イラスト付き
…も、も、萌えた〜〜〜!!乾杯!!!
と、お酒を片手に乾杯をしたくなるくらい萌えが詰まっていました。
はーーー なんてかわいらしいのか…
読んでいて楽しい!これに尽きます。
重たくなくて、甘くてかわいい元気が出るラブコメが読みたいななんて気分の時にぴったりのビタミンたっぷりな切江先生作品。
今作も、ああなんでこの2人付き合っていないんだろう!という焦れったさと、どうしようもなくかわいい成人男性2人の生活がもれなくビビビとチャージ出来ます。
おかげさまで元気いっぱいです!
舞台となるのは同性婚が可能となっている日本。
ちょっと浮世離れした感がある、少女のような気持ちがいまいち抜けきらないでいるお互いの母親の勘違いをきっかけに、予想外の許嫁との初対面からの婚約継続と即同棲という、現実ではまずありえない+やや強引かなと思える始まりなのですが…
なのですが…読み始めてすぐに、これはもうだめだ。もう面白い。だめだ。萌えしかないやつだ。
と、これから来るどデカい萌えの波の予感に腐女子的なセンサーが反応をし始めた頃には、何も考えずこの物語の流れにどんぶらこと身を任せようとしている自分がいました。
結果、大勝利でした!
ひょんなことから一緒に暮らすことになった成人男性2人。
顔合わせ当日まで会ったこともなかった者同士で同棲だなんて上手くいくんだろうか?なんて思いますよね。
大丈夫です。なんだか良いなと思える、穏やかな雰囲気の日常生活の中に、小さなときめきとかわいらしさがたっぷりぎゅぎゅっと詰まっています。
受けの律と攻めの理央の両視点で描かれているので、お互いのことをどう思っているのかが視点違いで楽しめるのも思わずにこにことしてしまうポイントのひとつかもしれません。
受けも攻めもどちらもかわいいんだこれが。
良い意味で生活感があふれる、気負いない2人の会話のやり取りが気持ち良くも心地良かったです。
個人的には理央の口調が終始ツボでしたね!
今作には理央が飼っている3匹の猫も登場するのですが、2人の暮らしの中に溶け込むこちらの猫ちゃんたちがなくてはならないとても良い存在で…!
合間に猫あるあるだったり、猫飼いあるあるも描かれていて、これは本当に猫が好きな方ならではの描写なのではないかな?
普段あまり猫には縁がない犬好きの私も、作中の猫がいる生活に憧れを感じましたし、猫好きの方はより楽しめるおいしい作品だと思います。
最初から最後まで楽しんで読める、おはようからおやすみまで日常描写の素敵さが魅力的な1冊でした。
明るくテンポが良く、クスッと笑える読みやすい作品をお求めの方はぜひ!
(もし入手が可能なようでしたら、理央視点のコミコミスタジオさんの特典小冊子付きがおすすめです)
お嬢様の母親が親友とした、子供が生まれたら結婚させましょうという約束のもと、婚約者に会うことになったゲイの律。
母にはゲイだということを告げていない律ですが
お見合いに行くとそこに居たのは男の理央でー…。
こんな感じでお話が始まります。
最初は契約のような二人の関係なのですが
ゆっくりと二人の関係が変化していくのが楽しめます。
タラの芽、わらび、ゼンマイという3匹の猫もすごく可愛くて
猫が好きな私にはたまりませんでした(*´ω`*)
当て馬などもいない為、いい意味で精神がすりきったり、
ハラハラしたりはしません。
なので、ほんわかした気持ちになりたいときに良い作品だなぁと思いました。
今世に近い背景設定。
同性婚が可能。
オメガバースではない。
生まれる前から母親同士が決めた、性別未確認の許婚
28才になって、初顔合わせ。そしてお互いに男性だと知る。
律は、運営資金借り入れの際の後ろ盾になってほしくて、婚約解消をしないことにする。
見合いの後、当日から同居生活が始まる。
律:28才。
赤字の料亭の跡取り。猫好きのゲイ。
理央:26才
沓名電気の社長の息子。三匹の猫の飼い主。ノンケ。
イラストが素敵だったので、他にない構成で、退屈せずに楽しめた。
猫好き恋愛嫌悪 × 猫好きのゲイ
お互い子供が生まれたら結婚させようというお嬢様2人の約束の元に結ばれた婚約。
生まれた時からいるというその婚約者に初めて顔合わせしてびっくり。
料亭の息子・神楽坂律(受け)と大手家電量販店の御曹司・沓名理央(まさたか)(攻め)。
どちらも男性でした。
名前はどちらも女性でもある名前(母親はりおちゃんと呼んでいます)だったので気が付かなかったとか気にしてなかったとか適当に流す両方の母親。
同性だからと婚約破棄かと話は進みますが、律の方が融資の関係で婚約しておいてほしい、肉食女性からの猛烈アピールを回避したい理央双方の打算により期間限定で婚約を続行することになります。
両方の母親たちが嬉々として揃えた新居にも住むことになり、いきなりの同居生活も始まります。
猫好きながら家業のせいで猫の飼えない生活をしていた律にとって3匹もの猫のいる生活は大変楽しく、理央も一緒に生活しても苦しくなく、快適な新生活なのですが、猫によく似ていると理央は律を構い出し、好みでなかったはずなのに好きになってしまいそうで困る律。
傍目にはラブラブ新婚さんのようなのに付き合ってもいない2人の話。
基本は律視点で、1/4ほどが理央視点なので、理央の心境の変化もわかって非常に楽しいです。
律は元々ゲイなので自分が理央に惹かれていることに早々に気がついたけど、
理央は恋愛経験値ゼロなので、猫好きなのもあって、律が猫に似てるからと何とかと自分が律に構う理由づけしているのが笑えます。
かなーり時間をかけてやっと自分の気持ちに気づいた後の迷走ぶりにはヒヤヒヤしました。
時々様子を観にくるおじさま。律は理央の父親の秘書室長だと勝手に想像。
初めは警戒していた律も途中からはお悩み相談会みたいになっており、正体も予想通りで、最終的にこのおじさまがとても良い仕事をしてくれて、渾身の茶番劇はにやにやが止まりません。
また、理央の迷走ぶりを間近に見ることになった、銀行のチャラい融資担当者にも感謝ですね。
こういうまぬけを美味しくいただくのが性癖だと融資担当者は暴露していましたが、彼の私生活もちょっと気になります。左右どっちなんでしょうね。
諸悪の根源というか愛のキューピッドの2人に母親は、2人でいるときは女子高生かと勘違いしそうになるくらいキャピキャピしていて、それに付き合う2人はきっとこれからも巻き込まれるのでしょう。
楽しそうでなによりです。
電子化されるまでの間にレビューをちらっと見て、あらすじも確認して「親の勘違いから同性の婚約者だったが」ということはちゃんと把握済みで、楽しみにしていたんだけど……。
実際読んだら、親同士が昔から仲良いのに、お互いの子供が男だってところに気づかなかったってのが、ありえなさすぎでしょ……となってしまって、どうやってもそこが引っかかってしまって全く楽しめなかった……。
だって、私はそれほど親しくない知人のお子さんの性別だって、夫の友人のお子さんの性別だって、話とか年賀状などを通じて知ってる。
友人のお子さんの性別は当然知ってる。
男女紛らわしい名前だからとか関係ない。
なのに、この人たちは昔からの親友で許嫁の約束してる相手なのに、性別勘違いってありえないよねぇ…と。
で、性別勘違いしてのに、相変わらず許嫁続行としてる母親ども。
この母親同士がきゃっきゃしてるのも微笑ましいとは思えなかったんですよね……。
なんだこいつら?としか思えなかった。
トドメは母親たちが用意した二人が同棲するための部屋には、家具、家電、食器などなど全て母親たちが選んだものが揃ってるというところ。
もう気持ち悪くなってしまいました。
自分たちの子供を使って、お人形さん遊びをしてるところが、気持ち悪い。
気持ち悪すぎる。
子供をなんだと思ってるんだろ?
そんな感想、野暮なんだろうなぁ、ラブコメなんだから笑って見逃せよって感じなんでしょうが、私はどうにもこうにも不愉快でしかなかった。
だって姑たちの趣味が全力で詰まってる部屋に住むだなんて、男男カプでも女女カプでも男女カプでも、絶対に嫌だと思うんですよね?
キャッキャウフフしてる母親達、それならお前たちが一緒に住め!と思ってしまいました。
コメディ前提なのはわかるけど、あまりにも力技すぎるというかモロモロをねじ伏せすぎて白けてしまう自分がいて、楽しめませんでした。
はぁ……楽しみにしてたのに、こんなところでひっかかる自分にがっかり。