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表題作愛の巣へ落ちろ! 4

七雲澄也
星北学園高等部3年生,ハイクラス種レッドニータランチュラ
青木翼
星北学園高等部1年生,ロウクラス種シジミチョウ

その他の収録作品

  • 『愛の巣をはり君を持つ』
  • 描き下ろし:『先輩の、ほしいもの』

あらすじ

ロウクラス種シジミチョウ科出身の翼は、ハイクラス種名家の御曹司で、タランチュラ出身の七雲澄也に憧れハイクラスばかりが集うエリート校・星北学園に入学する。
そこではロウクラスがゆえに様々な困難に陥り、悲しくてつらいこともあったけれど、優しい友達と頼もしい先輩たちに出会えた。
そして、今、ようやく澄也の隠された本心に触れることができて――
二人の階級を超えた恋の行方は!?
花丸文庫の超ヒット作、樋口美沙緒先生のムシシリーズコミカライズ☆
感涙の最終巻!

作品情報

作品名
愛の巣へ落ちろ! 4
著者
南十字明日菜 
原作
樋口美沙緒 
媒体
漫画(コミック)
出版社
白泉社
レーベル
花丸コミックス・プレミアム
シリーズ
愛の巣へ落ちろ!
発売日
電子発売日
ISBN
9784592721338
4.1

(42)

(19)

萌々

(15)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
173
評価数
42
平均
4.1 / 5
神率
45.2%

レビュー投稿数7

最高峰のすれ違い、 翼の心の痛み、恋の結末

澄也× 翼

ムシシリーズの原作小説は読んでいなく、
コミカライズだけを追いかけている。

この最終巻はが、
エロなしでも読み応えがあった!


ロウクラス種であることから引き出された強気さが、
逆に澄也の気持ちを悪い方に思い込んでいる翼。
愛情表現が下手くそで、
翼に何を思っているのか全く伝わっていない澄也。

この不器用な2人が、
本当にあまりにも不器用で不器用で
最高峰のすれ違いが駆り立ててしまい・・・、
それから生まれる切なさと、
強がっている翼の内面の痛みもグッとと刺さる!
2人のムシ力も最高で、
お互いに必要としていることが感じられるラストに、
キュンとなること請け合い!


翼の澄也への憧れ、今までの関係が空回りしてしまう冒頭で、
階級の壁だけではなく、
澄也への想い+澄也から曖昧な想い=自分との戦い という重圧から暴かれた、
真っ黒な感情の揺れ動き、その孤独感、絶望感・・・胸が痛む。

陶也の当て馬の威力でドラマの最高潮!
やっぱり(必然的に)翼の所へ駆け込んで・・・、
やっとやっと本心が沸き立ってくる澄也!
待ちに待った感じで、こっちの乙女心まで大爆発!

真骨頂が、
翼だけじゃなく、
澄也もガチガチに悩んでいるところ。
自信満々なハイクラスが、
自分の感情を翼に伝えてるつもりでも、
その自覚のない俺様態度が元凶だね。

澄也との関わりを通じて、自信を持ち始めていく翼。
翼の純粋さに触れて、感情を出せるようになってくる澄也。
2人の成長と変化を見守ってきて感心しちゃう!

同時収録の番外編『愛の巣をはりきみを待つ』
学園祭エピソード、
メイド服姿を披露する翼!
独占欲が全開になる澄也!
甘酸っぱい青春の香りがプンプンで

描き下ろしが、
澄也のクーデレ様を満喫できてよかった!

コミカライズだけでも大満足できるのこの作品、
コミカルでありながらも感動的で、
ムシファンタジーの魅力が盛りだくさんの中で、
男子高校生の奥底をえぐるような鋭さに脱帽し、
学園生活や、種族階級の差もバランスよく描かれていて、
健気で超強い翼の可愛さと、

強引ながらも純粋な恋心を持つ澄也のカッコよさが絡み合って、

最後までドキドキが止まらない、
切なさと甘さが混ざった感涙の最終巻でした!

3

翼の笑顔に癒される

なんでこんなに良い子が理不尽な扱いを受けているのか?
担任は何してるの?
シジミチョウである翼が何度踏みつけられても
自ら立ち上がって前に進んで行く姿に感動しっぱなしでした。
気にかけてくれる優しい先輩や友達が自然に応援したくなる翼の性格の良さをこの最終巻でさらに沢山味わえます。
もうね、トラブル続きの翼が相変わらず可哀想でハンカチ片手に読みました。

澄也先輩と翼は周りから見たら両思い確定なのに
4巻冒頭でもまだまだ上手くいってません。
すれ違ったままで傷ついた翼は寮を出てこれからどうしようか思案していると、邪魔者の陶也が近付いてきます。

まったく彼が本当にイヤな性格で、凝り固まったハイクラス至上主義者のホワイトニータランチュラなんです。こいつのせいで命の危機に瀕した翼。
助けに行きぐったりした翼を抱き上げて涙する澄也先輩のほんとの気持ちが現れた顔。
これはすごく感動しました。

困難を乗り越え気持ちが通じ合った病室でニコっと笑う翼がもう天使のように可愛いくて眩しすぎました。

番外編は本編と違いユーモアたっぷりのラブコメです。
溺愛束縛系彼氏になった澄也と無自覚たらしの翼を楽しめます。



0

そういやそうだった

原作既読、ドラマCD履修済み。

従来のBLってクライマックス後に初めて結ばれたり濃厚セッがあったりしますが、この作品はなかったかもしれない。(だいぶ前に読んだから忘れていた)物語の山場はあるけど、エッチなシーンは4巻にはない。そーゆーシーンは1・2巻にある。
でも、澄也の気持ちがわかってからのラブラブシーンが見たかったかもしれない。

なんか原作のSS読み過ぎてその後の2人を知っているので、その辺りもマンガで読みたいし、マヤマヤや兜、央太のその後も読みたいんだよ〜。メチャクチャ面白いから。

どうしても小説は漫画よりも読者が少なくて面白い作品なのに触れて貰いにくいってのがあるから、ムシシリーズがコミカライズされて私は嬉しかったです。
澄也がどんどん翼を好きになって言葉とは裏腹な優しい表情が見られたし、陶也と澄也の2ショットは眼福モノだし。個人的には陶也の見た目のが好き。

澄也や陶也が翼を羽交締めにしているシーンの体格差、半端ない。捻り潰せそうな華奢さよ。愛おしさ自覚しちゃったら、もう大切な宝物扱う様な触れ方になるだろうな。

番外編[愛の巣をはりきみを待つ]
小説のSS集、【Love Celebrate! Gold -ムシシリーズ10th Anniversary-】に収録されているお話です。この後の澄也と翼のお話がたくさん読めちゃうので気になる方は是非!

学園祭で翼の為にクラスの出し物頑張っちゃう澄也可愛いです。普段下ろしている前髪をオールバックにした執事姿、めっちゃ似合っててカッコよかったです。
翼にカッコいいと思われたくてキリリと従事する、なんて可愛過ぎません?翼かわいいなってデレた顔した後に我に返ってキリッとし直したりして。

翼のクラスの出し物のメイドさん姿には可愛過ぎてみんなに見せたくなくて連れ帰ってたし。あー、その後のお仕置きも収録されていたらなー残念。まぁ、原作がここで終わってるんだから仕方ない。

ここから描き下ろしSS
クリスマスプレゼントに何を贈ればいいか悩む翼と澄也。2人とも相談する相手がマヤマヤと兜。マヤマヤも兜も世話焼きだしちゃんとサポートしてくれるけど、こんなんただの惚気だよね。
欲しいものは何だ?と聞かれて「澄也先輩が欲しい」だなんて!と直球エロに捉えてしまう私は穢れてました、すみません。
翼の言った意味は「澄也先輩(と過ごす時間)が欲しい」ですね。キュンとするな〜、澄也の心掴むの上手いな〜、翼は。

あぁ、終わってしまったけど、別のムシシリーズも出してください。お願いします。

紙本で購入
修正の必要なシーンなし

3

良かった

普段、強引攻めは全く趣味じゃないが、あの暴君(爆)が最後にこれだけ丸くなるとは・・・。
残念ながら翼ちゃんに子供は授かりませんでしたが、結婚して子供が出来るまで~3人で仲良く子育てしていく将来も読みたいなと思ってしまった(笑)

絵柄も相まってちょっと大人めの少女漫画読んでいる感じでしたが、たまにはこういうのも読みたくなる。

2

好きか嫌いか、嫌いか好きか

ついに迎えた最終巻。
澄也と翼の"好き"と"嫌い"の長い攻防戦にケリがつきました。

どう転んでも最終巻。最高のフィナーレを迎えて欲しいと期待を抱き、ついにこの時を迎えることができ、やーーーっと安堵できます。待ち侘びました。長かった…

澄也と翼の甘い時間よりハイクラスの輩どもにイジめられる時間の方が多く、圧倒的にラブ要素不足。どこまで翼を追い込むのか、翼がどこまで耐えられるかの無理ゲーじゃないかよと、怒りが湧き心を痛めていました。特に3巻は澄也のいとこの陶也の出現で嫌な風が吹き、大荒れの巻でした。故に最終巻を見届けないはずがありません。
翼が妊娠してるかも?の大局面で幕を開けた4巻も冒頭から澄也と衝突し、最終巻なのに気が抜けない展開がヨロシクしてました。いつになったら心穏やかに2人を見守ることが出来るのか、読み始めから不安が襲います。


結末に関しては想像通りと言いますか……想像の域を出ずに終わりを迎えたのは少し物足りなかった印象でした。あれだけの拗れ具合と翼への悪態を考えるともっと盛り上がって良いと思うんですよね。それこそめちゃくそ甘々で。
翼を守るための行動が結果翼をどれほど傷つけたか。心無い言葉を投げつけたり、他の人と関係を持つのは良策とは思えませんでした。

総じて澄也の言葉足らず、これに尽きます。
澄也と翼のやりとりってずっと堂々巡りしてるんですよね。言葉と行動が伴ってない澄也と、澄也の気持ちがどこにあるのか本心を聞きたい翼の、心の中の"好き"と、表面上の"嫌い"のねじれ構図がしんどいです。
今巻でもある澄也の言葉足らず発言。ハイクラス故の不器用さもあるでしょうが、これからは何のしがらみを感じずに心のままに翼との愛を育んでいって欲しいなと思います。


それを受けてのエンディングは、これからの2人の未来に期待できるものでした。やっと見たかった2人の姿を見ることができて嬉しさ満点です。
そして巻末の番外編が更に良かった。学園祭のエピソードで、澄也の等身大の姿がイキイキと描かれています。
思い返せば、ここの学園の学生たちはイジメかセックスしかしてないイメージでしたので、学生らしいイベントはある意味貴重で新鮮でした(^ ^)

終わりよければすべて良し!満足度大の読後感でした。

1

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