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阿部あかね節ですねぇ。
キャラが深い。濃い。
それが説明的に「はいっ、このひとはこういうひと!」ってモノローグとかで出てくるんじゃなくて、ちょっとずつ小出しにされる感じ。
まさに初対面から、そのひととなりを知っていくような。
そして気付けば、ものすごく好きな人になっている。
阿部先生の作品のキャラクターって、そういうひとが多い。
下巻が出たので上下ともhontoで購入しました。
1話目を読んでいる辺りでは、「オムニバスかー。この商会のキャラ濃い2人は何者なんだろ」と思ってました。
2話目から一気にのめり込みが加速していって、気付けば上巻が終わってました。
コワモテ風リーゼント(豪)と美麗なハイヒールさん(宇楽〈うら〉)が営む縁結び商会。
そこに来る客に、ぴったりの相手を見つけてあげるのが仕事のようなのですが、実際に仕事らしい仕事は1話のみ。
余命わずかなゲイ男性が「恋をしたかった」とやってくる第一話。
この段階ではまだ紹介程度なので、「どんな話だろ?」という程度。
読み終わった時点でも「ふーん、今回は軽い感じなんだなあ」というくらい。
ただ2話目からが重い!
重いけど、のめり込んでしまう!
元No.1ホストのお弁当屋さんと、売れっ子モデル。
ごはんが出てくるBLは大好物ですが、ここのお弁当、食べてみたい。
お弁当屋さんの過去が重いです。
そして過去に囚われながら葛藤するお弁当屋さんの心情を、1コマで表しているのが鳥肌、立ちました。
すごい。
こういうテクニックと言葉選びに痺れます。
お弁当屋さんの常連のゆかりちゃんも良いです。
傷ついたひとを励まして立ち直らせるんじゃなくて、ただみんなで静かに見守る。
そして一歩を踏み出せたときに、自分のことのように喜ぶ。
こういう温かさ、いいですよね。
上巻最終話は豪と宇楽の出会い編。
宇楽はずっとハイヒールを履いているのですが、2組目の途中で「昔の名残り」みたいな感じで言っているシーンがあって、「何をやってたんだろう?」とそこから気になっていた答えがここに。
こういう見せ方もうまいなあ、と。
会話で言わない。教えない。
最初から全部は見せない。
だから気になるし、知りたくなるし、引き込まれてしまう。
はー、楽しかったです。
出会い編、上巻では冒頭だけで終わるので、絶対下巻も一緒に買ってから読み始めた方が良いです。
わたしは立ち読み増量で3話くらいまで読んで、速攻で上下買いました。
いつもは上巻を読んでレビューを書く→下巻を読むという順番なのですが、今回は一気に読んでしまった。
そのくらい引き込まれるので、ぜひ。
先生の「I'm in Love」が大好きです。他数作拝読。こちら試し読みして面白そうだったので読んでみました。上巻のみのレビューです。
ゲイ専用恋活相談所「おしどり縁結び商会」が舞台。
会長兼お茶汲みがリーゼントの豪、副会長で相談を請け負っているのは、常にピンヒールの男前美人、宇楽。
上巻は二組のCPのお話がメイン。
特に2〜4話は、売れっ子モデルのシオンと弁当屋の藤井の二人の関係がじっくり描かれます。1巻のメインはこの二人かな。
人間関係をうまく築けず友人のいないシオンが、宇楽を介して藤井と知り合い、弁当屋に通って親しくなっていきます。藤井は元No.1ホストで、あるつらい過去を抱えていて…というお話。
この二人のお話、自分にはちょっと難しかった…。確かにBLなんだろうけど、わかりやすいLOVEではなくて、二人の魂が救済されるような、そんなお話でした。
この二人、書き下ろしによると最後はくっつくんだけど、エロは描かれず受け攻めもわからない。そういうのもありなんだろうけど、自分的にはそこは描いて欲しかったな〜、と思ってしまいました。(自分の予想ではシオンがワンコ攻めw)
5話から豪と宇楽の過去ついて描かれます。そこが気になってたから嬉しい。
二人が25歳の頃。ポールダンサーの宇楽と、無職の(だけど大金を持っている)豪が出会って仲良くなります。でも豪が宇楽に強い執着を抱いて、宇楽に手ひどく振られるところで1巻は終わります。当て馬っぽい男も登場して、下巻の展開が気になるところです!
書き下ろしは藤井とシオンが出てきますが、シオンの顔が本編とちょっと違って、可愛くなっちゃってるのが気になりました。クールなお顔が魅力なんだけどな〜。
※他の方のレビューで気付きました。押切と白鳥でおしどりなのか!なるほど〜。
電子(ebookjapan)購入 濡れ場なし
お洒落な表紙に阿部あかね先生
なぜ私はこの作品を見落としていたのだろう…
下巻発売のタイミングで上巻を見逃していた事に気付き急いで購入したものの先週末は読めずにやっと読めます!
遅ればせながらのレビューです
どこか下町感と山の手感を感じる不思議な彼らのおしどり縁結び商会の世界
この縁結び商会の縁で出会う2組のカプのお話しと表紙の2人、豪と宇楽の出会い編とみんな大好き♡ゆかりちゃんの描きおろし
最初の山辺さんと川谷君のお話しは縁結び商会の自己紹介的なエピですかね?
少しだけドキハラで読みましたが割とクスっと終えられて、この作品と豪と宇楽の雰囲気掴みになりました
そして次のカプの佳人とシオンのお話しはより人物像の掘り下げがされていてキャラの魅力が溢れています
どちらも生き方や人間関係に少し諦観した所がある2人
そんな2人が一緒にいる事での居心地の良さ
でも根本的に佳人とシオンの抱える諦観観念の根っこが違います
「過去」に縛られる佳人、「今」に執着を感じないシオン
言い換えれば「未来」を諦めなければいけないと思っている佳人と「未来」に意味を見出せないだけで意味さえ見つかれば歩き出せるシオン
そんな2人の救済ストーリーにはグッと来ます
すごく好きな2人とお話しでした
そして最後のいよいよ豪と宇楽のお話し
こちらはめちゃくちゃイイ所で終わっちゃう~…
だ…が!上巻の発売を見落とした私的には怪我の功名!
このまま下巻が読めるのは良かった(´▽`*)
そしてゆかりちゃん♡
絶対に幸せになって欲しいというか、今の幸せな時間がずっと続いて欲しいなってきっとみんな願ってしまうハズ
そして片想いの素敵さも、両想いの素敵さも、どちらもキャラの幸せそうな表情から感じる素敵な描きおろし
私もずっとBLに片想いしていくって決めてます( ´3`)~♡
やっと読める~♪
下巻が出たら一気読みしたい!と思い買ったまま耐えたこの1か月
未購入の電子サイトでしつこく試し読みしては2話の扉絵の豪のビジュアル見て妄想を滾らせておりました(笑)
だって好物の三白眼でしょ?それに口ピでリーゼント、その上3ピース着てるょ…ってもぉ…これは妄想の餌食ですよね?www
そしてやっと対面した豪と宇楽の世界
今、上巻を読み終えてレビュー中です
上巻は何と言っても藤井さんとシオンくんかな、ガッツリ持って行かれて藤井さんのホロ…に私もホロっとしちまいましたぜ…(´;ω;`)
「リハビリ」「ゆっくり」「俺がついてます」
疲れ切って、身動きが出来なくなっていた心を動かすのには十分過ぎる温もりが、言葉と共に握られたシオンの手から藤井さんに流れ込んで来たんだろうなぁ
すごく響きました
そして最後に豪と宇楽!
ドッチもドッチで訳アリ感が満載で気になる気になる……。
いつから豪はあのリーゼントに?そして結構出会いからキャラ変してる気がする…など2人それぞれの過去も、2人の過去も気になる~
このまま下巻が読める喜びを噛みしめつつ、もぉ1回上巻を読み直す贅沢な時間を過ごそうかな~♪
上質で丁寧、だけど作り込まれ過ぎていない自然体な人間模様と心の機微を感じ取る琴線に触れる作品です
登場人物の誰もがどこかに居そうで、どこかに居て欲しい、そんな息遣いと熱を感じる作品で、余計な演出不要なお話しとキャラだけで勝負出来る…!
阿部先生、流石です……!の一言に尽きる
カラダではなくココロのマッチングを求めている方に是非、読んで欲しい
普段、カラダ先行でもウヒョウヒョ喜ぶ私でも、まだキスだけで十分BLの愛を享受出来る!と心底思わせてくれる素敵なオムニバスです
追記|下巻を読み終わり、上巻のレビュータイトルだけ変えました
そして、今からこの作品を読もうか悩んでいる方が居たら下巻のレビューや感想もチラっと覗いてもいいかも知れない…
さすが阿部あかね先生です。でも、どうせなら上下巻一気に発売して欲しかったなぁ…。
豪と宇楽のビジュアルも良かったですが、『おしどり縁結び商会』に持ち込まれる仕事のお話が凄く面白いんですよ。特に2人は何もしてないんですが、脇キャラが動いて行くんです。
個人的には元ホストの弁当屋の藤井と新人モデルのシオンのエピがお気に入りでした。
そしてお気に入りのキャラは誰が何と言おうとゆかりちゃんでした。www
上巻が豪と宇楽の出会ったばかりのところで終わったので、2人が今の関係にどうやって落ち着いたのかが凄く気になっています。今のところエロよりストーリー重視なのも凄く好みな作品でした。
それと2人の飼い犬のウメちゃんの演技力最高でした!www