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オンリー・トーク

only talk

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表題作オンリー・トーク

飯田 彰良
人気漫才コンビ「他人の不幸」のボケ担当
小峰 塔
漫才コンビ「駅徒歩5分」のボケ担当

その他の収録作品

  • あとがき(一穂ミチ先生/志村貴子先生)

あらすじ

超豪華タッグでおくる、先輩芸人×後輩芸人BL!!全てに低体温な若手お笑い芸人・小峰塔は、先輩芸人・飯田彰良の隠れ激烈ファン。推しに近づきたくて芸人になった小峰は生の飯田と言葉を交わしただけで舞い上がってしまうが、想いは胸に秘めたままで逆に塩対応気味。一方の飯田はなぜか自分に冷たい小峰に対して興味がわき始める―。

作品情報

作品名
オンリー・トーク
作画
志村貴子 
原作
一穂ミチ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784396786021

ちるちる評価ランキング

90

4.7

(117)

(98)

萌々

(16)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
20
得点
559
評価数
117
平均
4.7 / 5
神率
83.8%

レビュー投稿数20

超豪華タッグ作品

さすが一穂ミチ先生お笑いの解像度が高すぎる。
いそうなコンビ名!人物設定!舞台の緊張感!
読んでいて本当に彼らの実在する世界がみえます。

志村先生の絵もリアリティ寄りで、
BLBLしてない風体が心憎かったです。
飯田は男前売れっ子芸人、小峰は欲のない駆け出し芸人に見える。(10歳差?最高)
一穂ミチ世界を再現してるのがわかります。

最初から小峰が気になる飯田が可愛かった、
自分のファンと知ってからはグイグイいくのも大人の色気を感じました。
小峰くんがお笑いに本気になっていくのが清々しかったです。
会話のテンポが一穂ミチ先生のそれで、
読んでいてゾクゾクしました。
小説版でもよんでみたいなあ〜!

1

芸人BLイチおもしろかった

芸人BL、いくつか見ましたがどれも恋愛メインで(BLなので当たり前なのですが)漫才師の本業である漫才部分を避けがちな本格的なものはない印象でした。
しかしこの作品は、まずお笑いガチ勢の一穂ミチさんが原作なのでかなり深いところまで掘り下げており、すごかったです。舞台に立った瞬間の空気とか、笑いが起こる・起こらない・呑まれる・波に乗る、そんな演者の気持ちが絵柄から伝わってくる。
呑まれた(場の空気をものにできなかった)ときの「3分間の後悔処刑」という表現は言いえて妙だな…!となりました。

一穂さんが書かれた一般小説・芸人とOLの恋愛を描いた「パラソルでパラシュート」はなんか夢小説っぽくて私はハマらなかったのですが、今回の芸人同士BLとなると芸人の内側やお仕事感が見て取れて良かったです。
あと志村さんの絵柄も好きだ~。

あと青井鞠子さんというキャラも好きだ~~。

1

大傑作!!!

ランキング常連+レビュー大絶賛で気になっていたものの、「お笑い芸人もの」に馴染みがなくてスルーしていました……が!!

試し読みしてみたら……これは面白いやつだ!!ってすぐ分かりました。即購入!そして後悔!!
なんでもっと早く読まなかったの私ーーー!?これは大傑作!!

お笑い芸人の世界に入り込んだような臨場感に圧倒されます。空気、緊張感、舞台裏の熱気……全部リアル!!

そして小峰くん!!!中身と外見のギャップがすごい!試し読みの時点で「やべーやつ」感が伝わってくる(もちろん褒めてます)。ズレてる……ズレてるのよ……!!
しかもそのズレた感情がすべて飯田さんに向いてるのがまた怖い、いや最高!!!

一方で、その重すぎる感情を飯田さんが徐々に察知して?、少しずつ距離を詰めていく過程がたまらなくて……もう本当にヤバい。伏線も複数仕込まれていて、読み返すとハッとしますよ!!!

ストーリーが熱すぎて、先を読みたいのに読みたくない、終わってほしくない……!と心が揺れました。

あと言わせて、飯田さんかっこよすぎ問題!!特に序盤のタバコのシーン、あれなに!?すでに何度もリピート読みしてます!!

お笑い賞レースの展開と2人の関係の変化がリンクしていくのも熱くて……
厚みがあって、アツくて、最高の物語。

この2人、もっと追わせてください!!!お願いします!!!!

6

面白い!

まず、漫才が普通に面白く入ってきて流石だなってなった
声が聞こえるわけでもないのに、間を感じるような気がした
私は、駅徒歩5分結構好きよ

そして何よりお母さんのことが大きいよね
塔がK大出てるのも、落語やって漫才師になったことも
飯田に憧れて、飯田に恋することになったのも
お母さんの結果が違ってたら真逆になったかも
笑わせて、結局救っちゃったみたいに思えちゃったらもう、そのデカい感情がポジティブに転んだら、大好きしかないよね
そこに頭の良さは関係ないと思う

塔が祈りを捧げるところ良かったな
自分にできることがないときは祈るしかなくて、祈ることで間違ったこと言ったりしたりしないで済むんだよな…美しい場面だった

飯田は落ち込んだときに塔の純粋な好意が自分を助けることに期待していて会いに行くんだろか
随分早いうちから意味深な触れ方をして、好意があるのか、その質は?て探ってる

塔は塔で、一瞬も迷わず落語を始めたり、読み間違えようのない尊敬を示せてて可愛かった

何回も読んじゃう
青い嵐は好みじゃないけど、おめでとうだよな
どのコンビもそれぞれの信頼があるみたいで良かったな
ダブミンの騒動も猥褻じゃないし、強いて言えば人気があるために起きた事故みたいな風な内容で、作品を通して嫌な気持ちになる要素がほとんどなくて、面白かった

6

もっと読みたくなる2人

芸人BLの空気感がとても良かった!
甘さのなさそうな冒頭の2人なのに、徐々に2人が心を許していったり距離感を測ってる感じが伝わってきててソレがすごく良くて。
志村先生の独特の空気感と描写が漫画として本当にお上手だなぁと思いました。

受けの小峰が無表情で感情の起伏が少なく見えて、決して可愛くないのに、表に出ない彼の感情や飯田に対する目の煌めきが垣間見えてくることで、めちゃくちゃ可愛い。しかも飯田の一言で自然と笑ったのがすごく自然だし可愛かったなぁ~。
そういうのに触れて飯田の心の揺れ動きもよく分かって、2人が急接近したのは自然な流れだと感じました。

芸人の話としてもBLとしても面白かったです。そこはさすがの一穂先生で。
賞レースに絡んだ芸人さんたちの雰囲気や周りの反応。お笑いと仕事とプライベートと仲間と攻め受け2人のやり取りと…絶妙なバランスで構成されていたと思います。
もっと続編で2人の関係性の変化が見たくなる。小説でも読みたい。
もっともっと見たくなる2人です。続編希望!!!

5

お仕事漫画としても、かなり濃いです

一穂ミチ先生のイエスかノーか半分かシリーズが好きな方、間違いなく刺さると思います。私がまさにそれです。

先輩芸人の飯田さん一筋でポスターが隣同士なだけで大興奮な小峰くん、本当に健気可愛い。
貰った飴の包み紙や煙草を宝物にしたり認知されておりさらに褒めてもらえたことに命日なのかと動揺しまくる限界オタクそのもののマインドがだんだんと変化していく過程がわかりやすくくせになります。
そして飯田さん、うーん納得の実力と色気。でも彼の大人の男としての魅力がお笑い界では時に批判対象となる……それに負けじと舞台に立ち続ける姿がかっこよくて惚れ惚れします。

個人的にはただ萌える、というよりも胸が熱くなる感覚が強かったです。こんな作品とはなかなか出会えない!お仕事漫画としての話の作り込み具合がすごいんですよね。専門用語が並ぶわけではない、お笑いに詳しくない人間も楽しめるというのがまた……さすがとしか言いようがありません。最終話付近はずっとドキドキしながら読みました。
胸熱展開すぎて初読の際に濡れ場はなくても……と感じてしまいましたがキスも済ませたし視線なんかもう完全に恋してるそれだし、そりゃまあするだろ!ということで自分の中で落ち着きました。普通に萌えてしまうので。
ラブ一辺倒ではないどころかラブ<仕事だと思っていた作品で唐突にエロにページが割かれるとそうか……と身構えてしまうので、あっさりめの描写が良い効果を発揮している例では。

お笑いの世界に身を捧げる姿がまぶしく、思いの方向性が変わっていく過程が丁寧で、たくさんの人に読んでもらいたい作品です!
ふたりがこれからも仲良く、切磋琢磨しあえる関係でありますように!

9

小峰くんがかわいい

芸人さんが出てくるBLがものすごい好きです。

まず、小峰のこじらせが切なくてかわいい。
お母さんを笑わせるために自分ができることを頑張っていたけど、お母さんを笑わせたのはお笑い芸人で。
もうここですごい苦しいなと思いました。
そこから、飯田はすごい、かっこいい!と夢中になっていったのが、なんというか意地らしいな、と。

だけどこじらせすぎて飯田からは嫌われてると思われてしまう笑。
まわりにも塩で自分のことも嫌ってると思っていた後輩が、実は逆ですごい好きでいてくれた、と知れば、かわいい〜となりますよね笑。
小峰は本当かわいいです。
飯田さんは終始かっこいいです。

ふたりの実家挨拶の話とかも読みたいです。

3

良い。。。

先輩、カッコ良すぎる。
色気もダダ漏れじゃないすか。
男としても魅力的だけど、人ったらしだなと。
自分がくわえてたタバコをくわえさせる→キスって。。。
どこまで許されるかを測ってる感じ良いな。
きっと、闇な経験があるに違いないと妄想をしてしまう。
続編を熱望したい。

2

アツい

超豪華タッグ!

最初は連載を追っていたのですが、途中から追えていなかったのでほぼ初見でした。

一穂先生は小説『イエスかノーか半分か』シリーズなどでもテンポのいい漫才のような会話がたくさんあったり、Xのスペースでも息をするように面白い事をおっしゃるので、漫才を題材にしたら右に出る人はいないと思います。

そして志村先生の作画がその小気味の好い文章に独特の個性を加えていて、唯一無二の作品になっていました。
志村先生は新版『THE MANZAI』シリーズ(あさのあつこ先生)の装画がとても印象に残っていて、志村先生の作画で一穂先生原案の作品を読める、夢のようなコラボレーションです。

セリフのない箇所でもキャラクターの表情で物語が進行するようなところであったり、1巻完結でも不足なく表現された素晴らしい作品でした✨

コミコミ有償特典漫画の飯田さん赤面シーンと、一穂先生のSSが最高でした。
飯田さんの"余裕のある大人感"と実際にはとても人間味のあるキャラクターが好きです。
一穂先生の文章、特に会話シーンが大好きなので、もう琴線に触れまくりでした。

1

こじらせにこじらせた笑わない男の一途な恋

おもしろかったです! な、なにから書いたらよいのかしら。
6話しかないのに2時間超の映画を見たような気分です。
一穂ミチ先生がマンガ原作を担当した作品。コミカライズではないです。
主人公はデビュー5年目の漫才師、コンビ名「駅徒歩5分」のボケ担当、小峰。
小峰はコンビ名「他人の不幸」の飯田に憧れ続け、なんならその人に近付くために芸人になったような、つまり彼にとって飯田は人生を変えた男なわけなのです。
眺めるだけ(というか小峰は執着気質なので番組・配信・雑誌は勿論徹底的にチェックしている)の雲の上の人である飯田と直接話す機会があり、「なに、俺もう死ぬの?」と内心で叫んだりします。小峰はポーカーフェイスなので、内心の動揺やら絶叫やらが全然おもてに出ないので、飯田はまさか小峰が自分に好意的であるとは全く思っていない。それが気の毒でもあり面白くもあります。
こじらせている小峰が、ものすごくものすごく可愛いです。志村先生の絵柄によって可愛さが増し増しになっています。
読んでいるこちら側は、心の中の叫びや回想シーン等で小峰の気持ちに寄り添うことは容易く、共感しながら、なんなら飯田は小悪魔なのかとまで思いながら読んでいきました。
この作品の心憎いのは、飯田の心情が、相方である小松崎と居るとき、一人で居るとき、小峰と居るとき(=小峰の目を通して)、色々な角度から描かれるので、視点は小峰単独なのに飯田の気持ちも分かってしまうところです。
ベテランで人気者で後輩にも慕われている(小峰みたいなガチファンも多い)飯田だけど、べつに俺様ではないしベテランなりの悩みもあり、優しかったりドライだったり、大人だったり子どもみたいだったり、たくさんの面を見せてくれて、しかもとても魅力的。弱いところひっくるめてカッコ良くて色気がある。惚れられるのがすごく良く分かります。
こうしたキャラクターの魅力はさることながら、ストーリーも、お笑いの賞レースを通して、勝敗や周囲の評判など、そういう世界観をきっちり描きながら、恋愛面も丁寧に仕上げていっています。
もうずっと目が離せませんでした。小峰が揺れているのは勿論ですが、飯田の揺れ動きも分かります。気の迷いや適当に手を出したのではないことも、これまでの経緯や布石やらで分かる。
決して多くはない二人のやりとりも、周辺の人間模様も、なにもかも手を抜かずに描かれているのに焦点がぶれていなくて、本当に楽しくて良い作品でした。

4

豪華なお二方のダック!間違いない面白さでした

一穂先生の『イエスかノーか半分か』が大好きな作品。志村先生は一般作を拝読したことあり。お二人のタッグということでワクワクしながら読んでみました。電子で192ページ。以下少々ネタバレあります。

低体温な若手お笑い芸人の小峰(受)は、先輩芸人飯田(攻)の熱烈な隠れファン。心の中は飯田への熱い想いでいっぱいなのに、本人を前にすると塩対応になってしまう。そんな小峰に飯田が興味を持ち…というお話。

まずは小峰が、飯田に近づきたくて芸人になったほどの、もうオタクと言える飯田の大ファンで、心の中は飯田への熱い気持ちでいっぱい。なのに本人の前ではスン、となってしまうギャップが面白いw
どうしてそこまでのファンになったのか、理由もしっかり描かれているのもいいなと思いました。

漫才のシーンが結構あって、ネタがしっかり描かれているのが楽しいです。

初めはそんなに親しい関係ではなかった二人だけど、小峰のバイト先に飯田が来るようになって、少しずつ会話するように。

小峰はずっと飯田を大好きだけど、小峰の方もだんだん飯田を可愛く思うようになっていく。直接的な説明は少ないけれど、表情や態度から、ちょっとずつ飯田が小峰に惹かれていくのが伝わってきて、いちいちキュンとしてしまいます。

小峰が序盤は無表情だっけど、飯田と交流していくうちに、どんどん表情豊かに可愛くなっていく。
中盤、小峰が自分の気持ちを自覚するシーン。恋する気持ちを雷に例える、このシーンのモノローグがとっても素敵でした。

後半はTOM(トップオブマンザイ)という漫才コンテスト中心にお話が進みます。このコンテストの描写が詳細に描かれていて、大変面白かったです。

失敗してしまった小峰を一切責めずに、ひょうひょうとしている相方にほこっとしました。

落ち込んでるであろう飯田に何も言わず「バカみたいにしてよう」とはしゃぐ小峰。可愛いやつめ、と思ったらキス!飯田にちょっとゾクッとするような色気があってドキドキします。

コンテストを終えて、ラストはとうとう両想いに。エッチの途中で生真面目な告白する小峰、男前だな〜w

素敵だなって感じるシーンがたくさんあって、すごく読み応えのある作品でした。やはりお二人のタッグ、間違いなかったです!面白かった〜!

webで一穂先生と志村先生の対談記事を見つけて読んだら、こちらもとても興味深くて面白かったです。作品を楽しんだ方は、ぜひ検索して読んでみてください☺︎

電子 修正箇所なし(濡れ場は一回、修正不要な描き方)

5

さすが一穂先生原作。しっかりと読ませる芸人BL!!

今までの読んできた芸人BLとは違い、業界の裏事情までじっくり読ませる1冊だったように思います。


そんなお話の主人公は、若手お笑い芸人「駅徒歩5分」の小峰。

学生時代、母親が大病し、免疫力を高めるためにと看護師からお笑いコンビ「他人の不幸」の動画を貸してもらったことがきっかけで、自らの努力の矛先を間違ったのではないかと、そのコンビの動画を見たら、自らもボケの飯田のことをもっと知りたいと思うようになり、お笑いを始めた。

そして今、飯田に認知してもらった小峰は、、、

という展開。


ボケ担当ふたりの恋の行方は、果たして、、
というより、小峰の片恋の行方は??


芸人ならではの賞レース問題や、過去の出来事。また、自らのビジュアル問題など、他者コンビの不祥事からの敗者復活戦などがリアルに描かれており、すべてのエピソードに説得力あり、お笑いのことをふわりと触りだけ描いて、あとはLove面のみという作品とは違い、とても読み応えたっぷりだったように感じられました。

というか、さすが関西出身の一穂先生だ! と、唸る以外ないストーリー展開でした。
また、志村先生がストーリーの説得力を画でビシッと表現されていて、圧巻の1冊でもありました。


正統派? お笑いBLが読みたい方には、間違いなくこちらの作品を全力でオススメします!!

ちなみに、普段はセンパイとして飄々としている飯田の些細な表情の変化が好きマンです。

2

No Title

知ってました最強タッグだって!!
お笑いの世界詳しくないけどはちゃめちゃに面白かったです。
ネタも普通に笑ってました。
お仕事部分は一部だけ切り取られて報道・・とか業界に蹴落としたい人が潜んでいるのもリアルでした。

恋愛面は飯田さん惚れてまうやろってなりながら読みました。
飴もタバコもマドラーもずるいよおぉ。

そして塔くん。テンション低め男子なんですが飯田さんのことになると別人みたいになるのがすっごく可愛くて。
憧れからの恋心…その背景にもときめき。。

付き合ったあともいつか読めたら嬉しいなあ。この最強タッグの漫画をまた読みたい~~!!!

1

さすがです!

一穂ミチ先生原作・志村貴子先生作画による超豪華なベテランの先生方による先輩芸人×後輩芸人BLです。

やっぱりうまいな、こう見せてくるか、こうミスリードされちゃったか、さすがだな!となります。なので個人的にはネタバレなしで読んだ方が楽しいと思います。
お笑いのパートもきっとリアルできっとこうなんだろうと思えるし、コントのネタもおもしろいからBL以外の物語の軸がちゃんとしているから読んでいてわくわくしました。

ふたりの表面から見えるBL温度は低いんですよね。キラキラとか甘々なラブじゃなくて、でも萌えはあるんです。ほんわかでゆったりとして恋が描かれている感じがしました。小峰くんにとっては激熱なんでしょうが(笑

これから時々読み返しては、幸せな読書時間を貰えそうな本でした。
ぜひ読んでみてください。

1

芸人あるあるネタ満載

芸人BL…賞レースに臨む漫才師たちの人間模様がストーリーにうまく盛り込まれているなと思いました。
BLとしてもスムーズに進んでストレスなく読めました。
飯田との距離感が縮まるにつれ小峰の表情が戻ってきたのがよかったです。それまでの暗さ、キモさ(本人談)の振りが効いていました。
特によかったのは、決勝での臨場感ある描写です。盛り上がりが伝わり感動的でした。
小峰母のオチは笑いました。

私はМ‐1は全て見ているくらいのマイルドお笑いファンですが、本作ではメディアで聞いたことある芸人さんのエピソードやあるあるがたくさん出てきて、いちいち元ネタが浮かんでしまいました。
映画のセリフのオマージュもありましたね。

1

心揺さぶるシーンがあった

一穂ミチ先生のマンガ?コミカライズなの?違うわ、マンガ用に書き下ろしやん。
ん?!志村貴子先生やん!
内容は?漫才師の芸人BLとな?
気になるわ〜読みたい!
めちゃ豪華な企画。

早速読みました。
メガネのローテンション漫才師「駅徒歩5分」小峰はあまり感情を出さないし言葉にもしないからわかりにくい奴と周りに思われてる。
でもね、先輩売れっ子漫才師「他人の不幸」飯田に対しては強火オタ過ぎて笑える。
タバコの吸い殻持ち帰ろうとしたり、ポスターが自分達コンビと隣り合わせで貼られていたら嬉し過ぎて固まっちゃったり。

本人の心の中では好き過ぎて大騒ぎなんだけど、表面上は無口なので、感じ悪い子みたいになってるの。

飯田に対してこれほど関心持っちゃってる理由、リアクションが薄い理由が全部母親なんよ。
病気がちな母親が入院する度にギャン泣きで両親を困られていたけど、お父さんに「泣いてばかりいたらお母さんの病気がよくならないよ」と言われてから感情を出さないようになって、お母さんを喜ばせる為に勉強をしていい成績、いい進学先を目指すようになったんだって。
そんな時、免疫力を上げるには笑う事がいいと看護師さんに薦められて「他人の不幸」のお笑い動画で爆笑しながら笑い泣きするお母さんを見てショック。勉強していい学校いっていい点数を取るより、母を笑顔にさせる漫才、芸人「他人の不幸」に嫉妬と憧れとごちゃ混ぜの感情が自分を芸人の道に進ませた。

憧れの先輩と若手の自分、芸人世界の嫉妬や仲間意識や足の引っ張り合い。一巻完結ですがとても読み応えがある内容です。
M-1みたいなショーレースが作中でありみんなが頂点を目指すドラマもリアル。

飯田は飯田で顔が整った芸人は面白くないと逆ルッキズムで苦しんだ時代があったりすんの。
作中の絵が明らかに男前には描かれてないように私は感じてしまったので、もうちょい誰が見てもかっこいい見た目にして欲しかったかもしれない。
むしろ、小峰の方が見た目カッコいいと私は感じながら読んでました。(私の好みがメガネキャラだからなのか?)

人と関わる事で自信が付いたり、出演のキッカケを掴めたり、たった一言で舞台上で焦ってしまって本領発揮出来なかったり、逆にノリノリで大受けしたり。

何でも1人では完結しないし、受け止め方とタイミングも大事だと思わされた。
手慣れた先輩芸人に見える飯田だけど、遊びじゃないから今までこんな事してないよと誠実に小峰に伝えるとこ好感持てました。ただ、めちゃ余裕あるじゃんヨォ、それなりに経験あるんだろなと思う態度でした。まぁ、売れっ子芸人だもんな。小峰はヒヨコみたいなもんだろな。ぴよぴよ付いてくる。

心躍ったシーンは、154ページからの流れ。
ドラマのクライマックスに畳み掛けるような展開で胸アツだしドキドキしっぱなしでした。

あとがきを読むと一穂先生と志村先生の対談キッカケで生まれた作品みたいですね。
やっぱり、人と人との出会いは新たなキッカケが生まれるタイミングなんだな。
そんでこの作品を私が手に取った出会いにも感謝。
みんな読んで欲しい。

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あからさまなシーンはないので、修正はなし

4

最っ高のクーデレ受けの”熱”に痺れる

はー…一穂ミチ先生の世界観×個人的に大好きなお笑いの世界。

これが最高にならないわけはない!!と思って期待したとおり、
いや、それ以上を軽々更新してくる良さでした…胸熱…!
タイトルも作中のコンビの言葉と掛けられていて最高。

レビュータイトルにも書いたのですが、
クーデレ受け・「駅徒歩5分」(←この語感のいいコンビ名も最高✨)の
小峰くんの内心が滾る様子、ふつふつとわく恋心の描写に、目が釘付けに。

作中で”チベットスナギツネみたいな顔”と評されてることに笑いましたがw、
最初から最後まで通してみると、後半〜終盤にかけての
小峰くんの表情の変化のすごさたるや!!!

大好きな推し、自分の価値観を変えてくれたコンビの”飯田”に認知されていた喜び。
話しかけられた!という嬉しさ、吸いかけのタバコをもらえた時の感激。
そして思いがけないタイミングでのキスへの驚き、ドキドキ…

一つ一つのシーンでの小峰の心の動き、ときめきが
独白と共に彼の(一見無表情な)顔から十二分に伝わってきて、
読んでいる間中こちらもトキメキが止まらず…!

いろんなコンビの漫才ネタが、省略されずにちゃんとネタとして出てきて
しかもそれがちゃんと面白く、思わずふふっと笑っちゃうところも
素晴らしかったです。
このネタの数々、一穂先生が考えたのかなあ…?
はー…すごい。。(語彙力)

塩対応に見える究極のクーデレ・小峰くんとコンビの相方との、
日常の何気ないやりとりもちゃんと(?)漫才になっていて
笑えましたꉂ(๑˃▽˂๑)

飯田とのやりとりを反芻してぼーっとしている小峰くん。
相方に「聞いてんのか」と問いかけられて
「あうん 解散しよう」って言ったシーン、
飲んでるコーヒー吹きそうになったw

低体温に見える彼の、うちに秘めたお笑いへの情熱と
飯田への想い。(くー…たまらん…萌える…!)

描写は多くはないものの、その熱に触発され、絆されていく
飯田の心境も手に取るように分かって、ドキドキと胸の高鳴りが止まらず。。

なんとまさか、まさかの飯田が小峰を認知したお話とか。
もっとまさか、まさかの小峰のお母さんのお話とか。(これ、すっかり私も
飯田と同様、騙されて?ました笑)

ときめきと笑いと萌えと。
3つの黄金バランスに「くーーーーっ!」と声が出、
熱に痺れました。

お笑い、という厳しい芸の世界に生きる者の悲喜こもごも、
リアルな様子が描かれているのもグッとくる胸熱ポイント。
(お笑いのリアルは実際には知らないけれど、本当にそうなんだろうな、
と感じさせてくれるものでした)

この二人のその後について、TOMでついに…!となったのか、
妄想膨らみます。

その後の二人のイチャイチャも、ぜひぜひ番外編か続編でみたーーーい!
と願ってしまう、最高にエモくて萌えるお笑いBLでした・:*+.

★修正:なし(局部等の露出なし、直接的な描写なし)

2

とても贅沢なよみもの

一穂ミチ先生の小説も
志村貴子先生の漫画も大好きでどうしよう。
読むのがものすごく楽しみでした。
読み始めて一穂先生の文章がそのまま作画として描き出されているのを感じ、興奮しました。
小説では長く文章に「できる」ところを
一コマで漫画でしかあらわせない表現にするのはとても難儀な事だと思うのですが。
登場人物が数コマで明確に描かれ、それぞれに面白いです。コンビ名や掛け合いも秀逸でさすが一穂先生..と唸りました。
小峰の素が面白く、相方の里村のツッコミが常に効いていて好きです。お母さんがキーワードで、毬子さんもマネージャーさんも印象的な女性陣。飯田の男前さにグッときて、こちらもつられてドキドキしました。
サラサラと流れる作画に、志村先生節の色気があり
一穂先生の職業への解像度が乗算され悶えました。
最推しの君から触れる煙草、マドラー、キス。好きが漏れてしたたってくる。序盤から飯田が小峰をかわいいと思っていることに気づき、萌えます。
芸の世界で戦うものたち、笑いで救われるものたち、
一穂先生の伝えたいメッセージを読み解くと涙が出そうになりました。
まさか濡れ場で宣言と思わなかったです。小説のような濃厚なシーンかと思っていたので笑いました。
朗らかなラストに安堵し、一穂先生らしい賛辞のあとがきに多幸感。
正直あっというますぎてもっともっと読みたい気持ちになりました。
志村先生のあとがきにも激しく同意。
二人が舞台に残り、競い合うのも見てみたいです。
異世界をみせて頂きとても贅沢な気持ちになりました!

1

No Title

一穂先生のお仕事BL最高でした‥!
志村先生の空気感とすごくマッチしてて
2人の間で大事件が起きるわけではないけど
仕事を絡めつつ、だんだん距離が縮まってくる感じ、特に雨のシーンは悶えました〜
大好きな作品になりました。
奇跡のタッグに大感謝です‥

3

憧れか興味か、それとも恋か

一穂先生の業界の話、やっぱ好きだわー

アナウンス業界をモチーフとした名作と名高いあの作品もそうだけど、今作のお笑いモチーフのもすごい。主人公2人のBLの進捗状況とは別に、彼らが身を置くお笑い業界の裏の世界が細やかに描写されています。
お笑いに対するコンビ間の情熱の温度差や、ネタ作りや賞レースへの向き合い方、シビアな実力の世界が垣間見えたりと、たくさんの人を明るく元気にさせるお笑いの世界の光と闇に触れることによって、飯田と小峰の恋や恋愛がものすごく際立っています。BLとして成立はしているものの、ヒューマンドラマとしても側面もあり、お笑い世界のドキュメンタリーを見ているような臨場感にどっぷりでした。

無愛想な後輩との距離感、大好きな推しとの距離感……近しくなっていく2人の間にある交錯した想いは、憧れか興味か、それとも恋か。
複雑で微妙な感情が渦巻く彼らの言動1つ1つから目が離せません。

先輩後輩の関係であり、強烈な飯田推しでもある小峰のぶっとんだ行動の数々が何よりも先に目立つのが、この作品の面白いところ。表の感情は塩だけど、脳内の感情はめちゃくちゃ激アツな男です。
漫才をするために漫才師になったというより、飯田を知りたくて漫才師になったとも言える小峰の漫才熱はかなりクセが強い。どこか抜け感のある変人じみた面白いキャラクターですが、飯田と距離が近くなったことをキッカケに漫才が大好きになっていく小峰の変化は見どころでしょう。
2人の関係に少しずつ変化が生まれる展開にヨッシャーでした!


恋愛感情が激しく揺れ動くとか、色恋事での派手なシーン展開はあまりなく、いつの間にか惹かれ合っている飯田と小峰の恋愛模様にドキドキしたりキュンときたり。漫才師としての仕事の延長線上に恋心が乗っかっていくナチュラルなアプローチに魅入られずにはいられませんでした。
周りの同業漫才師たちとの絡みもよく描かれていて、お笑い世界の勝者と敗者の対比といったサイドストーリーも切実な姿ながら楽しく読ませてもらいました。

物語は終わってしまいましたが、この先のストーリーがまだまだ続きそうな途上感ある雰囲気がいいですね。いつかは2人で同じ舞台に立ち、ライバルとして賞レースを競い合う日がくるのだろうかと、そんな未来を妄想する余韻も含めて素晴らしい読後感でした。

7

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