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ビジュアルがたまらないです。
赤毛のふさふさの耳としっぽ。
途中から切なくて切なくて、でもあとがきで木原先生がこれは番外編でハッピーエンドなので安心して読んでくださいと。
雰囲気を知りたいのであとがきを先に読むことが多いのですが、それで安心して読み進め…
最初の友人たちとの微妙に不穏な空気感から、主人公の恋にはまっていく様や会話してないのに会話を成り立たせるところとか胸がきゅっと甘く切なくなります。
それと美和が良い感じに絡んできていて、イメージが挿絵と同じになって好きです。
ベイビーと甘い声で語りかける部分もたまらないです。
後半の話は視点が変わり、自然な感じでH3(それは存在しなかったけれど)の思っていることがダイレクトに伝わってきて、見つけてもらえて本当によかった、愛を感じることができて本当に良かった。
美しい二人でした。
これだけ読むことは出来なくはないけれど、感慨深さは無いし、面白みも薄れるだろうというシリーズ5作目。あとがきでは番外編と書かれてましたね。納得。むしろこれだけ読むというよりは、これだけ読まなくてもシリーズの理解に支障はない気もする。
あとがきに完全完璧なハッピーエンドとも書かれていました……木原先生との感性の隔たりを感じる。
自分は非常に正直なところ「そうはならんやろ」と思うところが多くてイマイチ話に没頭できなかった。H3兼ヨシュア・ハマスのビジュアルにも人となりにもハマらず、ケインの人となりにもハマらず(つまりケインのビジュアルは結構好みであった)仕舞いだったのもあり。木原先生の作品なら、刑務官が本当にIQの高い犯罪者に色恋で騙されてボロボロになるストーリーの方が読み応えがあるんじゃ…とすら思ってしまう。「甘い」という触れ込みがあったので、そうならないとすればそうなるしか無いという予想もたってしまったし。
シリーズ6作目で堂々完結のようなので、期待。
久しぶりの再読。やっぱりめちゃくちゃ良い…!
ヨシュアがとにかく可愛い。ピュアで健気で、顔が見えないまま一生懸命ケインに話しかける姿にやられます。特に「ベイビー」って呼ぶところ、最高すぎて本当に好き。
ケインは心が強いっていうより、環境に押し潰されて感覚が鈍ってしまった人なんだろうなと思う。でもそんな彼がヨシュアに少しずつ心を動かされていくのがまたグッとくるんですよね。
木原さんの作品ってハードな展開多いイメージだけど、これは甘い!ちゃんとハッピーエンドで終わってくれるから安心して読めますし、読後の幸福感たるや…。
設定も世界観もしっかりしていて分かりやすい。さすがの一言!繰り返し読めて、その度幸せにしてくれるお話です!
ううう、すごかった。すごく好きです。
元々刑務所ものが大好きなもので、刑務所というワードが出て来た瞬間から、これは…木原先生の刑務所ものが読めるぞ…!と、非常にわくわくしていたのです。
はー、その期待をポンと軽く超えて来る作品でした。
これまでパラスティック・ソウルシリーズを4冊追いかけて読んで来て、木原先生の引き出しの多さに毎巻驚かされていたのですけれど、過去4作の設定もしっかりと踏まえつつこうも魅力的にカラーが異なるお話が書けるのかと…素晴らしいです。
過去作と比べると、とっても甘くて幸せなお話だと思うんですよ。
ただそれは木原先生作品の中での甘くて幸せなので、全ての方の感覚に合うかどうかは分かりかねますが、少なくとも私は、映画館で上映されていてもおかしくないほど糖度と純度が高い極上のラブストーリーだなと感じた1冊でした。
なんでしょうね。やや映像的に感じたと言いますか、文字を読んでいるのにキャラクターの表情や感情だったり、ここはこんな色味なのかな…など、読んでいる内に頭に映像が浮かんで来て、挿画で描かれた部分以外を想像しながら読み進める楽しさが味わえたのです。
精神体「0」に寄生され、収監され監視されているやんごとなき身分の赤毛のビルア種の青年と、彼の監視を担当することになったケイン。
当初は退屈で仕方がなかった、全裸の青年の監視をするだけの勤務時間が、次第に心のどこかがざわつく何かに変化していく様子が描かれていきますが…これまた木原先生にやられましたね。
2人の間には物理的にも大きな壁があり、こちらからは見えてもあちらからは見えない。
こちらは声も何もかも聞こえているけれど、あちらには何も聞こえない。
壁越しの日々のやり取りを見守る内に、名前も顔も知らない「ベイビー」に子供のように懸命に話しかけるH3が愛おしくてたまらなくなってしまうんです。ケインも読み手も。
2人にしか分からない穏やかな時間。
名も知らぬ相手からの無条件の優しさを感じて幸せそうなH3。
ただ、そこに絶対に訪れるタイムリミットが設けられているというのだから、パラスティックシリーズでは過去一甘い2人だというのに、その倍以上の切なさが漂ってくるのが上手いです。
どうか幸せになってほしい。でも、一体どうなってしまうのか?と、どうしようもなく惹きつけられました。
結末を書いてしまうと面白くないと思うので書けません。
けれど、悪くはないどころか「これはやられたぞ」と、見事な発想に驚きを隠せませんでした。キャラクターに奥行きを持たせるのが上手すぎる。
本当にどの作品を読んでも魅了されてしまいます。もうすごいとしか。
次はどんな味付けになるのかが楽しみですね。
ホープタウン出身のケインは都市部で刑務官をしている。友人もいるが出自を隠しているため心を開けない。
ある時仕事で配置換えがあり、地下階の独房に収監している囚人の担当となる。
最重要人物の息子であるため肉体の保護が鉄則、24時間体制で交代で囚人を監視する必要があり、ただし囚人側から刑務官の姿は見えない。
彼は絶滅危惧種となったOの疑いがあり、三十歳になると排出されると言われている本体を殺すために12年収監されているのだった。
刑務官と囚人の恋です。殺される(時期が来れば精神体のみを殺害、肉体は保護する)ことが前提の収監。
囚人は独房の中で視聴可能なドラマを見続け、見終わったら続きを刑務官にリクエスト。パネルを通してそれに応えるだけのつながりだったのが、ケインが音声をオンにして囚人のひとりごとを聞き、食べ物のアレルギーを考慮したり、体調の変化をみて薬を差し入れたり、あくまでも担当業務の範囲内で心配りをしたことがきっかけで、囚人の方も自身の環境の変化に気が付く。
どこのだれかもなにも分からないけれど、やさしくしてくれる人が居るということに感じ入り、「ベイビー」と勝手に名付けた相手に感謝し、素直に好意を告げる。
会話はできないから、囚人のひとりごとをきいて、ケインが話す(こちらもひとりごと)だけという関係が続くわけなのです。
この、点と点が交わる感じ(厳密には交わっていないともいえる)に唸りました。うますぎる。
ケインには仕事以外の現実の世界もあり、心を開けないそちらの状況も丁寧に描かれているからこそ、双方がひとりごとを言い続ける独房での時間が際立ちます。
ここからどうなるのだろうと。関係も膠着しているし、時間的な制限(しかも時期がくれば殺害=消滅)もあるし、ケインも焦るけど、読んでいるこちらもドキドキして目が離せない。うますぎる(2回目)。
そして、特筆すべきは「絶滅危惧種」です。あのOが30年前に滅んだというのです。
種族のことをケインは学校の教科書で知ったというのです。
ついこの前読んだ「endless destiny」で不穏な終わり方をした「Rainy」。あのあと何が起こったのかわかりませんが、そういうことになったようです。
時の流れがおそろしいです。
この「love escape」は至って平穏なお話で、「endless destiny」で感じた世界の崩壊を予感させるような気配は無いのですが、ここに至る空白の時間が気になります。本書にもさらっと「O狩り」などという言葉が出てきたり、この囚人も実父に疑われてOを吐き出させるために水攻めに遭ったり挙げ句12年収監されてますし、裏側では何が行われているのか。
なんとなくさらなる番外編、続きもありそうなので、Oが復権?の機会を虎視眈々と狙っているかもしれないし、今後も楽しみに待ちたいと思います。
