もしも恋に堕ちてしまったら…楽園追放

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表題作シャングリラの鳥III

アポロ、シャングリラの試情夫、34歳
フィー、シャングリラの男娼、26歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし『Day time 10』

あらすじ

性を謳歌する楽園シャングリラに、試情夫として雇われたノンケのアポロ。
教育係であるフィーの専属を離れるが、他の男娼達の相手をすることに抵抗感を覚えてしまう。
フィーもまた、アポロに対して独占欲めいた気持ちが募っていく。
「俺の相手だけしてろよ」
そうして、犯してしまった試情夫のルールは──。


「それでもお前は客の元に行くのか?」
「じゃあ、アンタが俺を抱いてくれるの?」

ルールは、イかせないこと、挿入しないこと、そして、絶対に恋に堕ちないこと──
ノンケ試情夫×男娼のパラダイス・ロマン

作品情報

作品名
シャングリラの鳥III
著者
座裏屋蘭丸 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784829686775
4.8

(384)

(349)

萌々

(21)

(8)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
44
得点
1857
評価数
384
平均
4.8 / 5
神率
90.9%

レビュー投稿数44

両極の価値観の狭間で揺さぶられ、ついに足を踏み外してしまうフィー。

連載を読んでいました。3巻のラストぶんまで読んだ時に一番に思ったのが、

フィーもアポロももはやちゃんと仕事をしていないのだが、大丈夫なのかこれ?

という事だったので、うーん……と思ってしばらく単行本を買うのをよしていました。

そもそもある意味お仕事BLでありつつも「労働」とか「勤労」とかいう単語が全然似合わない世界観の作品。そんな物語の登場人物がちゃんと働いていない事が気になるなんて、自分は病んでいるのではないかと? 疑うなど。

単行本をやっと買って通しで読んでみれば、彼らが仕事をお休みしている時間など全体のごく一部に過ぎなかったので、そこが気になるのはやっぱり自分自身の問題だったのかも。

なんならフィーは休暇に入る直前には仕事を限界まで詰め込んでいたくらいでした。

ともあれ。

アポロがとうとう試情夫として一人立ちしてしまい、フィーは寂しさと嫉妬で次第に調子を崩していってしまいます。

一方、アポロの方はと言えば、根っから試情夫に向いていない事を悟り、地獄の日々です。

アポロは博愛主義的に複数の小鳥ちゃん達に平等に愛を分け与えるなんて無理で、言葉どおり恋人は一人いればそれで充分なのでした。

彼の言葉には嘘がないこと。そして彼の愛は自分の方を向いているのかもしれない。それに薄々気づいたフィーの、信じられない、でも信じてもいいのかもしれない、と期待と動揺でいっぱいな瞳が綺麗であどけなくて憐れです。

そして生きるためにずっと見ないようにしていただろう本当の自分……誰にでも身体を許したい訳じゃない……が、ついに抑えられなくなってしまうフィーなのでした。

この巻では、

楽園の外の世界の広がり⇔シャングリラの周囲を取り巻く悪意の目
身体を売るしか能のない自分⇔無償の愛を与えてくれる人達の存在
水のように可塑性のある未来⇔過去に囚われ続ける自分

などなど、正反対な価値観の狭間で心を揺さぶられるフィーなのですが、彼の目の前には揺るぎない愛をもって手を差し伸べてくれるアポロがいるのでした。

戸惑いのうちに、遂に仕事でトラブルを起こしてしまうフィー。シャングリラを訪れる客たちは皆紳士のはずですが、フィーに拒絶されて激怒し、厳しい叱責を飛ばす様子はやはり「紳士」というのはうわべだけのことでで、ただ楽園におけるロールを演じているだけのことです。

仕事上求められる役割を無意識に放棄してしまったフィー。誇り高い娼夫だったはずの彼はどうなってしまうのでしょうか。

続きが気になります。

0

キャラクターの目が信じられないほど雄弁でいくらでも見ていられる
早く続きが読みたい

0

最高傑作、美しい

Ⅲ巻はアポロとフィーの心の機微を美しい情景と共にじっくりゆっくり余すことなく描かれていて圧巻でした。
Ⅰ巻序盤のファーのモノローグ、「手」は人格やその人の過去までも投影していることがある、意外なほどおしゃべりだがここにきて改めて大きな意味を持ってきたなと思いました。
ラストシーンが特に好きでした。いつも性的接触にすぐに繋げていたフィーを静止する姿にどれほど真剣なのか、思い知らされました。
Ⅳ巻の発売は2年以上先になるんですかね…とりあえずそれまで死ねないです。

3

続きが気になりすぎて・・・!

そっか、アポロは身体からではなく心からフィーに惹かれていくのか・・・。

物語が始まった当初、過去には妻を心から愛し、裏切られ、男性との関係などまったく考えてこなかったアポロがどうやってフィーとの関係に堕ちていくのかとワクワクしていましたが、その極上の身体ではなく、比護欲から変わっていくのか・・・。

フィーはフィーで、恋をしても仕事はこなすタイプだと思っていたけど、単にそういった経験がないだけで、本来は性に奔放なタイプではない様子。アポロへの想いを、そしてそれ以上にアポロからの想いを感じて、客と関係を持てなくなったフィー。

普通の性フーゾクであれば、仕事を変えてサヨナラ、もあるのかもしれないけど、シャングリラはフィーの職場であり家であり、オーナーは彼の親も同然。小鳥たちのことを調べ回っているグループもいて、この先どうなることやら。

早く幸せになってほしい気持ちと、この物語がまだまだ続いてほしい気持ちのせめぎ合いです。

7

美麗すぎる、、、

このシリーズを読むときは、体調は勿論のこと、精神も安定している最高なコンディションで読みたいので発売されてから随分と温めまくってしまいましたがやっと拝読いたしました、、、。
もう、あぁあああぁぁぁと声にならない叫びが漏れまくりました。フィーもアポロもお互いを見る目が愛おしいの何ものでもないよ!!!アポロの丁寧な丁寧な行動のおかげでフィーが自らこれは恋なのか?という初めての気持ちになる瞬間を読書は垣間見ることができるんですよね!あぁなんて甘美な時間でしょう。
タブーを犯してしまっている2人ですがもうどうなることやら、、、早く続きがよみたいです!

4

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