イラスト付き
作家様買いです。
奴隷のリュエルに興味を持ったエイセイ。
そんなエイセイを見てガガリがリュエルを買います。
リュエルは奴隷だけど一人の人として扱ってくれるキャラバン隊により
徐々に心を開いていくリュエルが可愛くて仕方ありませんでした。
そんなリュエルに不器用ながら、接するエイセイ。
寡黙攻めって言葉がとても似合いたまりませんでした。
リュエルとエイセイの恋のお話だけど
キャラバン隊のお話も面白かったし
ガガリが個人的にすごく良い人で好きでした~(*´▽`*)
恋愛のお話以外もとても楽しめる良い作品だなぁと思いました。
続きが出ているようなので、そちらも読みたいと思う作品でした(*´▽`*)
読後にちるちるの設定欄で「両片思い」となっているのを確認して、やっぱりそうだよねと妙にホッとしました。
というのも、強いて言うなら両片思いものとは言えるけど…という程度にしか感じられなかったし、そもそも作品全体に漂うラブの気配そのものが低いというか。
でも、攻め受けともにキャラバン隊の一員ということもあり、彼らが各地を渡り歩く様子が生き生きとしてて、読んでて飽きなかった。
奴隷として売られていたリュエルにエイセイが目を止め、買いあげ、何かと小言を言いながらも面倒を見る。
他の隊員からは、リュエルは「エイセイの特別」であることがわかってるんだけど、当のリュエルにはまーったく通じていない。
というのも、攻めのエイセイは寡黙も寡黙、おまけに無表情で、超ぶっきらぼう。
笑顔とは無縁の男なので、初めての笑顔を見たリュエルが「お前は偽物だろ!」と決めつけちゃうくらい笑わない。
そしてリュエル自身は エイセイが何かと世話をやいてくれるのは多分、自分が最年少だからだろうし……それにしても言い方ってあるでしょ!と思ってる。
そんな二人なので、距離が全然縮まらない。
終盤近くなっても、エイセイも他の隊員のように女を買うのかな……なんか、いやだな……とモヤってるけど、何故そんな気持ちになるのかもわかっていないリュエルの姿に、どうなるのか焦れました。
正直なことを言えば、電子書き下ろし「悪辣な獣と水神の溜め息」が一番萌えました。
エイセイ視点なんですよ!!
あの!寡黙な!エイセイの脳内。
相変わらずリュエルは無邪気で元気いっぱいです。
一緒に力合わせて畑を潤そーよ!おなかすいたよー!肉、喰いたい!酒も出るかなー♪と。
それに対して、エイセイは、あの力をやたら使うなと何度言ったらわかるんだ!ほら、油断するな!酒なんてダメだ!と、これも通常運転。
しかし、リュエルがエイセイのちょっと痛いところを突いてしまったせいで、エイセイはおヘソ曲げちゃって「もう一緒に狩りもしない、踊らない、お前一人でやれ!!」と言うんですね。
だけど……。
もうこれは惚れたが負けってやつですよねぇ、エイセイさん!!と思わずニヤニヤしちゃうようなSSなんです。
くっつくまでの萌え要素はあまりなかったけれど、くっついた後の番外編とか同人誌があったら読んでみたい!と思ってしまった。
あとキャラバン隊の隊長、ガガリが魅力的な人間だったので、この人のエピソードももっと読みたい!と思う気持ちの一方で、彼はホモ化はしなくて良いと思ってしまうのはなぜだろう。
奴隷に落ちてしまった人族と猫族の混血の獣人・リュエル(受け)は容姿は良かったが尊厳を傷つけられることをよしとせず反抗的な態度を取ってばかりいたため、何度も奴隷商に戻されていました。
そんなリュエルを商隊の隊長・ガガリが隊員のエイセイ(攻め)が気に入ったからと買い取ってくれます。
ガガリの商隊では奴隷としてではなく他の隊員と同じ扱いを受け戸惑うリュエルでしたが、早く一人前になろうと頑張るのでした。
エイセイは口数が極端に少ないうえ、表情もほとんど変わらないため何を考えているか全然わからない。気を遣ってくれようとしていても言葉が短いためグサッとくることもしばしば。
でも、ガガリはエイセイがリュエルを気に入っているからと常に一緒に行動するようにさせています。
エイセイは探し物をしていて、リュエルも人を探しています。
話は商隊が旅をしながら人助けをしたり戦争をうまく立ち回ったりとずっと忙しくしているリュエルが少しずつ(カタツムリの歩みくらい)エイセイと共にいることが心地よくなっていく感じで、本当に2人の中は進まない。
言葉が少ない×すぐ喧嘩腰になるという2人なので、これ本当にくっつくのかしらと疑問に思うくらいでした。
残りページを見て、これはエッチなしかと思った。
探し物もみつかったし、天涯孤独になってしまったけど、自分のルーツがわかってリュエルにとってもエイセイにとっても最善の結果になったことと思います。
キャララフで、ガガリがイケメンでもうびっくり。
かなり豪快な印象だったからもう少しおじさんぽい人かと思ってた。
ガガリがこの話(2人の仲も世間とのやりとりも)のMVPでしたね。
魔法でも使ってるかと思うくらい、素晴らしい手腕でした。
ただ、最後が駆け足になってしまったので、ガガリに丸投げしてしまった後始末とかどうなったのかなと気になりました。
そしてもうちょっとイチャイチャしてるところを見たかった。
まず、ストーリーの流れ的にもこの本の厚さが最適。割と薄め。
内容的にエロは薄め。甘さも薄め。本もその分薄め。
いい感じの関係が紡がれていく話でした。
エイセイとリュエルのキャラも設定も良かったです。
奈良先生の絵もバッチリはまってます。
内容は重すぎず、軽すぎず。
ご都合主義にまとまっているわけでもなかったです。
本当にとても良いバランスだと思いました。
ガガリキャラバンのその後が読みたい。スピンとかじゃなくていい。
そう思えるほどにガガリというキャラが魅力的です。
とにかくカッコいいんです。
王様と、どんな風に決着つけたのかしら?気になります。
やんちゃでちょっとおばかだけど自分を持ってる猫族とのハーフの受けと
無口で寡黙で接触に明らかな優しさが滲むわけでもないけどこれは愛や優しさなんだなと思う攻め
家族や一族を皆殺しにされ放浪し最下層の奴隷一歩前まで落ちた受けが攻の目につき彼の所属するキャラバンに加わる
奴隷として扱われる事への嫌悪感反発心からまるで捨てられた猫の様に人間不信に陥っていた受けが
キャラバンの一員として行動する事で成長していくのがメインとして
受けと攻めが抱え持つ秘密と
二人の関わり方
キャラバンの旅路
が絡まっていながらもルチルらしくさらりと読み易かったしだからといって軽すぎない
野良猫の様にフーフー言ってた子がちょっとじつ近づいてきて俺の居場所ここ?ここにいていいの?と言わんばかり距離を縮めていく経過は可愛らしく
途中の尻尾アクシデントの
にゃぁああああん
や
偽物
には笑うを通り越して衝撃でした
めちゃくちゃに可愛いです
アホの加減最高です
又奈良先生のキャラクター造形と挿絵が非常によかった
まさに欲しいとこに欲しい挿絵
切なさ甘さは少なくても満足度はとても高かったです