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表題作君がわるい恋の話

豊島拓郎、いつもクラスの中心にいるリーダー的な高校生
成田ひろむ、極力モブになりたいコミュ障な高校生

その他の収録作品

  • 勉強会
  • カバーうらばなし

あらすじ

高校生のひろむは、拓郎という人気者と新クラスで前後の席になる。自身がゲイであることに引け目を感じるひろむは、「お前のこと好きになっちゃうかもしんない」とカミングアウトし、懐いてくる彼を遠ざけようとするが、拓郎はなぜか「付き合おう」と言い出して……!? クラスの一軍男子×隅っこ男子の、せいいっぱいで響く恋。

作品情報

作品名
君がわるい恋の話
著者
大麦こあら 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784403668821
4.5

(241)

(173)

萌々

(46)

(14)

中立

(3)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
26
得点
1094
評価数
241
平均
4.5 / 5
神率
71.8%

レビュー投稿数26

タイプの違う2人が青春を満喫しているのが眩しい

【俺だけしか見れないひろむの顔・・・いっぱい見せて(拓郎)】

エロス度★★★★

拓郎とひろむ♡
クラスの一軍男子と隅っこ男子・・・異なるタイプの2人が紡ぐ恋物語・・・開幕⁽⁽ଘ( ˊᵕˋ )ଓ⁾⁾
ひろむのひねくれた感じが可愛いだけでなく、苦手としていた拓郎の存在が特別になっていくのが尊・・・(n´ω`n)
拓郎のグイグイと距離を縮めてくるところやひろむが彼にとっても唯一無二の特別になるのが最高です♡ฅ(・ω・ฅ)

アオハルを満喫しちゃってるのが眩しくて微笑ましく、拓郎との恋がひろむを変えていったり・・・ひろむも拓郎に影響を与えていくような関係がめっちゃよかった(ᵔᴥᵔ)

1

新しいぼっち

二人とも今までにないキャラと展開でした。

成田が自主的ぼっちで悲壮感がなくてイイ!
それなりに学校の行事も楽しんでたようだし、寂しくないし好きな音楽あるし、よく見たら顔が整ってて歌が上手いって、ハイスペじゃない?これ大学に行ったら絶対モテるよ!

豊島。あるあるなクラスの人気者でぼっち君にも構わず話しかけるタイプかと思いきや。
彼なりのままならなさもあって。
そんなところへ明らかに自分を嫌ってる成田に出会って…。

良い展開でした。そのままでも良かった2人が仲良くなって、より楽しくなって。
豊島が成田に楽しい夏休みを!もっと学校を楽しく!と思ってくれるところ!
成田が豊島にままならなさの原因の1つに向き合わせようとするところ!

高校2年生、体育祭、学校祭、次は修学旅行だね!!きっと楽しくなるよ!

1

DK尊い…

攻)クラスの中心的存在拓郎くん×受)すみっこ男子ひろむくん

ほぼ正反対のようなふたりですがひょんなことから会話を交わすようになり、お互いに(?)興味を持ち始め、高校生ならではのイベント(文化祭とか体育祭とか夏休みとか)を通して徐々に距離が近づいていくのがすごくきゅんとしました!
受のひろむくんがかわいいんだけど、(中身が)すごく男らしくなっていくのが最高に好きです(母心)

続編も決まったようなので、そちらもめちゃめちゃたのしみです!

4

うまい

『カットオーバー・クライテリア』から元々お上手だった絵がもっと上手くなってて感動する。すごい。とても純粋な気持ちで、すごい。このたっぷりページ数全部作画がいい。6話のカラー扉大好き。

「気味が悪い」でスッキリする。1話で終わってもいいけど1話で終わったらBLにはならない。陽の気をまとう攻めを気味悪いキャラにできるところがまず好き。単純な発送だと陰キャ=気味悪いになっちゃうところ、うまい。好き。この気味悪さからどうやってこの表紙になるのかと思いきや怒涛のうまさで話が進む。さらにそこに裕太という存在を絡めてくる。収め方まで一貫して構成がうまい。

3話の終わり、これは好きになっちゃうな、なってるけどもう一回なっちゃうな。負けを認めろよって気持ちになり、すみません5話で敗北宣言したのは私でした。ほんとすみませんでした。かっっっわいい。

ふ(ゆ)ら帝に失礼だろ!ゆら帝聞く人はきっと夜更かしする人だよ!(失礼)

5

アオハル最高ー!

誰からも好かれる陽キャ代表の拓郎とすみっこ男子のひろむ。ふたりの真っ直ぐな想いが眩しすぎて涙腺崩壊注意でした。高校生のきゅんが詰まっていて、体育祭や文化祭などの行事を経て距離を縮めていくふたりの様子が本当に微笑ましい、最初は拓郎に引っ張られているだけのように見えたひろむだっだけど、じつはとても芯が強くてちゃんと拓郎のことを大事に想っているところとか、自分がゲイだということに引け目や、トラウマを抱えているひろむに『おれには言っていいんだよ』って言ってあげた時のふたりとかもう尊すぎて優勝だと思う。

4

久しぶりにキュンキュンするDKのBL

君が悪いのか気味が悪いのか、君変わるのか…タイトルの意味をいろいろ考えながら読み進めていきました。読み終わってもわからなかったけど、きっといろんな意味を含む言葉なんだと感じました。

中学時代も親しい友人に「あまりベタベタしないで。ゲイから」って言っただけで、拒絶された過去を持つ主人公のひろむ。ずっとひとりで過ごしてきました。
それなのに前の席に座る人気者で陽キャの拓郎が自分に構ってきます。そんな拓郎も中学時代に心に引っかかる過去があります。ただ拓郎の場合は人気者キャラのおかげで穏便に終わってしまっています。それに自分が傷ついていたと知るのは、ひろむと付き合ってからでした。

はじめの頃の拓郎は胡散臭いです。笑顔もいい人ぶっているようで。ひろむがハッキリそういう態度をとっているので新鮮に感じていたのでちょっかいを出していた拓郎ですが、半ば無理やり付き合ったりキスをしたりデートをしているうちに、ふたりは互いのいいところだったり悪いところだったり本当の思いに気づいていきます。
体育祭・文化祭という行事や学校生活の中、そして夏休みの花火大会やデートなどでだんだんとふたりが好きになっていく様子が丁寧に描かれています。

また、所々にとてもいいセリフやモノローグがありました。
「お前のせいで毎日苦しい」
ああ、すごく素敵な告白。
後悔してほしくない。それは自分とのことを否定してほしくないから。だってあったものがなくなるのって辛くなるという過去を感じさせられました。
男も女も友だちも彼女もみんな同じぐらい好きで大切だった拓郎が、「特別な人に特別扱いされたいんだ」とやっと気づくシーンもよかったです。今までの周りの人と違う「特別な人ができた」からと思い浮かぶのはひろむの顏。

エッチなシーンは後半にならないと出てきませんが、それが逆に高校生のピュアな感じがよかったです。「学業優先」エライですよね!
もちろん、エッチなシーン、とてもかわいかったです。はじめてふたりで最後までする時のゴムのサイズの話、「これからたくさんしよう」「大人の階段上っちゃったね」と話すふたり。久しぶりにキュンキュンするDKのBLでした。
そして、2度目、だんだんとひろむが気持ちよくなるシーンで「ごめん」って言うところなんてサイコーとしか言えません!!「気持ちがいいのは、悪いことじゃないよ?」と言う拓郎に将来スパダリになるであろうと感じました。

続編も決まっているとの事。
ひろむの歌が上手くて実は顔もいいということが文化祭の後夜祭でバレたその後、きっと拓郎とひろむの周囲が変わっていくと思います。
このふたりがこの先どうなっていくのかとても楽しみです。

4

ホクロカワイイ〜!

安心と信頼の作者様。
今回も素晴らしかったです。

大麦こあら先生が描く女性からもモテるイケメンが恋愛に対しても一途で性格まで推せる攻めが好きです。
今回は受けの子も隠キャだけど自分をしっかり持っているタイプでカッコよくて、でも自分の性的思考に後ろめたさを感じていて、というところがリアルで良かった。
そしてそれを包み込むくらいの攻めのおおらかさ。グイグイ行ってくれるところもひろむくんにはぴったりの相手だと思いました。


陰キャの子が人気でモテモテな相手にだんだんモヤモヤ嫉妬してしまう流れもいいですが、人気者が「自分だけが知ってたのに」ってあとから独占欲じわじわ溢れてくる展開も好きです。
今作はそれが垣間見えたので、大満足。でも拓郎はその欲をひろむにぶつけなかったの、偉かったです。
大麦先生はそういう萌えを所々に散りばめて、でも無駄に冗長させないところもお上手だと思います。
でも拓郎若干パスみを感じたので、爆発したらぶつけちゃう展開も見たいぞ〜!と思ってしまうのは腐女子のサガですが。

そしてなにより萌えたのがホクロ〜!お顔にあるから体にも…と期待してましたが、ありがとうございますと言いざるを得ない。
フェチなのでそれだけでも評価が1ランク上がります。なので本当は神×2なんですが、そんなものはないので大人しく次回作があることを願っております!

もちろん、この一冊だけでもとても綺麗にまとまっていて、読みやすく満足感ありまくりです。
だからこそ、もっともっととどうしても思ってしまうのです。

6

世界を拓いてくれる人。

大麦先生の作品を読むのは、『カットオーバー・クライテリア』に続いて2作目です。
『カットオーバー~』もそうだったけど、初めて読んだときは「思ったよりアッサリだったな?」という印象だったのが、繰り返し読むうちにじわじわと沁みてくる作品でした。

ひろむの方は、わかりやすいんです。
過去に辛いことがあって自分を閉ざしているところはあるけど、卑屈ではないし、むしろ芯が強い。そして可愛い。
そんなひろむが拓郎の影響で世界を拡げていくのは、見ていて素直に気持ちいいです。
体育祭だの文化祭だの、DKものにはありがちだけど、裏方目線なところが良かった。地に足ついたリアルさを感じて、ひろむの頑張る姿に心が浄化されてしまいました。

拓郎の方が、最初に読んだときはわかりにくかったです。
この子は本当に、本っ当に真性の陽属性の人で。
どんな相手でもフラットに受け入れるし、どんな出来事もポジティブに受け止める。それも、努力してそうしてるんじゃなく、呼吸するようにできてしまう。
それが拓郎の長所でもあり、最大のウィークポイントでもあり、ただ一人見抜いたのがひろむ……っていうのがこの作品のキモなんですが。
それにしても、ちょっとぐらいは、弱いところやダメなところを見せてくれてもよかったかなあ。あまりにも、いつも笑顔すぎて。
陰寄りの凡人である私には、少々感情移入しづらいキャラでした。

脇役がけっこう出てくるけどみんな良かったです。
三浦がひろむに変にデレたりせず、でも後半でちょっと壁が無くなってる感じがするのが好きです。まりかちゃんも可愛い。
裕太は嫌なヤツだったけど、「心底安心した」と吐露したときには、思いがけず泣きそうになりました。ダメ人間をそっと救ってくれる作者様、好きです。

ひろむは平仮名の名前が本名らしいけど、もし漢字だったら「拓」かな?

2

新鮮&ワードセンス炸裂‼

とってもおもしろい切り口!
誰からも好かれるようなキャラを「ウザイ」とか「苦手」という言葉で避けるのではなく【鼻につく かな】と、目も合わさず告げる受けのひろむ君…
その卑屈さというか締め切ったシャッター感がいいです
豊島くんの反応と一緒で”ぶは”ってなりました笑
【鼻につく】…うん、すごいネガな言葉なのにこの2人の距離感と空気感の中で繰り出されると妙に納得しちゃう

初めての作家さまですが「言葉選び」「言葉あそび」がお上手ですね
「鼻につく」の使い方もそうですが、そもそもタイトル…!うまいですよね♪
このタイトルだけで読む前から色々想像膨らみます
私は完全にチョットホラー系を想像しました←単純な脳の作りなんですw

結局ホラー要素はゼロだった訳で…しかも!思ってた方と違う方が「気味悪かった」………‼

おもしろくて新鮮なギャップ
結構こういう陽のキャラで表裏あるタイプの場合は後半にかけてその裏が見えて来たり、読者だけが分かってたりするパターンが多いかな?と思うのですが、かなり序盤から受けに見破られる展開、おもしろい!
しかも更に奥深さがまだちゃんとあったりして、表面的ではないキャラの深みと厚みを味わえます

セリフもおもしろいし、行間を表すコマ割りと、とてもシンプルなのに(だからこそなのか?)目の描写でコチラに語りかけて空気感と時間を感じさせてくれる気がします
ちょっと失礼な表現だったら本当に申し訳ないのですが…(。・_・。)
絵が上手い!って感じと違くて…すごく「漫画の上手い」作家さまだな…とワクワクして読めました(о´∀`о)

高校生BLらしいアオハルも感じられるし、思春期ならではの心の葛藤もあるし伏線回収も上手な両視点構成もキャラの感情が分かり易くて良かったです
あと、高校生らしいえっちシーンも少ないながらも厳選された感があってドキドキして読めました
エロ耐性高いけど却ってこういうアオハルど真ん中のえっちシーンって妙に糖度を増して見えてしまって照れちゃう(〃ω〃)
段階を踏んだDKのえっちって最高でした~

続編もあるんですね?!
嬉しいです♡

読む前に想像した感じは1mmもかすってなかったです笑
すんごく素敵な高校生BLで続きがあるらしいですがこの1冊でも満足して読み終えられる内容でした

拓郎の最後の「俺のせいで…」の「せい」の使い方もやっぱりうまかったし心に残るセリフで読後の気分がいいお話し
いやいや…漫画の上手い先生だこと (ღˇ◡ˇ*)♡

8

吸い込まれました

1話目から、2人とも人間味があって引き込まれました。
次回作もでたら買いたいです。

4

等身大のアオハルBL

構図としては王道の陽キャ×陰キャ
だけどそもそもその「キャラってナニ?」っていう王道じゃない視点で陽キャと分類される拓郎と、陰キャと自覚して自衛しているひろむの心の内を紡いでいる意欲的なアオハルBLでした
設定は王道だけどクローズアップの仕方はとっても抉って来ます

すっごく好みです!
思春期ならではの小さな社会の教室や学校という枠組みの中で生まれる様々な想いを切り取って描いています
他人からどう見えているか?見せているか?見て欲しいか?など友人であれ好きな人や恋人であってもどうしても渦巻いてしまう利己的な感情
結構真正面から向き合うとすごくしんどくなったり、キレイごとになってしまいそうな事もあるのですが、この作品を通すと小気味いいテンポやセリフでギリギリのラインでその核心を攻めてくれるのでグングン読んでしまいました

この年代ならではの湧き上がる想い、時には逃げたくなるような想いも含めて等身大の登場人物達だけでお話しが進むので、読んでいてノスタルジックさを感じたりなんかしながらすっごくきゅーーっとなってしまいました

続きもあるようで、修学旅行ですかね?
後は彼らの関係と周囲との関わりとかでしょうか?
次巻もギリギリの攻め、期待したいです!
楽しみにしています!!

評価は神と萌2を悩む所です…!
内容もいいしとっても好みです
でも少しだけ絵が気になるのと、次巻への期待値を込めての評価を今回はさせて頂きました_(._.)_(限りなく神に近い評価です‼)

絵自体は多分好みもあるかな?と思います(決してキライでも苦手でもナイです!)ただ…ちょこっと髪の毛のトーンが不安定だったかな?という気はしました…とくにひろむ君…初めて作家さんだとこういう時に作家さんのクセとかに慣れてないからかな…ここは次巻を読む自分の成長にも期待して読みます

拓郎の高いスパダリ潜在能力を活かし、ひろむの加速するであろう成長っぷりと共に2人らしい物語を読めるのを楽しみにしています!!

3

すらすら読めました。

もう作者さんのファンになりそうです。
青春ものだけど感性的な演出がグッとくる。

3

--

意味ありげな表情のひろむ君。
「君が悪い恋の話」のタイトルは、「気味が悪い」をかけているのか‘?
と、ホラーものではないかと、深読みしすぎてしまった。

目立ちたくない日陰に佇みたい少年を、
何故かとても好きになってしまったクラスの人気者。
追えば追うほど逃げていくのに、追わずにおれない。

王道高校生BLでした。

2

正反対の2人

面白かった。
クラスの人気者の攻めとひっそり静かに過ごしてる受け。

席が近くて攻めに話しかけられるようになったけど、塩対応な受け。そんな受けに興味が湧いて更に絡む攻めの理由が「俺のことを嫌いなやつの側にいると安心する」なのが拗れてて怖ってなる。受けも最初はビビっているんだけど攻めと過ごすうちに攻めの心の傷を知って仲が深まっていく様子がとても良かった。

陰キャだけど我の強い受けのキャラクターも良かった。体育祭の時の役決めで受けが攻め達陽キャ側にグサッと言うシーンが印象的で好き。八方美人タイプの攻めの分も怒ったり真剣に向き合えと背中を押してくれる受けがかっこいい。

あまりにも立場や環境が違う攻めと付き合うことに怖気付いちゃう受けの気持ちも共感しちゃう。

3

ひろむくんはメイド服を着ない子

 陽キャの拓郎と彼の胡散臭い笑いを見破る陰キャのひろむ。
 正反対のキャラクターの性格の書き分けが見事で、恋愛だけでなく、二人の出会いの化学反応と成長を感じました。

 たとえば、文化祭で攻の拓郎は皆に請われてメイド服を着ますが、似合いそうなひろむは断固として着ません。その後、急遽代打で登壇したライブでも、彼は学校のジャージのまま。
本当にブレない。だから、カッコいい。
 拓郎がひろむに興味と好意を持つのも、彼の筋の通った意思の強さだとわかる。でも、言い換えれば彼のようなタイプは集団の中では浮いてしまう。
 
 拓郎は、生き方も、他者への接し方も器用。塩対応のひろむを誘い続ける強メンタルでもある。
 どこか冷めたというか悟ったようなところもあり、ひろむだけが彼の心の傷に気づいた。

 拓郎がひろむに背中を押されて過去の傷と向き合ったこと、ひろむも拓郎によってクラスの日の当たる場所に連れ出してもらったこと。
 二人は出会うべくして出会ったのかと思いました。

 二人のはじめても、ひろむを大切にしたい拓郎の愛が感じられたし、密かにネットで学習していたひろむの対比が面白かったです。

 それにしても、二人の通う学校は学祭などの行事が凝っていて楽しそうです。
 
 


11

ありきたりではないボーイ・ミーツ・ボーイ

クラスの人気者とぼっちな隠れゲイという
わかりやすいくらいの陽キャ×陰キャの王道ストーリーですが、
二人の心理描写や気持ちの移り変わりがものすごく丁寧に描かれていて
読み応えがありました。

ゲイであることから親しい友人に拒絶された過去のあるひろむは
誰ともかかわらない孤独で退屈な日々を過ごしていました。
けれど、ある日、前の席の拓郎から執拗に声をかけられるようになり…。

割と強引にお付き合いは始まるものの、その後の進展はゆっくりで
少しずつ気持ちを通わせてゆく二人のやりとりが心地よかったです。

大体高校生ものってピュアを貫くか、エロに走るのどちらかのパターンが
多い気がするのですが、本作は「好き」のないお付き合いから始まり、
互いを知ることで「好き」が徐々に芽生え、初めてのキスを交わし、
初めてのエッチへ…ととても清く正しく進展してゆくお話でした。

モテメンで何人もの彼女と付き合ってきた拓郎が
実はひろむとのエッチが初めてだった、というのも萌えどころでした♥

二人のキャラクターも陽キャに見える拓郎が実は暗い葛藤を抱えていたり、
陰キャで人付き合いを厭うひろむが意外にも情が深いところがあったり、
ステレオ型に嵌り切らない人情味があって物語をよく魅力的に感じさせて
くれました。

はじめは拓郎にも塩対応で、学校行事だってバカバカしいとばかりに
ドライなひろむでしたが、いざ拓郎とお付き合いをスタートさせると
ドギマギしたり、臆病になったり、繊細で恥じらう表情が愛おしくて…
急転直下のギャップにかわいいが炸裂しておりました♪

4

陽キャと陰キャの恋の話

高校2年生になった新クラスで席が前後になった陽キャの拓郎と陰キャのひろむのお話です。

タイプが正反対の二人が一緒にクラス委員をしていく中でお互いのことを知り、段々と好きになっていく過程が丁寧に描かれていて悶えながら読んでしまいました…!

最初は拓郎を嫌いだったひろむが最後には拓郎の隣に胸を張って立てるようにと思っているところが最高でした…!

シーモアは白抜き修正でした。
とても初々しい初夜でキュンとしました。ひろむが可愛いです!
描き下ろしの勉強会では拓郎の理性が頑張っているところが最高でした!

続編もあるようなので、今から楽しみです!

5

自然体な二人にキュンとする♡男子高校生BL

デビュー作「カットオーバー・クライテリア」が既読で面白かったです。こちらも試し読み増量中で、とても面白かったので購入しました。

高校生のひろむ(受)はゲイで、他人と関わらないように過ごしている。しかし席が前になった拓郎(攻)から興味を持たれ、一緒にクラス委員をやることになり、二人の距離が近づいていき…というお話。

なぜかグイグイ近づいてくる拓郎を牽制するため、ひろむはゲイであることを告白。だが逆に距離を詰められ「付き合おう」と言われる。

体育祭準備、本番を経て、二人の距離が近づいていく。ひろむが少しずつ拓郎に心を開いていき、ひろむにますます惹かれていく拓郎。DKの甘酸っぱい恋模様にキュンとします。

夏休みに入ってなかなか会えない二人ですが、とうとうひろむの家で、初めてエッチなことを!
このシーンが初々しさがありつつも、二人の表情が可愛いやらエロいやらで大変良きでした♡

二人でセッ○スについて話し合うシーン。すごくリアルなDKカプという感じで、可愛いし好感が持てました。実は童貞同士ってのも、なんかいいですね〜。

秋の文化祭。
拓郎の過去のあるわだかまりが解消され、二人の絆がますます深まります。男前なひろむに真っ赤になる拓郎が可愛い♡ ひろむの意外な特技も披露され、アオハルという感じだな〜。

ラストはとうとう二人の初めて。
誘う拓郎が色っぽい。拓郎がしっかりリードするのもカッコいい。ひろむは顔を真っ赤にして頑張ってるのが健気。「幸せ…」って可愛いな〜。リアリティある描写で、事後も含めとっても可愛い初エッチでした♡

二人が結ばれてすぐにEND。「もう終わっちゃうの?!」という気持ちに。この二人の今後も読んでみたい!受験とか大学生活とか。
と思っていたらカバー下に、「続篇も頑張る」とのお言葉!これは嬉しい〜。

書き下ろしは再び二人のエッチ。二人とも色っぽくて可愛い♡
ひろむの「痛いのも苦しいのも拓郎からだったら嬉しい」っていいセリフだなぁ…。
ひろむを泣かせたい気持ちを、理性で抑え込む拓郎が立派!なんだけど、理性の飛んだ拓郎も見てみたいw

自然体で可愛い二人の続篇、楽しみに待っています♪

シーモア購入 ライトセーバー修正で真っ白
※電子限定書き下ろし漫画1P付き(書き下ろし「勉強会」の後の可愛い二人♡)

5

青春最高!!

なんですか!?これは!!
読んだら絶対フワフワした幸せな気持ちになるじゃん!!
そんな作品です。

極力モブでいたいゲイのひろむは、クラスのスター的な存在の拓郎にちょくちょく構われることが苦にしか感じない日々を送っていた。
でもある日、ひろむは拓郎に自分がゲイであることを打ち明けて、気持ち悪がられて避けられようとしたが、逆に付き合おうと言われてしまう。。。

最初はひろむ思考で話が進み、途中で拓郎思考も入ります。なので、両者がどう感じているのかや、互いの想いがわかりやすくて、いいなぁお互いこんな相手に出会えてとフワフワした気持ちになりました。
後半拓郎の過去の出来事の話がありますが、そちらもすっきり解決するので、モヤモヤ感なく2人を見守れます。
陰キャなイメージだったひろむが徐々に変わってきて、自分を出せるようになるのがいいですね。
拓郎と一緒にいて可愛くなっていくひろむの変化にニヤニヤが止まりませんでした。
続編希望です!!次の学校行事話読みたい\(^o^)/

10

正反対な2人の恋

今回は新年度に同級生になった高校生同士のお話です。

受様がクラス替えで苦手なタイプの攻様に交流を迫られ
世界を変えていく本編に幕間的な短編を収録。

受様は地味で性格も暗く学校のような集団生活は苦手で
なるべく他人と関わらないように
背景のモブとしての行動を心がける高校生です。

しかしながら春のクラス替えにて
常に人々の中心にいて、いるだけでその場を明るくするような
クラスのリーダー的存在の攻様と前後の席になってしまい
積極的に関わられてしまいます。

攻様のようなタイプはクラスの誰もと仲良くする事が
良い事だと思っているのでしょうが
受様には正直言って迷惑で鬱陶しい奴でしかありません。

しかしながら攻様にとってはそうではないらしく
クラス委員に立候補した攻様は
なんともう1人のクラス委員に受様を指名するのです!!

しかも攻様が受様を指名したのは受様が攻様を嫌いだからで
嫌いなやつのそばにいると安心するからというのです。

攻様の思考は受様には理解不能で違和感が拭えません。
気味が悪い攻様の相方となった受様の学校生活はどうなる!?

雑誌連載をまとめての紙単行本化で
陽キャラな攻様と陰キャな受様の恋物語です♪

受様にとってクラスの中心で誰からも好かれる攻様は
当初から苦手なタイプなのに話しかけられてさらに
自分とは相いれないタイプと思います。

受様は攻様に苦手意識を持った状態からのスタートなので
攻様の事を知っていくなら好感度は上がるのみであり
人の中心にいる攻様はなんだかんだ言っても力的で
受様も惹かれていきます。

しかしながら攻様に受様の好意が素直に受け止められると
信じることができず、ぐるぐるする事となり
どうしたらこの恋が実るのかとワクワク&ドキドキ
楽しく読ませて頂きました。

共に過ごす事でお互いをより知っていく事で
相手の言葉によって友人との関係で負ったトラウマを
払拭していく展開が良かったです。

3

タイプの違う2人の青春と恋の物語

既に何度も何度も繰り返し読んでいます。
いやもう、本当好き。好みど真ん中!

大麦先生の作品を読むのはカットオーバークライテリア以来2作目です。SEのお仕事色強めのお話も刺さりましたが、こちらの高校生の青春ストーリーも最高でした〜。
話の作りがとても丁寧でしかも読みやすい。
高校生ならではの日常やイベントを盛り込んでストーリーに動きを持たせ、そこに伴う繊細な心理描写や感情の揺れ動きから目が離せません。


陽キャと陰キャの相反するタイプの2人が惹かれ合っていくストーリーなんですが、ちょっと変わったアプローチから物語が始まります。
拓郎の思惑というか思考がちょっと裏がありそうで、コイツただの陽キャじゃないな…って思わせるキャラ設定がすごく面白いです。

タイトルの「君がわるい…」は「気味が悪い」と掛けてるっぽいですよね。ひろむの拓郎に対する印象は、"気味が悪くて胡散臭いヤツ"なので。
2つの意味合いを探りながら読んでいくのも楽しいですが、印象最悪な拓郎に惹かれていくひろむの気持ちの変化にも注目なストーリーですよ!

誰からも好かれる拓郎の人たらしぶりは理想的陽キャ。世話好きで男女問わず優しくて、とてもいい奴なんですけど、逆にそれが欠点です。完璧すぎる拓郎のキャラに引っ掛かりを覚えたのは、ひろむただ1人。そのことが2人の距離をグッと近づけ、そして恋の物語が始まっていきます。


この作品で良いなと思ったのは、普通の日常から学校行事、夏休み…などなど、これぞ高校生活!っていうエピソードをいっぱい描いてくれているところです。クラス委員として2人で行動する密接さも良いけど、イベントという非日常性を通して親密になっていく2人の距離感や、どんどんお互いを好きになっていく過程がキュンキュンします^ ^

拓郎は軽いノリで、ひろむに好きとか付き合うとか言っちゃうんで、本気度がイマイチ分かりにくいんですけど、ひろむにだけ抱く特別感な態度が良いんですよ〜♪
ひろむの塩対応に落ち込んだりとかね、今まで誰にも感じたことのない欲求を感じる拓郎の感情の変化にニヤニヤしちゃいました。


高校生らしく行事に一生懸命に取り組み、青春を謳歌し、好きな人と恋を楽しみ…と、そこまで派手なハプニングもサプライズもないけど、ごく自然に好きを育む彼らの恋愛がめちゃくちゃピュアでキュンとくる。このゆっくりで丁寧なストーリー運びがとっても好きで、ドキドキが止まりません(〃ω〃)


陰キャと言われたひろむが文化祭では一躍時の人となり、彼の素敵な部分がたくさんの人の目に触れることに…。ひろむの学校生活が、拓郎との出会いにより180度ガラッと変わっていくのをワクワクしながら見届けました。
歌を全校生徒の前で披露するシーン…あれは最高だった〜!


イチャイチャシーンはそこまで濃厚さはないけど、初めて同士の手探り感と幸せを噛み締めてる姿がすごく可愛くて更にキューンでした。絵柄の可愛いさがストーリーの可愛さを盛り立ててくれています!
たくさんのキュンと萌えを浴びっぱなしで、こちらまで幸せな気持ちでいっぱいになりました。

6

まだ、はじまったばかり

進級して同じクラスになったDKふたりのお話。
極力目立ちたくないひろむはひっそり静かに過ごしていたところ、前の席になったことで何かと絡んでくる拓郎にうんざり…という、恋愛とは対極にいるようなところから始まるけれど。
色々な行事を通して少しずつひろむは心を開いていって、やがてその関係を変えていくような展開になっていました。

男女問わず誰からも慕われてダメな部分があっても無条件で許されてしまうような立ち位置を自覚しながら、心からその日々を楽しんでいるわけではなく。
中学時代親友に裏切られてからどこか諦めているような冷めているような、そんな風になってしまっていた拓郎が初対面から「嫌い」を隠さないひろむと出会ったことで、自分自身とも向き合うことができたのは良かったなと思います。
ひろむは目立ちたくないだけで陰キャという感じではなくて、大人しいながらも物怖じしない真っ直ぐな瞳がとても印象的でした。

ゲイであることをひろむが告白して、それをまるっと受け入れた拓郎になんだかんだ絆されてふたりの距離はぐっと近付いていくわけですが。
お互いの気持ちがあまり見えなくて、お付き合いのハードルが低すぎるような気がしました。
これからもっと仲が深まれば萌えられるところも増えていくのかな?
まだここで終わりではなく続きもあるようなことがあとがきで書かれていたので、キュンとするふたりが見られるのを期待しています。

1

登場人物たちの魅力がすごい

ずーーーっと人気者街道を歩いてきた(でも必嫉妬されたり美化されたり・・・)DKと、同性しか好きになれず『ふつうの青春』を諦めたDKが、ひょんなことから恋仲になる話。

ひろむの『なんで自分なの?』と怖気付いたり、不安になってしまう気持ちすごくわかる・・・突然1軍と付き合うってだけでもハードル高いのにましてや同性で、周りから自分たちはどんなふうに見えているんだろう?と気にならないわけがない。

でもタクローがちゃんとひろむのことを大事に思っていて、『つきあって“あげてる”』みたいなスタンスではなくて、『特別なひとに特別扱いされたい』と思ってひろむに接しているのが、伝わっているだろうし、画面のこっち側からすると萌がすごい・・・_(:3 」∠)_

ひろむも陰キャ?ながら守られているばっかりのジメジメちゃんではなく、しっかりタクローと向き合って、ある場面ではタクローを守ろう、支えようとしているところが理想のカップルすぎて二人まとめてぎゅーっとしたいです。

心地よい読後感&もっと読みたいDKものです。

6

大麦こあら先生が描く世界観が大好きだ!

学校という狭い世界では陽キャとか人望とか人気とかそういうの関係なく人間関係の難しさがあって、そこにちゃんと寄り添い解決していきながらもちゃんと主軸がBLになっていて物語としても萌えの補給としても大満足な1冊です!

しかし高校生って、人と関わらなければ常に平和かと言えばそんなわけもないし、人気者で人望があれば学校生活安泰で楽しいかと言えばもちろんそんなこともなくて、外に自分の世界があれば多少は強いけど本当に難しい世界だと改めて思ってしまった…

もちろん恋愛要素も間違いなしです!!
とくにふたりの始まり方が特殊だったのでこれちゃんとイチャイチャしたりするのか…と思っていましたが、想像以上にいちゃこらするし本当に可愛い!!
最高に推せる2人でした!

12

待望の新刊~!!!

こあら先生の新刊!!正座して待ってました!!

キラキラ一軍と思いきやちょいと闇を持つ拓郎(攻)×
表紙のえっちなほくろを持つすみっこ男子ひろむ(受)


読み始めて「なるほど!こあら先生、今回は王道青春ストーリーですね!」なんて思ってたらおやおや、拓郎ちょっと難アリ???

やたら人懐っこいワンコみたいな性格かと思いきや、中心にいるのが当たり前で実は他人に全く興味がない。

あーん!いい設定!!どんどん受けの魅力に気付いて沼にハマっちゃうパターンね!!!
気づいたらめっちゃ好き!みたいなね!!!最高ですね!!!


見え方は違うけど拓郎には拓郎の、ひろむにはひろむ、それぞれトラウマがあって人との関わり方に問題があったけど、最終的にお互いの存在がそのトラウマを克服するお薬になってました!!!うーーーんステキ!!!胸きゅん!!!純愛!!!!


きちんと順を追って話が進んでいくので、よくあるご都合主義もそんなになくストレスフリーで読めました!

こあら先生のキャラは良い意味で受けも攻めも可愛い!!!可愛い男の子大好き!!!ありがとう先生!!!


ちなみにえっちなシーンはあんまりない(あってもただただ可愛い)ので濃厚なエロを求めている方は他の作品おすすめします!
BL初心者さん向けです!
個人的にはいつかこあら先生の描く濃厚エロを読みたい、、、(願望)




13

高校生の毒々しいラブ

拓郎×ひろむ


存在感ゼロで地味なゲイ・ひろむと
一軍モテモテの人気者・拓郎。

高校生のリアルな恋模様。
感受性が強すぎるひろむが、
駆け引き上手な拓郎に引き込まれていく。
その異なるバランス。
毒々しさが満点で、本当にやばい!


ひろむの
ゲイとしての葛藤、
高校生で、
恋や青春を諦めた感じのあの虚しさ、
本当にリアルで共感する部分が多い。
あの目の下ホクロと、
独特の髪型、
そして何と言っても下向けの口の角度!
もう可愛すぎる!
ムッツリだけど、
彼の表情を楽しみにページをめくる感じ!

ひろむの前席の拓郎、
ワンコ力満点で、かと思えばしつこいし、
完全に自分の都合で、
興味本意で成田に接近したのがイラっとした!
あの自信満々の態度、
「簡単に手に入れる」というオーラ、
ノリノリの態度と笑顔・・・ん〜おぞましい、
ひろむに出会ってから、
どんどん自己中心的になって・・・
エッチの時も自己満足タイプ?・・・微妙だね。
それがまた彼の魅力??なんとも言えない。

ひろむが拓郎のこと考えて、
彼を後悔させたくないとか
その優しさ、本当にいい子。
ひろむの感情の細やかな動きや、
彼の中での小さな変化を見るたびに、
なんでそんなに流されやすいの!?
勝手な男を好きになるなんて、
確かに「苦しい」よね!

ひろむみたいな純粋な子には、
もっとちゃんとした男が似合うと思う。
拓郎なんか
ちょっともったいない気がする!
ひろむの味方になりたくなって、
彼がもっと素敵な男性と幸せになって欲しいのよ!

繊細な内面を持つひろむと、
我が強い拓郎。
対照的な2人の間で繰り広げられる
ちょっと強引なラブは、
まるで毒入りスイーツを食べているみたいでした。

7

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