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週間少年誌レベルの画力でありつつ、ちゃんとBがLしてます!
上下巻の表紙を横に並べる作品は神作品の確証づけになりました。カバー下も見て欲しいです。
作中「前前前世」が頭の中でリピートしてました。まさに、君の前前前世から僕は君を探しはじめたよ〜、何億何光年分の物語を語りにきたんだよだわ。
時を越えた純愛、きみを抱きしめることをもう迷わない!が乾いた心にジワジワと染み渡りました。
物語の肝はこの下巻での結真が幽霊に
「いつか君も過去にあったことを赦して幸せになれたらいいと思う」
「そのままの過去を受け入れた時ちょっとだけ前に進める」
なんだと思いました。
絡まった糸が解けてもう一度結び直す
僕らが一緒に紡ぐ未来がなんとも美しかった
子供の頃から怪異が見える結真は、離れていた故郷に戻る事に。そこで出会った同級生叶糸は「俺が絶対守るから。」と追いかけてきて⋯。
結真の失われた記憶、叶糸との過去と繋がり。前世からの長きに渡る因縁に振り回されそうになるけど、今の2人の想いの方が強かった。
すれ違ったままだった前世の隼人と透真もまた切なくて、やっと本当の気持ちが伝わり昇華されて良かった。
丁寧な心理描写と何より圧倒的な画力で、怖い程に綺麗でゾクゾクした!青春ホラーBLはとにかく人物も背景も美しすぎて、結界に迷い込んでしまい自分もその世界にいる気分になった。
成仏したくて付き纏う幽霊たちはグロテスクなのに、少しユーモラスで可愛い。
たこまっちょ先生のデビュー作との事で、またすごい先生が現れたものだ!!
上巻を読んで、ただのホラー×幼馴染みの再会ストーリーと思いきや、
下巻では二人の前世からの因縁も絡んできてさらに新展開を迎えます。
結真と叶糸の前世が切なすぎて胸が締め付けられました。
どうして叶糸に憑りつき、二人の邪魔をするのだろう…?と思っていたけれど、
その因果が全て明かされてゆきます。
そして、そんな苦しい前世の自分の記憶を通じて、
ようやく叶糸への想いを自覚した結真。
叶糸を意識する結真の反応に釣られてか、
叶糸の言動も上巻よりも一層糖度を増してゆきます。
元々寡黙な叶糸ではありましたが、
その本質は溺愛体質なのだと改めて実感しました。
ちょっと執着が強くて愛が重いところもまたいい…。
二人の同棲編も読んでみたくなりました。
攻・叶糸のビジュがめちゃくちゃ好みなんですけど、とにかく画力がすごい。
画力は間違いなく神評価です。
上手すぎて引くレベル(褒めてます)。
ただ、ストーリーはそこまで意外性はないかなぁ……。
ホラー要素はありますが、怖くはありません。
前世で結ばれなかったから今世で、でも前世の魂が邪魔してきて、みたいなのは、ちょっとありがちかなぁと思わなくもない。
ただそれでも「こんなに画力が半端ない作品を神評価にしなくていいものか……?」と悩ませるほどの画力。
また別の作品も読んでみたいな。
今作は上巻併せて購入させて頂きました。
個人的、各項目5段階で
健気 3
純愛 3
切ない 2
エロ 2
な感じだと思います。
上巻に引き続き、叶糸くん×結真くんのカプです。
取り憑かれた幽霊の願いから、付き合うことになった叶糸くんと結真くん。願いが叶い、成仏していく幽霊達だが、最後に残った幽霊は、2人の仲を引き裂こうとしているようで…。
上巻で描写にあった、叶糸くんと結真くんに似た人物達は、2人の前世である、隼人さんと透真さんでしたが、やっぱり切ない展開でしたね。隼人さんと透真さんの結末があれだったが、川に落ちた後からの、透真さんに対する隼人さんの言葉が純愛で、心打たれました。
物語り終盤で、上巻から登場していた幽霊達の未練や願いを叶えてあげる描写がほんのり伏線回収みたいでちょっとほっこりしました。個人的には、最後の幽霊の正体に、思わず泣きそうになりました。
あとはやっぱり、今作のタイトルもダブルミーニングになってて素晴らしいですね。
物語り前半は隼人さんと透真さんのお話で、物語り後半は叶糸くんと結真くんのターンになっています。幽霊がきっかけで付き合うことになったけど、徐々に叶糸くんに惹かれていくようになった結真くんの健気さやキス以上のことを想像してしまい照れちゃう姿が凄く可愛いです。
隼人さんと透真さん。叶糸くんと結真くん。それぞれの想いが素敵で、苦しみや悲しみを乗り越えて、幸せになっていく姿に心温まるので、是非とも読んでほしいです。
