元同僚、現居候。変化するのは仕事と住処だけではなくて。

コミック

  • スモークブルーの雨のち晴れ 3

スモークブルーの雨のち晴れ 3

smoke blue no ame nochi hare

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表題作スモークブルーの雨のち晴れ 3

久慈 静,医療翻訳家,39歳→40歳
吾妻 朔太郎,塾講師のアルバイト,39歳→40歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし「東雲色食卓」
  • 久慈父の翻訳小言
  • カバー下(登場人物紹介)

あらすじ

塾講師のバイトの傍ら翻訳の学校にも通い始めた吾妻朔太郎は、
元同僚の久慈静の家に居候をすることに。
そこで、久慈家が過ごした古くも美しい邸宅の
「終わり」の日を共に迎えることになり――。

元同僚ケンカップルの翻訳家BL☆
描きおろし漫画「東雲色の食卓」14P収録!

作品情報

作品名
スモークブルーの雨のち晴れ 3
著者
波真田かもめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
シリーズ
スモークブルーの雨のち晴れ
発売日
電子発売日
ISBN
9784046825469
4.7

(199)

(167)

萌々

(21)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
22
得点
937
評価数
199
平均
4.7 / 5
神率
83.9%

レビュー投稿数22

邸宅の「終わり」と一つの区切り

GWにシリーズ再読中です。

個人的には最新刊の4巻が神巻だと思っているのですが、こちらの3巻も「一つの区切り」の巻で、グッとくる。。4巻と同じくらい、この巻も、というよりシリーズ自体が神だなと勝手に納得。

住処と、仕事。この二つが大きな変化を迎える3巻。

久慈の友人真鍋の、「聴覚と嗅覚で この家を覚えてる」って言葉が印象的だったな…

本当、家の「匂い」って忘れないよなあ、友達の家を訪れた時のちょっと不思議に感じた匂いとか、いまだにおぼえてるもんなあ…と、ノスタルジックな気分に浸ったりしました。

その真鍋の帰宅後、吾妻が帰ってきて生み出す音の数々に、久慈が自然と耳を傾けている様子がなんとも良くて、表現しづらいんですが胸にじわっと来ました。

この巻では吾妻が翻訳学校に通い始め、翻訳の向こう側をちょっと覗き見できるのも楽しい!
「handsome」って女性に対しても使うんだー、とか、確かに「at the door」って短い言葉一つとっても「戸口」「ドア」「扉」、どの言葉を選ぶかで印象ってガラッと変わってしまうよなあ…奥深いよなあ…と、一つ一つが興味深くてのめり込んでしまいました。

何度も読み返しているけど、続けてまた4巻も読み返そうと思います。
本当、この空気感が大好き…

0

やはり良い

この二人は最高にいいですね。
というか、コマの時間の流れかたとか、ちょっとした仕草、雰囲気、表情に気持ちが表れてて、こんなに素敵な漫画があるんだ、とむしろ驚いてしまうくらい。

3巻は、やはりまだ名前がつかない二人の関係が、少しずつ甘く、そして強くなてきていることを感じさせてくれる一冊でした。
久慈の実家で同居しながら、翻訳の学校に通い出す吾妻。しかし、兄に家を譲る日が迫り、二人は別々の住まいをさがしはじめている。

新しい人生の始まりと、同居の終わりが交錯します。
しばらく海外を放浪する久慈と、彼のマンションでその帰りをまつ吾妻。そう、妻のように。。

しかし約束は何もなく、確実な関係でもまだない。
そんな二人は今後どうなっていくのでしょうか。次巻も楽しみです。

0

リアルすぎる。

二人の直面してる問題や悩みがリアルすぎる。
ファンタジーではなくもはやリアル。
だから沁みる。気持ちが分かる。惚れた晴れたでキャッキャ甘々とかそう言った作風ではない。
なので余計心を鷲掴みにされる。
名作です!
社会に出てある程度の年齢重ねてきたら余計リアルに感じると思います!

2

大人の男たち

イケメンアラフォー男2人の恋愛だけじゃない、生活、過去、未来、人生の全部が詰まった壮大な作品です。
それを言葉だけじゃなく、登場人物の指先や視線て表現され、ともすると甘くない2人のやりとりを丁寧な背景が包み込むような、ビターでおしゃれで、でもどこか温かな作品です。
それぞれの家族や仕事もフォーカスされていて、惚れたはれただけでないところが読みものとしてとても面白いです。
2人の身体の関係も、その時の心情を表していて深みがあります。
大好きな作品です。

2

アラフォーの男たちの恋模様をスモークブルーでたとえるセンスの良さ。

アラフォーカップルのお話、3作目。今作で2人は39歳→40歳に?

久慈の家に居候していた朔太郎は、翻訳の学校に通い始め、そして久慈父が残した家はいよいよ取り壊しの日を迎え、それぞれ新しい家で暮らすことになる...という今作。

家のくだりが哀愁漂いすぎて、泣きました。とくに、朔太郎が家を出ていき、そこから久慈がひとりでその日を1週間待ったというモノローグに、胸にグッと迫るものがあり、いぶし銀BLだあ…!!

堪らない!! と思わず唇を噛み締めました。

この年代だからこそ直面すること、分かるだろうこと、色々とこの作品には詰まっていて、ジャストこの世代、これから先この世代を迎えようとしている人、それからもう通り過ぎた人。全員に読んでほしいと思う作品でした。

次巻の40代、別居編のお話もとても楽しみです。

すべての空気感がよかった。

好き…(天を仰ぎ、しみじみ反芻しながら)




2

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