩み周囲の理解を得られない少年の葛藤を含む深い話でした。切ないシーンもいっぱいあって未直の心理を思うと泣けてきます。

全体的にストーリーには破綻なくバランスの良い構成で安心して読めました。

1

エロじゃないよ、感動作品だよ!

凄いですね~エロ語録が作れます。ちょっといくつか挙げてみましょうか(笑)

「いや…乳首がちんちんになっちゃう、おっぱい、出ちゃう…」

「みすぐの、おし、お尻に、おっきい、ちんちん、ください…っ」

「み、未直の、ぬ…濡れっ…のちんちん、しゃぶってぇ、あ、あひん!」


……ふぅ…(-_-;)
最初に読んだ段階では、この作品はテーマはエロスだと思ってました。でも違ったんです(>д<)

自分が同姓愛者であることを家族に相談するも、病気だと決めつけられて兄に病院に連れていかれそうになる未直。逃げ出して、雨の降る街に一人放り出される場面はこっちも心が張り裂けそうでした。

未直に明義がいてくれて本当によかったと思いました。未直一人だったら、彼はどうなっていたのだろうかと考えるとゾッとします。

そして明義を含めての家族での話し合いは、未直がすごく頑張ったと思います。兄の間違った愛情表現にこっちも呆然としました。

最終的に未直が出した結論は、全員が全員納得できるものではなかったかもしれないけれども、一応の決着はつきました。

家を出て明義の元で暮らすことになった未直に、「…あのひとなんでしょう?」と小刻みに震えながら訊ねるお母さん。
未直と一緒に話をしに来た明義を見て、お母さんはわかったようです。

二人で食べるようにと、煮物の詰まったタッパーを渡す場面に涙です…(T_T)

ずっと逃げていてごめんなさい、と未直を抱き寄せるお母さん。これが最後の母親の抱擁なのだと涙する未直にこっちも涙です…(T_T)

そして最後に、未直を幸せにしてやってくださいと頭を下げるお母さんに対し、「精一杯、そうつとめます」と頭を下げる明義。お、男です…(T_T)


この作品はやっぱりエロスがテーマじゃないんです!感動できる作品なんです。特にお母さんとのやり取りなんかもう…(T_T)

…まぁその後は二人、ヤることヤってるんですけどね。降り幅がスゴイよ…。続編の新婚編(笑)なんか、エプロンに台所プレイですからね。

明義の「あんまぐずると、うしろにさっきのキュウリ入れるぞ」はエロ語録の中でも大賞です(笑)
それはキュウリじゃなくてズッキーニだよ~。そんなん入れたら未直壊れちゃうよ~。


エロスに目が行きがちな作品ですが、本当に感動できる作品なんですよ~(´Д`)…と私は主張したいです。

ぜひぜひ読んでみて下さい☆

11

お兄ちゃんも忘れないで!

同性しか好きになれないことを悩んでいた真野未直は、高校最後の夏に新宿二丁目へ行く決心をする。しかし妙な連中に絡まれ、危ないところを強面の三田村明義に助けられ…。強面と威圧的な態度に反し、不器用な優しさを覗かせる明義に惹かれる未直。
しかし必死のアプローチも全く相手にされず、明義はその正体すら教えてくれなくて―――。 出版社様より

切ない→あまあま な展開運び。
言葉が足りなくてぶっきらぼうだけど優しい明義を一途に待ち続ける未直。
タカツキ先生の絵柄が未直のかわいさを存分に引き出しています。
「助けてくれたから好きになった」というのはBLによくあるシチュエーションかもしれませんが、お約束な展開からぐいぐい読者を引き込んでいく崎谷先生のストーリー運びはほんっとすごいですよね。
また、細かな人物設定はもちろんですが2人を取り巻く人物が効果的に使われています。
未直のお兄ちゃんは…こういう人実際にいそうでうよね?誰かに食べられればいいと思います(笑)
そして濡れ場描写のこってり濃厚さはいうまでもありません。

とにかく、未直の一途さと泣き虫なところがかわいいっ!
こういうぶっきらぼうな明義はもっと萌える!!

3

崎谷さんの努力を誰が水の泡にしちゃったのだろう…

本書を読んだ限りの印象なのですが、どうも崎谷さんと版元で作品に対しての印象と感覚がまるっきり違ってしまったのかな、という印象が強く残ってしまいました。

手厳しい言い方をすれば、崎谷さんは未直が抱えている「自分が同性愛者なのではないか」というアイデンティティ・クライシスをかなり緻密に描いていますし、カミングアウトとそれによって生じるさまざまなあつれきをボーイズラブの枠に収めながら書いているのは―それこそ、同性愛者の私が言うのもなんだけど―ものすごい近いキャラクターかもしれないと半ば同情できたのです。

ところが、版元は「エロよこせ」と言わんばかりの対応をしてしまい、結果としてそうした崎谷さんの努力を水の泡にしてしまったのではないかと思えるフシが所々で見られます(皮肉を言えば、タカツキノボルもそれに加担している)。

真剣な文体の崎谷さんも、ギャグやおちゃらけた文体を交えるときの崎谷さんもどちらも同じ作家です。それをみすみすお忘れなき用に。

7

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