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蛍茶屋は、彼女を作ればすべてが上手くいくと思っていたが、美人局に遭いとんでもない目にあったところ、社内のエリート刑部に助けられる。
刑部へ苦手意識を持つ蛍茶屋だったが、彼に「俺がお前に恋してやろうか」と言われ、困惑するが、、、
という冒頭。
蛍茶屋は、ARUKU先生作品のデフォである不憫貧乏受け。
とにかく既視感を覚える痛々しさがあり、この先このふたりはどうなるんだろう、、
と、不安しかない始まりでした。
ですが、意外にも刑部の一途な愛に包まれ、幸せな雄鮭二匹(この比喩がまた、ARUKU先生でさすがだと思いました!)が川上に上ろうとせず、そこで静かに愛を育む場面は、甘々イチャイチャ最高すぎて、どこかでなにか落とし穴が絶対にあるだろうと勘ぐる始末でした。
で、やっぱりモノローグで落とし穴があることが判明して、、、
でも、どんな落とし穴?? と恐る恐るそのときを身構えていたら、蛍茶屋の認知症の母の行方不明事件が原因でした。
そこから一気に自体は急変。
あーーー!
やっぱりARUKU先生作品だぁ(泣)
辛すぎる、、
やっぱり受けが不憫すぎる、、、
と思っていましたが、蛍茶屋にとって刑部はいつまででも永遠のヒーローで。
そのヒーローぶりに蛍茶屋も読者も救われ、いつになく多幸感を得られたエンドマークを迎えられたように思いました。
よく4年も待ってたし、蛍茶屋のことを一途に想い、蛍茶屋の母を密かに見舞っていましたよね。(ということは、すれ違ったステンカラーの彼は、間違いなく刑部だったのですね!)
このエピソード、胸アツでした。
タイトルもいつになく不穏さがなく、ハッピー感漂ってるのが良きでした!
序盤、蛍茶屋のこれでもかの自己卑下と不憫さが先生らしさ全開だわねと思わせての~サメの着ぐるみなどド天然炸裂で超モテ刑部に愛される…これはギャグなのかなと思いながら読み進めまして。
ルッキズムや非モテなどの言葉に洗脳されなくていいのよ~というメッセージ?など思いつつ。
蛍茶屋の懐かしき少女漫画ノリはわざとですよねとツッコミを入れ。
2人仲良くいつも一緒にいたという場面が切なくノスタルジックで…これは盛大な振り…まさかの夢オチ?いやいやそれはさすがに…となってのラストですよ。全部持っていかれました。
シンデレラストーリー…や、ヒーローストーリーと言うのでしょうか。
彼女さえできればしあわせになれると思い込んでいた蛍茶屋を本当にしあわせにするのは刑部というヒーローでした。
ヒーローだけあってこんな人いる?ってくらい刑部はいいキャラでしたね。
いろんなハテナやツッコミをさせておいて、それらは全てラストへつなげるためだったという見事なオチ…ハピエンでした。
自分の容姿が劣っていると思っている蛍茶屋がかわいいお顔なのはルッキズムという言葉に踊らされて自信がないということですよねきっと。
リアリティを描きながら、白馬の王子様がヒーローでしたというファンタジーに何を感じればいいのだろう…としばし考えてしまいました。
ARUKU先生のこの生死の描写に関しては毎回泣いてしまう…
無自覚なあざとさを持ったほたるくんと何でも持っていて強引さもない優男の刑部くん。
こんなサラリーマンいるかーーーー!!!??
そんな疑問はナンセンスでとにかくとにかくいい…
ARUKU先生お得意の不憫に不憫を重ねた、めちゃくちゃかわいい受け…
エチがない!!!なかったことをこのレビュー書いてて気が付きました。
不思議な語尾は健在。あぁそうそう、不思議なセリフ回しが作品に良い違和感を添えているんだった…
と読みながら浸っていました。
ゲイではない蛍くんが、強引ではないやり方で寄り添ってくる刑部くんに惹かれるのは必然で、実家の問題を抱えながら離れる2人に、えーーー!ってなりました。ちょっと離れるキッカケが、そんなことで?感がありましたが。
サメの着ぐるみ、ダン箱に住んだり、スズメがとまったり、おにぎりの米粒がありえない量つくとか、リーマンものですがファンタジーに富みすぎてて、読んでて面白かったです。
お母さんは残念でしたが、妹さんマジでナイス…
ARUKU先生の作品では珍しい女性キャラのナイスアシストでした。よって顔は描かれないオマケ付き。
あー、もう一回最初から読もう…。
戦隊ヒーローの設定、最高でした。弥勒さまはやっぱりレッドですね!
相変わらず昼は菓子パン1個、女性にモテない不憫受け。
変な女に捕まって酷い目に遭う、しかも自分を病気とまで言って卑下する。
正直またか…という印象です。
今回は自分の求めるものとはかなり違った(そしてそれがあらすじを読むだけでは分からなかった)ので、読むのにめちゃくちゃ時間がかかってしまいました。
攻めの告白の時点でまだ残り半分以上もあるのか…と確認したぐらい。
<モヤった点>
・受けがお人よしすぎ&危機管理能力が低すぎてキツい
サメの着ぐるみも可愛いけど、さすがにちょっとキャラ作りすぎかな…と。
・自分を「おじちゃん」、カメオを「ダサい」と言うのはマジでやめてほしかった
・詐欺女はさすがに通報してほしかった
<注意点>
・著作あるあるですが、すっげぇウザい女たちが受け攻め両方に関わってきます
・著作の中では受けがかなり、いや一番女の子っぽい部類に入ります
(ブリっ子にすら見えるかも)
<良かった点>
受けも攻めも内面的にすごく良い部分を持っていて、その描写がすごく良かった。
商業の著作は全部読破しており、ほとんど☆5や4にしてますが、☆2にしたのは本作が初めてです。しかも☆1とかなり迷いました。正直めちゃくちゃつまらなかったので。
1~5話はかなり少女マンガっぽくて、"可愛い受けに翻弄されまくる性格キツめの攻め" という、びっくりするぐらい普通のBLでした。
でも最終話(6話)は親の介護問題がしっかりと描かれていてすごく大事なことを考えさせられ、やはりARUKUさんだなぁと唸らされたのでこの評価としました。
刑部狸も初めて知ったし、ペアになれなかったオスの鮭が横から精子をぶちまけるのは知らなかったです。勉強なるわぁ~。
クセが強いものってなんか試したくなりませんか?
作中でも言われてましたが、臭いのに匂い嗅いじゃうとか。
私にとってのARUKU作品もそうです。
手放しで面白い!好き!ではないんです。
なんだこれは?!と戸惑いながら毎回読み進めます。で、どちらかと言うと苦手な方が勝る。
どこに引っ掛かってるんだろうか?と思ってたのですが、全体的にポエムっぽいんですわ。
昭和の時代の少女漫画みたいなテイストと言えばいいのか。時期で言えば1970年代かな?
大体の作品が、しみったれた設定でモブの女性が徹底的に悪人で登場する。
マッチングアプリで写真加工して実物はおばさんであげく美人局でお金巻き上げてくる女や酔った勢いで襲われた、妊娠したから20万寄越せと脅してくる女、合コンにくる女は性格が悪い奴ばかり…。
底辺の主人公が王子様に救われるキラキラ〜みたいな夢見がちで地に足が付いていないふわふわ感があって読者の私は置いてけぼりを食らうのです。
主人公が浸りすぎててなんだかなぁ…です。
結婚直前までいっていた彼女がかわいそうでした。いい人って報われないんだな。
中毒性があるのはわかるんですが、やっぱり好きではないんですよね…。
ファンの方すみません。
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