ワンコ系後輩刑事×美形先輩刑事(生霊)の、えっちな妄想と不可思議な現実が交錯するサイケデリックBL!

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表題作サイケデリア

溝尻正平,新米刑事
日野虎之助,溝尻の先輩刑事

その他の収録作品

  • 番外編

あらすじ

新米刑事の溝尻(みぞしり)は、物腰柔らかで見目麗しい先輩の日野(ひの)に、刑事としての憧れ以上の好意を寄せていた(性的な意味で)。

ある日、発砲事件の容疑者が逃走中との知らせを受け、溝尻と日野の二人は、張り込みを命じられる。その道中、一人コンビニに立ち寄った溝尻に聞こえてきたのは、銃声──。

それは逃走中の男が日野に向けて発砲した音だった。病院に搬送された日野は意識不明の重体に…。

上司から自宅謹慎を言いつけられた溝尻は、自責の念に苛まれながら自宅アパートに戻るが、そこで彼を迎えたのは、病院のベッドで意識を失っているはずの日野で──!!??



ワンコ系後輩刑事×美形先輩刑事(生霊)の、えっちな妄想と不可思議な現実が交錯するサイケデリックBL!

作品情報

作品名
サイケデリア
著者
高橋秀武 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス.Bloom
発売日
電子発売日
ISBN
9784834265156
4.3

(76)

(44)

萌々

(17)

(10)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
15
得点
322
評価数
76
平均
4.3 / 5
神率
57.9%

レビュー投稿数15

今の時期

刑事物だと意気込んで読んだら、ほぼ1日というか数時間のやり取りを1冊かけて見せるという特殊で強気なお話でした。その上ファンタジー。『スティグマタ』ともまた別物です。正直なところ人を選ぶ作品だと思う。まぁそもそも秀武先生の作品を手に取る方は好きな人か。
読むタイミングにも左右されそう。コロナ禍の最中に読むという要素もまた解像度を上げるのかなぁ。コロナとは書いてないけどね。生きてるって夢みたいだな。
秀武先生の絵柄の肉っぽい感じが好きでして、今作は裸も多く生感強めでした。

0

刑事の幽体離脱モノ

雪と松、スティグマタと読んできまして。
本作も刑事モノと知り購入。
そしてまた特殊設定。
おもしろかったです。

幽体離脱した日野からは溝尻に触れられるけど、逆はできない、という設定もよかった。
推測だけどその説明が理にかなっている気がして。これ重要ですよね。

溝尻が日野と対峙しながらも、妄想が挟まれて、ほわほわした雲のような中で行われているのもかわいかったです。
しかもそれが全て日野に伝わっていたというオチもいい。

日野のお顔が美しいですね。特に初期。
それに裸体、からみ絵もいい。前2作もそうでした。
擬音や声がなく、色っぽい。独特の味わいがあります。

刑事モノ、幽体離脱設定でしたが、ストーリーはシンプルでわかりやすかったです。

ただやっぱり気になってしまったのは、溝尻がほぼ目を見開いていたこと。
驚いたり、戸惑ったり、ビビったり。
そういう場面、キャラなのはわかるけど、ほぼほぼビックリした目だったのが苦手だし気になるし。
もっと普通の表情、伏し目がちなところが見たかった。少しそういう顔があって、とてもよかったですし。
雪と松の松庵、スティグマタの朝子も同じ表情が多かったので、作家さんはそういうのがお好きなんですかね。
冷静で美しいお顔×ほぼほぼビックリ顔のカップリングが。

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二人芝居のような個性的なストーリー

「スティグマタ」「花と銀」既読。「花と銀」を調べてたら本作を見つけて、面白そうなので読んでみました。帯に吉本ばなな先生のコメントが!

タイトルの「サイケデリア」は「様々な幻覚、極彩色のグルグルと渦巻くイメージ」という意味なんですね。知らずに読了しましたが、作品全体を通してそのような視覚イメージの表現があり、独特だなぁと思ってました。

攻めは新米刑事の溝尻、年下ワンコで日野が好き。受けは先輩刑事の日野、男前美人。
一緒に張り込みをする直前に日野が撃たれて意識不明となる。そして謹慎となった溝尻の前に、日野の生霊が現れて…というストーリー。

前作と同じく刑事ものということで、二人で事件を追っていくのかな?と漠然と予想していたら、全く違う展開でした。
物語の大半は、溝尻と日野の生霊の対話で進んでいきます。それが二人芝居を観ているようで面白かったです。

またグネグネとした渦巻くようなイメージが所々現れることにより、日野の生霊は本物なのか、はたまた溝尻の作り出した幻覚なのか…。作品の幻惑的な雰囲気に、読み手も引き込まれていきます。

終盤はちょっとピンチがありつつも、奇をてらった展開ではなく、ほっとする終わり方でした。
ラストの番外編は幸せそうなベッドシーンで、ほっこりでした。

内容とは無関係ですが、人物がみんなマスクをしていて、コロナ禍を反映してるのかな、とちょっと珍しい感じがしました。

同じ刑事ものですが、「スティグマタ」とは全く違う、個性的な内容で面白かったです。

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のっぽ穏やか長身年下攻め×頼れる美人受け先輩刑事

のっぽ穏やか長身年下攻め×頼れる美人受け先輩刑事が好きな人は絶対好き。
先輩が打たれてからのたった一晩を、こんなに丁寧にゆっくり描く手法があったのかと驚きが隠せない。キャラクターの目、まつげの美しさ、良き。高橋先生の線の美しさ、独特の味がありますよね…良き…骨太な画力はもちろんのこと2人のやりとり、表情、空気感などまるでそこにいるかのような気持ちになります。あーほんとかわいいわ。のっぽわんこ攻め。なんで先輩を好きになったのかが丁寧に描かれてるし、先輩もじつは‥というのもすごくいい!!!!!もっとこの2人読みたいです!

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ライトなオカルトファンタジーBL

『スティグマタ』がすごく良かったので、新刊で同じく刑事物であるこちらも購入しました。

試し読みの範囲で、捜査中に負傷し入院している先輩刑事が、彼に恋する後輩刑事の元へ生霊として現れるというオカルト的なファンタジーBLであることは分かっていました。
ただ、前作の耽美な雰囲気が好きだった私としては、若干の物足りなさを感じてしまいました。

割りとライトなお話で、絵柄もかなりライトになっていると思います。今どきBLに近付いているというか。きれいなBLというか。これはこれで作者様の思うようになっているのだろうと思います。でももっと耽美なのが見たかったなぁ~。

さて、基本的に一晩の出来事で、いわゆるワンシチュエーションのストーリーがメインです。先輩と後輩の気持ちをお互い確認しあい、先輩生霊と結ばれる。その後復活した生身の先輩と…という形です。

登場人物がマスクをしているところとか、時勢を感じさせるの珍しいですよね。ライトだからこそ、二人の心情や表情がかわいく、楽しく読めました。

0

受の包容力に癒されます

初・高橋先生でした。表紙が可愛くてジャケ買い→大正解でした。表紙だけじゃなくて内容もめちゃくちゃ可愛いんです!!そして、とーても幸せな気分になるので、何度も読み返したいです。

ほぼすべての場面が、溝尻が住む古いアパートの一室です。その一室で登場人物は攻受だけ、しかも攻は実体のない生霊!素材がシンプルであればあるほど深く萌えるってこういうことなんでしょうか。読んでいる間中ずっと気分はアパートの壁でした。あと新鮮だな~と思ったのは、これまさに今、withコロナの時代背景っていうところ、見事に同期してましたね。(Happy Birthday歌いながら手洗いする溝尻がキュート…)

主人公・溝尻が性的な意味合いで大好きな先輩が、しみじみいい先輩なんですよ。しかもエロい…。それほど二人のエピソードが盛り込まれてるわけじゃないけど、気持ちが寄り添ってる感じがとてもよく伝わります。理想と現実のギャップに苦しんでいた溝尻が先輩と出会ったおかげで仕事を続けようと思った話や、先輩の性癖(と苦い過去)の話、アパートの狭い空間で徐々に共鳴していって…気持ちだけじゃなくて身体もつながるんですけど、先輩の微笑みと官能みが素晴らしかったな…。

自分が瀕死なのに後輩の気持ちを思いやって生霊になって慰めにきた先輩と、幻覚かもと疑いながら、自分の想いをすべて汲んでくれる生霊とえっちしたいと思う後輩、おかしなこと(とエロいこと)を大真面目にやってる大人の男二人(しかも刑事)って構図がシュールなんですけどね、愛おしさがあふれててじんわりと気持ちが温もりました。

1

イマジナリー先ぱぁい!

大好きな作家さんなので期待して拝読。
面白かったです!ミゾも日野先輩も可愛い!
独特の間と絵柄、四角いふきだしが好きです♥
先輩が好きすぎるミゾが可愛いし、日野先輩もミゾが気になりすぎて幽体離脱するほどで…
こんなのくっつくに決まってるじゃないか!と完全にニヤけながら読みました笑



二人で張り込み中、ミゾが1人コンビニに寄ってる間に撃たれてしまった日野先輩。
意識不明のはずの先輩がなぜかミゾの家に現れます。
日野先輩は幽体離脱中だと言うのですが…
先輩の事が大好きなミゾ。
先輩は親友の美音子さん以外には言ったことがないという、同性愛者だという告白をミゾにします。
なんでミゾに言ったんだと思う?と尋ねる日野先輩。
実は、ミゾが何を考えてるかは幽体離脱中の日野先輩にはダダ漏れでした。
両思いだと言うことがわかってえっちをすることに。
なぜなら、意識不明中の日野先輩、この後生きているかはわからないから最後の思い出に、と…
先輩とえっちな事したいと思いながらも、ミゾはどっちがいい?と聞かれて何の事かわかってないミゾが微笑ましかったです。
俺はどっちでもいけるけど?と言った日野先輩にドキドキしてしまいました。
幽体離脱中なのでミゾからは触れないけど、日野先輩からは触れるというのがなんか…エッチでした…

あまりに現実味がなくて、日野先輩の幽体離脱はミゾの都合のいい幻覚…だったかはどうかはぜひ読んで確かめていただきたいと思います。

番外編では生身のエッチが描かれていて、とっても幸せそうな二人が見れます♥

1

暖かく優しい気持ちになる

とても気になるのに少し絵柄にクセを感じ
手を出していいものか悩み
検索→しばし検討…を繰り返し、何故かスティグマタを購入。
評判通り面白かったので「サイケデリア」も購入。

先生らしさは健在なのに絵柄はマイルドになり読みやすく思った以上に好みの作品でした!

では少しネタバレを…。
日野先輩ったらとにかく優しく気が利く+かっこいい。
これは好きになるに決まってる!( ゚ー゚)( 。_。)ウン♪
そんな中で事件は起き、家に戻ると幽体離脱した先輩が部屋にいて…。

溝尻は自分が壊れた?と考えるが、先輩に幽体離脱してると説明を受ける。
え?え?えぇぇ??と困惑する溝尻。
先輩の魂が無事肉体に戻ってほしいと願いつつ
目の前の先輩は自身の作り出した妄想の世界だとしたら…えっちい事したい!と素直?な欲が顔を出す。

溝尻は根本的に良い奴だから、先輩が生死を彷徨う状況でこんなエロい発想をする自分を戒める訳ですよ。
がしかし、実はその考え全部先輩に伝わってますよ的な。笑笑


もうね、先輩が優しいの♡何からナニまで!
こりゃ幸せだわ!そして二人とも可愛いわ♡
幸せな気持ちを分けてもらえる作品。イイッ♡

1

夢?幻?現実?

仕事中に撃たれて意識不明になった日野先輩が、幽体離脱して突然ミゾの家に現れた。
しかも性的な意味で好きな先輩が!
そこから何か事件とかが巻き起こりそうな始まりなのですが
古いアパートの一室で過ごす、男二人のお話でした。

二人で話をしていき、心の内を話し、気持ちを伝えます。そして結ばれて、、、。
すごくシンプルなんですが、面白かったです。

回想シーンもあるけれど、ほとんど1日の出来事を描かれていました。
説明や台詞が多いわけではなく、表情や絵で心情が伝わってきて、ちょっと不思議だけどリアル感もある世界観に引き込まれました。
舞台装置がシンプルだけど、上手い役者さんの二人芝居をみているような感覚になりました。

お話も面白かったんですが、BLとしても好きでした。
ふんわり年下ワンコ系×余裕のある年上美人とのやりとりを見ているだけで
はぁ〜幸せ。と感じました。
ミゾ可愛いし、こんな時に自分の気持ちばかり、、、と葛藤してるのも人間味があって良かったし、
それを優しく受け入れてくれる日野先輩も最高でした。

不思議なんだけど人間味が感じられて、愛しくなるお話でした。

3

発売が楽しみで仕方なかった秀武先生の新作っ!

5、6ページめくっただけで、主人公のひとりであるミゾと心が通じ合ったかのように、
日野先輩が好きだ、となった私はなんてチョロいのか。いや、きっと同志は多いはず。


感想(ミゾと日野先輩)
秀武先生いわく、『二人の男が密室の中でそれぞれの心の傷を開示し合っていちゃいちゃする甘ったる〜い漫画を自分が読みたくて描いた』とのことで。
まさに、それー!!という内容でした。
そして今回も、嬉し楽しやの刑事もの。
もう一つ特筆する事としては、日野先輩がストーリーの中でほぼ幽体離脱しているということ!
幽体離脱時特有(?)の、本当に死なないよね?身体に戻れるよね?というドキドキ感が味わえました。

私が心躍らせた「刑事もの」という設定に関しては、捜査したり犯人を想像したりするものではなかったからちょっと物足りなかったかな。
でも仕方ないんです。ミゾはお話が始まってソッコーで謹慎になるし、日野先輩は、撃たれて意識不明ののちに幽体離脱ですもん。そもそも捜査できないっていう。笑
だから、秀武先生の仰る「心の開示」と「男二人のいちゃいちゃ」を純粋に楽しめば良いのだと思う。

心の開示については、楽しめた!
言えなかった、でも誰かに分かって欲しかった気持ち。伝えたい想い、全部理解できたし、感情移入もできた。
男二人のいちゃいちゃについては、日野先輩が幽体離脱中ということもあって、ちょっと私には不思議に感じた。
気持ちを伝え合う心のいちゃいちゃは楽しめたのだけど、二人とも身体までいちゃいちゃしようとするから、
大好きな日野先輩が生きるか死ぬかなのに勃っちゃうの!?本体に無事戻ってからじゃダメなの!?って。

そんなこんなで、いちゃいちゃを楽しむのは若干失敗したけど面白かったので満足!
番外編でも続編でもなんでも良いから、可愛い二人の続きがぜひ読みたい!



最後に少しだけ。
読み終えまして、何気に表紙の帯に目がいったんです。

吉本ばなな先生『自分勝手で苦しくて周りは見えなくてお互いが全て。身体をただ近くに寄せたい、あの気持ちがみんな描いてある』

私が不思議に思ったことの答えがここにある!って震えました。
相手が、自分が、死んじゃうかも知れないのに身体を繋げたかった二人は(私にとって)自分勝手。でも苦しかった二人にとって周り(私、というか私が不思議に思った気持ち)なんかどうでもよくてお互いが全て。

見当違いな事言ってるかも知れませんが、私の中で不思議に思った事が昇華されました。

5

ふわふわ雲は恋心?

高橋秀武先生の新作は、「スティグマタ」に続いて警察もの。
タイトルは「サイケデリア」。
何かサイケデリックな幻覚?LSD?麻薬捜査?
と思いきやの、いきなり先輩刑事が捜査中腹を撃たれて…!

主人公はちょっと頼りない若手刑事・溝尻。
異動後、先輩刑事の日野が優しくてすぐに恋愛的に惹かれる。
そんな時に発砲事件が起こり、日野と2人での張り込み!
溝尻は浮き足立って…
その最中に現れた犯人に狙撃された日野。
病院に運び込まれ、手術は成功するも意識は戻らない。
だが、自宅に戻った溝尻を部屋で迎えたのが血まみれの日野で。
幻覚?妄想?
いや、生霊だ。と日野が言う。

こんな感じで、溝尻は日野の生霊と会話していきます。
病院にいる日野の実体が死んじゃう!と心配したり、日野が好き!という気持ちが溢れたり。
一方日野はいつも通り穏やかで優しい。
で、実はこの生霊。意識が直接わかる、と言う。
つまり。
溝尻の日野への思慕だの願望だの妄想だのが全部ダダ漏れてたわけ。
その上で、だから打ち明けられるんだけど、と言いながら「ミゾ 好きだよ」と日野が言う…

ふわふわな雲みたいな。多分淡〜いピンク色?
これはぶわっと爆発した恋の心?抑えてた心の外壁が壊れた噴煙?湧きあがった欲望?それとも…一体ナニ?
サイケというにはとっても一途な色と輝き。(サイケデリックってもっといろんな色が混じってギラギラなイメージだから)

なのに明確に「死」と隣り合ってる2人のセックスシーン。
出だしは、ちょっとコミカル。溝尻の方からは触れられないからマグロでなきゃいけない。
日野が全部溝尻を感じさせてくれるセックスは静かで優しくて、無音の中でやがて凄絶にエロい。
湧き出る雲?揺れる波?漂う泡?降ってくる羽根?
気付くと日野の生霊は消えていて、溝尻にはこれが夢だったのかどうかもわからない。急いで病院に向かう溝尻だが…!

…とここでもまたまた大きなクライマックス。
いや、読み応えがありますね。連続でTV番組何週間分か見たような気分です。
非現実的な生霊とのHでも、現実のHでも、とにかく日野が優しい!

生きてるって夢みたい

生死の境を彷徨わなきゃこの境地になれないのかしらね…人間修行しなきゃ。

7

あたしはわかるぜ スカポンタン

タイトルの割に表紙が落ち着いてやしません?

もっと極彩色のチカチカでぐるぐるを期待してたので 意外にもフワッとした雰囲気にちょっと拍子抜けです ←中身は目がチカチカするほど黒強めだけどw

てか 警察ものがお好きなんですね

表紙の裏の顔が養父を涅槃で待ってるあの方にしか見えなかった【スティグマタ】のあの3冊の続きか?と瞬間思ってしまいましたよ

面白かったんで なんならあの続きでも万々歳ではあるんですけど


ヤクザの内部抗争 逃走した男を追うためイロの張り込みに出た矢先の失態
自宅謹慎を食らい帰りついた家には さっき狙撃され意識の戻らぬまま病院のベッドにいるはずの人

理想であり 憧れた人


ちょっとひくくらいのウザキモ思考を読まされるの好きなんですけど 高橋さんの描かれる なよっとしてるのに欲だけは強めの主人公がほんと すきッ!

ずーーっと でも・だけど・どうしよ・だってを繰り返し 自問自答でこんがらがる地味で陰気な男になぜか急に笑えてくるし 先輩を意識不明に落としこんだ失態の原因だって情けなさすぎて 変な性癖目覚めそうになる

クセの強い絵柄だと思います でも 慣れるから クセになってくるから

お話は幽体離脱した先輩と大柄な小心者の後輩の警察官もの
捕物よりも だんだん強欲になってく後輩の様とか 勝手に幻覚と決めつけ翻弄され 見事に空回りしてぶつける思いとか 何がおかしいのかよくわからなくなってくるこの感じ

どうにもこうにも ツボすぎる

挿入にイメージ画像と言いながら風穴からピュッって出しちゃうのとか 申し訳ないけど笑っちゃった

生死をさまよい 精子を出す
なんて生々しいんでしょうwww

とはいっても 腰ふって地固まったふたりはいい けど事件の部分で言ってしまえば 前に読んだ3冊とは違って何ともあっさりだったのが ちょっと心残りなんだよな…… BがLってところに重点置いてるから 仕方ないはないんでしょうけどね

3

まちにまった新作!

高橋先生の新作、毎回本当に楽しみにしています。今回も題名通りサイケデリア!な作品でとっても面白かったです。

先生の描かれる描写が唯一無二といいますか、血とかセックスシーンとかの描写が浮世絵的でものすごく印象に残るんですよね。大好きです。

そしていつものごとく男の人なのに男の子を感じる登場人物たちが本当に可愛い。

あとは作中も皆マスクをして現世とリンクしてるところがすごいなと。
これ、あと10年後、20年がとかに見た人はなぜマスクがマストなんだ?と不思議な思ったりするんですかね、、、まさに『今』を描かれた作品、とってもおもしろかったです。

6

不思議な、でも可愛らしい1冊。

作家買い。
高橋さんの新刊は刑事もの。高橋作品で警察ものというと『スティグマタ』を思い出しますが、今作品も刑事もの×ファンタジー要素モリモリのお話です。ピンクを基調にしたポップで可愛らしい表紙ですが、流血シーンが少しあるので苦手な方は注意が必要かもです。

でも、この可愛らしい表紙と同じように、中身も可愛かった…!ということでレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





主人公は新米刑事の溝尻。
配属された課で、彼はあだ名をつけられることに。「溝尻」という名から、「シリ」とか「ケツ」というあだ名をつけられ続けてきた彼はあだ名をつけられることが苦手だったが、そこに声をかけてきたのが先輩刑事の日野。溝尻の鬱屈とした感情を汲み取ってくれたのか、日野が溝尻につけたあだ名は「ミゾ」だった。優しく美しい日野に少しずつ惹かれていく溝尻だったが、二人で赴いた事件で、日野は容疑者に撃たれてしまい―。

というお話。

『スティグマタ』は犯人捜しの側面を持ち合わせた作品でしたが、今作品は日野と溝尻の恋の成就に焦点を当てた内容になっています。撃たれて、目を覚まさない日野。その彼が、入院中であるはずの日野が、溝尻のアパートに姿を現して…?というファンタジー要素が加わることで様々なバックボーンを孕む展開になっています。

時間軸でいうと、日野が撃たれて、その撃たれた日野が溝尻のアパートに姿を現して、からの両想い、までの流れは一晩のお話なのかな。スルスルとあっさりと進むお話。しかもちょっとご都合主義的な展開も多く、ハラハラするところとかヤキモキする展開にはほぼなりません。日野と溝尻、二人の恋心に完全に焦点を当てたお話。なのでちょっぴり肩透かしを食らったというか、そういう感じも否めないのですが。

が、もう声を大にして言いたい。
高橋さんの描かれるスーツ姿は最高。

高橋さんて昭和な雰囲気がお好きな作家さまでしょうかね。ちょっとレトロな感じがするんですよ。絵柄もですし、全体的な雰囲気とか、あとストーリーも昭和の刑事ドラマのような感じがします。が、スーツのボタンとか襟の感じとか、パンツのシルエットとかがきちんと「今」を感じさせる。今作品にはほかの刑事さんも出てきて、彼らもスーツを着ていますが、日野と溝尻のスーツ姿がちょいエロなのがまた良い。

表紙にモワモワと雲状のものが描かれていますが、このモワモワがねえ、良い味出してるんですよね。妄想なのか?湯気なのか?現実なのか、はたまた夢なのか。日野の存在があやふやで描かれているので(どういう意味か読んで確認していただきたいですが)、そういうものがごっちゃになってて、でもそれが今作品の面白さでもある。

硬派な刑事ものではなく、高橋さんの今までのイメージとはちょっと異なっている作品なので、読み手によっては評価は異なるかもしれません。個人的にはすごく可愛くって萌えました。けしからん色香を漂わせる先輩と、ワンコの鑑のような年下攻めくん。お好きな方にはドツボに突き刺さるCPではないでしょうか。

刑事ものなので続編も描けるんじゃないかな。
彼らのその後のお話も読んでみたいです。

5

サイケでいこう☆

サイケデリア。
イイですね〜語感がイイ!
サイケデリックロック、サイケデリックファーズ、サイケデリックレンジャーズ、そしてラブ・サイケデリコ♡

美形の受けの日野刑事は聖母マリア様のようです。
微笑を絶やさず100%の優しさでもって、いつも不安を抱える後輩の溝尻をくるんでやります。
生き霊になってまで溝尻の傍らに寄り添うのは性愛を超えた神々しさで切なささえ感じてしまう。

傷痕は体だけじゃない
心にだって残るだろ?
とマドンナ日野が溝尻に言うのですが、その日野も溝尻も犯罪人につけられたキズ痕が残っています。
だから泣き言言ってくれよ、とマドンナがミゾに告げる時ミゾも先輩に泣き言言ってもらいたいって強く思っているに違いない。

お互いが泣き言言ってメソメソしながらフラフラになりながら仕事したりえっちをしたりの続編も是非見たいですね。

3

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