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本当にキャラ設定から話の終わりまで
自分の好みど真ん中でした!
電子書籍で買ったんですが、これは紙でも購入しようかなと思います…
個人的に、物語の最初、攻めが受けのことを
嫌ってて〜からの溺愛が大好物なんですが
この作品はまさにそれで、攻めの陸海は最初受けの温のことが嫌いで、それを隠そうともしないのですが、温に段々と絆されていく過程が堪らないです
温の世間知らずさ、健気さ、全部可愛い〜
こりゃ陸海が絆されるのもしょうがない
作者さんもあとがきで書かれている通り、温が憑き物に夜な夜な体を弄ばれるのですが、その様子が大変淫靡でよかったです!
受け様に対して嫌悪感満載だった攻め様が、次第に受け様溺愛になる…この変化が、堪らん……!
もう、この〝神〟率の高さも納得の面白さ。
両視点で描かれている為、徐々に惹かれ合う様子が分かりやすくて、めちゃくちゃ萌えました。
特に、攻め様の溺愛変化が堪りませんね!
出会った頃は、憑き物を宿す受け様を毛嫌いし、仏頂面で刺々しい言葉ばかり向けていた人が、ラストではめちゃくちゃ甘やかして隙あらばイチャつく、甘すぎ溺愛彼氏になるとは……(大歓喜)
受け様は、17歳にしては泰然自若な態度で感情が読めず、浮世離れした謎多き坊ちゃん。
…かと思いきや、物語が進むにつれて受け様の生い立ちや、心境が痛々しくて、可哀想で……
化け物の依代として生まれ、化け物を身体に宿し、隠されるように奥座敷で暮らしていた17年間を思うと、どんなに孤独だったことか…。
そんな孤独さを少しだけ癒してくれた、優しい人々との僅かな思い出を大切にしている様子が、健気で愛おしい。
カップ麺に喜んで苦戦しながら食べる様子や、「レンジでチン」を楽しむなど、斜め上な世間知らずさが可愛くて庇護欲が唆られます!
オカルトBLらしい魑魅魍魎を感じるストーリーは勿論のこと、お祓いシーンが予想外にエロくてビックリ……!!
「怖い話と言うよりは、淫靡な話にしたかった」と、先生が仰るとおり、夜毎、触手のように蠢く憑き物に凌辱されてしまう、受け様の艶っぽさが半端ない。
何より、〝口付けで吸い出す〟お祓い方法が凄い……!
憑き物が触れている部分に口付けして吸い出すって…お口は勿論、首筋や胸や腰や背中など…全身リップですよ。
お祓いなのに、本気でディープキスしちゃう2人が非常に淫靡。
触手なんでね…勿論、局部にも巻き付いてる訳で……(後はご想像にお任せします)
全て読み終えてから、タイトル見返して「なるほど…」と思わず唸りました。
1冊で綺麗に纏まってますが、是非とも続編が読みたい!
2人の今後が見た過ぎて(温をデロデロに甘やかす陸海が見たい)、もはや二次創作しちゃいそうな勢いで妄想が広がるCPでした。
オカルトファンタジーBLはお好きですか?
これにYES!の方はぜひこちら読んでほしいです。
いや〜面白かったです。渡海先生作品は実はあんまり読んだことがなくてですね、こちらミドリノエバ先生のイラストと昭和歌謡のようなタイトルがエモいな〜というわけでたどり着いたのですが、期待以上に面白かったです。最強の憑き物落とし師・陸海と最強の憑き物体質助手・温が怪事件を解決していくバディものシリーズとして続きが読みたいな〜と思いました。
糖度は控え目なんですけどエロ度は結構高めな印象です。憑き物が温を陵辱する触手エロが性癖にささりました。触手ものを好んでよむわけではないんですけど、物語のなかに自然にこういう設定が入ってくるとw、なんだかラッキーすけべな感じがしちゃって楽しいです。しかも、陸海がその様子を見て、最終的にそこにジョイント(憑き物を祓う行為として)しちゃうという淫靡!
閉鎖的な世界から外に出た温が陸海と出会い、欲だけじゃない人間の善い部分に触れたことで、悪だとみなされていた憑き物も感情を学習して変化していったっていう、単純な勧善懲悪じゃないオチがとてもよかったです。
護摩業とかやられて苦しくて憑き物が体から滲み出ちゃったりする時の人の悶える様ってエロいと思っちゃうんですよ、私は。
薄暗い屋敷で衣擦れの音がした後に御簾から女人の長い髪が少しばかりはみ出したりするのとか、めっちゃくちゃエロいと思っちゃって鼻息が荒くなるのですよ、私は。
そう、渡海さんがこの本のあとがきに「淫靡な話という風情にしたかった」と書かれておりますが、私が滾るのはまさに『それ』!温の、いや、ひょっとすると温に憑いている『何か恐ろしいもの』の淫靡さに私はノックアウトされてしまいました。
ところが同時にこの温は本当にいじらしいのですよ。
世を儚んだり、自らの運命を恨んだりして当然なのに、ほんの少しだけ自分に優しくしてくれた人たちの想い出から「自分は人間が好きだ」と言ったりします。
憑き物の依り代としてしか育てられなかった彼は、ちゃんとした教育を受けていません。知識というノイズがない分だけ余計、純に見えちゃうのよ。
そんなシーンがある度に涙ぐんじゃったりして。
とんでもなく強い祓い屋の陸海(『陸と海』なんて世界最強の名前じゃん)ですら手こずる憑き物。「どう解決するのか、下手なやり方で興ざめさせないでね」と思って読み進めましたが……なるほどねー、そう来たか。なかなか力技とも思いますが、確かに『最強であることは、世界を倦むことでもある』訳ですから、なんか納得しちゃうんですよ。
そしてね、何と言っても『物語の初めには受けを忌み嫌い軽蔑すらしていた攻め』が『受けの仮面の下にある傷つきやすい善良な心』に気づき『魔物を退治(この辺『退治』といっちゃって良いのか疑問ですが)する』というのは、古くから脈々と続いてきたロマンティックなおとぎ話ではないですか!
登場人物の名前の読み方が覚えられず、するする読めなかったことを差し引いても、べらぼうに萌え滾りました。
何かの喩えじななく、本当に憑き物のお話。
2人の心情が切なくて、どうなるの〜と一気読みでした。
受け様は、17歳の温。
憑き物を飼っていた旧家の当主であり最期の1人。
取り憑いている憑き物を祓ってもらうために頼ったのが、攻め様である祓い屋の陸海。
大事な人を、憑き物やそれを使役する人間によって奪われた陸海。
身内により、贄のように当主にされ、飼い殺しのような生活を強いられてきた温。
憑き物に自ら関わってきた家系の温に対し、最初は冷たい態度だった陸海だけど、一緒に過ごす内に、本当の温の姿を知り、情がうつっていく。
受け攻め両視点で進むので、2人の変わっていく気持ちがよくわかり、とてもよかったです。
温の身の内にいる憑き物を祓うやり方が、とっても淫靡。
温に執着し、しがみつく憑き物を無理やり剥がすのではなくすいとるΣ(゚∀゚)
もちろん祓うためなんだけど、想像したらなんだか見ちゃいけないものを覗いてるような気がしちゃいます。
最後の強力な憑き物の対し、陸海は祓えるのか、どう決着をつけるのか、めっちゃドキドキしながら読み進めました。
別の祓い屋が横から手を出してきた時は、なんだこいつ〜〜って思わず憑き物の応援をしたくなり。
その後の陸海の慟哭。
こんな攻め様の姿が大好物なので、萌えマックスですσ(≧ω≦*)
祓うためじゃなく、ただ純粋に愛しいという気持ちでの愛の行為。
まさか陸海の口から"純愛"なんて言葉が出るとは( 〃▽〃)
イラストはミドリノエバ先生。
お話にぴったりの分があるイラスト。
特にラストのえちシーンでの陸海が、大人の男の色気がダダモレの表情で、めっちゃ萌えました(///ω///)♪